46 / 53
Legend 46. いざ魔王城へ!
しおりを挟む
「ハル!!」
ツィアが気づくと、小高い山の上に出ていた。
山には森が広がり、目の前は断崖になっている。
そこから見えるのは、以前にも見た魔界の光景。
基本的に人間界と多くは変わらないが、ところどころに毒の沼地があり、瘴気を発している。
その付近の大気はよどみ、禍々しい気配を醸し出していた。
草原や森などが広がる平地のはるか遠くに見えるのは、
「魔王城...」
アラブルは魔王の子だ。きっとハルたちはあそこに向かったのだろう。
「早く行かなきゃ...でも...」
移動手段がない。
走れば早くとも3日はかかるだろう。
ドラゴンに乗っていったハルには到底、追いつけない。
「そこらにドラゴンでも飛んでないかしら...撃ち落として...」
ツィアがそんなことを口にしていると、
「おいおい...なに物騒なこと言ってんだ?...お前、人間だな?...魔界を滅ぼす気か?」
背後の森の中からワイバーンが姿を現した。
細い体。大きな翼。飛行に優れた能力を持つ、ドラゴンの一種だ。
「ああ、ごめんなさい...でも移動手段が欲しくて...」
ツィアはワイバーンに話しかける。
「その前にそのぼろぼろの体、治したらどうだ?」
ワイバーンがツィアの姿を見て言うと、
「あっ!」
初めて気づいたような顔をしたツィアが、魔法を唱える。
「ハイ・ヒール!」
ツィアの怪我は完全に癒やされた。
「...もしかしてお前、ツィアか?」
先ほどから何か焦った感じを出しているツィアに、ワイバーンは尋ねる。すると、
「なんで私の名を?」
驚いた様子でツィアが聞き返す。
「さっき、春の精霊がそこでわんわん泣いてたぜ。『ツィアさ~~~~ん!』ってな!...やかましくて様子を見に来たってわけよ!」
ワイバーンがそう答えると、
「ハ、ハルったら...」
ツィアは顔を真っ赤にして恥ずかしがった。そんなツィアに、
「その春の精霊を追うつもりか?」
ワイバーンが問いかけてくる。
「そうよ!時間がないの!...良かったらあなたが連れていってくれるかしら...」
ツィアがそう言うと、
「バカを言うな!...あいつらは魔王城の方角へ飛んでいった...おそらくアラブルの野郎と戦うつもりだろう...嬢ちゃん...間違いなく死ぬぜ!」
ワイバーンはツィアを強く止める。
「大丈夫!こう見えて私、結構強いのよ!前の魔王だって倒したんだから!」
ツィアは力こぶを作って強さをアピールするが、
「一人でではないだろう?...お前の魔力を見れば分かる!...確かに魔力だけを見れば互角だ!しかし、アラブルは物理攻撃もできるし...なにより体力が全然違う!」
ワイバーンがツィアの強さを冷静に分析する。
強者同士の戦いに、ごまかしは通用しない。
純粋な力の勝負になる。
双方が回復魔法を持っているとなれば尚更だ。
つまり、双方のパラメータの総合値が、そのまま勝敗に直結するというわけだ。
ツィアは確かに魔法だけでいえば十分、渡り合えるかもしれない。
しかし、魔法使いである以上、全ての攻撃、防御は魔力を使用することになる。
しかも、体力が低いため、回復魔法を頻繁に使わなければならない。
必然的に魔力を大量に消費することになり、結局は魔力切れで負けてしまうことになる。
これは不確定要素が少ない強者との戦いにおいて、避けられない結果であった。
前の魔王との戦いで勝てたのは、強力な物理攻撃ができ、体力もあるため、盾にもなれるエリザ。
そして頻繁に使う回復魔法を、一手に引き受けてくれたサヨコがいたからだった。
「まあ、なんとかしてみせるわ!見てて!...って、あなた、アラブルのことは良く思ってないのよね?」
ツィアは不敵に笑いながらも、冷静にワイバーンの立ち位置を確認する。
もし、アラブルの味方なら警戒しなくてはいけない。
「そりゃそうさ!あんなインテリのお坊ちゃんに何ができるってんだ!実際にやったこともねぇくせに、全て分かってる気でいやがる!」
ワイバーンが吐き捨てるように言うと、
「ふ~~~ん...つまり頭でっかちってことね...」
ツィアは何か考えているようだ。そんなツィアをよそに、
「気に入らねぇが、強ぇもんは仕様がねぇ!ペコペコ媚を売るのもなんだから、こんなとこでぶらぶらしてるってわけよ!」
ワイバーンは不機嫌そうに話を続けるのだった。
(どうやら本当にアラブルのことは嫌いなようね...)
そう考えたツィアは話しかける。
「じゃあ、あなたもアラブルが慌てふためく様を見たいでしょ!私が見せてあげる!...だから私を魔王城に連れてって!!」
ツィアがワイバーンの目を見てそう言うと、
「...本気みてぇだな...あのわんわん泣いてた春の精霊も、ドラゴンに乗り込む時には同じ目をしてやがった...」
ワイバーンは少し考え始める。
しかし、すぐに、
「いいだろう!連れてってやる!...その代わり、面白れぇもん見せてくれよ!」
ニヤリと笑ったワイバーンにツィアは答えた。
「もちろんよ!...私の強さ!見せてあげる!!」
「じゃあ、乗りな!全速力で行くぜ!」
そう言って地面に這いつくばったワイバーンにつかまると、ツィアは声を上げる。
「急いで!絶対にハルを守ってみせるんだから!!」
その言葉と共にワイバーンは高く舞い上がった。
「飛ばすぜ!振り落とされんなよ!」
注意を促すように声をかけてくるワイバーンに、
「ウィンド!」
ツィアは魔法で応える。
すると後方から気流が生まれ、ワイバーンに吹き付ける風を相殺する。
結果、ツィアたちがいる空間は無風状態となった。
「こりゃいい!抵抗がねぇから速く飛べるぜ!...やるな!嬢ちゃん!...俺の限界突破、見せてやるぜ!!」
楽しそうに笑ったワイバーンは、更にスピードを上げていく。
(ワイバーンの話だと、アラブルは感覚より頭で考えるタイプみたいね...それに物理攻撃はおまけ程度のようなことも言ってた...)
ツィアがそんなことを考えていると、
「もうすぐ音速を超えるぜ!衝撃波に気をつけな!」
ワイバーンが声をかけてくる。
「ふん!そんなもの私が打ち消してみせるわ!だからもっと速く!」
ツィアが『そんなの関係ない』とばかりに急かすと、
「嬢ちゃん、そんなにあの春の精霊が気になんのかい?二人はどういう...」
ワイバーンはなんとなく気が付いたのか、ツィアに聞いてくる。
「そうね...『かけがえのない存在』ってとこかしら...今はね...」
ツィアの答えに、
「ふ~~~ん!『今は』か...」
ワイバーンは何か分かったような顔をすると、翼を更にはためかせた。
「音速突破!!ヒャッホ~~~~イ!楽しいねぇ!...まだまだスピード上げてくぜ!!」
☆彡彡彡
一方、その頃、
「さすが一筋縄では行かないようですね...」
「ああ...また配下の者が増えているな...これが最後のチャンスだろう!覚悟はいいか!」
「とっくにできてます!!」
ハルとドラゴンが魔王城の入口で、大量の魔物を前に気合を入れていた。
「エクスプロージョン!」
「ファイアブレス!」
二人の声と共に大爆発が起き、炎の息が魔物たちを包む。
「「ギャ~~~~~!!」」
倒れていく魔物たちの間を突っ切り、二人は魔王の間へと急ぐのだった。
ツィアが気づくと、小高い山の上に出ていた。
山には森が広がり、目の前は断崖になっている。
そこから見えるのは、以前にも見た魔界の光景。
基本的に人間界と多くは変わらないが、ところどころに毒の沼地があり、瘴気を発している。
その付近の大気はよどみ、禍々しい気配を醸し出していた。
草原や森などが広がる平地のはるか遠くに見えるのは、
「魔王城...」
アラブルは魔王の子だ。きっとハルたちはあそこに向かったのだろう。
「早く行かなきゃ...でも...」
移動手段がない。
走れば早くとも3日はかかるだろう。
ドラゴンに乗っていったハルには到底、追いつけない。
「そこらにドラゴンでも飛んでないかしら...撃ち落として...」
ツィアがそんなことを口にしていると、
「おいおい...なに物騒なこと言ってんだ?...お前、人間だな?...魔界を滅ぼす気か?」
背後の森の中からワイバーンが姿を現した。
細い体。大きな翼。飛行に優れた能力を持つ、ドラゴンの一種だ。
「ああ、ごめんなさい...でも移動手段が欲しくて...」
ツィアはワイバーンに話しかける。
「その前にそのぼろぼろの体、治したらどうだ?」
ワイバーンがツィアの姿を見て言うと、
「あっ!」
初めて気づいたような顔をしたツィアが、魔法を唱える。
「ハイ・ヒール!」
ツィアの怪我は完全に癒やされた。
「...もしかしてお前、ツィアか?」
先ほどから何か焦った感じを出しているツィアに、ワイバーンは尋ねる。すると、
「なんで私の名を?」
驚いた様子でツィアが聞き返す。
「さっき、春の精霊がそこでわんわん泣いてたぜ。『ツィアさ~~~~ん!』ってな!...やかましくて様子を見に来たってわけよ!」
ワイバーンがそう答えると、
「ハ、ハルったら...」
ツィアは顔を真っ赤にして恥ずかしがった。そんなツィアに、
「その春の精霊を追うつもりか?」
ワイバーンが問いかけてくる。
「そうよ!時間がないの!...良かったらあなたが連れていってくれるかしら...」
ツィアがそう言うと、
「バカを言うな!...あいつらは魔王城の方角へ飛んでいった...おそらくアラブルの野郎と戦うつもりだろう...嬢ちゃん...間違いなく死ぬぜ!」
ワイバーンはツィアを強く止める。
「大丈夫!こう見えて私、結構強いのよ!前の魔王だって倒したんだから!」
ツィアは力こぶを作って強さをアピールするが、
「一人でではないだろう?...お前の魔力を見れば分かる!...確かに魔力だけを見れば互角だ!しかし、アラブルは物理攻撃もできるし...なにより体力が全然違う!」
ワイバーンがツィアの強さを冷静に分析する。
強者同士の戦いに、ごまかしは通用しない。
純粋な力の勝負になる。
双方が回復魔法を持っているとなれば尚更だ。
つまり、双方のパラメータの総合値が、そのまま勝敗に直結するというわけだ。
ツィアは確かに魔法だけでいえば十分、渡り合えるかもしれない。
しかし、魔法使いである以上、全ての攻撃、防御は魔力を使用することになる。
しかも、体力が低いため、回復魔法を頻繁に使わなければならない。
必然的に魔力を大量に消費することになり、結局は魔力切れで負けてしまうことになる。
これは不確定要素が少ない強者との戦いにおいて、避けられない結果であった。
前の魔王との戦いで勝てたのは、強力な物理攻撃ができ、体力もあるため、盾にもなれるエリザ。
そして頻繁に使う回復魔法を、一手に引き受けてくれたサヨコがいたからだった。
「まあ、なんとかしてみせるわ!見てて!...って、あなた、アラブルのことは良く思ってないのよね?」
ツィアは不敵に笑いながらも、冷静にワイバーンの立ち位置を確認する。
もし、アラブルの味方なら警戒しなくてはいけない。
「そりゃそうさ!あんなインテリのお坊ちゃんに何ができるってんだ!実際にやったこともねぇくせに、全て分かってる気でいやがる!」
ワイバーンが吐き捨てるように言うと、
「ふ~~~ん...つまり頭でっかちってことね...」
ツィアは何か考えているようだ。そんなツィアをよそに、
「気に入らねぇが、強ぇもんは仕様がねぇ!ペコペコ媚を売るのもなんだから、こんなとこでぶらぶらしてるってわけよ!」
ワイバーンは不機嫌そうに話を続けるのだった。
(どうやら本当にアラブルのことは嫌いなようね...)
そう考えたツィアは話しかける。
「じゃあ、あなたもアラブルが慌てふためく様を見たいでしょ!私が見せてあげる!...だから私を魔王城に連れてって!!」
ツィアがワイバーンの目を見てそう言うと、
「...本気みてぇだな...あのわんわん泣いてた春の精霊も、ドラゴンに乗り込む時には同じ目をしてやがった...」
ワイバーンは少し考え始める。
しかし、すぐに、
「いいだろう!連れてってやる!...その代わり、面白れぇもん見せてくれよ!」
ニヤリと笑ったワイバーンにツィアは答えた。
「もちろんよ!...私の強さ!見せてあげる!!」
「じゃあ、乗りな!全速力で行くぜ!」
そう言って地面に這いつくばったワイバーンにつかまると、ツィアは声を上げる。
「急いで!絶対にハルを守ってみせるんだから!!」
その言葉と共にワイバーンは高く舞い上がった。
「飛ばすぜ!振り落とされんなよ!」
注意を促すように声をかけてくるワイバーンに、
「ウィンド!」
ツィアは魔法で応える。
すると後方から気流が生まれ、ワイバーンに吹き付ける風を相殺する。
結果、ツィアたちがいる空間は無風状態となった。
「こりゃいい!抵抗がねぇから速く飛べるぜ!...やるな!嬢ちゃん!...俺の限界突破、見せてやるぜ!!」
楽しそうに笑ったワイバーンは、更にスピードを上げていく。
(ワイバーンの話だと、アラブルは感覚より頭で考えるタイプみたいね...それに物理攻撃はおまけ程度のようなことも言ってた...)
ツィアがそんなことを考えていると、
「もうすぐ音速を超えるぜ!衝撃波に気をつけな!」
ワイバーンが声をかけてくる。
「ふん!そんなもの私が打ち消してみせるわ!だからもっと速く!」
ツィアが『そんなの関係ない』とばかりに急かすと、
「嬢ちゃん、そんなにあの春の精霊が気になんのかい?二人はどういう...」
ワイバーンはなんとなく気が付いたのか、ツィアに聞いてくる。
「そうね...『かけがえのない存在』ってとこかしら...今はね...」
ツィアの答えに、
「ふ~~~ん!『今は』か...」
ワイバーンは何か分かったような顔をすると、翼を更にはためかせた。
「音速突破!!ヒャッホ~~~~イ!楽しいねぇ!...まだまだスピード上げてくぜ!!」
☆彡彡彡
一方、その頃、
「さすが一筋縄では行かないようですね...」
「ああ...また配下の者が増えているな...これが最後のチャンスだろう!覚悟はいいか!」
「とっくにできてます!!」
ハルとドラゴンが魔王城の入口で、大量の魔物を前に気合を入れていた。
「エクスプロージョン!」
「ファイアブレス!」
二人の声と共に大爆発が起き、炎の息が魔物たちを包む。
「「ギャ~~~~~!!」」
倒れていく魔物たちの間を突っ切り、二人は魔王の間へと急ぐのだった。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説

ガーネットのキセキ
世々良木夜風
ファンタジー
ガーネットは可愛らしい女の子。白猫のマリンとともに旅をしています。
しかし、彼女は冒険者でもなんでもありません。
ただのメイド。なんの力も持っていません。
それでも危険な旅をしている理由とは?
全ては謎に包まれていますが、彼女がたまに口にする『姫様』という言葉が鍵のようです。
これは純真な女の子が、幾多の困難を乗り越える物語。
そして、彼女を守る特別な存在の物語。
ついでに、彼女を利用してひと儲けしようと企む、悪いヤツらの物語。
全てのキセキが重なった時、何が起こるのでしょうか?
きっと幸せな未来が待っているはず!いや、待っていてくれ!
〇小説家になろう様にも掲載しています。

百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

流美と清華の下着に関するエトセトラ
世々良木夜風
恋愛
流美は可愛い女子高生。
幼馴染の清華とは大の仲良しです。
しかし、流美には秘めた思いが。
美人でいつも自分を守ってくれる清華のことが大好きでたまらないのです!
そんな流美には大事な思い出が。
幼い時に清華に助けてもらった時に言った言葉。
「大人になったらお嫁さんになってあげるね!!」
当然、清華は忘れていると思っていたのですが...
これはそんな二人が、下着姿を見せ合ったり、お互いに下着のにおいを嗅ぎ合ったりしながら絆を深めていく物語。
二人は無事「両想い」というゴールに辿り着けるのでしょうか?
えっ?!順序が逆?!
そんな細かいことは放っておいて、走り出してしまったちょっとアブノーマルな恋愛列車。
無事、幸せという終着駅に到着することを祈りましょう!!
※全16話の短めの連載です。お気軽にどうぞ。
〇小説家になろう様にも掲載しています。

会社の上司の妻との禁断の関係に溺れた男の物語
六角
恋愛
日本の大都市で働くサラリーマンが、偶然出会った上司の妻に一目惚れしてしまう。彼女に強く引き寄せられるように、彼女との禁断の関係に溺れていく。しかし、会社に知られてしまい、別れを余儀なくされる。彼女との別れに苦しみ、彼女を忘れることができずにいる。彼女との関係は、運命的なものであり、彼女との愛は一生忘れることができない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる