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Legend 40. 魔界で起ころうとしている危機
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「少し雪が積もってるわね!」
ツィアが辺りを見て、口にする。
二人はあれから魔界へのダンジョンのある山を登っていた。
途中で一泊し、山の中腹くらいまで来たが、うっすらと雪が積もっていた。
だからといって登りにくいわけではない。
ハルの傍は常に春なので雪は瞬時に溶けてしまうし、ハルはツィアにいつもくっついているので寒いこともない。
『それなら春まで待つ必要はないのでは?』と思うかもしれないが、それは時間を稼ぐための建前に過ぎなかった。
「私の傍、あったかいですか?」
ハルが目を閉じながら、愛おしそうに問いかける。
「ええ!とっても!...ハルがいなきゃ、寒くて凍えてたわ!」
ツィアがにっこり微笑みかけると、
「う、うれしいです...」
ハルは真っ赤になって俯いてしまった。
(ふふふ!可愛い!...この顔を独り占めできるなんて...やっぱり、延期ループ計画は必ず成功させないと!!)
ツィアはそう心に誓う。
一方、ハルの心の中では、
(私、ツィアさんのお役に立ってる...この分だと来年の春には...)
『私...ハルがいなきゃダメなの!!』
妄想で見たツィアの泣きそうな顔が思い浮かんでいた。
「「ふふふ!」」
お互いに微笑み合う二人。
その時、
「いたわ!」
ツィアの顔が真剣なものに変わる。
「いましたね...」
ハルがその方向を見ると、ドラゴンの巨大な体が、雪の積もった針葉樹林の向こうに見えていた。
☆彡彡彡
「ドラゴンさん!」
ドラゴンのもとまで辿りついたハルが声をかける。すると、
「おお!春の精霊ではないか!...っ!人間!!」
こちらを向いたドラゴンだったが、ツィアの姿を認めると警戒する。
「大丈夫です!この人はツィアさん!いい人間です!」
ハルが安心させるように微笑むが、
「しかし...」
ドラゴンはまだ警戒しているようだ。
「まあ、警戒するのも仕方ないわね!...あなた、その傷、人間にやられたの?」
ツィアはドラゴンを見るとそう言った。
ドラゴンは満身創痍で、話しているのも辛そうだ。
「治してあげる...パーフェクト・ヒール!」
そんなドラゴンをツィアは回復してあげる。
「ふっ、余計なことを...」
ドラゴンは少し頬を緩ませた気がするが、悲しそうな声でつぶやいた。
「どういうこと?死にたかったの?」
ツィアが尋ねると、
「...そのつもりだった...もう魔界にも人間界にも未来はない...」
全てを諦めたような顔でそう話すドラゴン。
「どういうことですか?!...魔界で何かあったんですか?!」
その様子を見たハルが真剣な表情で尋ねる。すると、
「その人間は信用できるのか?」
ドラゴンがツィアを一瞥すると、そう聞いてきた。
「はい!ツィアさんはこれまでも多くの魔物を助けてきました!きっと今回も力になってくれます!」
ハルはそう断言する。
「もう!ハルったら...」
ツィアは恥ずかしそうだが、それを聞いたドラゴンは、ツィアをじっと見つめると、
「...なかなか強大な魔力を持っている...それに魔物を敵視してもいないようだ...よかろう...信じてみるか!」
そう口にしてから、魔界で起こっていることを話し始めた。
「春の精霊よ!お前はアラブルを知っているか!」
ドラゴンがハルに問いかける。
「さあ...それは魔物ですか?」
ハルが首を傾げる。
そんな魔物は聞いたことがないし、それが名前だとしたら魔物ではないことになる。
「今は亡き、魔王様の一人息子だ!」
そんなハルにドラゴンが答えた。
「魔王様にお子様が...『アラブル』というのは、もしかして名前ですか?」
それを聞いたハルが尋ねると、
「そうだ!魔王様は堕天使の血を引いている!そのため、魔王様の血統には名前があるのだ!」
「へぇ~~~~!知りませんでした!」
ドラゴンの説明にハルが驚いていた。
「魔王様が飛び抜けてお強いのもそれが理由...そしてアラブルもとてつもなく強い!」
ドラゴンが更に説明を続ける。
「じゃあ、アラブル様が次の魔王様に?」
ハルが問いかけると、そこでツィアが口を挟んだ。
「えっ!また新しい魔王が現れるの?!」
それは驚きだった。倒したはずの魔王がまた、新たに現れるというのだ。
「...魔王様は正式には地位ではない。魔物は弱肉強食だから肩書に意味などない...」
ドラゴンがそう言うと、
「でも、あなたたちは魔王を崇めてるんでしょ?」
ツィアが首を傾げながら聞く。
「それは魔王様が群を抜いてお強いからだ!...少し強いだけでは魔王とは呼ばれない。なぜなら複数でかかると倒せてしまうからな!」
ドラゴンがそれに対して答える。
「つまり、強すぎて誰も歯が立たないから、渋々、そう呼んで崇めてるってわけ?」
ツィアの言葉に、
「まあ、端的に言えばそうだ!」
ドラゴンはあっさりと肯定する。
「それで次は、前の魔王の血を引いたアラブルが新しい魔王になろうとしてるってわけね!...確かに問題かも...」
ツィアは魔界の現状を理解したようだった。
今後、また魔物が暴れだす可能性を考えると、その危険性は十分、警戒に値する。
「でも、『魔界にも人間界にも未来はない』っていうのはどういうことですか?...また人間との戦いが始まるのですか?」
ハルが心配そうにドラゴンに尋ねると、
「それは間違いないだろう...ただ、前よりもはるかに熾烈なものになる!!」
ドラゴンは厳しい顔をしている。
「どういうこと?!」
ツィアが問いかけると、
「アラブルはとんでもない計画を立てている!魔界を掌握した後は、人間界に攻め入るつもりだ!」
ドラゴンが苦々しげに答える。
「でも、前の魔王も同じだったんじゃ...」
ツィアはそう言うが、
「前の魔王様は分別があった!魔界に秩序を保った上で、余った兵力で人間界にちょっかいを出していた。また、勢力拡大が目的で、滅ぼそうなどとは考えていなかった!」
ドラゴンが二人の違いを、詳しく説明してくれる。
「じゃあ、アラブルは!!」
それを聞いたツィアが、何かに気づいたように青い顔をすると、
「そうだ!魔界の全軍をもって押し寄せてくるだろう!今までのような散発的な戦いではない!全面戦争が起こる!!」
ドラゴンが声を荒らげる。
「そ、そんなことになったら!」
ハルもその恐ろしさに気づいたようだった。真っ青な顔で叫ぶ。
そんなハルをチラリと見たドラゴンは、
「...魔物も人間も生き残るのは、ほんのわずかだろう...世界は...滅びる...」
遠くを見て予言をした。
「なんとか止めれないの?!」
ツィアが声を上げるが、
「もちろん、魔物の中でも頭の良い者は止めようとした...しかし、ことごとく粛清され、最後に残った私もこのざまだ...」
ドラゴンが無念そうに言う。
「それで死に場所を求めて...」
ツィアが悲しそうな顔でつぶやく。すると、
「なんとかする方法はないものだろうか...」
ドラゴンが誰にともなく口にした。
(ん?今、ハルの方を見なかった?...ハルは強いけど今の話を聞く限り、勝てる相手では...)
ツィアがそんなことを考えていると、
「...分かりました...考えてみます...ただ...一日、貰えますか?」
ハルは深刻そうな顔でそう言った。
「いいだろう...ただ時間がない...早く頼む...」
「はい...」
ドラゴンの言葉にハルは俯きながら答えたのだった。
ツィアが辺りを見て、口にする。
二人はあれから魔界へのダンジョンのある山を登っていた。
途中で一泊し、山の中腹くらいまで来たが、うっすらと雪が積もっていた。
だからといって登りにくいわけではない。
ハルの傍は常に春なので雪は瞬時に溶けてしまうし、ハルはツィアにいつもくっついているので寒いこともない。
『それなら春まで待つ必要はないのでは?』と思うかもしれないが、それは時間を稼ぐための建前に過ぎなかった。
「私の傍、あったかいですか?」
ハルが目を閉じながら、愛おしそうに問いかける。
「ええ!とっても!...ハルがいなきゃ、寒くて凍えてたわ!」
ツィアがにっこり微笑みかけると、
「う、うれしいです...」
ハルは真っ赤になって俯いてしまった。
(ふふふ!可愛い!...この顔を独り占めできるなんて...やっぱり、延期ループ計画は必ず成功させないと!!)
ツィアはそう心に誓う。
一方、ハルの心の中では、
(私、ツィアさんのお役に立ってる...この分だと来年の春には...)
『私...ハルがいなきゃダメなの!!』
妄想で見たツィアの泣きそうな顔が思い浮かんでいた。
「「ふふふ!」」
お互いに微笑み合う二人。
その時、
「いたわ!」
ツィアの顔が真剣なものに変わる。
「いましたね...」
ハルがその方向を見ると、ドラゴンの巨大な体が、雪の積もった針葉樹林の向こうに見えていた。
☆彡彡彡
「ドラゴンさん!」
ドラゴンのもとまで辿りついたハルが声をかける。すると、
「おお!春の精霊ではないか!...っ!人間!!」
こちらを向いたドラゴンだったが、ツィアの姿を認めると警戒する。
「大丈夫です!この人はツィアさん!いい人間です!」
ハルが安心させるように微笑むが、
「しかし...」
ドラゴンはまだ警戒しているようだ。
「まあ、警戒するのも仕方ないわね!...あなた、その傷、人間にやられたの?」
ツィアはドラゴンを見るとそう言った。
ドラゴンは満身創痍で、話しているのも辛そうだ。
「治してあげる...パーフェクト・ヒール!」
そんなドラゴンをツィアは回復してあげる。
「ふっ、余計なことを...」
ドラゴンは少し頬を緩ませた気がするが、悲しそうな声でつぶやいた。
「どういうこと?死にたかったの?」
ツィアが尋ねると、
「...そのつもりだった...もう魔界にも人間界にも未来はない...」
全てを諦めたような顔でそう話すドラゴン。
「どういうことですか?!...魔界で何かあったんですか?!」
その様子を見たハルが真剣な表情で尋ねる。すると、
「その人間は信用できるのか?」
ドラゴンがツィアを一瞥すると、そう聞いてきた。
「はい!ツィアさんはこれまでも多くの魔物を助けてきました!きっと今回も力になってくれます!」
ハルはそう断言する。
「もう!ハルったら...」
ツィアは恥ずかしそうだが、それを聞いたドラゴンは、ツィアをじっと見つめると、
「...なかなか強大な魔力を持っている...それに魔物を敵視してもいないようだ...よかろう...信じてみるか!」
そう口にしてから、魔界で起こっていることを話し始めた。
「春の精霊よ!お前はアラブルを知っているか!」
ドラゴンがハルに問いかける。
「さあ...それは魔物ですか?」
ハルが首を傾げる。
そんな魔物は聞いたことがないし、それが名前だとしたら魔物ではないことになる。
「今は亡き、魔王様の一人息子だ!」
そんなハルにドラゴンが答えた。
「魔王様にお子様が...『アラブル』というのは、もしかして名前ですか?」
それを聞いたハルが尋ねると、
「そうだ!魔王様は堕天使の血を引いている!そのため、魔王様の血統には名前があるのだ!」
「へぇ~~~~!知りませんでした!」
ドラゴンの説明にハルが驚いていた。
「魔王様が飛び抜けてお強いのもそれが理由...そしてアラブルもとてつもなく強い!」
ドラゴンが更に説明を続ける。
「じゃあ、アラブル様が次の魔王様に?」
ハルが問いかけると、そこでツィアが口を挟んだ。
「えっ!また新しい魔王が現れるの?!」
それは驚きだった。倒したはずの魔王がまた、新たに現れるというのだ。
「...魔王様は正式には地位ではない。魔物は弱肉強食だから肩書に意味などない...」
ドラゴンがそう言うと、
「でも、あなたたちは魔王を崇めてるんでしょ?」
ツィアが首を傾げながら聞く。
「それは魔王様が群を抜いてお強いからだ!...少し強いだけでは魔王とは呼ばれない。なぜなら複数でかかると倒せてしまうからな!」
ドラゴンがそれに対して答える。
「つまり、強すぎて誰も歯が立たないから、渋々、そう呼んで崇めてるってわけ?」
ツィアの言葉に、
「まあ、端的に言えばそうだ!」
ドラゴンはあっさりと肯定する。
「それで次は、前の魔王の血を引いたアラブルが新しい魔王になろうとしてるってわけね!...確かに問題かも...」
ツィアは魔界の現状を理解したようだった。
今後、また魔物が暴れだす可能性を考えると、その危険性は十分、警戒に値する。
「でも、『魔界にも人間界にも未来はない』っていうのはどういうことですか?...また人間との戦いが始まるのですか?」
ハルが心配そうにドラゴンに尋ねると、
「それは間違いないだろう...ただ、前よりもはるかに熾烈なものになる!!」
ドラゴンは厳しい顔をしている。
「どういうこと?!」
ツィアが問いかけると、
「アラブルはとんでもない計画を立てている!魔界を掌握した後は、人間界に攻め入るつもりだ!」
ドラゴンが苦々しげに答える。
「でも、前の魔王も同じだったんじゃ...」
ツィアはそう言うが、
「前の魔王様は分別があった!魔界に秩序を保った上で、余った兵力で人間界にちょっかいを出していた。また、勢力拡大が目的で、滅ぼそうなどとは考えていなかった!」
ドラゴンが二人の違いを、詳しく説明してくれる。
「じゃあ、アラブルは!!」
それを聞いたツィアが、何かに気づいたように青い顔をすると、
「そうだ!魔界の全軍をもって押し寄せてくるだろう!今までのような散発的な戦いではない!全面戦争が起こる!!」
ドラゴンが声を荒らげる。
「そ、そんなことになったら!」
ハルもその恐ろしさに気づいたようだった。真っ青な顔で叫ぶ。
そんなハルをチラリと見たドラゴンは、
「...魔物も人間も生き残るのは、ほんのわずかだろう...世界は...滅びる...」
遠くを見て予言をした。
「なんとか止めれないの?!」
ツィアが声を上げるが、
「もちろん、魔物の中でも頭の良い者は止めようとした...しかし、ことごとく粛清され、最後に残った私もこのざまだ...」
ドラゴンが無念そうに言う。
「それで死に場所を求めて...」
ツィアが悲しそうな顔でつぶやく。すると、
「なんとかする方法はないものだろうか...」
ドラゴンが誰にともなく口にした。
(ん?今、ハルの方を見なかった?...ハルは強いけど今の話を聞く限り、勝てる相手では...)
ツィアがそんなことを考えていると、
「...分かりました...考えてみます...ただ...一日、貰えますか?」
ハルは深刻そうな顔でそう言った。
「いいだろう...ただ時間がない...早く頼む...」
「はい...」
ドラゴンの言葉にハルは俯きながら答えたのだった。
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