7 / 15
黄
月
しおりを挟む
公園の木々たちは
自分の個性を強く出して
これから盛大なパーティーでも
始まるかのように最高潮に
盛り上がっている。
その熱を冷ますかのように
風たちは心地よい風から
どこか人恋しい
肌寒い風に変化していた。
あるとき
大学の授業で、心理学のテスト
動画を見せられたことがある。
内容は
黒い服を着た4人と
白い服を着た4人が
黒チーム、白チームで
ボールを1つずつ持って
何回パスをしたのか数える。
そして、回数の答えが出された後に
次のような質問がある。
「ムーンウォークをしたクマを見つけましたか?」
もう一度、同じ動画を見てみると
パスをする間をムーンウォークして
着ぐるみのクマ歩いていた。
まったく気がつかなかったことを
鮮明に覚えている。
人はどうやら、
見ようと意識したものが
見えるような仕組みになっている
らしい。
僕の意識は
どうやら変わってしまったらしい。
金曜日の夜、
バイト終わりに
僕は青彩に電話していた。
「もしもし」
「おっ!もしもし。今何してる?」
何も考えずに電話していた。
「バイト終わりだよー」
「そっか、奇遇だな。僕も今終わった!」
「お疲れ様。急にどうしたのー?」
「青彩、映画好きだったよね!明日一緒にでもどうかなー?と思って。」
「明日、丁度予定空いてるよ!行っちゃおうか!」
「じゃあ~明日の朝10:00ごろに池袋駅の東口側に集合でもいい?」
「了解!着いたらまた連絡するね」
「オッケー!じゃ、また明日」
「明日ね~」
電話を切った瞬間に
心がスーパーボールのように
高く弾み、天高く舞い上がった。
その宇宙(そら)には
丸い月がはっきりと僕を照らして
くれていた。
自分の個性を強く出して
これから盛大なパーティーでも
始まるかのように最高潮に
盛り上がっている。
その熱を冷ますかのように
風たちは心地よい風から
どこか人恋しい
肌寒い風に変化していた。
あるとき
大学の授業で、心理学のテスト
動画を見せられたことがある。
内容は
黒い服を着た4人と
白い服を着た4人が
黒チーム、白チームで
ボールを1つずつ持って
何回パスをしたのか数える。
そして、回数の答えが出された後に
次のような質問がある。
「ムーンウォークをしたクマを見つけましたか?」
もう一度、同じ動画を見てみると
パスをする間をムーンウォークして
着ぐるみのクマ歩いていた。
まったく気がつかなかったことを
鮮明に覚えている。
人はどうやら、
見ようと意識したものが
見えるような仕組みになっている
らしい。
僕の意識は
どうやら変わってしまったらしい。
金曜日の夜、
バイト終わりに
僕は青彩に電話していた。
「もしもし」
「おっ!もしもし。今何してる?」
何も考えずに電話していた。
「バイト終わりだよー」
「そっか、奇遇だな。僕も今終わった!」
「お疲れ様。急にどうしたのー?」
「青彩、映画好きだったよね!明日一緒にでもどうかなー?と思って。」
「明日、丁度予定空いてるよ!行っちゃおうか!」
「じゃあ~明日の朝10:00ごろに池袋駅の東口側に集合でもいい?」
「了解!着いたらまた連絡するね」
「オッケー!じゃ、また明日」
「明日ね~」
電話を切った瞬間に
心がスーパーボールのように
高く弾み、天高く舞い上がった。
その宇宙(そら)には
丸い月がはっきりと僕を照らして
くれていた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

【ショートショート】おやすみ
樹(いつき)@作品使用時は作者名明記必須
恋愛
◆こちらは声劇用台本になりますが普通に読んで頂いても癒される作品になっています。
声劇用だと1分半ほど、黙読だと1分ほどで読みきれる作品です。
⚠動画・音声投稿サイトにご使用になる場合⚠
・使用許可は不要ですが、自作発言や転載はもちろん禁止です。著作権は放棄しておりません。必ず作者名の樹(いつき)を記載して下さい。(何度注意しても作者名の記載が無い場合には台本使用を禁止します)
・語尾変更や方言などの多少のアレンジはokですが、大幅なアレンジや台本の世界観をぶち壊すようなアレンジやエフェクトなどはご遠慮願います。
その他の詳細は【作品を使用する際の注意点】をご覧下さい。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

シチュボ(女性向け)
身喰らう白蛇
恋愛
自発さえしなければ好きに使用してください。
アドリブ、改変、なんでもOKです。
他人を害することだけはお止め下さい。
使用報告は無しで商用でも練習でもなんでもOKです。
Twitterやコメント欄等にリアクションあるとむせながら喜びます✌︎︎(´ °∀︎°`)✌︎︎ゲホゴホ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる