334 / 336
第三部 四季姫革命の巻
第二十九章 姫君帰還 3
しおりを挟む
3
「みんな、今度は絶対に、手ぇ放すなや!」
地脈の激しい流れに抗いながら、柊が声を張り上げる。
行きは何とか無事に時を渡れたが、それも偶然に過ぎない。今度こそ、逸(はぐ)れたら一生、元の時代に戻れなくなるかもしれない。全員で無事に帰るためにも、繋いだ手だけはしっかり握っておかなければ。
だが、残酷にも強烈な地脈の流れによって握力が奪われ、握った手同士の摩擦が減り、徐々にすり抜けそうになる。
「このままじゃ、また散り散りになる……」
どのくらい、流れに揉まれているのか分からないが、みんなの力もそろそろ限界だ。
「見えたわ! あそこが出口よ!」
椿の声で、榎は顔を上げた。少し先の、地脈の支流と分岐している辺りに、小さな穴が見えた。その穴は段々と大きくなり、丸く取り囲んでいる複雑な紋様も、はっきりと見えるようになった。
間違いない、あの穴が現代に通じる出口だ。
「もうちょっとどす。何とか、持ち堪えてください!」
あと僅かだというのに、また強い流れによる衝撃が加わり、みんなの体のバランスが崩れかかる。
穴まで届くか届かないか。瀬戸際だ。
万が一のことを考えると、ここで堪えるよりも、助かるために行動を起こしたほうがいい。
榎は手を放して、素早く剣を構えた。
「みんな、あたしが後ろから押し飛ばす! あの穴に突っ込むんだ!」
「待って、えのちゃん! そんなことしたら……」
「いっくぞおおおおおお!!」
榎は剣の風圧でみんなの体をひとまとめに集め、剣の腹で思いっきり、打ち飛ばした。
吹っ飛ばされ、一番出口に近い場所に到達した柊が、片手で門の端を掴み、反対の手でみんなを一気に、穴の外に送り出す。続いて榎の剣の鍔を薙刀を伸ばして引っ掛け、引っ張ってくれた。
だが勢いが足りず、柊が穴の外に出た直後に、榎はバランスを崩した。すかさず門の際に剣を突き刺して、何とかしがみついた。
何とか剣に重心を預けて、門まで手を伸ばそうとするが、地脈の流れの強さと握力の低下で、思うように体が動かせない。
「えのちゃん、駄目ぇ!」
「榎はん、早う手を伸ばしてください!」
「しっかり伸ばさんかい! 一人だけ戻ってこんかったら、一生許さんで!」
みんなが門から再び首を突っ込み、手を差し伸べてくる。榎は何とかその手に掴まれて、引っ張り戻された。
しかし、もう一歩のところで、支えにしていた剣が抜け、一気に体勢を崩す。みんなの手も衝撃で離れ、榎は瞬間的に、宙に放り出される。手を伸ばしても、僅かに出入口に届かない。
もう、駄目なのか。
瞬間的に、榎の頭の中に色々な感情が、浮かんでは消えた。
仮に現代に戻れて、歴史が正しく流れるようになっていたとしても。
榎は本当に、あの時代の続きに戻りたいと思っていたのだろうか。
伝師の未来を守れたのだから、綴の存在はこの世界からは消えない。
でも、命は?
あそこまで衰弱していた状態で、無事でいるのだろうか。
もし、現代に戻れても、綴の命が保たなかったら。
それに、仮に保てていたとしても、どんな顔をして綴に会えばいい?
そもそも、綴はまた、榎に会ってくれるのだろうか?
色々な意図を込めた綴の言葉を、榎はたくさん、耳にしてきた。けれど結局、どの言葉が真実だったのか、未だに分からない。
元気でいて欲しい。ずっと健康で、平和に生きてくれるなら、それでいい。
でも、綴の幸せのために榎の存在が弊害になるのなら、榎は戻らないほうがいいんじゃないだろうか。
そんな考えが、次々と頭を過っていく。
怖いのだと気付いた。現代に戻った時に、綴の側に榎の居場所がなかったら。
戻ってきたことを、後悔する羽目になったら――。
そんな考えを持つ榎自身を、馬鹿だと思った。
綴さえ無事ならと、必死で言い聞かせていたけれど、結局は自身が傷つくことを怖がって、恐れてばかりいる。
そんな自分に、嫌気がさした。
みんなは無事に現代に返せた。榎以外に犠牲になる人がいなければ、それで満足できる。
もう、戻れなくてもいいか――。
榎の意識が、ゆっくりと閉じかけた時。
勢いよく、穴の奥から白く細い腕が伸びてきた。
冷たい。だが、強い握力が、榎の手首を、がっしりと掴んで離さない。
なんとか意識を保ち、おぼろげに顔を上げると、目の前に真っ白の髪の青年の顔があった。
綴だ。
榎の意識が、一気に現実に引き戻される。
綴の姿はすぐに、滲んで見えなくなった。榎の瞳からとめどなく涙が溢れてきて、視界を遮った。
綴がどんな表情をしているか、どんな状態なのかも分からない。
ただ、その力強い手の感触だけがありのままに伝わってきて、榎の気力を持ち直させた。
綴の腕の上から、幾本もの別の腕が伸びてきて、次々と榎の腕を掴んだ。
奏や、椿、柊、楸の腕だ。
必死に引っ張って、榎を地脈の流れから引き摺り出してくれた。
勢いよく、地脈から飛び出した榎は、綴の上に覆い被さって倒れた。
早く退かないと、綴の負担になる。慌てて体を起こそうとしたが、腕が痺れてうまく立たない。
焦る榎の頭を、綴の手が、優しく撫でてくれた。
その途端、榎の体から力が抜ける。
何もかも、どうでも良くなりそうな感覚だった。ずっとこうして、じっとしていたい。
榎は残った力を振り絞って、綴の着物を握りしめ、縋りついた。
「ありがとう、無事に帰ってきてくれて。――おかえり、榎ちゃん」
優しい声が、耳元で響く。
懐かしい、綴の声だ。いつもと変わらない、穏やかで、安心できる声。
「ただいま……」
嗚咽混じりに、なんとか言葉を吐いた。
それ上の言葉は出てこなかったし、出す必要もなかった。ただひたすらに、綴の胸の中に顔を埋めていた。綴もそれを拒まず、優しく抱きしめ続けてくれた。
周囲からは、妖怪たちの歓喜の声が響き渡る。喜ぶ声、泣く声、叫ぶ声。
様々な雑音が、綴の体温が、榎の混乱した頭を、正常に戻していく。
ようやく、帰ってこられたのだと、実感が湧いてきた。
「みんな、今度は絶対に、手ぇ放すなや!」
地脈の激しい流れに抗いながら、柊が声を張り上げる。
行きは何とか無事に時を渡れたが、それも偶然に過ぎない。今度こそ、逸(はぐ)れたら一生、元の時代に戻れなくなるかもしれない。全員で無事に帰るためにも、繋いだ手だけはしっかり握っておかなければ。
だが、残酷にも強烈な地脈の流れによって握力が奪われ、握った手同士の摩擦が減り、徐々にすり抜けそうになる。
「このままじゃ、また散り散りになる……」
どのくらい、流れに揉まれているのか分からないが、みんなの力もそろそろ限界だ。
「見えたわ! あそこが出口よ!」
椿の声で、榎は顔を上げた。少し先の、地脈の支流と分岐している辺りに、小さな穴が見えた。その穴は段々と大きくなり、丸く取り囲んでいる複雑な紋様も、はっきりと見えるようになった。
間違いない、あの穴が現代に通じる出口だ。
「もうちょっとどす。何とか、持ち堪えてください!」
あと僅かだというのに、また強い流れによる衝撃が加わり、みんなの体のバランスが崩れかかる。
穴まで届くか届かないか。瀬戸際だ。
万が一のことを考えると、ここで堪えるよりも、助かるために行動を起こしたほうがいい。
榎は手を放して、素早く剣を構えた。
「みんな、あたしが後ろから押し飛ばす! あの穴に突っ込むんだ!」
「待って、えのちゃん! そんなことしたら……」
「いっくぞおおおおおお!!」
榎は剣の風圧でみんなの体をひとまとめに集め、剣の腹で思いっきり、打ち飛ばした。
吹っ飛ばされ、一番出口に近い場所に到達した柊が、片手で門の端を掴み、反対の手でみんなを一気に、穴の外に送り出す。続いて榎の剣の鍔を薙刀を伸ばして引っ掛け、引っ張ってくれた。
だが勢いが足りず、柊が穴の外に出た直後に、榎はバランスを崩した。すかさず門の際に剣を突き刺して、何とかしがみついた。
何とか剣に重心を預けて、門まで手を伸ばそうとするが、地脈の流れの強さと握力の低下で、思うように体が動かせない。
「えのちゃん、駄目ぇ!」
「榎はん、早う手を伸ばしてください!」
「しっかり伸ばさんかい! 一人だけ戻ってこんかったら、一生許さんで!」
みんなが門から再び首を突っ込み、手を差し伸べてくる。榎は何とかその手に掴まれて、引っ張り戻された。
しかし、もう一歩のところで、支えにしていた剣が抜け、一気に体勢を崩す。みんなの手も衝撃で離れ、榎は瞬間的に、宙に放り出される。手を伸ばしても、僅かに出入口に届かない。
もう、駄目なのか。
瞬間的に、榎の頭の中に色々な感情が、浮かんでは消えた。
仮に現代に戻れて、歴史が正しく流れるようになっていたとしても。
榎は本当に、あの時代の続きに戻りたいと思っていたのだろうか。
伝師の未来を守れたのだから、綴の存在はこの世界からは消えない。
でも、命は?
あそこまで衰弱していた状態で、無事でいるのだろうか。
もし、現代に戻れても、綴の命が保たなかったら。
それに、仮に保てていたとしても、どんな顔をして綴に会えばいい?
そもそも、綴はまた、榎に会ってくれるのだろうか?
色々な意図を込めた綴の言葉を、榎はたくさん、耳にしてきた。けれど結局、どの言葉が真実だったのか、未だに分からない。
元気でいて欲しい。ずっと健康で、平和に生きてくれるなら、それでいい。
でも、綴の幸せのために榎の存在が弊害になるのなら、榎は戻らないほうがいいんじゃないだろうか。
そんな考えが、次々と頭を過っていく。
怖いのだと気付いた。現代に戻った時に、綴の側に榎の居場所がなかったら。
戻ってきたことを、後悔する羽目になったら――。
そんな考えを持つ榎自身を、馬鹿だと思った。
綴さえ無事ならと、必死で言い聞かせていたけれど、結局は自身が傷つくことを怖がって、恐れてばかりいる。
そんな自分に、嫌気がさした。
みんなは無事に現代に返せた。榎以外に犠牲になる人がいなければ、それで満足できる。
もう、戻れなくてもいいか――。
榎の意識が、ゆっくりと閉じかけた時。
勢いよく、穴の奥から白く細い腕が伸びてきた。
冷たい。だが、強い握力が、榎の手首を、がっしりと掴んで離さない。
なんとか意識を保ち、おぼろげに顔を上げると、目の前に真っ白の髪の青年の顔があった。
綴だ。
榎の意識が、一気に現実に引き戻される。
綴の姿はすぐに、滲んで見えなくなった。榎の瞳からとめどなく涙が溢れてきて、視界を遮った。
綴がどんな表情をしているか、どんな状態なのかも分からない。
ただ、その力強い手の感触だけがありのままに伝わってきて、榎の気力を持ち直させた。
綴の腕の上から、幾本もの別の腕が伸びてきて、次々と榎の腕を掴んだ。
奏や、椿、柊、楸の腕だ。
必死に引っ張って、榎を地脈の流れから引き摺り出してくれた。
勢いよく、地脈から飛び出した榎は、綴の上に覆い被さって倒れた。
早く退かないと、綴の負担になる。慌てて体を起こそうとしたが、腕が痺れてうまく立たない。
焦る榎の頭を、綴の手が、優しく撫でてくれた。
その途端、榎の体から力が抜ける。
何もかも、どうでも良くなりそうな感覚だった。ずっとこうして、じっとしていたい。
榎は残った力を振り絞って、綴の着物を握りしめ、縋りついた。
「ありがとう、無事に帰ってきてくれて。――おかえり、榎ちゃん」
優しい声が、耳元で響く。
懐かしい、綴の声だ。いつもと変わらない、穏やかで、安心できる声。
「ただいま……」
嗚咽混じりに、なんとか言葉を吐いた。
それ上の言葉は出てこなかったし、出す必要もなかった。ただひたすらに、綴の胸の中に顔を埋めていた。綴もそれを拒まず、優しく抱きしめ続けてくれた。
周囲からは、妖怪たちの歓喜の声が響き渡る。喜ぶ声、泣く声、叫ぶ声。
様々な雑音が、綴の体温が、榎の混乱した頭を、正常に戻していく。
ようやく、帰ってこられたのだと、実感が湧いてきた。
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
カワイイ子猫のつくり方
龍野ゆうき
青春
子猫を助けようとして樹から落下。それだけでも災難なのに、あれ?気が付いたら私…猫になってる!?そんな自分(猫)に手を差し伸べてくれたのは天敵のアイツだった。
無愛想毒舌眼鏡男と獣化主人公の間に生まれる恋?ちょっぴりファンタジーなラブコメ。
巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル
諏訪錦
青春
アルファポリスから書籍版が発売中です。皆様よろしくお願いいたします!
6月中旬予定で、『クラスでバカにされてるオタクなぼくが、気づいたら不良たちから崇拝されててガクブル』のタイトルで文庫化いたします。よろしくお願いいたします!
間久辺比佐志(まくべひさし)。自他共に認めるオタク。ひょんなことから不良たちに目をつけられた主人公は、オタクが高じて身に付いた絵のスキルを用いて、グラフィティライターとして不良界に関わりを持つようになる。
グラフィティとは、街中にスプレーインクなどで描かれた落書きのことを指し、不良文化の一つとしての認識が強いグラフィティに最初は戸惑いながらも、主人公はその魅力にとりつかれていく。
グラフィティを通じてアンダーグラウンドな世界に身を投じることになる主人公は、やがて夜の街の代名詞とまで言われる存在になっていく。主人公の身に、果たしてこの先なにが待ち構えているのだろうか。
書籍化に伴い設定をいくつか変更しております。
一例 チーム『スペクター』
↓
チーム『マサムネ』
※イラスト頂きました。夕凪様より。
http://15452.mitemin.net/i192768/
小説女優《ノベルアクトレス》~あたしは小説を演じて、小悪魔先パイに分からされちゃう???~
夕姫
青春
『この気持ちは小説《嘘》じゃないから。だから……ずっと一緒にいてほしい……』
思春期女子が共感できるところが1つはある。涙なくしては語れない至極のモヤキュン青春百合小説誕生!どうぞ御堪能ください✨
※プロローグは前置きで本編は2話から始まります。
【あらすじ】
様々なジャンルの中で唯一「恋愛物」が嫌いな主人公 新堂凛花(しんどうりんか)。
彼女は恋愛物以外ならなんでも好き。小説の中の恋愛はあり得ないと常々思っている。
名門花咲学園に入学した凛花は、必ず部活に入らなくては行けない決まりを知り、見たことも聞いたこともないような部活の「小説同好会」に興味を持つ。
そしてその小説同好会に行くと黒髪で美人な見た目の二年生の先パイ 小鳥遊結愛(たかなしゆあ)がいた。
彼女は凛花を快く迎えいれてくれたが、凛花が恋愛物の小説が嫌いと知ると態度が一変。
そう、ここは小説同好会ではなく小説演劇同好会だったのだ。恋愛経験も乏しく男性経験もない、恋愛物を嫌っている主人公の凛花は【小説女優】として小鳥遊結愛先パイに恋愛物の素晴らしさを身を持って分からされていくことになるのだが……。
この物語は女子高生の日常を描いた、恋に勉強に色んな悩みに葛藤しながら、時に真面目に、切なくて、そして小説を演じながら自分の気持ちに気づき恋を知り成長していく。少しエッチな青春ストーリー。
女子高生が、納屋から発掘したR32に乗る話
エクシモ爺
青春
高校3年生になった舞華は、念願の免許を取って車通学の許可も取得するが、母から一言「車は、お兄ちゃんが置いていったやつ使いなさい」と言われて愕然とする。
納屋の奥で埃を被っていた、レッドパールのR32型スカイラインGTS-tタイプMと、クルマ知識まったくゼロの舞華が織りなすハートフル(?)なカーライフストーリー。
・エアフロってどんなお風呂?
・本に書いてある方法じゃ、プラグ交換できないんですけどー。
・このHICASってランプなに~? マジクソハンドル重いんですけどー。
など、R32あるあるによって、ずぶの素人が、悪い道へと染められるのであった。
雪と桜のその間
楠富 つかさ
青春
地方都市、空の宮市に位置する中高一貫の女子校『星花女子学園』で繰り広げられる恋模様。
主人公、佐伯雪絵は美術部の部長を務める高校3年生。恋をするにはもう遅い、そんなことを考えつつ来る文化祭や受験に向けて日々を過ごしていた。そんな彼女に、思いを寄せる後輩の姿が……?
真面目な先輩と無邪気な後輩が織りなす美術部ガールズラブストーリー、開幕です!
第12回恋愛小説大賞にエントリーしました。
DiaryRZV500
深町珠
青春
俺:23歳。CBX750F改で峠を飛ばす人。
Y:27歳。MV750ss、Motoguzzi850,RZ350などを持っていた熱血正義漢。熱血過ぎて社会に馴染めず、浪人中。代々続く水戸藩御見医の家のドラ息子(^^:。
Nし山:当時17歳。RZ250。峠仲間。
などなど。オートバイをめぐる人々のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる