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第三部 四季姫革命の巻
第二十六章 夏姫革命 7
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7
やがて榎たちは、大きな木製の開き戸の前にやって来た。戸には五芒星や、複雑な紋様や梵字が彫りこまれている。
いかにも荘厳な扉。長の住処へと繋がる出入口として、相応しい貫禄を見せていた。
「この中に、紬姫が……」
気配は消しているのか、何も感じない。
だが、ひしひしと伝わってくるプレッシャーが半端ない。
間違いなく、この先に紬姫がいる。
榎の緊張は最高潮に達し、乾いた喉に飲み込んだ唾が染みた。
「紬姫よ、入るぞ」
夏から解放された守親が、先陣を切って扉を開いた。
中は板間の、道場みたいな部屋だった。とても広そうだったが、窓もないその部屋は暗くて全貌を把握することはできない。部分的に燭台の明かりで灯された場所だけが、おぼろげに見えるくらいだ。
明かりは主に、部屋の中心部を照らすように配置されていた。照らされた床には、扉に彫られていたものと同じ複雑な紋様が描かれていて、その中央部に、小さな人影を浮かび上がらせていた。
こちらに背を向けて正座をしている、黄色を基調とした十二単を見に纏った、小柄な女性の背中だった。髪は白く長く、頭上で緩く纏めてある。髪際(はっさい)から、白糸みたいな髪が、小さな横顔に垂れ流れていた。
間違いない、紬姫だ。
時を渡ってから十八年も経った姿しか知らないのだから当然だが、榎が出会った時よりも、かなり幼く感じる。榎と同じくらいか、少し歳上くらいか。
紬姫は振り返りもせず、ゆっくりと口を開いた。
「なぜ、貴様がここにいる」
その、凛とした鈴にも似た声は、聞き覚えがあった。落ち着き払っているものの、その声色にはなんとなく、澱みが感じられる。
守親は一瞬怯んでいたが、すぐに自信に溢れた笑顔を浮かべて、紬姫に語り掛けた。
「かような場所にいつまでも座っておっては、体が冷える。腹の子にも障るぞ」
「なぜかと、聞いておる」
「喜べ、紬姫。其方の憎き仇、夏姫を捕えて参ったのだ。煮るなり焼くなり、好きにするがいい」
「守親、貴様には聞いておらぬ。耳障りだ、口を噤(つぐ)め」
かみ合わない会話に痺れを切らしたか、紬姫は守親を声色だけで牽制し、黙らせた。守親の表情は引き攣り、肩が痙攣している。
紬姫は最初から、たった一人の相手にのみ、声を掛け続けていた。
榎は横目に、隣に立つ夏に視線を向ける。
「紬姫様、夏姫の身柄、ここに連れ申しました」
夏は臆することなく、床に膝を突いて無感情に報告をしてみせた。完全に、紬姫が使役する式神になりきっている。
「何の戯れだ? この小娘を夏姫に見立てて、逃げ遂せるなどと思うておるわけではあるまい? 妾が、貴様を見間違うわけがなかろう。寝ても覚めても忘れられぬ、憎らしい、貴様の顔を……!」
だが、そんな演技が通用するわけもなかった。紬姫は最初から、夏の正体に気付いていた。
声を荒げると同時に、初めて首を動かし、横顔を榎たちに見せた。
小さな炎に照らされたその顔は白く、頬はこけてやせ細っていた。その分、目だけがやけに大きく見え、怒りのせいか更に見開かれて、恐怖を覚える形相を作り出していた。
月麿が、あれほどまでに紬姫に恐れを抱いていた理由が、何となく分かった気がする。あの目に射竦められると、蛇に睨まれた蛙みたいに、身の危険を感じて体が動かなくなる。
榎と守親は、金縛りにでも遭ったように身動き一つとれなかったが、夏だけは、その姿を憐みの目で見つめていた。
「よくまあ、のこのこと戻ってきたものだな。その度胸だけは褒めてやりたいところだが、再び妾の前に姿を見せた以上、命はないと思え!」
紬姫はゆっくりと立ち上がり、夏めがけて指を突き出した。早口に何やら呪文を唱え始めると、足元の紋様が黄金色に輝き始めた。
夏も、早々に剣の柄に手をかけて、臨戦態勢をとる。
このままでは、話し合いどころではなくなってしまう。
「待って下さい! 今は争っている場合じゃないんだ!」
榎はなんとか恐怖に打ち勝ち、声を張り上げた。
「紬姫、逃げてください! もうすぐ、あなたを狙う敵がやって来ます! 早くしないと、殺されてしまう」
榎の声は、思っていたよりもあっさりと紬姫に届いた。口を閉じ、呪文の詠唱を中止すると、足元の光も、周囲を覆っていた殺気も消えた。
紬姫は無言で、目を細めて榎を見つめている。強い眼光が、鋭く榎を射る。
榎は怯みながらも、勇気を振り絞って続けた。
「あたしは、あなたを助けるためにここに来たんです。夏さんや、守親さんの力を借りて。お願いします。お腹の子を守るためにも、どうか逃げてください」
「妾の命を、狙う者がおると。それは如何なる輩じゃ?」
紬姫が、静かに口を開いた。榎の話に耳を傾け、興味を示してくれている。
チャンスだ。今なら、説得できる。榎は意気込んだ。
「見た目は、小さな男の子です。けど、深淵の悪鬼の力を吸収して、四鬼まで使役している。戦えば、ただでは済みません」
「その童(わっぱ)とは、こやつのことか?」
紬姫は顔を動かし、背後の暗闇に向かって顎で指した。
その先を追って見ると、微かな薄明りの中に、ぼんやりと異様な光景が浮かび上がってきた。
建物を支える大きな円柱に、大量の札や釘が打ち付けられている。まるで派手に丑の刻参りでもやった後のような、悍ましい光景でもあった。
その札の隙間を縫ってよく見ると、大の字に体を広げた人間が、貼り付けになっていることに気付いた。
まだ小さい、明らかに子供と思われるシルエット。
目が暗さに慣れ、ようやく視界がはっきりしてくると同時に、榎は目を疑った。
「まさか、語くん!?」
磔になっていた者は、間違いなく語だった。側頭部や腕からは血を流し、頬に青痣も作っている。
深淵の悪鬼や、四鬼の力を得て、あんなにも堂々たる姿を見せていた語が、今は見る影もない。
肩が、微かに上下している。息はあるみたいだが、気を失っているのか、何の反応も示さない。
あの悍ましい力を放つ語を、紬姫は難なく抑えつけて、こんな姿にしたというのか。
榎は無意識に、紬姫の内から滲み出てくる悪鬼の邪気に、恐怖を覚える。
これでは、どちらが化け物か分からないくらいだ。
「突然襲ってきた故、少しは骨があるかと相手をしてやったが、他愛もない。妾の足元にも及ばなかった」
つまらなさそうに、紬姫は鼻を鳴らす。
「解放してあげてください、このままじゃ、語くんが死んでしまう!」
恐れを抑えて勇気を奮い立たせ、榎は紬姫に声を張り上げた。
「なぜ、この童の身を案じる? こやつから妾を守るために来たと申したではないか。お前はいったい、何がしたいのだ?」
榎の言動の意味が分からないと、紬姫は眉を寄せて目を細める。
「紬姫を助けると同時に、その子を止めるために来たんです。殺すためじゃないんだ、無事に連れ戻したい」
「たとえ餓鬼とはいえ、妾に手を上げた者が、無事に生きておれると思うか?」
紬姫は、榎の話を聞いてはくれるが、その意見に同意をする気はなさそうだった。横目に語を睨み付け、殺気を放つ。
このままでは、本当に語が殺されてしまう。
「もう、抵抗する力もないはずだ。助けてください。その子は、あなたの息子なんだ」
「何を戯言を。妾の子は、腹の中に居る、この赤子のみ」
紬姫はくだらないと一蹴し、少し膨らみかけた腹部を、優しく擦った。
「それに、かように弱く頭の悪い童など、妾の子であるはずがない。もし、事実であったとしたら、とんでもない汚点よ。すぐにでも捨ててくれるわ」
「そうかい。悪かったね、愚かでさ」
吐き捨てられた紬姫の無情な言葉に反応したのは、語の声だった。
目を覚ましたのか。いや、気を失ったふりをして、榎たちのやり取りを聞いていたのだろうか。
そう思って視線を向けるが、柱に張り付けられた語は首を項垂れ、ピクリとも動かない。
声を放った主は、別にいた。
磔にされた語のすぐ側に、浮かんでいた。
もう一人の、語が。
やがて榎たちは、大きな木製の開き戸の前にやって来た。戸には五芒星や、複雑な紋様や梵字が彫りこまれている。
いかにも荘厳な扉。長の住処へと繋がる出入口として、相応しい貫禄を見せていた。
「この中に、紬姫が……」
気配は消しているのか、何も感じない。
だが、ひしひしと伝わってくるプレッシャーが半端ない。
間違いなく、この先に紬姫がいる。
榎の緊張は最高潮に達し、乾いた喉に飲み込んだ唾が染みた。
「紬姫よ、入るぞ」
夏から解放された守親が、先陣を切って扉を開いた。
中は板間の、道場みたいな部屋だった。とても広そうだったが、窓もないその部屋は暗くて全貌を把握することはできない。部分的に燭台の明かりで灯された場所だけが、おぼろげに見えるくらいだ。
明かりは主に、部屋の中心部を照らすように配置されていた。照らされた床には、扉に彫られていたものと同じ複雑な紋様が描かれていて、その中央部に、小さな人影を浮かび上がらせていた。
こちらに背を向けて正座をしている、黄色を基調とした十二単を見に纏った、小柄な女性の背中だった。髪は白く長く、頭上で緩く纏めてある。髪際(はっさい)から、白糸みたいな髪が、小さな横顔に垂れ流れていた。
間違いない、紬姫だ。
時を渡ってから十八年も経った姿しか知らないのだから当然だが、榎が出会った時よりも、かなり幼く感じる。榎と同じくらいか、少し歳上くらいか。
紬姫は振り返りもせず、ゆっくりと口を開いた。
「なぜ、貴様がここにいる」
その、凛とした鈴にも似た声は、聞き覚えがあった。落ち着き払っているものの、その声色にはなんとなく、澱みが感じられる。
守親は一瞬怯んでいたが、すぐに自信に溢れた笑顔を浮かべて、紬姫に語り掛けた。
「かような場所にいつまでも座っておっては、体が冷える。腹の子にも障るぞ」
「なぜかと、聞いておる」
「喜べ、紬姫。其方の憎き仇、夏姫を捕えて参ったのだ。煮るなり焼くなり、好きにするがいい」
「守親、貴様には聞いておらぬ。耳障りだ、口を噤(つぐ)め」
かみ合わない会話に痺れを切らしたか、紬姫は守親を声色だけで牽制し、黙らせた。守親の表情は引き攣り、肩が痙攣している。
紬姫は最初から、たった一人の相手にのみ、声を掛け続けていた。
榎は横目に、隣に立つ夏に視線を向ける。
「紬姫様、夏姫の身柄、ここに連れ申しました」
夏は臆することなく、床に膝を突いて無感情に報告をしてみせた。完全に、紬姫が使役する式神になりきっている。
「何の戯れだ? この小娘を夏姫に見立てて、逃げ遂せるなどと思うておるわけではあるまい? 妾が、貴様を見間違うわけがなかろう。寝ても覚めても忘れられぬ、憎らしい、貴様の顔を……!」
だが、そんな演技が通用するわけもなかった。紬姫は最初から、夏の正体に気付いていた。
声を荒げると同時に、初めて首を動かし、横顔を榎たちに見せた。
小さな炎に照らされたその顔は白く、頬はこけてやせ細っていた。その分、目だけがやけに大きく見え、怒りのせいか更に見開かれて、恐怖を覚える形相を作り出していた。
月麿が、あれほどまでに紬姫に恐れを抱いていた理由が、何となく分かった気がする。あの目に射竦められると、蛇に睨まれた蛙みたいに、身の危険を感じて体が動かなくなる。
榎と守親は、金縛りにでも遭ったように身動き一つとれなかったが、夏だけは、その姿を憐みの目で見つめていた。
「よくまあ、のこのこと戻ってきたものだな。その度胸だけは褒めてやりたいところだが、再び妾の前に姿を見せた以上、命はないと思え!」
紬姫はゆっくりと立ち上がり、夏めがけて指を突き出した。早口に何やら呪文を唱え始めると、足元の紋様が黄金色に輝き始めた。
夏も、早々に剣の柄に手をかけて、臨戦態勢をとる。
このままでは、話し合いどころではなくなってしまう。
「待って下さい! 今は争っている場合じゃないんだ!」
榎はなんとか恐怖に打ち勝ち、声を張り上げた。
「紬姫、逃げてください! もうすぐ、あなたを狙う敵がやって来ます! 早くしないと、殺されてしまう」
榎の声は、思っていたよりもあっさりと紬姫に届いた。口を閉じ、呪文の詠唱を中止すると、足元の光も、周囲を覆っていた殺気も消えた。
紬姫は無言で、目を細めて榎を見つめている。強い眼光が、鋭く榎を射る。
榎は怯みながらも、勇気を振り絞って続けた。
「あたしは、あなたを助けるためにここに来たんです。夏さんや、守親さんの力を借りて。お願いします。お腹の子を守るためにも、どうか逃げてください」
「妾の命を、狙う者がおると。それは如何なる輩じゃ?」
紬姫が、静かに口を開いた。榎の話に耳を傾け、興味を示してくれている。
チャンスだ。今なら、説得できる。榎は意気込んだ。
「見た目は、小さな男の子です。けど、深淵の悪鬼の力を吸収して、四鬼まで使役している。戦えば、ただでは済みません」
「その童(わっぱ)とは、こやつのことか?」
紬姫は顔を動かし、背後の暗闇に向かって顎で指した。
その先を追って見ると、微かな薄明りの中に、ぼんやりと異様な光景が浮かび上がってきた。
建物を支える大きな円柱に、大量の札や釘が打ち付けられている。まるで派手に丑の刻参りでもやった後のような、悍ましい光景でもあった。
その札の隙間を縫ってよく見ると、大の字に体を広げた人間が、貼り付けになっていることに気付いた。
まだ小さい、明らかに子供と思われるシルエット。
目が暗さに慣れ、ようやく視界がはっきりしてくると同時に、榎は目を疑った。
「まさか、語くん!?」
磔になっていた者は、間違いなく語だった。側頭部や腕からは血を流し、頬に青痣も作っている。
深淵の悪鬼や、四鬼の力を得て、あんなにも堂々たる姿を見せていた語が、今は見る影もない。
肩が、微かに上下している。息はあるみたいだが、気を失っているのか、何の反応も示さない。
あの悍ましい力を放つ語を、紬姫は難なく抑えつけて、こんな姿にしたというのか。
榎は無意識に、紬姫の内から滲み出てくる悪鬼の邪気に、恐怖を覚える。
これでは、どちらが化け物か分からないくらいだ。
「突然襲ってきた故、少しは骨があるかと相手をしてやったが、他愛もない。妾の足元にも及ばなかった」
つまらなさそうに、紬姫は鼻を鳴らす。
「解放してあげてください、このままじゃ、語くんが死んでしまう!」
恐れを抑えて勇気を奮い立たせ、榎は紬姫に声を張り上げた。
「なぜ、この童の身を案じる? こやつから妾を守るために来たと申したではないか。お前はいったい、何がしたいのだ?」
榎の言動の意味が分からないと、紬姫は眉を寄せて目を細める。
「紬姫を助けると同時に、その子を止めるために来たんです。殺すためじゃないんだ、無事に連れ戻したい」
「たとえ餓鬼とはいえ、妾に手を上げた者が、無事に生きておれると思うか?」
紬姫は、榎の話を聞いてはくれるが、その意見に同意をする気はなさそうだった。横目に語を睨み付け、殺気を放つ。
このままでは、本当に語が殺されてしまう。
「もう、抵抗する力もないはずだ。助けてください。その子は、あなたの息子なんだ」
「何を戯言を。妾の子は、腹の中に居る、この赤子のみ」
紬姫はくだらないと一蹴し、少し膨らみかけた腹部を、優しく擦った。
「それに、かように弱く頭の悪い童など、妾の子であるはずがない。もし、事実であったとしたら、とんでもない汚点よ。すぐにでも捨ててくれるわ」
「そうかい。悪かったね、愚かでさ」
吐き捨てられた紬姫の無情な言葉に反応したのは、語の声だった。
目を覚ましたのか。いや、気を失ったふりをして、榎たちのやり取りを聞いていたのだろうか。
そう思って視線を向けるが、柱に張り付けられた語は首を項垂れ、ピクリとも動かない。
声を放った主は、別にいた。
磔にされた語のすぐ側に、浮かんでいた。
もう一人の、語が。
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