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軍事会議

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その夜、マリー先生が軍事会議を召集した。軍のトップであるリチャード将軍がびびっておりますが、果たしてマリー先生何者ですか?


マリー先生の指示でリチャード将軍が大きな机に地図を広げた。


「現在、我がランスは防戦一方なのは、何故か?」


「はい!マリー閣下。広範囲への雷撃を得意とする敵将がおりまして、船で迂闊に近づけば…。」

 マリー閣下って?リチャード将軍は国王にも対等に話すくらい尊大な将軍だぞ。我が国の英雄だしな。


「感電死するということですね?」


「はい!」

 リチャード将軍が最敬礼する。国王にも儀式の時しぶしぶやるやつだよね。心からの最敬礼怖いわ。


「ならば、どうする?エスメラルダ。」

 マリー先生、怖いよ。急に私に振らないで。

リチャード将軍が睨んでるよ。


「はい!船に絶縁体を貼りつけるであります!」

 リチャード将軍が怖いので最敬礼しながら答える。

絶縁体で覆ってたら、乗組員は感電しないよね。


「周りは水だらけだ。船を絶縁体で覆っても、今度は濡れた甲板を雷撃が狙う。雷撃で船を沈められたら乗組員は、感電死する。」

 八方塞がりですのね。パーシヴァル様、流石ですわ。素敵。


「雷撃、海戦では厄介だな。しかし、朗報だ。」

マリー先生が、私を指差した。


「エスメラルダは、視認した距離まで凍らせることができる。相手の軍艦の舳先を凍らせよう。もうじき冬だ。季節も味方する。」

 そうね。寒いと凍らせるエネルギーが少なくて済むものね。


「しかし、魔力が。」


「足らないなら、補給すればいい。それにあちらの港は狭い。凍らせるのにそんなに労力は要らんよ。」


え?嫌よ。補給には魔力を持つ人と接触しなくてはならないじゃない。知らない相手と接触なんてしたくないわ。

思い切り拒否の表情を浮かべた私に、マリー先生は、パーシヴァル様を指差した。


「こいつの、魔力量は無尽蔵だ。貰うが良い。」

マリー先生、人格が魔王化していますが。大丈夫ですか?


「私、やりますわ!」

そんなご褒美頂けるならよろこんで!魔力補給は、是非キスでお願いいたします。


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