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蒼の皇国 編
理想郷を支える者達:筋肉編
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海上に円形の丸い床が浮かんでいる。
それは少し前まで鳥籠だったものだ。捉えた者たちに状況を説明し、逃亡及び介入をする意思がなくなったから不要となりアオが格子と天井部分を取っ払ったのだ。
床の中央には四つの人影がある。
床に胡座をかいて座るコウイチ。
コウイチの右腕にぶら下がる様にしがみつき、左斜め下方を恨めしく睨むアイリス。
コウイチの左腕を抱き込む様にして頬を擦り付け、可愛らしい犬歯を覗かせて無言の抗議をするハク。
二人の視線の先には、コウイチの胡座の上にすっぽりと収まり、お気に入りのプリンを味わうアオの姿があった。
アオがスプーンを口に咥えた状態で左右をひと睨みする。
「なに?」
「何でもない」
「何でもないです」
とアオに睨まれた二人は力なく肩を落とした。
どうやら三人の間には明確な上下関係が構築されている様子だ。
それはさて置き、コウイチは現状を理解できずにいる。
早々には出会えないような美少女三人と密着コミュニケーションを取れて今までの人生の中で最も幸福な時間を味わっている一方で、あとでどんな見返りを要求されるのかと別の意味でのドキドキが止まらない。
それぞれの行動理由を考えてみよう。
アイリスは先程、告白を受けてそれを了承。恋人関係であるからイチャイチャしたい気持ちは分かる。コウイチだって同じだからだ。今の行動はアオへの対抗心で見返りを求めるとかではないと思う。
ハクは共に転移してきた言わば運命共同体だ。コウイチにとって大切なパートナーであり、家族と呼べる唯一の存在だ。ハクにとっても同じでは無いかと思う。恋愛というよりかは、可愛い娘に変な虫が言い寄ってきていて気が気でない父親の心境と同じ感覚なのではないかと思う。それでもって、その変な虫が取引先の社長という感じ。
さてアオは……行動理由が分からない。アオにとってコウイチは所有物扱いだ。専属の職人とは言ってはいるが、便利な道具を作る製造機ぐらいにしか思っていないのでは無いのかと思われる。
不意にコウイチの口元にスプーンに乗せられた薄黄色のぷよんとした物体が近づけられる。
両サイドから奇声染みた声が上がる。
スプーンを持つ手の持ち主はアオだ。アオがスプーンをコウイチの口元の辺りで固定してじっと見上げている。
食べる? と言っていそうな目だ。
そこでコウイチは葛藤した。
これを食べて良いものか?
これは食べないとダメなものか?
アオからはスプーンを近づけられただけで食べて良いとは言われていない。これを勝手に食べたら、後でどんな要求をするのか……怖い。だって、アオが食べているプリンはさっきアイリスに渡したプリンとは異なる限定品のものだ。一般的価値もアオにとっての価値も高い代物。
ここ選択を間違えたら取り返しのつかないことになるかもしれない。
アオの目蓋は半分落ち、睨まれる。
「さっさと食べる」
「あ、はい」
正解は疑問形ではなく命令形でした。
コウイチは差し出されたスプーンを咥えると両腕が強く締め付けられた。
アヴァロンの動力が暴走を始めて約30分が経過した。
頭上を見上げると雲を突き抜けて巨大な蛇に巻きつかれた鉄の塊が鎮座している。それは今も尚、ゆっくりと降下を続け、その速度は速くなりつつあった。
「ミドさんってあんなデカかったんだな」
「身体の大きさだけなら、アレ以上の生物は他にいない」
「生物じゃなければいるのか?」
「ある。地精霊ガイア。西の空に浮かぶ小大陸」
「……盛大なフラグっぽくて聞かなきゃ良かったって後悔してる」
「? 何言ってるかよく分からない」
そんな他愛のない会話をしているとアイリスがアオが纏うローブを恐る恐るといった感じで引っ張った。
アオが顔を向けると「ひっ」と悲鳴のような声をアイリスを上げて身を竦ませながら伺うように口を開いた。
「あ、アオお姉ちゃんはアヴァロンを消すつもりなんて無いんでしょ?」
今のこの状況を全否定するかのようなアイリスの発言にアオの鉄仮面が優しく歪んだ。
「どうしてそう思う?」
「だって、もうすぐ落ちてくるのに何も準備してない」
「半分正解、半分不正解」
アオは最後のひと掬いのプリンを口に運び終えると空になった容器とスプーンをビニール袋に入れ、括って封をする。それをローブの中に仕舞い込むとゆっくり立ち上がった。
空いたコウイチの胡座の上にアイリスとハクが同時に滑り込もうとして互いの額をぶつけた。2人が額を抑えて床でのたうち回る。
アオが残念そうな顔で2人を見つつ話を続けた。
「あれくらいの物を消滅させるのに準備なんていらない。でも、あれを今消滅させると面倒事が増えるから、そうならないように手は打った。可能性は半々」
「その手とは?」
「貴方は本当に何も考えない……」
「すみません」
「見てれば分かる」
それきりアオは黙ってしまい、結局答えを教えてはくれなかった。
未だに床をのた打ち回る残念な2人は放置して、コウイチはアオと一緒に釣られる様にして空を見上げた。
雲を貫き、空に君臨する鉄の塊――理想郷アヴァロン。
この世界に来たばかりだったら、混乱して何も出来なかったに違いない。
まあ、何も出来ないというのは同じだが、これほど冷静に眺めているなんて出来なかったはずだ。
それだけアイリスやハク、そしてアオの存在はコウイチにとって大きなものと成っている。
かけがえのない存在。
不思議と世界を敵に回したとしても怖くはないと思えるほどだ。
やべ、変なフラグ立てたかもしれん。
===================================
理想郷アヴァロン直下に血まみれの筋肉ムキムキの男が取り付いていた。
爽やか筋肉と呼ばれる男――エイジ=アイザワだ。
エイジは宙を足場として巨大な鉄の塊たるアヴァロンをその両手で持ち上げるようにして支えている。物理限界を超える筋肉を持つエイジにとって宙を足場とすることなど造作もないが、アヴァロンを物理的に支えるには限界を感じ始めていた。
壊すだけならそれほど難しくはない。
支えると言うのがこれほど難しいとは……この世界に転移して初めて感じていた。
全身の筋肉のどこかしらが常にブチブチと音を立てて千切れ、皮膚が裂け血液が噴水のように噴き出し、その瞬間に傷口と筋繊維を再生させていく。消費されるエネルギーと失っていく血液は魔力を変換させて補っていく。
無尽蔵とも言える膨大な魔力量と超回復能力。
それがエイジ=アイザワの転移時に授かった能力だ。
「もっと身体を鍛えて置けばよかったと後悔したのは初めてですよ。ねえ、ミドガルズオルム様!」
エイジはアヴァロンを支える相棒に話しかける。
すると上の方から反響する様な大きな声が返ってくる。
”平和ボケしすぎたかもしれん。全盛期ならもう少し支えられたかもしれねぇんだけどな”
「ホント、それで弱くなってるとか洒落にならないですよ。僕もまだまだですね」
”世界は広いってやつだな、がはははっは”
二人は無駄口を叩く事で限界を紛らわそうとしていた。
互いに一歩も動くことは出来ない。
ただ支えているだけだ。
緊張の糸が切れることがあれば、二度とこの場に立つことは出来ないだろう。
「もう一踏ん張り頑張るとしましょうか!」
“言われずともな!”
2人は気合を入れるかのように声を揃えて言う。
「パワァァァァー!」
“パワッァァッァァ!”
それはエイジが敬愛する筋肉芸人の決め言葉のようなもの。
しかし、その言葉は筋肉主義の2人にとって何よりも気合の入るパワーワードなのだ。
ーー動力起動まで残り10分。
ーー蒼龍皇指定のデッドラインまで8分。
僅かに足りない。
2人はただ願う。
動力の起動が一分一秒でも早まることを。
せめて、あと1人……このアヴァロンを支える者が現れることを。
それは少し前まで鳥籠だったものだ。捉えた者たちに状況を説明し、逃亡及び介入をする意思がなくなったから不要となりアオが格子と天井部分を取っ払ったのだ。
床の中央には四つの人影がある。
床に胡座をかいて座るコウイチ。
コウイチの右腕にぶら下がる様にしがみつき、左斜め下方を恨めしく睨むアイリス。
コウイチの左腕を抱き込む様にして頬を擦り付け、可愛らしい犬歯を覗かせて無言の抗議をするハク。
二人の視線の先には、コウイチの胡座の上にすっぽりと収まり、お気に入りのプリンを味わうアオの姿があった。
アオがスプーンを口に咥えた状態で左右をひと睨みする。
「なに?」
「何でもない」
「何でもないです」
とアオに睨まれた二人は力なく肩を落とした。
どうやら三人の間には明確な上下関係が構築されている様子だ。
それはさて置き、コウイチは現状を理解できずにいる。
早々には出会えないような美少女三人と密着コミュニケーションを取れて今までの人生の中で最も幸福な時間を味わっている一方で、あとでどんな見返りを要求されるのかと別の意味でのドキドキが止まらない。
それぞれの行動理由を考えてみよう。
アイリスは先程、告白を受けてそれを了承。恋人関係であるからイチャイチャしたい気持ちは分かる。コウイチだって同じだからだ。今の行動はアオへの対抗心で見返りを求めるとかではないと思う。
ハクは共に転移してきた言わば運命共同体だ。コウイチにとって大切なパートナーであり、家族と呼べる唯一の存在だ。ハクにとっても同じでは無いかと思う。恋愛というよりかは、可愛い娘に変な虫が言い寄ってきていて気が気でない父親の心境と同じ感覚なのではないかと思う。それでもって、その変な虫が取引先の社長という感じ。
さてアオは……行動理由が分からない。アオにとってコウイチは所有物扱いだ。専属の職人とは言ってはいるが、便利な道具を作る製造機ぐらいにしか思っていないのでは無いのかと思われる。
不意にコウイチの口元にスプーンに乗せられた薄黄色のぷよんとした物体が近づけられる。
両サイドから奇声染みた声が上がる。
スプーンを持つ手の持ち主はアオだ。アオがスプーンをコウイチの口元の辺りで固定してじっと見上げている。
食べる? と言っていそうな目だ。
そこでコウイチは葛藤した。
これを食べて良いものか?
これは食べないとダメなものか?
アオからはスプーンを近づけられただけで食べて良いとは言われていない。これを勝手に食べたら、後でどんな要求をするのか……怖い。だって、アオが食べているプリンはさっきアイリスに渡したプリンとは異なる限定品のものだ。一般的価値もアオにとっての価値も高い代物。
ここ選択を間違えたら取り返しのつかないことになるかもしれない。
アオの目蓋は半分落ち、睨まれる。
「さっさと食べる」
「あ、はい」
正解は疑問形ではなく命令形でした。
コウイチは差し出されたスプーンを咥えると両腕が強く締め付けられた。
アヴァロンの動力が暴走を始めて約30分が経過した。
頭上を見上げると雲を突き抜けて巨大な蛇に巻きつかれた鉄の塊が鎮座している。それは今も尚、ゆっくりと降下を続け、その速度は速くなりつつあった。
「ミドさんってあんなデカかったんだな」
「身体の大きさだけなら、アレ以上の生物は他にいない」
「生物じゃなければいるのか?」
「ある。地精霊ガイア。西の空に浮かぶ小大陸」
「……盛大なフラグっぽくて聞かなきゃ良かったって後悔してる」
「? 何言ってるかよく分からない」
そんな他愛のない会話をしているとアイリスがアオが纏うローブを恐る恐るといった感じで引っ張った。
アオが顔を向けると「ひっ」と悲鳴のような声をアイリスを上げて身を竦ませながら伺うように口を開いた。
「あ、アオお姉ちゃんはアヴァロンを消すつもりなんて無いんでしょ?」
今のこの状況を全否定するかのようなアイリスの発言にアオの鉄仮面が優しく歪んだ。
「どうしてそう思う?」
「だって、もうすぐ落ちてくるのに何も準備してない」
「半分正解、半分不正解」
アオは最後のひと掬いのプリンを口に運び終えると空になった容器とスプーンをビニール袋に入れ、括って封をする。それをローブの中に仕舞い込むとゆっくり立ち上がった。
空いたコウイチの胡座の上にアイリスとハクが同時に滑り込もうとして互いの額をぶつけた。2人が額を抑えて床でのたうち回る。
アオが残念そうな顔で2人を見つつ話を続けた。
「あれくらいの物を消滅させるのに準備なんていらない。でも、あれを今消滅させると面倒事が増えるから、そうならないように手は打った。可能性は半々」
「その手とは?」
「貴方は本当に何も考えない……」
「すみません」
「見てれば分かる」
それきりアオは黙ってしまい、結局答えを教えてはくれなかった。
未だに床をのた打ち回る残念な2人は放置して、コウイチはアオと一緒に釣られる様にして空を見上げた。
雲を貫き、空に君臨する鉄の塊――理想郷アヴァロン。
この世界に来たばかりだったら、混乱して何も出来なかったに違いない。
まあ、何も出来ないというのは同じだが、これほど冷静に眺めているなんて出来なかったはずだ。
それだけアイリスやハク、そしてアオの存在はコウイチにとって大きなものと成っている。
かけがえのない存在。
不思議と世界を敵に回したとしても怖くはないと思えるほどだ。
やべ、変なフラグ立てたかもしれん。
===================================
理想郷アヴァロン直下に血まみれの筋肉ムキムキの男が取り付いていた。
爽やか筋肉と呼ばれる男――エイジ=アイザワだ。
エイジは宙を足場として巨大な鉄の塊たるアヴァロンをその両手で持ち上げるようにして支えている。物理限界を超える筋肉を持つエイジにとって宙を足場とすることなど造作もないが、アヴァロンを物理的に支えるには限界を感じ始めていた。
壊すだけならそれほど難しくはない。
支えると言うのがこれほど難しいとは……この世界に転移して初めて感じていた。
全身の筋肉のどこかしらが常にブチブチと音を立てて千切れ、皮膚が裂け血液が噴水のように噴き出し、その瞬間に傷口と筋繊維を再生させていく。消費されるエネルギーと失っていく血液は魔力を変換させて補っていく。
無尽蔵とも言える膨大な魔力量と超回復能力。
それがエイジ=アイザワの転移時に授かった能力だ。
「もっと身体を鍛えて置けばよかったと後悔したのは初めてですよ。ねえ、ミドガルズオルム様!」
エイジはアヴァロンを支える相棒に話しかける。
すると上の方から反響する様な大きな声が返ってくる。
”平和ボケしすぎたかもしれん。全盛期ならもう少し支えられたかもしれねぇんだけどな”
「ホント、それで弱くなってるとか洒落にならないですよ。僕もまだまだですね」
”世界は広いってやつだな、がはははっは”
二人は無駄口を叩く事で限界を紛らわそうとしていた。
互いに一歩も動くことは出来ない。
ただ支えているだけだ。
緊張の糸が切れることがあれば、二度とこの場に立つことは出来ないだろう。
「もう一踏ん張り頑張るとしましょうか!」
“言われずともな!”
2人は気合を入れるかのように声を揃えて言う。
「パワァァァァー!」
“パワッァァッァァ!”
それはエイジが敬愛する筋肉芸人の決め言葉のようなもの。
しかし、その言葉は筋肉主義の2人にとって何よりも気合の入るパワーワードなのだ。
ーー動力起動まで残り10分。
ーー蒼龍皇指定のデッドラインまで8分。
僅かに足りない。
2人はただ願う。
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