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夜天の主 編
戦いを望まぬ者
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ズルズル、ズルズル。
コウイチは流れる白い雲を呆然と眺めていた。
ズルズル、ズルズル。
足は宙に頭は地にある。
宙に浮いている足はそれぞれをウサギさんとワンコが掴んで仲良く引っ張っている。
ズルズル、ズルズル。
サボテンの着ぐるみパジャマは分厚く、耐寒性能も素晴らしいので、アスファルトのように硬い雪原の上を引き摺られていても痛くも寒くもない。
ただただ滑稽なだけだ。
「イチ、ニ、イチ、ニ」
楽しそうにコウイチの足を引っ張るハクに対して、
「送られてきた座標では、この辺りのはずなのですけど……」
手に持つ携帯端末に表示させた地図を確認しつつキョロキョロとメアリが周囲を見渡していた。
市中引回しが如く、人ひとりを引き摺っていることに罪悪感を覚えるどころか僅かにでも気を使う感情さえ抱いている気配はない。今抱いていそうな感情を読み取るとするならば【生物】が収められたサボテン型の容器を引き摺って運んでいる、程度だろう。
しかし、荷物扱いされても仕方ない。事実、サボテン着ぐるみパジャマのコウイチは満足に身動きが取れない。手を出すところはないし、足は前後左右に10センチ動かせるかどうかでまともに歩けたものではない。そして最大の問題点として頭の方が長いのでバランスが悪く、立っているだけでも精一杯なのだ。悪路の雪道を歩くなどもっての他である。
なので、コウイチは開き直ってサボテンの中で腕組みをし、現状の整理をすることにした。
巨大な鉄の塊が支配領域に侵入した。
それは鈍色の巨大な船。無数の砲門を備えた戦艦だ。
環境を汚染する醜い異物であるが、従来のものと比べると幾分マシである。恐らくは搭載されてあるエンジンが他と大きく異なるのであろう。
「なるほどのう。あれがキツネ共が作っておったものか。しかし、我らが求めておるものではないな」
全身真っ白な鱗で覆われた龍は地に委ねていた身体を気怠そうに起こして異物が着陸した方角を見る。目を細めて標的を捉えると、
「あれは……なんだ?」
滑稽な姿をする三つの人影に首を捻った。
過去、幾人もの人間がこの地に降り立っては命を落としていった。その者達は決まってゴテゴテとした分厚い防寒着を身に纏っていたのをよく覚えている。そのような動きにくい恰好をしていればこの地に住まう魔獣共にとって格好の得物でしかなからだ。
だが、今回は様相が一線を画している。
ウサギとイヌと……多肉植物なのだ。
「何をやっておるのだ。あのバカ者どもは」
このような土地に何の用がある?
約束の刻限はまだまだ先のはずだ。
まあ、良いか。
それよりも今彼らが歩いている辺りは少々厄介である。
白き龍は面倒くさいと思いつつも"契約者"に死なれては困るので仕方なく迎えに行くことにした。
「二人とも下がって!?」
突然、ハクが担いでいたコウイチの足を投げ捨てると牙と爪を剥き出しにして一歩前に飛び出した。瞳の色が金色へと変化し、身体からは白い湯気のような裸眼で視認できるほどの高密度の魔力が発せられる。更にコウイチを包み込むようにして金色の光のサークルが展開された。
真神の加護(極限):愛する者を守護する。その愛が強ければ強いほどに効果は増大する。
ハクが見つめる視線の先には黒い人型のナニカがいた。距離は百メートルとほど。全長は目算二メートルくらいだろうか。古木のような細い身体とは裏腹に右腕はぐにゃりと湾曲した薄い剣状で左腕はギザギザと波打つタバール状をしている。戦いに特化した生物であることは一目瞭然だった。
――グギィィィガァァ
黒いナニカが右腕を振り上げて突進してくる。
百メートルはあった距離が二秒もなく詰められた。狙いは一番弱いコウイチだ。湾曲した剣状の腕がコウイチに向かって振り下ろされる。
コウイチは反応すら出来ておらず雪原に転がったまま、メアリはワンテンポ遅れて拳を構えようと動くが迎撃は間に合わない。
黒いナニカが湾曲した剣状の腕を振り下ろすよりも早く、ハクは動いていた。
「遅いよっ!?」
ハクの爪が湾曲した剣状の腕を弾き飛ばす。体勢を崩した黒いナニカは回転するように古木のような身体を捻り、左腕のタバールを下段から振り上げてハクの身体を切断しようとしてくる。それをハクは足の爪で引っ掛けて雪原に叩き落した。更に抜けないように踏みつけて固定する。
黒いナニカはもがくように暴れ、再度、湾曲した剣状の右腕を振り下ろそうとした瞬間、
――ガボッ!?
右腕が肩口から無くなっている事に気づき、それが自分の胸に突き刺さっているのを見た。
ポタリ、ポタリ、と黒いナニカの胸から黒い液体が雪原に落ち、白を黒く染めていく。
「言ったでしょ? 遅いって」
――ガ、ガァッ……。
黒いナニカは息絶えた。
が、その瞬間、雪原を覆いつくすほどの無数の黒いナニカが雪の中から這い出るようにして現れたのだった。
バーサク・デッド・フォレスト。
雪原の悪魔とも呼ばれる古木のような姿をした魔獣。性格は非常に凶暴かつ戦闘狂で雑食。視界に入った生物は手当たり次第に攻撃を仕掛けて喰らう。単体の戦闘能力は人間の国の一つや二つは壊滅させることが出来るほどを誇る上、約100匹ほどの群れを成して行動をしているのがとても厄介。更に厄介なのは同胞の体液の臭いを嗅ぎつけて集まってくる習性がある点だ。
それだけの凶暴さと戦闘能力を持ちながら生物の脅威となり得ていないのは、彼らは非常に熱に弱いからだ。この土地のような極寒の世界でしか生きていくことは叶わない。
「数は……三百ほどか。かなりの群れがおったようじゃな」
刹那の間に雪原の悪魔を屠った白い子犬の成長は目覚ましい限りだ。もう僅かな時もあれば自身をも上回るかもしれない。しかしながら、今の彼女ではあれだけの数を相手に守りながら戦い抜くのは不可能であろう。
白き龍は黒い群れに囲まれた三人の頭上に姿を現し、静かに言葉を口にする。
「散れ。戦いを望まぬ我に戦いを挑むことがどういう事か分かっているであろう?」
コウイチは流れる白い雲を呆然と眺めていた。
ズルズル、ズルズル。
足は宙に頭は地にある。
宙に浮いている足はそれぞれをウサギさんとワンコが掴んで仲良く引っ張っている。
ズルズル、ズルズル。
サボテンの着ぐるみパジャマは分厚く、耐寒性能も素晴らしいので、アスファルトのように硬い雪原の上を引き摺られていても痛くも寒くもない。
ただただ滑稽なだけだ。
「イチ、ニ、イチ、ニ」
楽しそうにコウイチの足を引っ張るハクに対して、
「送られてきた座標では、この辺りのはずなのですけど……」
手に持つ携帯端末に表示させた地図を確認しつつキョロキョロとメアリが周囲を見渡していた。
市中引回しが如く、人ひとりを引き摺っていることに罪悪感を覚えるどころか僅かにでも気を使う感情さえ抱いている気配はない。今抱いていそうな感情を読み取るとするならば【生物】が収められたサボテン型の容器を引き摺って運んでいる、程度だろう。
しかし、荷物扱いされても仕方ない。事実、サボテン着ぐるみパジャマのコウイチは満足に身動きが取れない。手を出すところはないし、足は前後左右に10センチ動かせるかどうかでまともに歩けたものではない。そして最大の問題点として頭の方が長いのでバランスが悪く、立っているだけでも精一杯なのだ。悪路の雪道を歩くなどもっての他である。
なので、コウイチは開き直ってサボテンの中で腕組みをし、現状の整理をすることにした。
巨大な鉄の塊が支配領域に侵入した。
それは鈍色の巨大な船。無数の砲門を備えた戦艦だ。
環境を汚染する醜い異物であるが、従来のものと比べると幾分マシである。恐らくは搭載されてあるエンジンが他と大きく異なるのであろう。
「なるほどのう。あれがキツネ共が作っておったものか。しかし、我らが求めておるものではないな」
全身真っ白な鱗で覆われた龍は地に委ねていた身体を気怠そうに起こして異物が着陸した方角を見る。目を細めて標的を捉えると、
「あれは……なんだ?」
滑稽な姿をする三つの人影に首を捻った。
過去、幾人もの人間がこの地に降り立っては命を落としていった。その者達は決まってゴテゴテとした分厚い防寒着を身に纏っていたのをよく覚えている。そのような動きにくい恰好をしていればこの地に住まう魔獣共にとって格好の得物でしかなからだ。
だが、今回は様相が一線を画している。
ウサギとイヌと……多肉植物なのだ。
「何をやっておるのだ。あのバカ者どもは」
このような土地に何の用がある?
約束の刻限はまだまだ先のはずだ。
まあ、良いか。
それよりも今彼らが歩いている辺りは少々厄介である。
白き龍は面倒くさいと思いつつも"契約者"に死なれては困るので仕方なく迎えに行くことにした。
「二人とも下がって!?」
突然、ハクが担いでいたコウイチの足を投げ捨てると牙と爪を剥き出しにして一歩前に飛び出した。瞳の色が金色へと変化し、身体からは白い湯気のような裸眼で視認できるほどの高密度の魔力が発せられる。更にコウイチを包み込むようにして金色の光のサークルが展開された。
真神の加護(極限):愛する者を守護する。その愛が強ければ強いほどに効果は増大する。
ハクが見つめる視線の先には黒い人型のナニカがいた。距離は百メートルとほど。全長は目算二メートルくらいだろうか。古木のような細い身体とは裏腹に右腕はぐにゃりと湾曲した薄い剣状で左腕はギザギザと波打つタバール状をしている。戦いに特化した生物であることは一目瞭然だった。
――グギィィィガァァ
黒いナニカが右腕を振り上げて突進してくる。
百メートルはあった距離が二秒もなく詰められた。狙いは一番弱いコウイチだ。湾曲した剣状の腕がコウイチに向かって振り下ろされる。
コウイチは反応すら出来ておらず雪原に転がったまま、メアリはワンテンポ遅れて拳を構えようと動くが迎撃は間に合わない。
黒いナニカが湾曲した剣状の腕を振り下ろすよりも早く、ハクは動いていた。
「遅いよっ!?」
ハクの爪が湾曲した剣状の腕を弾き飛ばす。体勢を崩した黒いナニカは回転するように古木のような身体を捻り、左腕のタバールを下段から振り上げてハクの身体を切断しようとしてくる。それをハクは足の爪で引っ掛けて雪原に叩き落した。更に抜けないように踏みつけて固定する。
黒いナニカはもがくように暴れ、再度、湾曲した剣状の右腕を振り下ろそうとした瞬間、
――ガボッ!?
右腕が肩口から無くなっている事に気づき、それが自分の胸に突き刺さっているのを見た。
ポタリ、ポタリ、と黒いナニカの胸から黒い液体が雪原に落ち、白を黒く染めていく。
「言ったでしょ? 遅いって」
――ガ、ガァッ……。
黒いナニカは息絶えた。
が、その瞬間、雪原を覆いつくすほどの無数の黒いナニカが雪の中から這い出るようにして現れたのだった。
バーサク・デッド・フォレスト。
雪原の悪魔とも呼ばれる古木のような姿をした魔獣。性格は非常に凶暴かつ戦闘狂で雑食。視界に入った生物は手当たり次第に攻撃を仕掛けて喰らう。単体の戦闘能力は人間の国の一つや二つは壊滅させることが出来るほどを誇る上、約100匹ほどの群れを成して行動をしているのがとても厄介。更に厄介なのは同胞の体液の臭いを嗅ぎつけて集まってくる習性がある点だ。
それだけの凶暴さと戦闘能力を持ちながら生物の脅威となり得ていないのは、彼らは非常に熱に弱いからだ。この土地のような極寒の世界でしか生きていくことは叶わない。
「数は……三百ほどか。かなりの群れがおったようじゃな」
刹那の間に雪原の悪魔を屠った白い子犬の成長は目覚ましい限りだ。もう僅かな時もあれば自身をも上回るかもしれない。しかしながら、今の彼女ではあれだけの数を相手に守りながら戦い抜くのは不可能であろう。
白き龍は黒い群れに囲まれた三人の頭上に姿を現し、静かに言葉を口にする。
「散れ。戦いを望まぬ我に戦いを挑むことがどういう事か分かっているであろう?」
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