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交換出店
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すごいなあ、と素直に思った。
人間ここまで「怒っているぞ」という顔をできるものなのか。そしてその上で「お前のことなど気にもしてないぞ」と振る舞えるのか。
彼はすごい。
柳夏彦は呆気にとられていた。高三。男。こんなに素直になれるのか。
「どうも。聖ニコラオス高校の生徒会です。いや、そっちの会長、大変なときに入院しましたね」
けれどお互い体面がある。
桜ヶ丘高校の生徒会室は満員だった。こちらの生徒会四人に、訪ねてきたニコラオスの三人。
何も知らない仲間たちの前で、柳は差し出された握手に応える。
「学祭前にご迷惑をおかけします。副会長の柳です」
「会長、交通事故と聞きましたが」
「自転車とぶつかっただけなんですが、転び方が悪かったようで……。今回は肩書の都合で二年の俺が責任者をやらせてもらいます。年下でやりにくいでしょうが……」
「いやいや」
握手の手を解くのと同時に、その人は笑った。
「堅苦しいのはもういいだろう。同じ高校生なんだから気楽にいこう。と、そっちには一年がいるのか。一応名乗っておくな。俺は生徒会長の九条宗一郎。それから」
そう言って仲間を振り返り紹介する笑顔は完璧だ。
見上げない程度に長身で、赤ラインの入った灰ブレザーが似合う細身の体。髪は少し長めだが色が薄く柔らかそうだ。
堅い名前とは裏腹に軽やかで社交的――ともすれば軽薄にも見えるが、そうでないことを柳は十分知っている。
「それじゃあこっちも。俺は副会長の柳です。みんなは」
九条に相対する柳はおそらく、平凡で真面目と見えるだろう。眉にかからない黒髪に、洒落っ気もなく身につけた学ラン。お互いが相手の特徴を際立たせるほど違う。
柳は遊び心のない男だ。見た目通りの性格なので、「早速ですが」と口火を切った。
「打ち合わせ回数も決まってますし、話し合いを始めましょうか」
「そうだな」
テーブルは用意してある。全員が卓につく間、九条は柳を見つめていた。ほとんどにらみつける視線だ。
仲間たちが落ち着くのを待って、憎んでいる瞳が笑う。
「学祭の交換出店、さて、どうしましょうか?」
桜ヶ丘とニコラオス、姉妹校締結三十年。
二校は隣県という距離感で折々に交流を深めてきた。三十年目。この節目に何かをしない理由がない。
もしかしたら学園祭というのは、そういう状況のために用意されているのかもしれない。
非日常で、特別が紛れ込んでも不思議じゃない。その年限りのお祝いを混ぜても馴染む晴れの舞台。
お互いの学園祭に学校代表として参加する。
協力している感じがするし、生徒たちも姉妹校を意識するし、手間も――主に教師の手間もない。名案だ。
そう。名案だった。
九条と柳以外には。
「はあ? この時期にノープランですか」
書類を投げ出しての剣呑な声に、柳以外の全員がきょとんとした。あまりに唐突な攻撃性に、驚くよりもまず聞き間違いかと全員が顔を見合わせる。
交換なのでお互い相手校へ出店するが、文化祭の開催時期が違う。桜ヶ丘は夏、ニコラオスは秋ということで、まずは桜ヶ丘のイベントに相手が参加する形だった。
もともと生徒会同士は面識がある。初回の、ほとんど顔合わせのための会議は明るく、雑談混じりに進んでいた。攻撃的な発言に場が凍るというより全員戸惑う。
「無駄な行き来はしたくない。草案だけでもあると思っていたんですが」
「お、おい、九条!」
副生徒会長に諌められ九条は唇をつぐんだが、いかにも不満そうな真一文字だ。
なにこれ、と目線で問い合う役員たちの中、柳は笑顔で口をひらいた。
「ニコラオスからご足労いただいているんですから、確かに、少しくらいは成果がないと甲斐がないですよね。出展に関してご予定がないなら、こちらで取ったアンケートを見てもらえますか? 三枚目のプリント。……お互いキリスト系の私立校ですが、ニコラオスさんの方が宗教色が強いですよね。その特色を活かした展示をという要望がありまして」
「具体的には?」
「具体的? これはあくまで一意見です。ましてや相談もせずこちらだけで話を進めることは……」
「そう。柳副会長は生徒が言ったことをそのまま伝えるだけなんですね」
再度の攻撃的な語調に、生徒会室の空気が張り詰めた。
が、これだけの人数ならばひとりはムードメーカーが混ざっているものだ。ニコラオス側の男子生徒が唐突に空腹を訴え、阿吽の呼吸で桜ヶ丘の会計が休憩を宣言する。
柳は引っ張られる形で部屋を出た。桜ヶ丘全員が席を外したのは、話し合ってほしいというニコラオス側への意思表示だろう。九条はおかしい。開幕から喧嘩を売る態度でいる。
全員で職員給湯室に向かう間、一年の書記だけが不満げだった。
「何なんですか、あの会長!」
「うーん、何だろうな。私たち去年から生徒会で会ってるけど、あんな人じゃなかったよね」
「お腹痛いんじゃない?」
「それで八つ当たりするって子供以下ですよ!」
初対面の書記はすっかり悪印象を持ってしまったようだ。職員室に届くのも構わず、給湯室に入りながら怒鳴る。
「柳先輩も言ってやりましょうよ! 学年なんて気にしないで!」
「うーん、何も提案しなければ『丸投げ』、細かく計画していたら『名義貸し』。そう言われてたんじゃないかな」
「……そんな」
九条の言うことは想像がつく。平然とした答えへ戸惑う書紀に、柳は慌てて言い添えた。
「俺が上手く返せないのが悪かった。驚かせてごめんな」
「そんな絶対悪く言われるみたいな……あの会長、そんなに文句をつける人なんですか?」
「前までそんな様子はなかったが。どうなってるんだ? 柳と九条、去年は仲良くしてたよな?」
「……そうですね」
柳は一年前、入学直後に生徒会へ入った。姉妹校へも挨拶に行っている。その後折々のやりとりがあったが、その際、生徒会の仲間がそうと知るほど個人的に仲良くしていた。
「…………」
給湯室は小さく、四人が入るには窮屈だ。隠し事があるなら余計に。
「戻るにしてもタイミングがあるだろうから、様子を見てくるよ」
そう身を翻した柳を引き止める人はいない。柳は足音を潜めて来た道を戻った。が、生徒会室が静かなのに気づいて行き先を変える。
生徒会室を越えて少し先。角をひとつ曲がったところ。
男子用トイレを覗けば、予想通り顔を洗っている九条がいた。
足音が聞こえていたのだろうか。中に入るなり怒鳴られる。
「姉妹校締結なんて一年くらいズレとけよ!」
「俺に言われても」
締結決定者だって言われても困るだろう。
九条は多分、頭を冷やせと言われてトイレに来たのだろうが、いきなり声を荒げるなんてまったく冷めていない。
「ったく!」
柳を見るのも嫌なのか、九条は鏡に向き直る。
「俺はもうこの話を聞いたときからイライライライラして、ずっと我慢に我慢を重ねてたんだ。無駄な会議が減ったら無駄な往復もなくなるし、俺はお前と顔を合わせずに済む。話を急いだらいい事だらけじゃないか。それをなんだ? あいつら」
「急ぎすぎですよ。みんな――俺たちが喧嘩しているとは知らないんですから」
半年前の、唐突な決別。
こちらの生徒会が感じ取っていたように、ニコラオスの生徒会も柳と九条の親交を知っているだろう。だが仲良くしているのは目に見えても、付き合いが途絶えたことは映らない。今までは桜ヶ丘に生徒会長がいたから柳との決別も目立たなかったろう。
「……ふん」
「こっちには一年がいるんです。九条さんがどういう人か誤解される」
「来年卒業したら他人だ。どうでもいい」
「あなたが誤解されているの、俺は嫌だ」
「っ知るか!」
一声は小さなトイレに反響した。
乱暴に取り上げられた、洗い場の縁に準備されていたハンカチ。角の揃った折り目に彼の本当の性格が見える。
苛立っているくせにハンカチで顔を拭う仕草は優雅だ。九条は年相応の言葉遣いや態度とは裏腹に、時々ハッと驚くほど上品になった。無意識の、おそらく本人も気づいてないそれに、柳はいつものように見惚れる。
彼はハンカチを折り畳みながら柳の横を通り抜ける。
「しれっとした顔しやがって。いつでもあの写真ばら撒けるんだからな」
「…………」
真っ白なハンカチとその指先に見とれていて、柳は憎しみの声に反応できなかった。
人間ここまで「怒っているぞ」という顔をできるものなのか。そしてその上で「お前のことなど気にもしてないぞ」と振る舞えるのか。
彼はすごい。
柳夏彦は呆気にとられていた。高三。男。こんなに素直になれるのか。
「どうも。聖ニコラオス高校の生徒会です。いや、そっちの会長、大変なときに入院しましたね」
けれどお互い体面がある。
桜ヶ丘高校の生徒会室は満員だった。こちらの生徒会四人に、訪ねてきたニコラオスの三人。
何も知らない仲間たちの前で、柳は差し出された握手に応える。
「学祭前にご迷惑をおかけします。副会長の柳です」
「会長、交通事故と聞きましたが」
「自転車とぶつかっただけなんですが、転び方が悪かったようで……。今回は肩書の都合で二年の俺が責任者をやらせてもらいます。年下でやりにくいでしょうが……」
「いやいや」
握手の手を解くのと同時に、その人は笑った。
「堅苦しいのはもういいだろう。同じ高校生なんだから気楽にいこう。と、そっちには一年がいるのか。一応名乗っておくな。俺は生徒会長の九条宗一郎。それから」
そう言って仲間を振り返り紹介する笑顔は完璧だ。
見上げない程度に長身で、赤ラインの入った灰ブレザーが似合う細身の体。髪は少し長めだが色が薄く柔らかそうだ。
堅い名前とは裏腹に軽やかで社交的――ともすれば軽薄にも見えるが、そうでないことを柳は十分知っている。
「それじゃあこっちも。俺は副会長の柳です。みんなは」
九条に相対する柳はおそらく、平凡で真面目と見えるだろう。眉にかからない黒髪に、洒落っ気もなく身につけた学ラン。お互いが相手の特徴を際立たせるほど違う。
柳は遊び心のない男だ。見た目通りの性格なので、「早速ですが」と口火を切った。
「打ち合わせ回数も決まってますし、話し合いを始めましょうか」
「そうだな」
テーブルは用意してある。全員が卓につく間、九条は柳を見つめていた。ほとんどにらみつける視線だ。
仲間たちが落ち着くのを待って、憎んでいる瞳が笑う。
「学祭の交換出店、さて、どうしましょうか?」
桜ヶ丘とニコラオス、姉妹校締結三十年。
二校は隣県という距離感で折々に交流を深めてきた。三十年目。この節目に何かをしない理由がない。
もしかしたら学園祭というのは、そういう状況のために用意されているのかもしれない。
非日常で、特別が紛れ込んでも不思議じゃない。その年限りのお祝いを混ぜても馴染む晴れの舞台。
お互いの学園祭に学校代表として参加する。
協力している感じがするし、生徒たちも姉妹校を意識するし、手間も――主に教師の手間もない。名案だ。
そう。名案だった。
九条と柳以外には。
「はあ? この時期にノープランですか」
書類を投げ出しての剣呑な声に、柳以外の全員がきょとんとした。あまりに唐突な攻撃性に、驚くよりもまず聞き間違いかと全員が顔を見合わせる。
交換なのでお互い相手校へ出店するが、文化祭の開催時期が違う。桜ヶ丘は夏、ニコラオスは秋ということで、まずは桜ヶ丘のイベントに相手が参加する形だった。
もともと生徒会同士は面識がある。初回の、ほとんど顔合わせのための会議は明るく、雑談混じりに進んでいた。攻撃的な発言に場が凍るというより全員戸惑う。
「無駄な行き来はしたくない。草案だけでもあると思っていたんですが」
「お、おい、九条!」
副生徒会長に諌められ九条は唇をつぐんだが、いかにも不満そうな真一文字だ。
なにこれ、と目線で問い合う役員たちの中、柳は笑顔で口をひらいた。
「ニコラオスからご足労いただいているんですから、確かに、少しくらいは成果がないと甲斐がないですよね。出展に関してご予定がないなら、こちらで取ったアンケートを見てもらえますか? 三枚目のプリント。……お互いキリスト系の私立校ですが、ニコラオスさんの方が宗教色が強いですよね。その特色を活かした展示をという要望がありまして」
「具体的には?」
「具体的? これはあくまで一意見です。ましてや相談もせずこちらだけで話を進めることは……」
「そう。柳副会長は生徒が言ったことをそのまま伝えるだけなんですね」
再度の攻撃的な語調に、生徒会室の空気が張り詰めた。
が、これだけの人数ならばひとりはムードメーカーが混ざっているものだ。ニコラオス側の男子生徒が唐突に空腹を訴え、阿吽の呼吸で桜ヶ丘の会計が休憩を宣言する。
柳は引っ張られる形で部屋を出た。桜ヶ丘全員が席を外したのは、話し合ってほしいというニコラオス側への意思表示だろう。九条はおかしい。開幕から喧嘩を売る態度でいる。
全員で職員給湯室に向かう間、一年の書記だけが不満げだった。
「何なんですか、あの会長!」
「うーん、何だろうな。私たち去年から生徒会で会ってるけど、あんな人じゃなかったよね」
「お腹痛いんじゃない?」
「それで八つ当たりするって子供以下ですよ!」
初対面の書記はすっかり悪印象を持ってしまったようだ。職員室に届くのも構わず、給湯室に入りながら怒鳴る。
「柳先輩も言ってやりましょうよ! 学年なんて気にしないで!」
「うーん、何も提案しなければ『丸投げ』、細かく計画していたら『名義貸し』。そう言われてたんじゃないかな」
「……そんな」
九条の言うことは想像がつく。平然とした答えへ戸惑う書紀に、柳は慌てて言い添えた。
「俺が上手く返せないのが悪かった。驚かせてごめんな」
「そんな絶対悪く言われるみたいな……あの会長、そんなに文句をつける人なんですか?」
「前までそんな様子はなかったが。どうなってるんだ? 柳と九条、去年は仲良くしてたよな?」
「……そうですね」
柳は一年前、入学直後に生徒会へ入った。姉妹校へも挨拶に行っている。その後折々のやりとりがあったが、その際、生徒会の仲間がそうと知るほど個人的に仲良くしていた。
「…………」
給湯室は小さく、四人が入るには窮屈だ。隠し事があるなら余計に。
「戻るにしてもタイミングがあるだろうから、様子を見てくるよ」
そう身を翻した柳を引き止める人はいない。柳は足音を潜めて来た道を戻った。が、生徒会室が静かなのに気づいて行き先を変える。
生徒会室を越えて少し先。角をひとつ曲がったところ。
男子用トイレを覗けば、予想通り顔を洗っている九条がいた。
足音が聞こえていたのだろうか。中に入るなり怒鳴られる。
「姉妹校締結なんて一年くらいズレとけよ!」
「俺に言われても」
締結決定者だって言われても困るだろう。
九条は多分、頭を冷やせと言われてトイレに来たのだろうが、いきなり声を荒げるなんてまったく冷めていない。
「ったく!」
柳を見るのも嫌なのか、九条は鏡に向き直る。
「俺はもうこの話を聞いたときからイライライライラして、ずっと我慢に我慢を重ねてたんだ。無駄な会議が減ったら無駄な往復もなくなるし、俺はお前と顔を合わせずに済む。話を急いだらいい事だらけじゃないか。それをなんだ? あいつら」
「急ぎすぎですよ。みんな――俺たちが喧嘩しているとは知らないんですから」
半年前の、唐突な決別。
こちらの生徒会が感じ取っていたように、ニコラオスの生徒会も柳と九条の親交を知っているだろう。だが仲良くしているのは目に見えても、付き合いが途絶えたことは映らない。今までは桜ヶ丘に生徒会長がいたから柳との決別も目立たなかったろう。
「……ふん」
「こっちには一年がいるんです。九条さんがどういう人か誤解される」
「来年卒業したら他人だ。どうでもいい」
「あなたが誤解されているの、俺は嫌だ」
「っ知るか!」
一声は小さなトイレに反響した。
乱暴に取り上げられた、洗い場の縁に準備されていたハンカチ。角の揃った折り目に彼の本当の性格が見える。
苛立っているくせにハンカチで顔を拭う仕草は優雅だ。九条は年相応の言葉遣いや態度とは裏腹に、時々ハッと驚くほど上品になった。無意識の、おそらく本人も気づいてないそれに、柳はいつものように見惚れる。
彼はハンカチを折り畳みながら柳の横を通り抜ける。
「しれっとした顔しやがって。いつでもあの写真ばら撒けるんだからな」
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