【完結】痴漢希望の匿名くん

にのまえ

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背の高い男が手を伸ばしているのだろうか。ドアの上からスマホのカメラが覗いていた。

「っう、あ……っんおお! おッ♡♡ おッ♡♡ おッ♡♡ んおッ♡ んおッ♡♡♡ まって、まってぇッ♡♡♡ 撮られ、っおお♡♡ おっ、おっ、おっ、おぉおッ♡♡♡ 奥ぅ♡♡ おくにくるっ、ちんぽくるぅっ♡♡♡ まって、いっぐ、いっぐ……ッ♡♡♡ 処女まんこ、っ、いっぐ、ぅ……ッ♡♡♡」
「っ、あー絞ってくる……ッ♡ 痴漢OKまんこちゃん……ッ♡ 痴漢されたら、っ、処女なのにハメオッケーになったエロまんこ……ッ♡ っねえ、前立腺好きだよね? ここ? ここで潮吹いたんだろっ?」
「そこッ♡♡♡ そこそこそこッ♡♡ イっグう~~~ッ♡♡♡」

 密着し亀頭を押し付けられるまま、秋人は身をよじりながら泣きじゃくった。絶頂した感覚があるのに出るものはなく、もう気持ちいいのに快感がどんどん上乗せされる。

「いぐぅッ♡♡♡ これいぐ、まんこいく、まんこいくッ♡♡♡ 痴漢希望まんこいぐぅうっ♡♡♡ ちんぽ出ないのにいぐっ♡♡♡ ザーメンないのにいぐぅッ♡♡♡ まんこ男子いぐぅッ♡♡♡ んおッ♡♡♡ んおッ♡♡♡ んおぉッ♡♡♡ 初ハメで、めっ、メスイキ、ぃッ♡♡♡ これ、やっ、やばいよぉっッ♡♡♡ メスになるッ♡♡♡ っお、おれ、童貞のままメスになるぅッ♡♡♡」
「やっば、やっば……ッ♡ まんこくんの痙攣やっば……! 処女マンに中出しするよ、痴漢でじゅくじゅくに発情したメス穴に出す出す出す……ッ♡」
「痴漢待ちまんこっ♡♡♡ 俺は痴漢待ちまんこぉッ♡♡♡ 痴漢希望まんこいぐっ、イグぅッ♡♡♡ 痴漢お礼のトイレハメでイッグぅッ♡♡♡ まんこにしか用事ない先輩ちんぽの処理穴イグぅッ♡♡♡ んおッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ まっ、まんこ男子いぐっ♡♡ いっぐぅっ♡♡♡ いぐいぐいぐッ♡♡♡ 痴漢おねだり生ハメでいっぐ、ぅうッ♡♡♡」

 薄いドアの向こう、たくさんの男の気配と視線、彼らの興奮を感じる。他人の耳目を感じながら秋人は絶頂した。萎えたものから出るものはなく、ただ惨めに大きく跳ねただけだったが、それでも低い咆哮があふれるほど気持ちよかった。

「おお、ぉ、おぉ……ッ♡♡♡ おおぉおお……ッ♡♡♡」
「っ、ふー……♡ 顔見知りの、まんこに、痴漢中出し……っ♡ ……いい穴だったから、まんこくんに特別なこと教えてあげるね……」
「おれ、俺はまんこ……っ♡♡♡ 俺は性処理穴ぁ……っ♡♡♡」

 唾液を垂らす秋人に構わず、東塔はタンク奥の棚に投げ出していた秋人のジャケットを手に取った。挿入したままそのポケットを探るものだから、余韻に痺れる内壁が刺激されてしまう。

「せんっ、せんぱ、ぁ♡♡ あっ♡♡ なにを、なに……っんん♡♡」
「大丈夫だから。ちょっと特別なアプリを入れるだけ」
「あ、っ、アプリ……っ?」
「そう。あの掲示板は古かっただろう? 昔に誰かが作ったもので、今は冷やかしか新規だけが使ってる。……もっと深みにハマるような、本物の、間違いない痴漢歓迎まんこにだけ、特別な場所を教えてるんだ」

 特別な。
 それはもちろん、性処理として都合がいい、ということだ。容姿や体が秀でていることよりも都合良く使えることのほうが、玩具として、獲物として重要だ。
 秋人は誤解したりしない。都合がいい。そう思われると中出しされた腹の奥がもっと満たされる。

 東塔のスマホが表示するQRコードを読み取る形で、何らかの、おそらく流通していないアプリがインストールされた。東塔は秋人の背中に張り付いて、出会い系と日記アプリを混ぜたような画面のそれを握らせてくる。

「これは痴漢界隈で使われてるSNS」
「っそんなの、が、ッうあ♡ せんぱ、っ♡♡ 待っ、ゆ、揺すられたら、お腹に、来る、くる、ぅ……っ♡♡♡」
「基本的にはGPSからデータ取ってるけど、中のスケジュール帳に乗る電車と車両、毎日入力するんだよ? 近くの人に通知する機能も切ったら駄目だ。そこ専門で抜いてる人もいるから、日記のところで今日の痴漢とオナニーの感想報告も忘れないでね」
「そんな、ぁっ♡♡ そんなのっ♡♡ へんた、へんたい……っ♡♡♡ んっ、んっお……っ♡♡♡ おぉおお……っ♡♡♡ まんこに、くっ、くる、ぅ♡♡ 非処女まんこ、またっ、また……っ♡♡♡」
「痴漢されてる姿も、その感想も、私生活もオナニー履歴も、みーんな痴漢たちに見せちゃおうね。まんこくんは痴漢にとって都合がいい、みんなの性処理まんこくんだもんね?」
「っそんな、そんなの……っ、ぉ、おおおッ♡♡♡ まって、待ってッ♡♡♡ ちんぽやめてっ、ちんぽ出ない、もう出ないぃッ♡♡ はっ、はい、はいっ♡♡♡ みんなのまんこですッ♡♡♡ まんこになるからッ♡♡♡ ぁ、あっ♡♡」
「じゃあほら、プロフィール入力して」

 足こそ解放されているものの、東塔が腰を使うともう十分硬いものが奥を叩く。メスイキには終わりがない。期待に彼を味わう秋人は入力するどころではなかった。

 それでも選択肢を選ぶことくらいはできる。痴漢されたい側。学生。「その後」可能。タップするごとに秋人の穴が期待で収縮しているのは、もちろん、東塔にはバレているだろう。

「っはは」
「ぅ、う~~~……っ♡♡♡ ちが、ちがぅ、うう……っ♡♡♡」
「うんうん、違うよね。じゃあほら、あと名前だけ決めて? 他の人に検索してもらわなきゃ。ね?」

 招待者と親友登録する。きっと何もかもが筒抜けになるそれを選んだ秋人を、東塔は笑うだけで見逃してくれた。
 名前。熟れきった穴を刺激されるそれはもうセックス同然で、秋人は十分に考えられない。仮の名前。呼ばれたい名前。急かす囁きに追い立てられるように、秋人はその欄をどうにか埋める。
 最低限の情報で会員登録が終わった瞬間、扉の向こうから数多の着信音が響いた。
 きっとその囁きは外の人物には届かなかっただろう。

「最後に挨拶できたらもっと気持ちよくしてあげる。……せっかく決めた大事な名前、ちゃんと名乗ってね?」
「……っお、俺に、……とっ、……っ匿名まんこにっ♡♡♡ たくさん、っ、ち、痴漢、してください……っ♡♡♡ っんお、ぉおおおっ♡♡♡」

 腕を取られて下方へ引かれ、スマホがトイレの床に落ちた。次々届く友達申請に「まんこくん」のマイページが光っている。
 秋人はもう誰に媚びているのか、誰を欲しているのかわからない。きっとみんなの性玩具に個人の意思は関係ない。ただずっとその名前で呼ばれたいと思ったのだ。その存在でいたいと思うのだ。

「んおッ♡♡ んおッ♡♡ んおッ♡♡ んっおぉッ♡♡♡ まんこっ、まんこぉッ♡♡♡ おっ、俺は、みんなのためのまんこですっ♡♡♡ みんなが好き放題できるっ♡ ちっ、痴漢待ちのまんこですぅッ♡♡♡ おっ♡♡ おッ♡♡♡ んおッ♡♡♡ おッ♡♡♡ まっ、また電車で、っ、ぃ、いかせてくださいぃ……ッ♡♡♡ 満員電車でっ♡ こっ、っ、興奮するまんこで、ぁ、遊んでくださ、ぃいッ♡♡♡ んおッ♡♡♡ おッ♡♡ おッ♡♡ おぉおおおッ♡♡♡ おれはっ♡♡♡ 俺はまんこッ♡♡♡ 俺はまんこですっ♡♡♡ 痴漢希望の、と、とくめい、まんこ、ぉおおおッ♡♡♡」
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