【完結】傲慢と虚栄とサドマゾヒズムの不均等なシェア

にのまえ

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 入れているだけで耐えられないほどの激しい痙攣。絶頂をこらえる必死の内部に揉みくちゃにされ、俺は動いていないのに射精しそうだった。
 そうとは認めてもらえなくても、せっかくセックスして射精するなら一番満足できるものを味わいたい。伊勢田にだってそうだ。俺が与えられる最高の快感の中で射精してほしい。認めなかったことを責めて物足りなく終わらせるのも作戦かもしれないが、どうしてもそれは選べない。

「っ、がまんして、えらいね、伊勢田。気持ちいいのするからね」

 目隠しを解きながら囁やけば、もう喋る余裕もないのだろう、伊勢田はガクガクと頷くだけだった。枕に埋まった横顔がまぶしげに目を細めながら俺を見る。

「いぐ……っ♡♡♡ いぐ……ッ♡♡♡ もっ、もうむり、いぐ……ッ♡♡♡」
「うん。俺も、っ伊勢田の中に、出すから……♡」
「うん、うん……っ♡ ……っうあ、あ、あ~~~ッ♡♡♡ おくっ♡♡♡ 結腸口っ♡♡♡ 奥ごちゅごちゅ、っ、う、ん! おっ♡♡♡ おっ♡♡♡ すきっ♡♡♡ おくっ、奥っ♡♡♡ ぅあ! あ! かりかりすきッ♡♡♡ イグッ♡♡ イグッ♡♡ イグッ♡♡ イグッ♡♡♡ かりかりいぐッ♡♡♡ 結腸口ごつごつ、これっ♡♡ これ好きッ♡♡♡ イグッいぐっいぐッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ イグッ♡♡♡ イグッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おおッ♡♡♡ おおッ♡♡♡ おおッ♡♡♡ おおッ♡♡♡」
「ッ、すっご……! 伊勢田、っ、……中に出していい? ここ、っ、この小さいところに押し付けて、結腸の中に射精していい?」
「っうん! なかッ、なかだし、本真の精液中出しッ♡♡♡ まぞまんこにご褒美のなかだしッ♡♡♡ イグッ♡♡♡ いぐッ♡♡♡ がま、我慢まんこに、精液、本真の精液……ッ♡♡♡ ッうあ! あ! おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おうぅうッ♡♡♡ イグうッ♡♡♡ イグうッ♡♡♡ ほんまッ♡♡♡ いぐッいぐッいぐッ♡♡♡ じゅんばんっ♡♡♡ ほっ、本真のちんぽが、イクまで、我慢……ッ♡♡♡ はやっ、はやくッ、イグッ♡♡ もうイグッ♡♡♡ はやくッ♡♡♡ イグイグイグイグイグ……ッ♡♡♡」
「この、ッ、マゾ……っ!」

 気まぐれの口約束を忠実に守られ、作り物の上下関係を遵守され、俺はその徹底がものすごく嬉しくてものすごく興奮した。
 覆いかぶさり骨を感じるほど密着し、欲しがる内部にしゃぶられると何より征服欲が満たされる。我を忘れての射精は信じられないほど気持ちよかった。俺の気配で察するのか熱や脈打つものを感じるのか、伊勢田はまるで射精許可をもらったように太い声で喜んだ。

「ぅあ~~~ッ♡♡♡ あ゙~~~ッ♡♡♡ イグイグイグイグッ♡♡♡ マゾいぐッ♡♡♡ まぞいぐッ♡♡♡」
「……ん……ッ♡」
「だ、だらしない、しゃせ、見て……っ♡♡♡ ほん、っ本真あっ♡♡♡ おれのっ♡♡ オス失格ッ♡♡♡ おもらし射精見てっ♡♡♡ 見てッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡」
「っ片足上げて、射精公開、っまでするんだ……ッ♡ 可愛い……♡ ほら、どろどろ落ちて、なにこれ? これ射精?」
「あ♡♡♡ あっ♡♡♡ おぉ♡♡♡ お、お……ッ♡♡♡ へたっ、へたくそな、射精、ダメな射精……ッ♡♡♡ きっ、気持ちいい、どろどろ射精気持ちいい……ッぉお、おお……っ♡♡♡ おうっ♡♡♡ おうっ♡♡♡」
「しごいても本当に出ないんだ……あ~……♡ ぎゅっぎゅって締まって、俺は気持ち良いけど……っ♡ 伊勢田はぼたぼた精液漏らすしか、っ、できないんだねえ……♡」
「うん……うん……ッ♡♡♡ 本真、みっ、見て……っ♡♡♡ おれの、なさけ、情けないところ……っ♡♡♡ おれのだめなところ、おれの、失格の、だめなところ全部……っ♡♡♡」
「見てるよ。可愛い伊勢田、全部見てる。可愛いダメ射精全部見てる……♡」
「うん、うん……っ♡♡♡」
「かわいい。本当に可愛い……」

 オス犬のように上げられた足を支えながら、俺は夢中で伊勢田の勃起をいじって遊ぶ。しごけばそれらしく跳ねるくせに精液はとろとろ伝い落ちるだけだ。尿道口にとぷっと溜まる程度漏れるそれは全然男らしくなくて、だから可愛い。全部可愛い。
 勢いがないから伊勢田の絶頂は長い。伊勢田は蕩けきった瞳で俺を振り返っている。

「おれのこと、ぜ、全部見て……♡♡♡ 本真……俺の駄目なところ全部見て……っ♡♡♡」
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