【完結】傲慢と虚栄とサドマゾヒズムの不均等なシェア

にのまえ

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「っていうか、ずっともう俺たち、セックスしてるでしょ。……っ、ね? でしょう?」
「違うぅッ♡♡♡」
「違わない。伊勢田のここはセックス穴だ」

 こんなのはロールプレイだ。オナホのふり。屈服してるふり。屈服させてるふり。そういう遊びだ。わかっているけど止まらない。
 これはセックスだと、言わせたい。どうしても。
 片手を顎を押さえるのに使っていたので、伊勢田の体は比較的自由だった。片方の膝裏を押さえられたまま伊勢田は無理に体を捻って、まるで俺の下から逃げたがっているように抵抗する。

「ちがうッ♡♡♡ 違うッ♡♡♡ 俺がひとりでしてるっ♡♡♡ おれが、げっ、ゲイだから、男が好きだから、たのっ、頼んでちんぽもらってるッ♡♡♡」
「うご、っ、くなって……! 中が捻って、……くっそ……!」
「うあッ、あッ、あッ!! あ~~~ッ♡♡♡ 本真ッ♡♡♡ ほんまッ♡♡♡ おぐっ♡♡♡ おっ奥叩いたら駄目だぁッ♡♡♡ いっぐ♡♡♡ いぐっ♡♡♡ いぐッ♡♡♡ 奥だめだッ♡♡♡ おおッ♡♡♡ そこ駄目だ、そこ、おおっ♡♡ おおッ♡♡♡ 奥っ、おッ♡♡♡ イグッ♡♡♡ いぐッ♡♡♡ たのむっ、だめ、だめだッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おぉおおッ♡♡♡ メス射精ッ♡♡♡ だ、ダメな射精くる、ダメ、頼む、ダメ、ぉお、おおッ♡♡♡」
「っ、はあ? 知らないって……ッ」
「やだやだやだやだッ!! 見るな! おッ♡♡♡ おうゔッ♡♡♡ おうッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おぉおおおッ♡♡♡」

 伊勢田はどうやら勃起を隠したいようだが、片膝を押さえた俺が足の間にいるのだ、どうやっても無理だ。
 相手の嫌がることはしない。痛くなくて苦しくなくてつらくない、ちょうどいいだけのセックスをする。そんな良識的な俺は今この場には存在しない。今日の俺は伊勢田を組み敷いてからかって、伊勢田の穴を自分のもののように使って、彼が泣くようなことばかり進んでやる俺だった。

「嫌だっ♡♡♡ ほんっ、本真っ、いやだ、頼む、見るな、いやだあっ♡♡♡ ッ、見、見るな、待って、だっ、だらしないオスイキだから待って! 頼むッ!」
「っなに? それ……」
「おおっ♡♡♡ おッ♡♡ おッ♡♡♡ 射精っ、へ、下手なのするッ♡♡♡ ひとりのオナニーで、射精下手なの、いつっ、いつも……ッお! おッ♡♡♡ それっ♡♡♡ それする♡♡♡ それ来るからあッ♡♡♡ おおおッ♡♡♡ おッ♡♡♡ これダメッ、これだめだッ♡♡♡ イグッ♡♡♡ いぐいぐいぐいぐ……ッ♡♡♡ 駄目だ♡♡♡ だめッ♡♡♡ いぐっ♡♡♡ だめだっ♡♡♡ イグッ♡♡♡ イグ、いぐいぐいぐいぐッ♡♡♡ 見るなッ♡♡♡ 見るなッ♡♡♡ イッグ♡♡♡ イグッイグッ♡♡♡」
「っ、俺が、無理だって……ッ!」
 
 本当に恐れるような目で見られて懇願されて、俺はもう何かを耐えたり待ったり考えたりできなかった。無我夢中に腰を振り、必死で快感を味わって、今までにないほどの勢いで伊勢田の中を穿っていた。

「あ~……ッ♡」
「うぁああああんッ♡♡♡ イッグ! いぐっいぐっいぐッ♡♡♡ 見るなぁあッ♡♡♡ もういぐっ♡♡♡ もうイグからぁあッ♡♡♡ 頼む! いやだ、頼む、頼むッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おッ♡♡♡ おぉおおおッ♡♡♡ あ~~~ッ♡♡♡ イッグ! イッグ♡♡♡ いぐいぐいぐッ♡♡♡ だっ、ダメ射精くるッ♡♡♡ おとっ、男失格のダメ射精くるッ♡♡♡ 本気オナニーで癖になったダメ射精ッ♡♡♡ 見たら嫌だあッ♡♡♡ あ゙~~~ッ♡♡♡ やだぁあああッ♡♡♡」
「ッん!」

 ぶるん、とひときわ大きく伊勢田の陰茎が跳ね上がった。ぎゅっと緊張する体に合わせて強く締め付けられ、その隘路で陰茎を擦るのが止まらない。
 伊勢田は射精してしまうだろう。そう思ったし、実際そうだった。
 どくんどくんと脈打つ勃起に合わせ、どろどろと溢れ出る精液。塊にも見える濃すぎるそれは間違いなく精液だ。けれど勃起を伝い落ちる様子は俺の知る射精とは全然違った。お漏らし。そんなものを見たことはないが、印象としてはそれだった。

「やだッ♡♡♡ やだッ♡♡♡ イッで、いぐ、いぐのやだッ♡♡♡ 見るなッ♡♡♡ 見るなあッ♡♡♡ とまれ、とま、っゔ、ゔ~~~……っ♡♡♡」
「っなんだよ、それ……ッ! ん! ん……ッ♡」

 勃起の根本を両手で握って止まるはずのないものを止めようとしながら、伊勢田はボロボロと泣いている。俺は強い締め付けがとどめだったのか、オナホという文字を腹に書いた彼が泣きじゃくって嫌がる様子がとどめだったのかわからないまま、彼の奥の奥に射精していた。

「伊勢田、伊勢田……ッ♡ なんだよそれ……ッ♡ っ、可愛い、その射精、ほんと、……っ、すごく可愛い……っ♡」
「うあ、ぁ、あっ♡♡ ひっ♡♡♡ まだ出る、まだ、まだ……っ♡♡♡ おっ、ほんま、やだ、みるなあ……っ♡♡♡」

 腹の中の熱を感じるのか、俺の様子で察するのか。鼻をすすり時間のかかる放出に喘ぎながら、拒絶の言葉を呟きながら、伊勢田はどこか蕩けた目で俺を見上げる。

「だっ、ダメ射精、褒めるな、いやだ……っ♡♡ ぁ、あ……ッ♡♡♡ おとこ、っ、おとこしっかくの、だめしゃせ、ぉお、お……ッ♡♡♡」
「かわいい……ダメ射精? これ本当に可愛いな……♡」
「うあ♡♡♡ うああ……っ♡♡♡ しごいたらやだッ♡♡♡ やだ、やだって、ぁ、あ……ッ♡♡♡」
「まだ出るね。ずっと気持ちいい? ちんぽおかしくなってるみたいな射精だ。っ、これ、どぶどぶ漏れる度に気持ちいい?」
「ひっ♡♡♡ ひっ♡♡♡ 前立腺すりすり、ま、まて、だめだ、だめだ……っ♡♡♡ きっ、きもち、っ、いいからぁ……っ♡♡♡ ダメ射精ずっと、これ、これ気持ちいいから……っ♡♡♡」
「かわいい……このまま全部出して伊勢田。男がしちゃいけない射精で全部出して……♡」

 思わずの呟きは彼に負けず劣らず甘くなった。ゆるゆると力をなくしながらも精液を滴らせる陰茎を弄ぶ手まで、まるで可愛い小動物を愛おしむような手つきになる、
 誰よりも強く自信満々で強い彼の、弱くて情けなくて可愛いところ。彼が隠したがっていた、今自分だけに晒されたみじめなところ。

「本真ぁ……♡♡♡ あ♡♡♡ あ♡♡♡ 好き、好き……っ♡♡♡」

 一滴一滴垂れ落ちる程度の勢いになっても、まだ射精の快感があるのだろうか、伊勢田はトロけた目で俺を見上げる。いつも言う口癖らしき言葉に俺は何度も頷いていた。



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