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ギンばあちゃんとライムちゃんその2
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ギンばあちゃんは、貧乏で困ってる人達にお宝を集めて、分け与えたいと思って、死んでいきました。その思念が、悪徳で強欲な邪悪なものに変わっていき、王女ヨギンに取り憑いてしまいました。
導師は、ギンばあちゃんが、邪悪なものになってしまったことが、自分のせいだと思っていました。いつか、ギンばあちゃんに謝りたいと思ってました。
「ギンばあちゃん…本当にごめんなさい」
「ライムちゃん…私こそ、王女に取り憑いてしまい、申し訳なかった…」
そこへ、顔を洗った伊吹がやってきて、ギンばあちゃんの前にたち、目に涙を浮かべ、ギンばあちゃんを優しく抱きしめて言いました。
「貧乏な人を作っちゃいけない…おれもわかる…貧乏は悲しい…」
「お兄ちゃんだったの…わかってくれるか…」
「ギンばあちゃん…わしも貧乏人を失くすため、考えますのじゃ…」
「ライムちゃんも…ありがとう…」
伊吹や導師の言葉で、安心したのか、ギンばあちゃんの身体は、白いもやになり、上の方へ登っていきました。
「ギンばあちゃんが、なけなしのお金で、わしの五歳の誕生日にりんごを1個買ってくれた事…その時のりんごの味は、一生の宝ですじゃ…」
「だから、導師様は、りんごが大好きなんですの…」
伊吹は、どこの世界でも貧乏は悲劇しか、もたらさないことをあらためて、痛感しました。
「貧乏失くす…」
「伊吹様、そうですわ…」
「わしも失くすために頑張るのじゃ…」
「はい…」
「うきー、貧乏はいやうきー」
「うが、うが」
そこへ、王様と王妃様、ミキン王女が入ってきました。
「皆さん、大丈夫ですか?」
「邪悪なものが、消えたよう気がして、やってきました」
「ヨギンは、どうなったのですか?」
「ヨギン様に取り憑いていたものは、邪悪な思念は、浄化されましたのじゃ…」
導師が、王女ヨギンに取り憑いていたものの事を王様達に話しました。王様もそれを聞いて、新たな事実を話しました。
「実は、わしの父親だった先代の王が、死に際に何か困ったことがあったら、ライム魔導師に相談しなさいと…弟だったんですね…」
「そうですわ…先代の王様は、ライム魔導師をすごく気にされて、数々の高名が伝え来るとすごく喜んでおりましたわ…」
「そんな事があったんですか…」
導師も王様と王妃様の話を聞いて、お兄さんの王様が、気にかけてくれていたことに、もっと話が聞きたいと思いました。
ミキンは、やはりヨギンの事が気になり、側にいき、様子を見て、ベットに横にして欲しいと伊吹に言いました。
「伊吹さん、ヨギンをベットへ、運んでくださいませ…」
「わかった…」
伊吹は、ヨギンをひょいとお姫様だっこして、ベットに運びました。
「私もお姫様だっこして欲しいですわ…」
「私がしましょうか?」
「イワザルではだめよ、伊吹様によ…」
「ぐすん…」
「うきー、イワザルふられたうきー」
「うが、うがー」
導師と王様、王妃様は話の続きをして、ミキンは、ヨギンの側で見守って、他の者は、とりあえず、舞台ホールに戻りました。
導師は、ギンばあちゃんが、邪悪なものになってしまったことが、自分のせいだと思っていました。いつか、ギンばあちゃんに謝りたいと思ってました。
「ギンばあちゃん…本当にごめんなさい」
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そこへ、顔を洗った伊吹がやってきて、ギンばあちゃんの前にたち、目に涙を浮かべ、ギンばあちゃんを優しく抱きしめて言いました。
「貧乏な人を作っちゃいけない…おれもわかる…貧乏は悲しい…」
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「だから、導師様は、りんごが大好きなんですの…」
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「貧乏失くす…」
「伊吹様、そうですわ…」
「わしも失くすために頑張るのじゃ…」
「はい…」
「うきー、貧乏はいやうきー」
「うが、うが」
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「邪悪なものが、消えたよう気がして、やってきました」
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「ヨギン様に取り憑いていたものは、邪悪な思念は、浄化されましたのじゃ…」
導師が、王女ヨギンに取り憑いていたものの事を王様達に話しました。王様もそれを聞いて、新たな事実を話しました。
「実は、わしの父親だった先代の王が、死に際に何か困ったことがあったら、ライム魔導師に相談しなさいと…弟だったんですね…」
「そうですわ…先代の王様は、ライム魔導師をすごく気にされて、数々の高名が伝え来るとすごく喜んでおりましたわ…」
「そんな事があったんですか…」
導師も王様と王妃様の話を聞いて、お兄さんの王様が、気にかけてくれていたことに、もっと話が聞きたいと思いました。
ミキンは、やはりヨギンの事が気になり、側にいき、様子を見て、ベットに横にして欲しいと伊吹に言いました。
「伊吹さん、ヨギンをベットへ、運んでくださいませ…」
「わかった…」
伊吹は、ヨギンをひょいとお姫様だっこして、ベットに運びました。
「私もお姫様だっこして欲しいですわ…」
「私がしましょうか?」
「イワザルではだめよ、伊吹様によ…」
「ぐすん…」
「うきー、イワザルふられたうきー」
「うが、うがー」
導師と王様、王妃様は話の続きをして、ミキンは、ヨギンの側で見守って、他の者は、とりあえず、舞台ホールに戻りました。
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