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悪徳強欲王女ヨギンと伊吹その2
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伊吹は、階段を上がって行き、立派な扉の部屋を見つけました。その部屋からは、邪悪なものが、吹き出しているのを感じました。部屋の扉の前に立つと、その邪悪な気に圧倒されてしまいます。
怖くて、逃げ出したい気持ちになりました。以前の伊吹なら間違いなく、なりふり構わずに一番に逃げました。しかし、今の伊吹は、逃げません。梨乃亜姫の顔を思い浮かべて、深呼吸してからその部屋の扉を叩きました。
「梨乃亜様、すー…ふー…『とんとんとん』…」
「誰…」
「伊吹です…」
「いぶき?…新しい使用人かしら、入ってちょうだい…」
返事があったので、伊吹は、扉を開けて中に入りました。部屋の中は、金色の飾りがついた家具や立派なテーブルやイスが置かれてます。その奥には、豪華なベッドが置かれてます。
そのベッドは、天蓋がついており、周りに薄いベールが下げられてました。その中を見ると、誰かが寝ていました。
「何のよう…」
「バッハンの弓を返してもらいに来ました…」
「そう…ちょっと待ってて…」
ベットに寝ていた人物は、ゆっくりと起きて、ベールを避けて、ベットから出てきました。その人物は、とても小柄な女性でした。
その女性は、とても綺麗な服をまとい、首や腕や指には、ぴかぴの宝石を身につけていますが、身体全体からまかまがしい邪悪なものに包まれています。その女性、強欲悪徳王女ヨギンが、テーブルを挟み、目の前に立っていました。
「まあ、綺麗な顔ね…私の宝に入れてあげようかしら…」
「バッハンの弓を返して…」
「まずは、座ってちょうだい…」
「はい…」
伊吹は、目の前のイスに座に座ると、王女ヨギンもイスに座りました。
「わらわが、王女ヨギンとわかっての発言か…」
「悪いお姫様と聞いている…それに身体から悪い気が出ている…」
「あなたわかってて、良く言うわね…じゃあ、代わりに何をくれるのかしら…」
「これをやる…」
伊吹は、腰にさしていたオリハルコンで作ったダブル十手トライアングルをテーブルの上に出しました。
「まあ、綺麗な物ねえ…すごい7色に光ってるわ…」
「これは、俺の大切な宝物…」
「あなたの宝物なのね…」
「そう、バッハンが作ってくれた…だから、弓返して…」
「その前に…」
その頃、舞台ホールを出た導師、バッハン、ミザル、イワザル、ザル、クマードンは、導師の瞬間移動の魔法を使って、ヨギンの部屋まで移動しようとしました。
「みんな、わしの瞬間移動魔法で行くのじゃ…まとまってくれ…」
「導師わかりましたわ…みんなここに集まって…」
「うきー、わかったうきー」
「うがー」
「ムーブ!」
導師が呪文を唱えると周りが歪み、次の瞬間、お城の入口にみんな立ってました。
「おかしいのう…ヨギンの部屋まで、移動したつもりじゃったが、跳ね返されたのう…」
「ヨギン、恐ろしい…」
「ここからは、走って行くわよ…」
「ミザル様、わかりました…」
「うきー、ベアードン行くうきー」
「うがー」
みんな、お城の中に入ると嫌な感覚がしました。以前、お城にいた時は、全然感じたことない恐ろしい邪悪なものを感じました。
「これは、大変じゃ…」
「伊吹、私の弓のために…」
「伊吹様、今、行きますわ…」
「伊吹様、ご無事で…」
「うきー、急ぐうきー」
「うがー」
「ちょっと、待つのじゃ…話しておきたいことがあるのじゃ…」
導師は、ヨギンの部屋へ向かう前、大切な話をみんなにしました。
怖くて、逃げ出したい気持ちになりました。以前の伊吹なら間違いなく、なりふり構わずに一番に逃げました。しかし、今の伊吹は、逃げません。梨乃亜姫の顔を思い浮かべて、深呼吸してからその部屋の扉を叩きました。
「梨乃亜様、すー…ふー…『とんとんとん』…」
「誰…」
「伊吹です…」
「いぶき?…新しい使用人かしら、入ってちょうだい…」
返事があったので、伊吹は、扉を開けて中に入りました。部屋の中は、金色の飾りがついた家具や立派なテーブルやイスが置かれてます。その奥には、豪華なベッドが置かれてます。
そのベッドは、天蓋がついており、周りに薄いベールが下げられてました。その中を見ると、誰かが寝ていました。
「何のよう…」
「バッハンの弓を返してもらいに来ました…」
「そう…ちょっと待ってて…」
ベットに寝ていた人物は、ゆっくりと起きて、ベールを避けて、ベットから出てきました。その人物は、とても小柄な女性でした。
その女性は、とても綺麗な服をまとい、首や腕や指には、ぴかぴの宝石を身につけていますが、身体全体からまかまがしい邪悪なものに包まれています。その女性、強欲悪徳王女ヨギンが、テーブルを挟み、目の前に立っていました。
「まあ、綺麗な顔ね…私の宝に入れてあげようかしら…」
「バッハンの弓を返して…」
「まずは、座ってちょうだい…」
「はい…」
伊吹は、目の前のイスに座に座ると、王女ヨギンもイスに座りました。
「わらわが、王女ヨギンとわかっての発言か…」
「悪いお姫様と聞いている…それに身体から悪い気が出ている…」
「あなたわかってて、良く言うわね…じゃあ、代わりに何をくれるのかしら…」
「これをやる…」
伊吹は、腰にさしていたオリハルコンで作ったダブル十手トライアングルをテーブルの上に出しました。
「まあ、綺麗な物ねえ…すごい7色に光ってるわ…」
「これは、俺の大切な宝物…」
「あなたの宝物なのね…」
「そう、バッハンが作ってくれた…だから、弓返して…」
「その前に…」
その頃、舞台ホールを出た導師、バッハン、ミザル、イワザル、ザル、クマードンは、導師の瞬間移動の魔法を使って、ヨギンの部屋まで移動しようとしました。
「みんな、わしの瞬間移動魔法で行くのじゃ…まとまってくれ…」
「導師わかりましたわ…みんなここに集まって…」
「うきー、わかったうきー」
「うがー」
「ムーブ!」
導師が呪文を唱えると周りが歪み、次の瞬間、お城の入口にみんな立ってました。
「おかしいのう…ヨギンの部屋まで、移動したつもりじゃったが、跳ね返されたのう…」
「ヨギン、恐ろしい…」
「ここからは、走って行くわよ…」
「ミザル様、わかりました…」
「うきー、ベアードン行くうきー」
「うがー」
みんな、お城の中に入ると嫌な感覚がしました。以前、お城にいた時は、全然感じたことない恐ろしい邪悪なものを感じました。
「これは、大変じゃ…」
「伊吹、私の弓のために…」
「伊吹様、今、行きますわ…」
「伊吹様、ご無事で…」
「うきー、急ぐうきー」
「うがー」
「ちょっと、待つのじゃ…話しておきたいことがあるのじゃ…」
導師は、ヨギンの部屋へ向かう前、大切な話をみんなにしました。
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