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王様、王妃様救出作戦その9
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伊吹は、お化粧と着替えが終わると、鏡の中の自分にうっとりとしました。キカザル達も完璧な仕上がりに満足しています。そして、もしもの時のため、女性の仕草と簡単な躍りを伊吹に教えました。
「もしも、誰かに話かけられたら、女性らしい言葉遣いに気をつけて…」
「どんな言葉遣い…」
「そうね…言葉の最後に『ね』を付けると女性らしくなるわね」
「そうなんだ、ね…」
「まあ。そんな感じだね…」
その後は、簡単な躍りのステップを教えて、地下の牢屋に、食事が運ばれる時間前になったので、キカザル達は部屋を出ました。
早速、廊下に出ると場内の見回りの兵士2人に会いました。
「キカザル様、お疲れ様です…」
「ご苦労様…」
「何か、怪しいことは、ありませんてしたか?」
「別に…ないわよ…」
「ところで、そちらのお綺麗な方は…」
キカザルの後ろで、踊り子軍団達が、伊吹を隠しながら進んでいましたが、兵士に声をかけられた時に伊吹が顔を出してしまいました。
「ああ…新しい踊り子軍団の研修生よ」
「へえー、研修生ですか…」
「お名前は?」
「伊吹…ね」
「そう、そう、イブキネよ…」
「可愛い名前ですね…」
「イブキネさん素敵です…」
「それじゃ、地下の練習場に行きますね…」
キカザルは、慌ててその場を後にしようとしましたが、兵士達が後を付いて来てしまいました。
「我々もお供します…」
「何かあったら、困りますので」
「そう…ね」
伊吹が返事をしてしまい、喜んで後ろに並んでついてきてしまいました。キカザルは、途中でいなくなるだろうと思ったので、先を急ぎました。
早足で歩いていると、非番の兵士達が、何かに吸い寄せられるように、後ろから走ってきました。そして、キカザルにまた声をかけます。
「キカザル様、お疲れ様です…」
「あっそちらの素敵な女性は…」
「何とも美しい…」
「新しい研修生のイブキネさんというらしいぞ」
「そう…ね」
最初についてきた兵士が説明して、また伊吹が、答えてしまいました。非番の兵士達もついて行くと言い出しました。
「我々も非番ですが、護衛します…」
そこから、次々とお城にいる男性達が、やって来ては、キカザル達の列についてきました。その度に新しい研修生のイブキネを紹介して、惚れていきました。
「イブキネ様、お守りします」
「イブキネ様について参ります」
「イブキネ様…」
キカザルは、女装した伊吹から男性を狂わす、美人フェロモンが大量に出て、お城全体に蔓延してしまったことに気がつきません。
伊吹は、自分の美しさにみんなが、誉めてくれるので、満更でもなく、地下の牢屋に王様達を助けに行く事を忘れてしまいました。
そして、地下の牢屋に持っていく食事を運んでいた料理人も男性で、列に合流してしまい、とうとう地下の牢屋の扉の開く時間に間に合いませんでした。
地下の牢屋の入口につきましたが、ここの門番もキカザル達を護衛すると言って、列の最後方についてきてしまいました。
「もう、すでに間に合わないわ…とりあえず、ホールまで行くわよ」
「はい、キカザル様」
キカザル達の列についてきた男性達は、目がとろんとして、恋に落ちたようになってしまったので、伊吹が何かしたのではと思いましたが、とりあえず、躍りを練習するホールに向かいました。
「もしも、誰かに話かけられたら、女性らしい言葉遣いに気をつけて…」
「どんな言葉遣い…」
「そうね…言葉の最後に『ね』を付けると女性らしくなるわね」
「そうなんだ、ね…」
「まあ。そんな感じだね…」
その後は、簡単な躍りのステップを教えて、地下の牢屋に、食事が運ばれる時間前になったので、キカザル達は部屋を出ました。
早速、廊下に出ると場内の見回りの兵士2人に会いました。
「キカザル様、お疲れ様です…」
「ご苦労様…」
「何か、怪しいことは、ありませんてしたか?」
「別に…ないわよ…」
「ところで、そちらのお綺麗な方は…」
キカザルの後ろで、踊り子軍団達が、伊吹を隠しながら進んでいましたが、兵士に声をかけられた時に伊吹が顔を出してしまいました。
「ああ…新しい踊り子軍団の研修生よ」
「へえー、研修生ですか…」
「お名前は?」
「伊吹…ね」
「そう、そう、イブキネよ…」
「可愛い名前ですね…」
「イブキネさん素敵です…」
「それじゃ、地下の練習場に行きますね…」
キカザルは、慌ててその場を後にしようとしましたが、兵士達が後を付いて来てしまいました。
「我々もお供します…」
「何かあったら、困りますので」
「そう…ね」
伊吹が返事をしてしまい、喜んで後ろに並んでついてきてしまいました。キカザルは、途中でいなくなるだろうと思ったので、先を急ぎました。
早足で歩いていると、非番の兵士達が、何かに吸い寄せられるように、後ろから走ってきました。そして、キカザルにまた声をかけます。
「キカザル様、お疲れ様です…」
「あっそちらの素敵な女性は…」
「何とも美しい…」
「新しい研修生のイブキネさんというらしいぞ」
「そう…ね」
最初についてきた兵士が説明して、また伊吹が、答えてしまいました。非番の兵士達もついて行くと言い出しました。
「我々も非番ですが、護衛します…」
そこから、次々とお城にいる男性達が、やって来ては、キカザル達の列についてきました。その度に新しい研修生のイブキネを紹介して、惚れていきました。
「イブキネ様、お守りします」
「イブキネ様について参ります」
「イブキネ様…」
キカザルは、女装した伊吹から男性を狂わす、美人フェロモンが大量に出て、お城全体に蔓延してしまったことに気がつきません。
伊吹は、自分の美しさにみんなが、誉めてくれるので、満更でもなく、地下の牢屋に王様達を助けに行く事を忘れてしまいました。
そして、地下の牢屋に持っていく食事を運んでいた料理人も男性で、列に合流してしまい、とうとう地下の牢屋の扉の開く時間に間に合いませんでした。
地下の牢屋の入口につきましたが、ここの門番もキカザル達を護衛すると言って、列の最後方についてきてしまいました。
「もう、すでに間に合わないわ…とりあえず、ホールまで行くわよ」
「はい、キカザル様」
キカザル達の列についてきた男性達は、目がとろんとして、恋に落ちたようになってしまったので、伊吹が何かしたのではと思いましたが、とりあえず、躍りを練習するホールに向かいました。
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