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導師の身代わり作りその1
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伊吹は、スライム魔導師を型どった「ようかん」で、身代わりを作る事になりました。ミザルやイワザルにも手伝ってもらおうと作り方の手順を簡単に話しました。
「まず、ようかんを流す型を作ります…」
「どんな材質の型ですの…」
「焼き物を作る要領で、洞窟の中の粘土質の土を掘り、それを練って、導師にぬって型を作り、火で焼けば硬い型が出来るよ…」
「何ですの…焼き物?…粘土?…火で焼く?…」
「そうか…この世界のお皿は木製か…土からお皿とかが出来るんです…」
「あの土が、お皿になるんですね…すごいですわ伊吹様…」
「とりあえず、やっていくよ…イワザル、ピヨピヨちゃんと練ると固まるの土を掘ってきてね…」
洞窟の奥の粘土質の土を、イワザルと土属性のピヨピヨバードで、探して掘ってきました。
「伊吹様、ピヨピヨバードと土を取ってきました…これで、いいですか?」
「ピヨピヨ、ピヨピヨ…」
「ありがとうね…ピヨピヨちゃんもよしよし…じゃあ、ミザル、これを魔法で練ってね」
取ってきた土を木製の大きい器に入れて、ミザルに魔法で、水を混ぜて、練って粘土にしました。
「わかりましたわ…ネルネール! はい、出来ましたわ…」
「早い、魔法だとすぐだね…イワザル、導師を呼んで来て…」
「はい、伊吹様」
導師を呼んできて、板の上に立ってもらい、3人でぺたぺたと導師の身体に練った粘土を張り付けていきました。
「なんじゃ…何が始まるのじゃ…」
「導師の型を作ります…粘土を塗るので…じっとしていてね…」
「わかったわ…」
導師の身体全体を粘土を塗っていきます。仕上げに伊吹が、丁寧にきれいに表面をならしていると突然、粘土がバーンと爆発しました。そして、中から息を切らした導師が出てきました。
「わあー」
「ああー、びっくりしましたわ」
「はあ、はあ、息が出来なくて、死ぬかと思ったわ…」
「あーあ、導師…粘土が…」
「また、粘土、練り直しですわ…」
「やり直しですね…」
「わしが悪いみたいに言うな…」
また、最初の土を練るところから、やり直しになりました。
「まあ、まあ、導師、今度は身体の回りに空気の層を魔法でまとわせますわ…」
また、ミザルが粘土を魔法で練って作り上げ、魔法で導師の身体の回りに空気の層をまとわせました。
「ネルネール!」
「お、また、良さそうな粘土が出来たね…」
「導師の身体の周りにエアー!」
「それじゃあ、もう一回粘土を塗りますよ」
導師の身体にまた粘土を塗っていきます。今回は途中で、導師の様子も聞きます。
「導師、息できますか?」
「全然平気じゃ…ただ真っ暗じゃな…」
「それは、我慢して…」
また、全体に粘土で行き渡り、伊吹が丁寧に表面をならします。
「導師、どうですか?」
「大丈夫じゃ…ところで、どのくらいこのままじゃ…」
「乾かすのに半日くらいかかると思います…」
「えっ!真っ暗なまま半日も…もうちょっと早くならんか?」
「わかりました…、…ファイア!」
「あっ、危ないですわ…バリケード!」
伊吹が、火の呪文を唱えると激しい火柱が、導師を包んだ粘土に向かって行き、それを見たミザルは、本能的に危ないと思い、導師の回りに結界を張り、最小限の被害に納めましたが、粘土がまた、バーンと爆発し、水蒸気が充満しました。
「アイスブロック! はあ、はあ、熱い…死ぬかと思ったわ…」
導師も本能的にすごい魔力を感じ、ヤバい熱さが来ると思い、瞬時に身体を凍らせ、氷壁で防御していました。その氷が一瞬で溶かされる瞬間に膨張したので、回りの粘土が爆発して、氷も一瞬で水蒸気になりました。
「こらっ、伊吹! はあ、はあ、また死ぬかと思ったわ…」
「うわー、導師、ごめんなさい…」
「伊吹様は、火の属性の魔法は、まだまだ制御出来てませんわ…使わない方が良いですわ…」
「そうだね…」
伊吹は、上手くいかず、落ち込みました。また洞窟内にいたイワザル、ザル、ベアードン、ネッコン、ピヨピヨバードは、本能的に危ないと思い、最大限の防御魔法を出して、身体を守り、一瞬で相当な魔法量を消費したので、みんなぐったりしました。
「まず、ようかんを流す型を作ります…」
「どんな材質の型ですの…」
「焼き物を作る要領で、洞窟の中の粘土質の土を掘り、それを練って、導師にぬって型を作り、火で焼けば硬い型が出来るよ…」
「何ですの…焼き物?…粘土?…火で焼く?…」
「そうか…この世界のお皿は木製か…土からお皿とかが出来るんです…」
「あの土が、お皿になるんですね…すごいですわ伊吹様…」
「とりあえず、やっていくよ…イワザル、ピヨピヨちゃんと練ると固まるの土を掘ってきてね…」
洞窟の奥の粘土質の土を、イワザルと土属性のピヨピヨバードで、探して掘ってきました。
「伊吹様、ピヨピヨバードと土を取ってきました…これで、いいですか?」
「ピヨピヨ、ピヨピヨ…」
「ありがとうね…ピヨピヨちゃんもよしよし…じゃあ、ミザル、これを魔法で練ってね」
取ってきた土を木製の大きい器に入れて、ミザルに魔法で、水を混ぜて、練って粘土にしました。
「わかりましたわ…ネルネール! はい、出来ましたわ…」
「早い、魔法だとすぐだね…イワザル、導師を呼んで来て…」
「はい、伊吹様」
導師を呼んできて、板の上に立ってもらい、3人でぺたぺたと導師の身体に練った粘土を張り付けていきました。
「なんじゃ…何が始まるのじゃ…」
「導師の型を作ります…粘土を塗るので…じっとしていてね…」
「わかったわ…」
導師の身体全体を粘土を塗っていきます。仕上げに伊吹が、丁寧にきれいに表面をならしていると突然、粘土がバーンと爆発しました。そして、中から息を切らした導師が出てきました。
「わあー」
「ああー、びっくりしましたわ」
「はあ、はあ、息が出来なくて、死ぬかと思ったわ…」
「あーあ、導師…粘土が…」
「また、粘土、練り直しですわ…」
「やり直しですね…」
「わしが悪いみたいに言うな…」
また、最初の土を練るところから、やり直しになりました。
「まあ、まあ、導師、今度は身体の回りに空気の層を魔法でまとわせますわ…」
また、ミザルが粘土を魔法で練って作り上げ、魔法で導師の身体の回りに空気の層をまとわせました。
「ネルネール!」
「お、また、良さそうな粘土が出来たね…」
「導師の身体の周りにエアー!」
「それじゃあ、もう一回粘土を塗りますよ」
導師の身体にまた粘土を塗っていきます。今回は途中で、導師の様子も聞きます。
「導師、息できますか?」
「全然平気じゃ…ただ真っ暗じゃな…」
「それは、我慢して…」
また、全体に粘土で行き渡り、伊吹が丁寧に表面をならします。
「導師、どうですか?」
「大丈夫じゃ…ところで、どのくらいこのままじゃ…」
「乾かすのに半日くらいかかると思います…」
「えっ!真っ暗なまま半日も…もうちょっと早くならんか?」
「わかりました…、…ファイア!」
「あっ、危ないですわ…バリケード!」
伊吹が、火の呪文を唱えると激しい火柱が、導師を包んだ粘土に向かって行き、それを見たミザルは、本能的に危ないと思い、導師の回りに結界を張り、最小限の被害に納めましたが、粘土がまた、バーンと爆発し、水蒸気が充満しました。
「アイスブロック! はあ、はあ、熱い…死ぬかと思ったわ…」
導師も本能的にすごい魔力を感じ、ヤバい熱さが来ると思い、瞬時に身体を凍らせ、氷壁で防御していました。その氷が一瞬で溶かされる瞬間に膨張したので、回りの粘土が爆発して、氷も一瞬で水蒸気になりました。
「こらっ、伊吹! はあ、はあ、また死ぬかと思ったわ…」
「うわー、導師、ごめんなさい…」
「伊吹様は、火の属性の魔法は、まだまだ制御出来てませんわ…使わない方が良いですわ…」
「そうだね…」
伊吹は、上手くいかず、落ち込みました。また洞窟内にいたイワザル、ザル、ベアードン、ネッコン、ピヨピヨバードは、本能的に危ないと思い、最大限の防御魔法を出して、身体を守り、一瞬で相当な魔法量を消費したので、みんなぐったりしました。
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