15 / 16
西の大国のお殿様
しおりを挟む
幕が降りると殿様側から拍手喝采です。また幕があき、役者一堂が舞台に揃いました。その時、伊吹は鼻の中がむずむずして、指を突っ込みたくなりました。皆が深々と頭を下げたので、伊吹はここだと思い、指を鼻の中に突っ込みました。
「よっ! 千両役者!」
「姫様、べっぴんさん!」
「男前も良かったぞ!」
鼻の中から指を出したら、大きっい少し硬い鼻くそが、指についてました。あまりにも大きいので、遠くに飛ばさないと思い、「伊吹格闘術 指飛ばしの構え」をしました。頭を上げる瞬間だったので、間違って殿様側に飛ばしてしまいました。
「ぎゃあー!」
殿様の横にいた家来らしき人が、悲鳴をあげて、倒れました。なぜか、額の真ん中には、鼻くそがついており、手には小刀を握っていました。
伊吹は、それを見て、自分の人生の終わるのを悟りました。そして、隣にいた梨乃亜に声をかけました。
「梨乃亜様、お世話になりました……さようなら…」
「伊吹、何を言ってるの?…殿様の家来さんどうしたのかな…」
倒れた家来は、黒の盗賊団の残党で、芝居が終わった瞬間に、小刀で殿様の命を狙おうとしたところ、鼻くそが額に直撃して、脳しんとうを起こしました。
「どうした?…大丈夫か?」
「あれ、この者は、我が藩の者ではないぞ…」
「なんで、小刀を持ってるのだ?」
「とりあえず、縛り上げろ…」
伊吹は、切りつけられると覚悟してましたが、なかなか来ないので、殿様側をこっそり見てみると、何か悪者をやっつけた感じなっていました。鼻くそを飛ばしたことは、黙っておこうと思いました。
お殿様と家老たちが、こちらの舞台に上がってきました。そして、お殿様が直接話しかけてきました。
「素敵な芝居だった…今回も楽しませていただいた…ありがとう」
「お殿様、今回もお招きいただき、ありがとうございます」
「ところで、梨乃亜姫ですね…」
「はい、姫役の梨乃亜さんです…」
「いや、金のしゃちほこ城の梨乃亜姫ですね」
「はい…そうです…何で知ってらっしゃいますか?」
「えー、えー、本物のお姫様だったのですか…」
三平座長は、本物のお姫様と知って、腰を抜かしました。
「金のしゃちほこのお殿様より早馬で書状をもらっていて、家臣をむかえに行かして見守っておりました」
「お父様が…」
「なんだ、書状無くても良かったのか…」
「道中、峠の山賊の討伐や黒の盗賊団の壊滅、そして完璧な芝居を披露してくれて…お見事だった…」
「おらの自然な演技は、良かったべ…」
「ああ…」
「ほめられた、へへへ…」
徳山のあ殿様は、すべてお見通しでした。梨乃亜達の道中の活躍をすべて、把握していました。梨乃亜は、西の大国のお殿様は凄いと思いました。
「お殿様にお願いがございます…ここで、いろいろ見てまわり、この国の素晴らしさを学びたいのでございます…」
「なぜじゃ…」
「はい、私どもの藩は、まだまだ貧富の差がございます…すべての民をこの国のように平等に幸せにさせたいのです…」
「良く言った…あい、わかった…自由に見て学んでまい
れ…」
梨乃亜は、西の大国のお城に住んで、西の大国のいろんな所を見てまわり、お城の博識の者から学ぶ事になりました。美代も女中の技術を磨くため、お城の中で仕事をすることにしました。伊吹は三平座長のたってのお願いで、役者として芝居を続けることになり、伊吹も役者の面白さに目覚めて、芝居を極めていきたいと思いました。
3人が次の目標にむかって、別々に頑張ることになりました。
「よっ! 千両役者!」
「姫様、べっぴんさん!」
「男前も良かったぞ!」
鼻の中から指を出したら、大きっい少し硬い鼻くそが、指についてました。あまりにも大きいので、遠くに飛ばさないと思い、「伊吹格闘術 指飛ばしの構え」をしました。頭を上げる瞬間だったので、間違って殿様側に飛ばしてしまいました。
「ぎゃあー!」
殿様の横にいた家来らしき人が、悲鳴をあげて、倒れました。なぜか、額の真ん中には、鼻くそがついており、手には小刀を握っていました。
伊吹は、それを見て、自分の人生の終わるのを悟りました。そして、隣にいた梨乃亜に声をかけました。
「梨乃亜様、お世話になりました……さようなら…」
「伊吹、何を言ってるの?…殿様の家来さんどうしたのかな…」
倒れた家来は、黒の盗賊団の残党で、芝居が終わった瞬間に、小刀で殿様の命を狙おうとしたところ、鼻くそが額に直撃して、脳しんとうを起こしました。
「どうした?…大丈夫か?」
「あれ、この者は、我が藩の者ではないぞ…」
「なんで、小刀を持ってるのだ?」
「とりあえず、縛り上げろ…」
伊吹は、切りつけられると覚悟してましたが、なかなか来ないので、殿様側をこっそり見てみると、何か悪者をやっつけた感じなっていました。鼻くそを飛ばしたことは、黙っておこうと思いました。
お殿様と家老たちが、こちらの舞台に上がってきました。そして、お殿様が直接話しかけてきました。
「素敵な芝居だった…今回も楽しませていただいた…ありがとう」
「お殿様、今回もお招きいただき、ありがとうございます」
「ところで、梨乃亜姫ですね…」
「はい、姫役の梨乃亜さんです…」
「いや、金のしゃちほこ城の梨乃亜姫ですね」
「はい…そうです…何で知ってらっしゃいますか?」
「えー、えー、本物のお姫様だったのですか…」
三平座長は、本物のお姫様と知って、腰を抜かしました。
「金のしゃちほこのお殿様より早馬で書状をもらっていて、家臣をむかえに行かして見守っておりました」
「お父様が…」
「なんだ、書状無くても良かったのか…」
「道中、峠の山賊の討伐や黒の盗賊団の壊滅、そして完璧な芝居を披露してくれて…お見事だった…」
「おらの自然な演技は、良かったべ…」
「ああ…」
「ほめられた、へへへ…」
徳山のあ殿様は、すべてお見通しでした。梨乃亜達の道中の活躍をすべて、把握していました。梨乃亜は、西の大国のお殿様は凄いと思いました。
「お殿様にお願いがございます…ここで、いろいろ見てまわり、この国の素晴らしさを学びたいのでございます…」
「なぜじゃ…」
「はい、私どもの藩は、まだまだ貧富の差がございます…すべての民をこの国のように平等に幸せにさせたいのです…」
「良く言った…あい、わかった…自由に見て学んでまい
れ…」
梨乃亜は、西の大国のお城に住んで、西の大国のいろんな所を見てまわり、お城の博識の者から学ぶ事になりました。美代も女中の技術を磨くため、お城の中で仕事をすることにしました。伊吹は三平座長のたってのお願いで、役者として芝居を続けることになり、伊吹も役者の面白さに目覚めて、芝居を極めていきたいと思いました。
3人が次の目標にむかって、別々に頑張ることになりました。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
【総集編】日本昔話 パロディ短編集
Grisly
児童書・童話
❤️⭐️お願いします。
今まで発表した
日本昔ばなしの短編集を、再放送致します。
朝ドラの総集編のような物です笑
読みやすくなっているので、
⭐️して、何度もお読み下さい。
読んだ方も、読んでない方も、
新しい発見があるはず!
是非お楽しみ下さい😄
⭐︎登録、コメント待ってます。
ちびりゅうの ひみつきち
関谷俊博
児童書・童話
ともくんと ちびりゅうの ひみつきち づくりが はじまりました。
カエデの いちばん したの きのえだに にほんの ひもと わりばしで ちびりゅうの ブランコを つくりました。
ちびりゅうは ともくんの かたから とびたつと さっそく ブランコを こぎはじめました。
「がお がお」
ちびりゅうは とても たのしそうです。
閉じられた図書館
関谷俊博
児童書・童話
ぼくの心には閉じられた図書館がある…。「あんたの母親は、適当な男と街を出ていったんだよ」祖母にそう聴かされたとき、ぼくは心の図書館の扉を閉めた…。(1/4完結。有難うございました)。
見習い錬金術士ミミリの冒険の記録〜討伐も採集もお任せください!ご依頼達成の報酬は、情報でお願いできますか?〜
うさみち
児童書・童話
【見習い錬金術士とうさぎのぬいぐるみたちが描く、スパイス混じりのゆるふわ冒険!情報収集のために、お仕事のご依頼も承ります!】
「……襲われてる! 助けなきゃ!」
錬成アイテムの採集作業中に訪れた、モンスターに襲われている少年との突然の出会い。
人里離れた山陵の中で、慎ましやかに暮らしていた見習い錬金術士ミミリと彼女の家族、機械人形(オートマタ)とうさぎのぬいぐるみ。彼女たちの運命は、少年との出会いで大きく動き出す。
「俺は、ある人たちから頼まれて預かり物を渡すためにここに来たんだ」
少年から渡された物は、いくつかの錬成アイテムと一枚の手紙。
「……この手紙、私宛てなの?」
少年との出会いをキッカケに、ミミリはある人、あるアイテムを探すために冒険を始めることに。
――冒険の舞台は、まだ見ぬ世界へ。
新たな地で、右も左もわからないミミリたちの人探し。その方法は……。
「討伐、採集何でもします!ご依頼達成の報酬は、情報でお願いできますか?」
見習い錬金術士ミミリの冒険の記録は、今、ここから綴られ始める。
《この小説の見どころ》
①可愛いらしい登場人物
見習い錬金術士のゆるふわ少女×しっかり者だけど寂しがり屋の凄腕美少女剣士の機械人形(オートマタ)×ツンデレ魔法使いのうさぎのぬいぐるみ×コシヌカシの少年⁉︎
②ほのぼのほんわか世界観
可愛いらしいに囲まれ、ゆったり流れる物語。読了後、「ほわっとした気持ち」になってもらいたいをコンセプトに。
③時々スパイスきいてます!
ゆるふわの中に時折現れるスパイシーな展開。そして時々ミステリー。
④魅力ある錬成アイテム
錬金術士の醍醐味!それは錬成アイテムにあり。魅力あるアイテムを活用して冒険していきます。
◾️第3章完結!現在第4章執筆中です。
◾️この小説は小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
◾️作者以外による小説の無断転載を禁止しています。
◾️挿絵はなんでも書いちゃうヨギリ酔客様からご寄贈いただいたものです。
悪魔さまの言うとおり~わたし、執事になります⁉︎~
橘花やよい
児童書・童話
女子中学生・リリイが、入学することになったのは、お嬢さま学校。でもそこは「悪魔」の学校で、「執事として入学してちょうだい」……って、どういうことなの⁉待ち構えるのは、きれいでいじわるな悪魔たち!
友情と魔法と、胸キュンもありの学園ファンタジー。
第2回きずな児童書大賞参加作です。
王女様は美しくわらいました
トネリコ
児童書・童話
無様であろうと出来る全てはやったと満足を抱き、王女様は美しくわらいました。
それはそれは美しい笑みでした。
「お前程の悪女はおるまいよ」
王子様は最後まで嘲笑う悪女を一刀で断罪しました。
きたいの悪女は処刑されました 解説版
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる