異世界で探がす愛の定義と幸せカテゴリー

彦野 うとむ

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妖精の森編

今そこにある危機

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 妖精の森の外れにある、多種属の為に設けられた施設。
 この世界では、妖精の森など集落規模でも、知的種族と認められた国や集落は、一律法により必ず『ベステメンジ・コンフレン』と、呼ばれる多種属混合会議場を設けなければならない。
 ベステメンジ・コンフレンとは、日本で言うところの地方裁判所のような役割も担っている会議場であり、一律法は地球で言うところの国際司法裁判所で定められた国際法のようなもので、この世界にいる知的種族は、どのような場合であっても定められた法を遵守しなければならない。
 その一律法により、他種属同士の決め事や揉め事などの協議は必ず会議場内で行わなければならず、それ以外の場所で行われた場合、如何なる理由があっても原則認められない。

 今回の件は、妖精の森と帝国の問題に発展しかねない為、妖精の森では滅多に使われることの無いベステメンジ・コンフレン、通称『ベスコン』の一室で、今回の件について帝国側のみ審問が行われた。


 エスカを筆頭にロシル、ホーデリーフェ、プルシラが対峙するのは、聖都中央管理局局長ビックマウド・アキ・ハズバンド、通称『ビックボス』。
 そして、ビックマウドの左の席に座るは、ロシルの弁解もホーデリーフェやプルシラの擁護も冷淡に論破する上級審問官『氷眼ひめのマイゼル女史』と、右の席に座るこれまた弁解、弁護、擁護を容赦なく片っ端から切り伏せる『馘首かくしゅのアゲイル男爵』の異名を持つ二人の上級審問官。
 
 ほぼ一方的に等しい審問と言う名の説教。
 どのくらいの時間が経ったのだろうか? 日はすでに高く昇っていた。
 
 「今後、この様な事が無いよう努めてください。私からは以上です」
 
 マイゼルが今回の宣言について詳細に記載した書類の束を机の上で揃えるようにトントンと叩く。
 エスカの説教に慈悲を無くしたマイゼルの説教がやっと終わったと思った矢先、今度はアゲイルが眼鏡のブリッジを中指でクイッと上げ一言いい放つ。 

 「では、次に私から」

 ロシルに対する説教に付き合うのは慣れているホーデリーフェやプルシラでさえ、(まだ続くのか……)と嫌気がさす。
 当のロシルはすでに、燃えつきちまったぜな灰になっていた。
 隣に座っているエスカは、この程度の説教で済むのなら丸一日でも付き合う覚悟だったが、燃えつきちまったぜロシルを見かね、「少しだけ休憩をさせてほしい」と願い出る。

 マイゼルとアゲイルは、ロシルやホーデリーフェ、プルシラに言われたのなら取り付く島もない言い方で却下するのだが、エスカに言われるとなると流石に断れない。

 マイゼルとアゲイルはチラリとビックマウドを見ると、それに気づいたのかビックマウドは小さく頷いた。
 それを合図にアゲイルが「良いでしょう」と、ロシルをじろりと睨み許可をする。
 
 「では、私の分だけでも神祇伯令のアウレリア様にお届けしてまいります」
 
 マイゼルがそう言うと、ビックマウドが低い良い声で「頼む。くれぐれも失礼の無いようにな」と告げ、マイゼルは「はい」と答え部屋を出て行った。
 アゲイルはマイゼルが出て行くとビックマウドの方を向く。

 「それでは、マイゼルが戻ってくるまでを休憩の時間といたしましょう。局長、その間、私は現場を視察してまいります」
 「分かった」
 「ロシル副支長。ご同行願う」
 
 アゲイルは威圧感のある声で「付いてこい」と言わんばかりに眼鏡をギラリと光らせた。
 ロシルは魂の抜けた真白な灰のままゆらりと立ち上がると、何やらブツブツと言っている。

 「……うふ。姉様……、うふふ……。姉様のおっぱい……、うふふ。……柔らかい。うふふ」

 それを見たホーデリーフェとプルシラは慌てて「わ、私達も同行します!」と席を立ち、ロシルの両脇を抱えるようにアゲイルの後を付いて部屋を出て行った。
 ビックマウドはそれを見届けると溜息をつく。

 「ふぅ。あやつらの説教は長くてかなわん。老体には堪える」
 「申し訳ありません。ビックボス、あ、今は局長で在られましたね」
 「ビックボスか。お前にそう呼ばれるのは懐かしいな」
  
 ビックマウドは微かな微笑みを浮かべ席を立ち窓の外を眺める。
 
 「息災にしていたか?」
 「はい。ビックマウド様もお変わりなく」
 「はは。儂は齢60にもなった。歳を取ったよ。もう、思うように動けん」
 
 白髪はくはつのオールバックと顎鬚あごひげを貯え、歴戦の傷跡のようにシワが寄る顔で笑うが、そうは言っても、身長188㎝の筋骨隆々な体格は今でも十分戦場で大活躍できそうだ。 

 「ところでエスカよ」
 「はい」
 「救世主とやらはどこに居るのだ?」
 「え? あ、あの……、それは」
 
 ここに大三郎の姿は無かった。
 何時もは冷静沈着なエスカも額に汗をかく。


            ◇◇◇


 「ねーねー、スギちゃん」
 「ん? 何だい?」
 
 天気の良い晴れやかな空の下、森の中を歩く二人。
 マーヤは大三郎の頭の上に座り、大三郎の歩みに合わせ体を左右に揺らしながらご機嫌な顔で話しかける。

 「スギちゃん、何か用事があったんじゃないの?」
 「用事があるのは俺じゃないからね。別に俺が居なくても良いんじゃない?」
 「そっかー」
 
 ここにエスカが居たとしたら「杉田様も当事者の一人ではないですか?」と、冷い目を向けられ言われるだろう。  
 だが、ビックマウド達が直接的に用があるのはロシルであって大三郎ではない。
 審問と言っても説教なのだから。
 しかし、話はそう簡単に済むものではなかった。
 今回の件もそうなのだが、行動一つ選択一つ間違えれば救世主からお尋ね者になっていたかもしれなかったのだ。
 
 この世界も善人ばかりではない。私利私欲のため救世主を利用しようとする者も現れるかもしれない。実際、英雄や勇者の名を語り詐欺などの悪事を働く者もいる。それを踏まえると、伝説級の救世主ともなれば、すぐには信じてもらえない事もあるはず。寧ろ疑われる方が濃厚だろう。
 国家機関に身を置く元聖騎士長のエスカが監視人として同行してはいるが、それ以上に絶対的な後ろ盾が必要なのだ。
 エスカはその為にも、今回の件に便乗して大三郎をビックマウドに会わせる予定だった。が、おバカは現実はそう甘くはないと地球で嫌と言うほど味わった事もあるのに、異世界と言う事もあってか、この世界は現実だと受け止めていても、まだアニメ脳が抜けていない部分があった。

 エスカが何故ここまで気を使うのかには理由がある。それは、大三郎の世界を救う方法『おっぱいを揉む』という、この世界や日本だけではなく地球のどこの国に行っても間違いなく警察沙汰になるやり方。
 神々からのクエストなのだから仕方ないのだが、この世界の警察、所謂『憲兵』は治安の良い日本の警察官の対応ではなく、海外の「変なそぶりしたら即撃つよ」より過激で厳しい対応をしてくる。
 そんな世界でおバカがあっちこっちでおっぱいを揉んでいたらエスカ一人では対処し切れない。
 
 現に妖精王マリリアンの胸を揉めというクエストが与えらえた。
 妖精王マリリアンと言えば、この世界では要人中の要人。その胸を揉めと神託が下りた時は、流石のエスカも言葉を失った。
 しかし、妖精王マリリアンは神々と会話ができる数少ない一人。救世主が自分の胸を揉みに来ると知っていた可能性は高い。事実、瞬殺できた大三郎に無抵抗のまま胸を突かれた。

 だがもし、マリリアンが知らなかったとしたら、大三郎は瞬殺されこの世界はその時点で終わっていた。
 異常なほど丈夫な救世主を瞬殺できるマリリアンの様な魔力も持つ者は限られるが、魔力を持たずともそれに匹敵する権力を保有する者はいる。
 この世界のあらゆる権力者達に救世主と信じてもらい、大三郎を余計な危機から守る為にも絶対的な後ろ盾が必要なのだ。
 そんなエスカの心労をよそに、当の大三郎は呑気にマーヤと戯れていた。
 
 「スギちゃんにね~、会わせたい妖精がいるんだ」
 「誰?」
 「マーヤの妹」
 「妹? マーヤは何人姉妹なの?」
 「四人だよ」
 「じゃあ、マーヤの妹って、もしかして……」
 「スギちゃん、リリーこと知ってるの?」
 「あ……、いや、まぁ、パニティーから、ね。妹がいるって聞いてたから」
 「そっかー」

 ――もし、マーヤが斬られた妹なら、パニティーは必ず「本人の前で斬られた事は言わないで」と言うはず。当然の話だ。もし、俺が誰かに斬られたとしたらトラウマになる出来事。それを実際に斬られた本人の目の前でトラウマを抉るような言葉は言ってほしくない。でも、パニティーにマーヤが斬られた妹とは言われていなかった。だとすると、四人姉妹で最後の一人と言う事は冒険者に斬られた妹、と言う事になる。それをマーヤに「斬られた妹だろ?」そんな無神経な事を口が裂けても言えない。
 
 それとは別に大三郎の中で確信しているものがあった。

 ――それに冒険者は間違いなく人種だ。パニティーがメルロを冒険者と見間違えたのが何よりの証拠。……俺を見て怖がらないかな?
 
 大三郎はそう思い心配になった。
 だが、その心配も無用だとマーヤの一言で知る。

 「リリーね、スギちゃんに会うのを楽しみにしてるんだよ」
 「え?」

 その言葉に大三郎は驚いた。
 怖がるどころか会うのを楽しみにしているとは思いもしなかった。
 
 「リリーね、皆がスギちゃんの白髪ベルトをしてるって聞いて欲しがってるの。でも、あんまりお外に出れないから、スギちゃんに会いに来れないのね。だからね、マーヤが連れて来てあげるって言ったの」
 「そうなの?」
 「うん。だからね、スギちゃんの白髪を頂だい?」
 「ああ、良いよ。白髪で良いなら好きなだけあげるよ」
 「ほんとー!?」

 にこりと微笑む大三郎の頭の上で満面な笑みで喜ぶマーヤ。
 その瞬間、大三郎の頭からブチンブチンブチン! と大量に毛が抜かれる音がした。

 「ダいパいダいッ!」
 
 涙と鼻水が同時に出るほどの激痛が頭皮を駆け抜けた。
 大三郎は余りの激痛に立ち止まり変なポーズで固まる。  

 「んと、黒いのはいらないっと」

 マーヤはそう言いながら大量の黒髪を捨てる。
 大三郎の顔の前を黒髪がハラハラと舞う。

 「……あった! 二本見つけたよ!」
 「よ、良かった、ね」
 「うん!」

 マーヤは喜びながら残りの黒髪も捨てる。
 二本の白髪を見つけるために、一体何本の黒髪を抜かれたのか……。大三郎はそう思いながら、顔の前をハラハラと舞う黒髪を涙目で見送った。

 「リ、リリーも喜ぶ、だろう……ね」
 「うん! ありがとスギちゃん」

 マーヤはそう言うと大三郎の頭に抱き着いた。
 
 ――仕事のストレスで禿げそうになった時も、女性に全く相手になれず哀しみの余り禿げそうになった時も、ゲームで重課金したのにお目当ての物が出ず禿げそうになった時も、お前達は、お前達だけは俺を見捨てなかった……。だが、別れの時は来たのだ。この娘達が喜ぶなら本望だろう。……さらばだ黒髪戦友達よ。  

 大三郎は心の中で涙を流し別れを告げた。
 
 「マーヤ!」

 誰かがマーヤの名を呼ぶ。
 大三郎の頭に抱き着いていたマーヤが声のする方を見ると、一人の妖精が慌てた様子で飛んできた。

 「あ! ピューイだ!」
  
 ピューイは息を切らせながら「はぁはぁ……。やっと見つけた」と、両膝に手を置き息を整える。
 
 「どうしたの?」
 「リリーが森の外に行っちゃったよ」
 「え? どうして?」
 「今日、大切なお客さんが来るからって、アネチアの花を摘みに行っちゃったんだ」
 「え?! アネチアの花って星降りの丘に?」
 「うん、今の時期しか咲かないから、どうしても渡したいって。止めたんだけど、目を離した隙に……」
 
 『星降りの丘』は妖精の森から少し離れた場所にある。
 人の足なら徒歩15分から20分くらいの距離にあり、道のりも決して険しくない。寧ろ、散歩には持って来いのほのぼのとした道のり。

 だが、人にとって何でもない場所であっても、妖精にとっては森の外と言うだけで危険なのだ。
 実際、単独で森の外へ出た妖精が知的種族に見世物として攫われたり、野生の肉食動物や魔物に襲われたりする事件があった。その為、森から出る時は妖精の中でもそれ相当の魔力を持つ者を筆頭に、複数人で行動する事を義務付けられている。
 パニティーの場合、約束の場所にサノスが現れず心配になって森の外に行き大三郎と出会ったが、その事をアウレリアに知られたらお仕置き確定の行動であり、本来はシャヤが大三郎達と出会った時のように複数人で行動しなければならなかった。
 
 『アネチアの花』は星降りの丘にしか咲かず、その上、”森の外へ出る為の決まり事”がある為、摘みに行けるのは年に一度だけという事も相まって、妖精の間では大切なイベントでもある。 
 その事から、アネチアの花は貴重な花である為、大切な来客者に『心から歓迎する』意味を込め、アネチアの花を来客者に贈る習わしがあった。

 「何で森の外に花を摘みに行ったんだ?」
 「アネチアの花にね、たくさんお話ししましょうって意味があるの。リリーはね、スギちゃんといっぱいお話ししたかったんだと思うの」
 「俺と?」
 「うん。リリーね、ずっとお部屋に居たから本をいっぱい読んでたの」
 「本? それと俺が何の関係があるんだい?」
 「リリーが大好きな『ビレアステーリーからの贈り物』って本があるの」
 「どんな話?」
 「スギちゃんみたいな人がね、妖精を守ってくれるお話。マーヤも大好きなお話なの」

 それを聞いて(大好きな本の主人公と俺を被らせていたのか……こんな俺を)と、切なくなるほど心に込み上げてくるものがあった。
 
 「マーヤ! 救世主と本の話は後にして! もし、リリーにまた何かあったら大変だよ! パニティーにも言いに行きたいんだけど、どこに居るか知らない?」
  
 ピューイの言葉にマーヤはハッとして動揺してしまう。
 大人の妖精でも危険な森の外、幼い妖精にとっては更に危険極まりない。

 「お、おねーちゃん、どこに居るか知らない。ど、どうしよう……どうしよう」
 
 マーヤは大三郎の頭の上で涙声になりふるふると震えている。
 
 「よし、俺が迎えに行って来る! 何とかの丘は何処にあるんだい?」
 「ス、スギちゃん……。うぇ……、うぇーん!」
 
 マーヤは大三郎の頭の上で突然泣き出した。

 「ど、どど、どーした?」

 大三郎は目を丸くして驚きオロオロしてしまう。
 
 「あい、ひっく、あいがと、うっく、しゅ、しゅぎちゃん。えっく」
 
 頭の上で泣き声交じりにお礼を言うマーヤをそっと両手で包むように持ち上げた後、左の手のひらに乗せ、自分の顔の前まで持ってくると右手の人差し指で優しくマーヤの頭を撫でる。

 「大丈夫。マーヤもリリーも俺が守ってあげるから。ね?」
 「うん」
 
 にこりと微笑む大三郎の指にマーヤは抱き着き返事をする。

 だがしかし、何かあった時、大三郎は戦えない。
 その辺はただの一般人。
  
 ――何かあったら……、うん。アタッカーには成れないから盾になろう。そうだ、盾になろう。
 
 今ここに、この世界最強の盾役が誕生した。
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