異世界で探がす愛の定義と幸せカテゴリー

彦野 うとむ

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妖精の森編

モテ期って妄想が生んだ産物だと思うんだよね

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 「エスカ」
 「はい?」
 「何故だと思う?」
 「いたし方ない事かと」

 大三郎は逆さまになりながらエスカに問いかける。
 エスカは今の状況が妥当だと言うように、吊るされている大三郎を平然と見ている。

 「致し方あると思うんだ」
 「どの辺がでしょう?」
 「どの辺? お前の目はうおの目か? 魚の目だから見えないのか? お前の目の前に居る俺は今どうなっている?」
 「吊るされてますね」
 「そうですね」
 「はい」
 
 見つめ合う二人。
 これはもしや、愛や恋が芽生える前兆ではなかろうかと妄想する大三郎。
 
 「エスカ……」
 「はい?」
  
 見つめ合う二人。
 動物園の檻の中に居る動物と、目が合っている程度にしか思っていないエスカ。

 「助けてください」
 「何故です?」

 見つめ合う二人。
 愛も恋も絶対に芽生えないと悟る大三郎。

 「エスカさん。鼻毛出てますよ」
 「……」

 見つめ合う二人。
 目の前にあるのはサンドバックだと確信するエスカ。

 時は少し前に戻る。

 
             ◇◇◇


 パニティーを先頭に大三郎達は妖精の森の中へと入って行く。
 
 妖精の森とは、マストアの森の中にある妖精の集落の事を言う。
 普段は妖精王マリリアン・ソケットの力で、幻覚の結界が張られ、外敵などの目を誤魔化しているが、稀にマリリアンが入浴中や睡眠中の僅かな隙を突き、結界の力が弱まった場所から迷い込んできたりすることがある。
 
 妖精の泉が冒険者に見つかったのもその時だった。


 「もうすぐだぞー」

 パニティーは元気よく飛び回りながら皆を先導して行く。
 それもそのはず、パニティーは1秒でも早く大三郎を皆に見せたくて仕方が無かった。

 「おーい、パニティー。そんなにはしゃいでどうした?」
 「杉田様を見せたくて仕方ないんだと思います」
 「俺を? 誰に?」
 「妖精の仲間達ではないでしょうか?」
 「何故に?」
 「誰しも、珍獣を捕まえたら見せたがるものです」
 「あ~、なるほど。ホルスタイン星人ってのは珍しいもんなぁ。気を付けろ! 母乳が出るぞ! ってな」
 「そうですね。粗チン星からやってきた、短小包茎クサクサ星人と言うのも珍しいですからね。気を付けて。小さすぎて取れてしまいます」
 
 大三郎の軽口をエスカは無表情のまま、しれっとした口調で大三郎の心をグサリと刺し、グリッと抉る言葉で返す。
 それでもめげずに大三郎は食い下がる。

 「脱着可能って、ちょっとカッコ良くない?」
 「格好良くはありませんが、打たれ強くなりましたね。」
 
 一緒に歩いているメルロがエスカに耳打ちするように話しかける。

 「エスカ殿……」
 「はい。何でしょう?」
 「い、いや……その。救世主様は何故、泣いておられるのです?」

 エスカが大三郎を見ると、大三郎は悔しいですの顔で声を殺して泣いていた。
 
 「花粉症でしょう」
 「か、花粉……症?」
 「はい。ですからメルロさんが気にする事ではありません」
 「そ、そうか……」   
 
 エスカとメルロが会話している時、ソフィーアが大三郎にそっとハンカチを渡す。
 
 「き、君は天使だ。……必ず、うぅ……だすげであげるがらね。あの鬼を犠牲にじでも」
 
 顔は爬虫類だが、ソフィーアの何気ない仕草が教養のある美女である事を表している。
 大三郎は思う。どこぞの鬼とは根本的に違う、違い過ぎるでござる! と。
 
 「どアぶ!」
 「エ、エスカ殿!? な、何故、救世主様の脇腹を殴るのです?」
 「え? ……何となく、です」
 
 メルロとソフィーアは唖然とする中、大三郎は脇腹を押さえながらふらふらと立ち上がり、エスカに向かい、人差し指を立て左右に振る。
 
 「当たらないねぇ、オーガくん」
 「当たってるではないか……、救世主様……」
 「ではもう一度、殴りますか?」
 「本当に結構――」
 「スギター!」
 「でぶラ!」

 パニティーは大三郎の顔面へ肘打ち突撃し、大三郎は顔面と脇腹を押さえ倒れる。
 
 「スギタ! スギタ! 着いたぞ!」
  
 満面な笑みを浮かべながら、倒れている大三郎の髪の毛を引っ張り、妖精の集落の入り口を指さす。

 「起きろスギタ! 行くぞ!」
 「痛い痛い禿げる、禿げちゃうから止めて」
 「うふふ。救世主を連れて来たって言ったら驚くだろうな~。うふふ」
 「顔も腹も頭皮も……色々痛い。そしてエスカさん」
 「はい?」
 「ついでみたいに、俺の顔を踏まないでもらえませんか?」
 「あら? 居たんですか? 汚いですね」
 
 エスカは、大三郎を踏んでいたハーフブーツの汚れを落とすように地面に擦りつける。
 
 「人を道端に落ちてるウンコみたいに言わないでください」
 「すみません。違いが分からないので一応」
 「そうですね。俺の顔はエスカのお尻から出てきたような顔ですからね」
 
 そう言った瞬間、大三郎の顔めがけ、何かが物凄い勢いで落ちてくる。
 当たる寸前で躱すと、顔の真横に土煙を上げながら、殺意のこもったエスカの足があった。
 
 「あら? 何故避けるのですか?」
 
 大三郎はすかさず立ち上がり、無表情で問いかけるエスカに大声で叫ぶ。

 「ごめんなさい!!」
 「謝って済むとでも?」
 「僕はウンコです! ウンコ以外の何者でもありません!」
 「……。分かれば良いんです。今後、言動には気を付けてください」
 「はい!」

 大三郎は背筋を伸ばしエスカに敬礼をする。その後ろからメルロが心配そうに声を掛ける。

 「救世主様、大丈夫か? エスカ殿、そ、その……何だ、救世主様が丈夫なのは分かるが、余り無茶な事をされるとソフィーアが心配したり……、怖がったりするので……あ、あの……その、出来れば」
 
 大三郎は自分を心配してくれるソフィーアと、で心配してくれるメルロに振り向き姿勢を正し言う。

 「ご心配ありがとうございます! ですが僕は大丈夫です! 僕はウンコですから! エスカのウンコで――」

 大三郎は言い終える前に、メルロとソフィーアの視界から姿を消した。
 後に、それはそれは見事なエスカのジャーマンスープレックスだったと、見た者は口を揃えて言う。

 「スギタ~。そんな所で寝てないで早く行くぞー」
 「パニティーには、俺が寝ているように見えるのかな?」
 「うん。変な恰好で寝てるんじゃないのか?」
 「変な恰好には気づいてるんだね」
 「スギタは何時も変だからな。あははは」

 小学生の体育の授業でやる、後転を途中で止めたような恰好をしている大三郎。
 地球では女性に全く相手にされず、異世界でやっと女性に相手にされたと思えば、変質者扱い、仕舞いには、丈夫だと言うだけで、ゲームでDPSを試す時に使う人形のような手加減無しの扱い。
  
 大三郎は思う。女性にチヤホヤされているイケメン全員のポコチンがげてしまえ、と。

 性格上、ヘタレな事も相まって、女性にどんな悪口や悪態をつかれても、腹は立つが素で悪く思わないのが大三郎の唯一とも言えるイケメン要素。
 だが、腹は立つ。自分が悪くなくても腹は立つ。いや、悪くても腹は立つ。

――俺は決めた。どうせ異性にモテないのなら、少なくても救世主として接してくれるエスカですら、ストレス解消器具としか見てくれないのなら、いっそ……いっそ……、い……。

 大三郎は気づいた。いっそ、ゴッド・フィンガーでおっぱい揉んでやろうか、と。
 
 「くっくっく。……神も見たいはずだ。本当は神も見たいはずなんだ。俺がエスカのおっぱいをゴッド・フィンガーで揉みまくるところを! 俺は馬鹿だ。くくく……、そんな事にも気付かなかったなんて」
 「そうですね。馬鹿ですね」
 「え?」

 エスカは、後転を途中で止めたような恰好をしている大三郎の腰に手を回すと、そのまま、自分の肩まで勢いよく持ち上げる。 
 肩車の逆の形で持ち上げられた大三郎。見晴らしの良い景色を見ながら、これから自分に起きる事を理解し、小さく呟く。

 「口に出して言っちゃった」

 そして、エスカはパワーボムの派生系、デンジャラスクイーンボム、通称『DQボム』を大三郎に容赦なくお見舞いする。

 大三郎は大好きだった死んだ爺ちゃんが、川の向こうから手を振っていたのを見たと言う。

 「ほ、本当に救世主様と言うのは、頑丈なのだな……」
 
 メルロがそう言うのも無理もない。
 通常の人間なら即死しているんじゃないのか? と、思うくらい地面に叩きつけられた大三郎は、地面に叩きつけられながらも、エスカの顔を自分の股間に押し付けていた。

 「フぐ、ふグフ!」
 「ふはははは! 今まで散々エスカの電撃を喰らってきた、俺様の丈夫さを甘く見るなよ! バカめ!」
 「フふグ! ふグ!」
 「どうだ! 短小包茎クサクサ星人の股間の味は?! 美味であろう! 香しいであ――ッ!」
 
 ―――ガブッ!

 「ぴぃいいやああああ!!!」
 
 大三郎は盛大な悲鳴を上げる。その悲鳴は、天界で見守っていた女神達は耳を塞ぎ、男の神々は顔を青くして自分の股間を押さえたと、神話で語り継がれるほどであった。

 「ぁ……ぅぁ……ぁぁ……ぅ……」
 
 大三郎は自分の股間を押さえ、涙を流しながら小刻みに震え白目をむいていた。
 エスカは耳まで赤くし、腕で口を拭い立ち上がる。 

 「エ、エスカど、殿? ま、まさかとは思うが……、そ、その……救世主様の……ア、アレを噛み千切ってしまったのか?」

 メルロは恐る恐るエスカに尋ねると、エスカはジロッとメルロを見る。
 
 「ひぃ!」
 「……。噛み千切ってはいません」
 
 メルロを見るその目は、大三郎に対する怒りなのか、それとも耳まで赤くなる何か別の理由からくるものなのか定かではないが、兎に角、その目に気圧けおされたメルロは小さな悲鳴を上げた。
 そんなメルロにエスカは小声で答えると、ふいっと顔を背ける。
 
 ソフィーアは股間を押さえ倒れている大三郎の下まで行き、心配そうにしているが、どうして良いか分からずオロオロしている。

 「ソフィーアさん。その粗大ゴミはほっといて良いですよ」

 そんな事を言われても。と、言うように、大三郎のそばから離れようとはしなかった。

 「……。ソフィー……」

 ソフィーアは大三郎の弱弱しい声に気付き、自分に伸ばしている大三郎の手をとる。

 「ぼ、僕、汚されちゃった……。同人誌みたいに……汚されちゃった……」

 言葉の意味はよく分からなかったが、捨てられた子犬のような目をしてすがり付いてくる大三郎を優しく介抱する。

 「あぁ……どこぞの鬼とは違う優しさ……汚れちまった悲しみの僕は今、その優しさに包まれている」

 大三郎は、女の子座りをして介抱してくれるソフィーアの、柔らかく温かい太ももに幸せを感じていると、パニティーが心配そうに飛んできた。

 「スギタ―。大丈夫か? 待ってろ、今回復してやるからな」

 パニティーはそう言い目をつぶり両手を広げると、森の木々達がサワサワと心地よい葉擦はずれを奏でる。すると、全身が暖かな光に包まれ、それはまるで”光の妖精”そのものだった。

 「パ、パニティー……、す、凄いな」
 
 その姿を見た大三郎は思わず見惚れてしまう。

 「今、治してやるぞ」

 パニティーはそう言うと、大三郎の股間めがけ突撃する。

 「ダいッ!」

 股間に突撃された大三郎は、中途半端な腹筋をしているような姿勢になるが、その瞬間、パニティーは大三郎の股間で輝きだす。
 
 大三郎は言う。それは暖かく、そして気持ちよく、まるで、あわあわな石鹸の天使に微笑まれながら、優しくマイサンをを込めでられているようだったと。

 「ん"ん"ー! き"も"ち"い"い"ーーー!!」
 
 大三郎は雄たけびを上げ股間を天高く突き上げた。

 
 「はぁはぁ、どうだ? 痛くなくなっただろ?」

 パニティーは、大三郎の股間の上で息を切らせながら、可愛らしい顔で聞いてくる。
 大三郎は言う。僕の股間に天使がいた、と。

 
 「そこで何をしているのです?!」

 声がする方を見ると、数人の妖精と、杖を持った如何にもリーダー的な妖精が、大三郎達を睨んでいた。

 「あ。神官さま! 私、凄い奴を連れて来たぞ! こいつな救世――」
 「パニティー!!!」

 大三郎を睨んでいた妖精の一人がパニティーの名を叫ぶ。

 「あ! レイレ! 見てくれ! 私、救世――」
 「神官様! パニティーが、変な人間の男の、変な所で、変なコトをされそうになってる!」
 「え? レイレ? 私、別に変な事されてないぞ? それより見てくれ、こいつは救世――」
 「神官様! 変質者からパニティーを助けて!」
 「え? ちょちょっとレイレ。私、別に――」
 「パニティー。今、助けてあげますからね」
 
 神官と呼ばれている妖精は、持っている杖を掲げると、森の木々達がざわめきだす。
 
 「神官様! スギタの顔は変質者だが心は良い変質者だ!」
 「やはり、変質者でしたか……。森の木々よ精霊よ、森の守護者たる我の仲間を助けたまえ!」
 「待ってくれ! 確かにスギタの顔は変質者の顔をしている! でも、心は本当に良い変質者なんだ! 変質者の中の変質者なんだ! だから、手荒なま――」

 パニティーの必死のフォローはただのトドメとなり、大三郎は疑いの余地のない、変質者の男として認識された。
 何時もなら、エスカにツッコむように何かを言い出すのだが、大三郎はブリッジするように股間を突き上げたまま、真っ白な灰となっていた。
   
 地球では、全く女性に相手にされない35歳独身マダオ筆頭、杉田大三郎。
 救世主として異世界に来たはずなのに、モテるどころか、見る者全ての女性に、救世主ではなく、ただの変質者としてクラスチェンジさせられる。

 大三郎は燃えつきちまったぜな灰になりながら思う。モテ期って何だろう? 俺には氷河期しかないんだけど、と。

 そんな大三郎の足をツタが絡みつき、そのまま木に吊るされてしまった。

 「ま、待ってくれ! スギタは皆が思うような悪い変質者じゃないぞ! 良い変質者だぞ!」
 「パニティーさん。それ以上は……」

 エスカは何とも言えない微笑みでパニティーの言葉を止める。
 外部からの攻撃には強い大三郎だが内面はガラスのハート。
 これ以上、ガラスのハートにデンプシーロールな攻撃をしてしまえば、心が折れ砕け散り灰となって飛んで行く。
 そして、飛んで行った心の灰は、空に大三郎の笑顔を映し出してしまう。

 「で、でもエスカ、このままじゃ、スギタが悪い変質者だと思われちゃう」
 「大丈夫です」
 「な、何が?」
 「もう十分、ただの変質者だと伝わっていると思いますから」
 「悪い変質者じゃなくて?」
 「はい。ただの変質者です」
 「そっか。なら大丈夫だな」
 「はい」
 
 パニティーは一安心し、神官の妖精に大三郎を下ろすように頼む。 
 
 「皆! 聞いただろ? スギタは悪い変質者じゃない。だから神官様、スギタを下ろしてくれ」
 「駄目です」
 「何で?!」
 「ところで、そちらの女性の方達は何なのですか?」
 「え? エスカ達の事か?」
 「そうです」
 「エスカ達は、冒険者を追い払ってくれる私の仲間だ」
 「何と?! ……そうですか」

 神官の妖精は少し考え込んだ後、エスカ達を妖精の集落に招く。

 「幸い、大事に至る前に変質者も捕らえる事ができましたし。パニティーが仲間と言った方々なら大丈夫でしょう。……私達は貴女方を歓迎します。ようこそ、妖精の森マリスゼミルへ」

 神官の妖精はそう言い杖を掲げると、妖精達の後ろの景色が変わる。

 エスカ達が驚いていると、レイレが案内してくれるように前に飛んできた。

 「神官様がマリリアン様の結界を一時的に開いたんだ」
 「そうですか。それにしても凄いですね」
 「まぁね。それより、さ、行こう」
 
 レイレは神官の妖精の後を追う様に飛んで行く。
 
 「あ! 待って! 神官様! スギタを下ろしてやってくれよ!」
 
 パニティーも慌てて神官達の後を追う。

 「メルロさん、ソフィーアさんを連れて先に行っててください」
 「エスカ殿はどうするのですか?」
 「流石に、あのまま杉田様をほっとく訳にはいきませんから」
 「あ、そうですね。では、我々は先に行っています」
 「はい」

 エスカはソフィーア達を見送ると大三郎の下に行く。


 そして、話は冒頭へ戻る。 
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