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学校生活〜②〜

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「「サリーナ、運動会来てね!!」」

「はい!!」

帰宅すると、お兄様とお姉様にサンドされました。お二人とも運動会の話が出た時に、一番に思い浮かんだのが私だったらしく、帰宅したら、絶対に誘おうと思ってたみたい。

誘われて私も嬉しい!
お父様とお母様にも、お話ししないと。当日はお弁当も作って、しっかり応援する準備も用意しよう!

「なんだか、はしゃいでるね?」

「あっ!お父様。聞いて、運動会なんだけどね…」

「あぁ。もうそんな時期かぁ。」

「は、はい!お兄様とお姉様が、運動会来てねって!!」

一般クラスの運動会に家族として参加したい事を話すと、笑顔だったお父様の顔が一瞬険しくなった。

「お父様?」

「んー、サリー?俺としては、サリーを参加させたくない。」

申し訳なさそうなお父様の顔よりも、伝えられた言葉がショックで…思考回路が壊れたのかと思った。"参加させたくない"?私は、参加したらいけないの?お父様もお母様も、カインさんも行くんだよね?私は…?私は一緒に行けないの?

「その日は母さん達に来てもらうから、サリーはお留守番して?…ごめんね。」

どうして?私は、私は参加出来ないの…?な、なんで…な…、っ、……い、色のせい?私の色じゃ、の運動会に参加出来ないの?に家族の応援にも行けないの?

「…サリー?」

ぽたっ

ぽたぽたっ

止めどなく溢れる涙。
悲しい。淋しい。哀しい。ツラい。

初めて鏡を見て、両親とも兄姉とも似てない自分の顔を見た時に似てる。大切にされる自覚はあった。それはだから、末っ子だからって思ってた。でも、違った。としてとは違う愛され方。あれはまるで、心酔しているよう。

見た目も色も全く似てない私を大切に扱う。鏡を見た瞬間、言い難い疎外感に苛まれ、大泣きしたのを覚えている。みんなと同じ色が良いと言って、困らせた。あの時は、について知らなかったし、自分の待遇の意味がわからなかった。でも、今は理解してるし、それを利用しようとしている。

それでも、は望めない。

「ヒック、ヒック…な、なんで?どうして?わたし、参加しちゃダメ?」

「サリーナ…」

「「あー!お父様がサリーを泣かせてる!!」」

「あなた?」

「あっ、いや…あのー。」

中々リビングに来ない私とお父様を探しに来たお兄様とお姉様、それにお母様の目に映る、泣きじゃくる私と立ち竦むお父様。どう見ても、お父様が悪者ですが、フォローなんてしません。

「サリー?こんなに泣いて…どうしたの?」

「お、おかぁしゃま…わたし、ヒック…私、うんどう、かい、行っちゃ、ダメ?おにーさまと、おねーさまとやく、そく、したのにぃ。おと、さまだめって。ヒック。」

「あらあら。」

「いろの、せい?わた、し、じゃない、から、駄目なの?」

泣きすぎてしゃっくりは出るし、上手く喋れないし。それを見ている、無言の父。オロオロする兄姉。笑顔の母。ちょっぴりシュール。

「あなた?」

「は、はい!!」

「サリーの事を思うなら、連れて行っても良いじゃないですか。」

「だ、だって!サリーが変なのにちょっかいをかけられたら。」
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