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学校生活〜②〜

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翌日、学校の玄関は人だかりが出来ていました。理由はもちろん、試験結果が出たからです。学校での成績は今後に関わるようなので、上級生になればなるほど重要視され、皆さんピリピリしています。

それは一般学級、特別学級関係なくです。きっと今回も、一般学級の方ではお兄様もルーお兄様も一位でしょうね。そして、お姉様が二位で悔しがる姿が目に浮かびます。

「それじゃ、行きましょうか?」

「あぁ。いよいよだな。」

特別学級一年の順位表が貼り出されている位置まで人の波を掻き分けて移動します。
もうすでに、多くの学生さんが集まってきています。

「おはようございます。」

「おっはよー!!」

「おはよ。」

アリシアちゃん、テオ君、キラ君もいます。
結果はまだ見てないそうで、みんなで一緒に確認する事にしました。










「やったー!俺2位!!」

「3位ですか…次は負けませんわ。」

「俺だってー!」

「んっ。10位。最下位じゃない。」

「「いやいや。もうちょい頑張れ。」」

「…………。」

「「「どうした?」」」
  「どうされました?」





《特別学級一年Sクラス順位》

1 サリーナ・クロード
2 テオドール
3 アリシア・グランファン

5




10キラグス



「……1位ぃー!?」

「反応遅っ!」

「まっ、当然です。」

「下から見てたの。名前無いなぁと思ってたら、1位でビックリ。」 

「でも、これで心置きなく実行出来るって訳だ。」

うん。決行は教室に行ってから。順位発表されて、席替えがあるはずだから…その時かな。

とりあえず、教室に向かう事にして方向を変えると、前に言いがかりを付けてきた彼が仁王立ちしています。
何て名前だったかなぁ?忘れました。

「何か御用かしら?」

「なんで!なんで!何でお前が一位なんだ!?どうせズルでもしたんだろう!!」

「そんな訳ないっしょ?大体さ、自分が最下位だからって、僻むなんて男らしくないね!」

「ダサイ。クズ。」

キラ君って、意外と口悪いのね。人をクズ呼ばわりしちゃいけないよ?ってか、この人最下位だったんだ。

「馬鹿は馬鹿でしかないようですね。人の事をとやかく言う前に自分で努力したら如何ですか?」

アリシアちゃん正論。でも、納得はされていないようですね。苦虫を噛み潰したような表情で睨まれてます。周りには、カインさんもいるし、怖くはないですが、クラスメイトとの揉め事は避けたいですね。んー、どうしよう。

グイッ

「サリーナ嬢、気にするな。行くぞ。」

えっ?ちょっ…

「そうそう。文句があるなら、順位あげてからにしてねぇ。バイバーイ!!」

「馬鹿は死んでも治らないけど。」

キラくーん!?

「本当に。さっ、行きましょう?」

アリシアちゃんまで…

「す、すみません。失礼します。」

半ば強引に、カインさんに手を引かれその場を離れます。もう、4人とも!!

「「「「だってムカつ(きました)いた。」」」」

「へっ?」

どうやら、私にケチ付けてる態度が気に入らなかったらしいです。だからって、あの対応は良くなかったのでは?まっ…

「私の事なのに、ありがとうございます。」

お礼はちゃんと言わないとね。


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