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学校生活〜①〜

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「じゃあ、そろそろ失礼します。」

「かえっちゃうの?」

「また来るね!」

「うにゅ~。まだいっちょにいたいのぉ。」

お目目ウルウルのミーナちゃんは可愛いけど、我慢です。ここは、心を鬼にして!!

「ごめんね。私もおうちに帰らないと。」

「ぜったい!ぜったい、またきちぇね!!」

「うん!」

見えなくなるまでバイバイしてくれました。またお菓子作って持って行こうっと。
こうやって、私の色を受け入れてくれる人達を少しずつ増やしていけば、色なんて関係なく平等な事が普通な事になるかもしれない。まずは、この国、この地域から変えていかないと!まっ、その為にも今度の総合試験を頑張って、学校での順位を上げるのが先決だけど。

「まずは、総合試験だね。頑張ろうね、アリシアちゃん!!」

「はい!サリーナさんのお側にいて恥じない成績を残します!!」

そこは、自分の為に頑張ろうよ。
アリシアちゃんの信者化がドンドン進んでいる気がするのは、気のせいかなぁ。

テオ君とキラ君も頑張って上位を目指すって言ってたし、みんなで上位になって身分とか関係ない世界への一歩が作れると良いなぁ。

ちなみに二人から『堅苦しいから。』と言われたので、テオ君、キラ君、と呼ぶ事にしました!私のことも、サリーでいいよって言ったんだけど…『それは無理!』と言われてしまいました。
何かバチが当たりそうだからとか。バチなんて当たらないよ!?むしろ、喜ぶよ?私が。
まっ、アリシアちゃんみたいに崇めるような事はしないって言ってたから、良しとしよう。

「では、この辺で。」

「うん!また明日、学校でね。」

朝に待ち合わせした場所に到着し、アリシアちゃんとは別れる。

「じゃあ、おうちに帰ろう。」

「あぁ。…そういえば。」

「何?」

「今頃、クロード家にウチの奴等もいるはずだ。忘れてた。」

ウチの…奴等って?

「実は今日の夕飯、クロード家にご招待されててな。俺の奥さんとルアンが先に到着している…と思う。」

カインさんの奥様とルーお兄様が…おうちにいる?えっ?何それ…

「えぇー!?聞いてない!早く言ってよ、そういう事は!!急いで帰るよー!」

とりあえず、急いで帰宅しないと!!
カインさんの奥様=ルーお兄様のお母様とはまだ会った事無いし、せっかく来てくれたのにお待たせしてたら悪いじゃない!もう、そういう大事な事は忘れないでよー!

まっ、カインさんの事だから、大事な事とは思って無さそう。私には一大事ですけどね!?



***

「ただいまー!!」

「おっ、帰って来たね。お帰りサリー。」

お父様が丁度、お部屋から出て来た所でした。お客様はすでに到着されていて、みんな集まっているとのこと。

「孤児院は楽しかったかい?」

「はい!お友達もたくさん出来ました。また遊びに行く約束もしてきました。」

「そうか。よかったね。」

今日の事を軽く報告して、一緒にみんなが集まっている部屋まで移動します。
ちょっと緊張。カインさんの奥様ってどんな人だろ。優しい人だと良いなぁ。ルーお兄様のお母様だし、きっと大丈夫よね。

コンコン

「サリーも帰って来たよ。みんなで食事にしよう。」

「ただいま戻りました。」

「「サリー、おかえり!!」」

「おかえりなさい。」

お兄様とお姉様、お母様に挨拶をして横に目線をずらすと…綺麗な女の…子?
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