68 / 113
学校生活〜①〜
67
しおりを挟む
折角みんなが集まってるから、あれ今渡したら良いかも!
「カインさん、カインさん!」
「んっ?」
「テオドール君とキラグス君に…」
「あぁ。渡すのか?」
「「なに?」」
自分達の名前が聞こえたらしく、近くに来てくれたのでカインさんに渡してもらう。
「これ、マフィン作ったの!みんなで食べて!!いっぱい作ったから足りると思うけど…」
「「おぉー!!」」
「「「「なになになにー!?」」」」
「お菓子!?」
「食べるー!!」
「あっ!こらっ、待てって!!」
「騒がないで。」
「「「「早く食べよう!!」」」」
「…まずは、手洗いしないといけないのでは?」
「「「「「「「「!!!」」」」」」」」
一斉に手洗いに向かって行きました。
「い、今の内にシスターに話して来る!」
「わかった。」
・
・
・
「「「「「「いただきまーす!!!」」」」」」
みんなで仲良くオヤツタイムです。
さっきまでいなかった子も全員あつまったので、結構な人数。たくさん作ってきて良かったです!
「おいしーい!」
「中にジャム入ってるよ!」
「私のはチョコレート!」
とワイワイしながら、美味しそうに食べてくれて、嬉しいです。
「クロード嬢!ありがとう。」
「美味しい。みんな、うれしい。」
「いえいえ!私も喜んで頂けて嬉しいです。」
クイクイ
先程、一緒に手を繋いでいた女の子が片手にマフィン、片手に私の上着の端を握っている。
「んっ?なぁに?」
「おねぇしゃん。てんししゃま?」
「天使…さま?」
「うん!だってね、てんしちゃまはしあわしぇをよぶの。いまね、みんにゃ、しあわしぇなの。」
「違うわよ?この方は天使様じゃなくて、神の使いよ!!」
ア、アリシアちゃん!?
「ち、違うよ!?私、天使でも神の使いでもないよ!!」
変な方向に向かってしまう!
必死に違うと否定しても、納得してないって顔で見つめられています。
困り果て、カインさんを見ると何かを考えているようです。
「…カインさん?」
「なぁ、サリーナ嬢。いっそのこと、ここにいる奴らに教えてやったら?」
「教え…る?何を?」
「何って、お前さんの色。」
お前さんの、色…って、色晒しても良いの!?でも、お父様と試験が終わるまではって話したし…
「ライアンさんとは、学校でフード取ったらダメって話だろ?ここにいるのは、外との交流のほとんどない奴らばかりだ。大丈夫じゃねぇか?」
そっかぁ。
目線を下に向けると、ずっと上着の端を握っている女の子が映る。
「ねぇ?」
「なぁに?」
「私、天使でも、神の使いでもないけど、仲良くしてくれる?」
「…!!うん!なかよち!!」
にっこり笑った女の子。甘い甘いハチミツ色の綺麗な髪と目。
この世界では醜い、見たこともない美しい女の子。
「ありがとう。」
「カインさん、カインさん!」
「んっ?」
「テオドール君とキラグス君に…」
「あぁ。渡すのか?」
「「なに?」」
自分達の名前が聞こえたらしく、近くに来てくれたのでカインさんに渡してもらう。
「これ、マフィン作ったの!みんなで食べて!!いっぱい作ったから足りると思うけど…」
「「おぉー!!」」
「「「「なになになにー!?」」」」
「お菓子!?」
「食べるー!!」
「あっ!こらっ、待てって!!」
「騒がないで。」
「「「「早く食べよう!!」」」」
「…まずは、手洗いしないといけないのでは?」
「「「「「「「「!!!」」」」」」」」
一斉に手洗いに向かって行きました。
「い、今の内にシスターに話して来る!」
「わかった。」
・
・
・
「「「「「「いただきまーす!!!」」」」」」
みんなで仲良くオヤツタイムです。
さっきまでいなかった子も全員あつまったので、結構な人数。たくさん作ってきて良かったです!
「おいしーい!」
「中にジャム入ってるよ!」
「私のはチョコレート!」
とワイワイしながら、美味しそうに食べてくれて、嬉しいです。
「クロード嬢!ありがとう。」
「美味しい。みんな、うれしい。」
「いえいえ!私も喜んで頂けて嬉しいです。」
クイクイ
先程、一緒に手を繋いでいた女の子が片手にマフィン、片手に私の上着の端を握っている。
「んっ?なぁに?」
「おねぇしゃん。てんししゃま?」
「天使…さま?」
「うん!だってね、てんしちゃまはしあわしぇをよぶの。いまね、みんにゃ、しあわしぇなの。」
「違うわよ?この方は天使様じゃなくて、神の使いよ!!」
ア、アリシアちゃん!?
「ち、違うよ!?私、天使でも神の使いでもないよ!!」
変な方向に向かってしまう!
必死に違うと否定しても、納得してないって顔で見つめられています。
困り果て、カインさんを見ると何かを考えているようです。
「…カインさん?」
「なぁ、サリーナ嬢。いっそのこと、ここにいる奴らに教えてやったら?」
「教え…る?何を?」
「何って、お前さんの色。」
お前さんの、色…って、色晒しても良いの!?でも、お父様と試験が終わるまではって話したし…
「ライアンさんとは、学校でフード取ったらダメって話だろ?ここにいるのは、外との交流のほとんどない奴らばかりだ。大丈夫じゃねぇか?」
そっかぁ。
目線を下に向けると、ずっと上着の端を握っている女の子が映る。
「ねぇ?」
「なぁに?」
「私、天使でも、神の使いでもないけど、仲良くしてくれる?」
「…!!うん!なかよち!!」
にっこり笑った女の子。甘い甘いハチミツ色の綺麗な髪と目。
この世界では醜い、見たこともない美しい女の子。
「ありがとう。」
10
お気に入りに追加
1,049
あなたにおすすめの小説
もしかしてこの世界美醜逆転?………はっ、勝った!妹よ、そのブサメン第2王子は喜んで差し上げますわ!
結ノ葉
ファンタジー
目が冷めたらめ~っちゃくちゃ美少女!って言うわけではないけど色々ケアしまくってそこそこの美少女になった昨日と同じ顔の私が!(それどころか若返ってる分ほっぺ何て、ぷにっぷにだよぷにっぷに…)
でもちょっと小さい?ってことは…私の唯一自慢のわがままぼでぃーがない!
何てこと‼まぁ…成長を願いましょう…きっときっと大丈夫よ…………
……で何コレ……もしや転生?よっしゃこれテンプレで何回も見た、人生勝ち組!って思ってたら…何で周りの人たち布被ってんの!?宗教?宗教なの?え…親もお兄ちゃまも?この家で布被ってないのが私と妹だけ?
え?イケメンは?新聞見ても外に出てもブサメンばっか……イヤ無理無理無理外出たく無い…
え?何で俺イケメンだろみたいな顔して外歩いてんの?絶対にケア何もしてない…まじで無理清潔感皆無じゃん…清潔感…com…back…
ってん?あれは………うちのバカ(妹)と第2王子?
無理…清潔感皆無×清潔感皆無…うぇ…せめて布してよ、布!
って、こっち来ないでよ!マジで来ないで!恥ずかしいとかじゃないから!やだ!匂い移るじゃない!
イヤー!!!!!助けてお兄ー様!
異世界の美醜と私の認識について
佐藤 ちな
恋愛
ある日気づくと、美玲は異世界に落ちた。
そこまでならラノベなら良くある話だが、更にその世界は女性が少ない上に、美醜感覚が美玲とは激しく異なるという不思議な世界だった。
そんな世界で稀人として特別扱いされる醜女(この世界では超美人)の美玲と、咎人として忌み嫌われる醜男(美玲がいた世界では超美青年)のルークが出会う。
不遇の扱いを受けるルークを、幸せにしてあげたい!そして出来ることなら、私も幸せに!
美醜逆転・一妻多夫の異世界で、美玲の迷走が始まる。
* 話の展開に伴い、あらすじを変更させて頂きました。
異世界転生先で溺愛されてます!
目玉焼きはソース
恋愛
異世界転生した18歳のエマが転生先で色々なタイプのイケメンたちから溺愛される話。
・男性のみ美醜逆転した世界
・一妻多夫制
・一応R指定にしてます
⚠️一部、差別的表現・暴力的表現が入るかもしれません
タグは追加していきます。
異世界転移した心細さで買ったワンコインの奴隷が信じられない程好みドストライクって、恵まれすぎじゃないですか?
sorato
恋愛
休日出勤に向かう途中であった筈の高橋 菫は、気付けば草原のど真ん中に放置されていた。
わけも分からないまま、偶々出会った奴隷商人から一人の男を購入する。
※タイトル通りのお話。ご都合主義で細かいことはあまり考えていません。
あっさり日本人顔が最も美しいとされる美醜逆転っぽい世界観です。
ストーリー上、人を安値で売り買いする場面等がありますのでご不快に感じる方は読まないことをお勧めします。
小説家になろうさんでも投稿しています。ゆっくり更新です。
転生したら美醜逆転世界だったので、人生イージーモードです
狼蝶
恋愛
転生したらそこは、美醜が逆転していて顔が良ければ待遇最高の世界だった!?侯爵令嬢と婚約し人生イージーモードじゃんと思っていたら、人生はそれほど甘くはない・・・・?
学校に入ったら、ここはまさかの美醜逆転世界の乙女ゲームの中だということがわかり、さらに自分の婚約者はなんとそのゲームの悪役令嬢で!!!?
美醜逆転世界でお姫様は超絶美形な従者に目を付ける
朝比奈
恋愛
ある世界に『ティーラン』と言う、まだ、歴史の浅い小さな王国がありました。『ティーラン王国』には、王子様とお姫様がいました。
お姫様の名前はアリス・ラメ・ティーラン
絶世の美女を母に持つ、母親にの美しいお姫様でした。彼女は小国の姫でありながら多くの国の王子様や貴族様から求婚を受けていました。けれども、彼女は20歳になった今、婚約者もいない。浮いた話一つ無い、お姫様でした。
「ねぇ、ルイ。 私と駆け落ちしましょう?」
「えっ!? ええぇぇえええ!!!」
この話はそんなお姫様と従者である─ ルイ・ブリースの恋のお話。
婚約者は醜女だと噂で聞いたことのある令嬢でしたが、俺にとっては絶世の美女でした
朝比奈
恋愛
美醜逆転ものの短編です。
男主人公にチャレンジしてみたくで以前書いたものですが、楽しんでいただければ幸いです。
私は女神じゃありません!!〜この世界の美的感覚はおかしい〜
朝比奈
恋愛
年齢=彼氏いない歴な平凡かつ地味顔な私はある日突然美的感覚がおかしい異世界にトリップしてしまったようでして・・・。
(この世界で私はめっちゃ美人ってどゆこと??)
これは主人公が美的感覚が違う世界で醜い男(私にとってイケメン)に恋に落ちる物語。
所々、意味が違うのに使っちゃってる言葉とかあれば教えて下さると幸いです。
暇つぶしにでも呼んでくれると嬉しいです。
※休載中
(4月5日前後から投稿再開予定です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる