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学校生活〜①〜

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孤児院に行くのはまた今度。という事になったけど、別れぎわまで「侮蔑の稀色を綺麗だと思うの本当!?」と質問責めでグッタリです。
みんなには、不快な色に見えるんだって。
あんなにキラキラした綺麗な色なのに…

「ねぇ、カインさん。カインさんは、ルーお兄様が産まれた時どう思った?」

「んっ?」

「嬉しかった?色見てガッカリした?」

「あー。流石に初めて見た時はビックリしたけど、嬉しかったぞ?捨てる気は更々なかったし、な!」

「そっかぁ、よかった。」

「それに、あいつは周りに恵まれているよ。特に、今はサリーナ嬢もいて余計に。」

孤児の話が気になって詳しく聞いたら、産まれてすぐに捨てられる子が多いとか。醜い色を持って生まれた定めみたいなものだって言ってた。ちなみに、知り合った二人は両親が元々孤児で行き場がなくて、ずっと孤児院で育ったんだって。

それぞれが持つ色に遺伝ってあまり関係無いらしい。だから、醜い色の孤児が両親でも、美しい色の子は産まれるんだって。だたし、似た系統の色が引き継がれる事は良くあるみたい。うちのお兄様とお姉様は、両親からの系統色だしね。

この話を聞いて、真っ先にルーお兄様の事が頭に浮かんだ。カインさんは、気にしてないように振舞ってるけど、本当のところはルーお兄様が産まれた時どうだったのかなぁって。ショックとかガッカリとかより、兎に角、ビックリしたらしい。見たことのないで。私にとっては、見たことのないだったけどね。

ある意味、私の産まれた時に似てる。
見たことのない色にビックリされた点では一緒。私としては、馴染みのある色過ぎてガッカリしたのを覚えてる。

「俺は、色でハンデがあるならと勉強や剣術、絡まれた時の為にと護身術、って具合に教えたら、いつのまにか名が知れ渡るようになっていた。」

「それは良い事?」

「あぁ。俺はその頃、すでにライアンさんの部下だったからな。子供が同い年ならと、会わせるようになり、友人が出来た。数年後には、サリーナ嬢が産まれ、ハンデだったはずの色を綺麗だと言ってくれた。あいつに、ルアンにとって、今が一番幸せだと思う。」

ありがとな。
優しく頭を撫でてくれたカインさんが一番幸せそうに見えた。
きっと、生まれてきた子供の為に何をどうするべきか考え、たくさんの事をして、たくさん悩んだと思う。


***

「サリー!大丈夫だった?絡まれたり、いじわる言われたりしなかった?式典で校長がいやらしい目でサリーの事見てたけど、あの後何もなかった?」

帰宅後すぐに、近づいてきて次から次へと質問するお父様。
…今日は入学初日ですよ?
この調子だと、毎日その日の報告しないといけないかも。
…うん。うちの親の過保護も大変だ。
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