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のんびりは出来ないようです?

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部下に張り合うお父様は置いといて…。
私の事が各地域に噂として広まるより、報告としてあげて事実として公表した方が良いのではって話になったらしい。
ただ、そうなると私を見る為に人が押し寄せる恐れがある。そして、各地域の格差に繋がると考える者も現れるかもしれない。そうなれば、私の身の危険も出てくるかもと心配してくれている。

「サリーナさんに危害を与えようとする輩がいないとも限らない。ましてや、誘拐など考えたくないがないとも言い切れないんです。」

「そうなんだよなぁ。このままで、サリーが生活出来れば一番良いんだが、うちの地域に"神の色"を持つ子がいると噂が立つと、真相を確かめる為の問い合わせが役所に殺到すると思うんだ。」

お父様達のお仕事にも影響してしまうってことね。どうにか出来ないかなぁ。かと言ってお外に出ないで、おうちに引きこもりは嫌だしなぁー。

「ですので、しばらくは髪と目を隠した格好で過ごすのが一番じゃないかと。稀色の場合、色を隠す者は少なくともいますから。」

「まっ、その場合の稀色はの稀色のほうだけど。良いんじゃないですか?現にルアンも街に出る時は隠してますし。」

まずは、怪しさ満点なフード&色眼鏡装備で過ごして、少しずつ素顔を出す場を増やしていくと。
バレた時はバレた時だって!報告はしてあるから問題ないらしいけど、騒ぎにはなるだろうから、対処方法は考えないといけないようですが。
深くフード被ってる=稀色=絡まれると思っていた方が良いらしいです。隠しているのを知りたがる人間の心理っぽい。

「ここにいる者は俺の部下だし、口は堅い。早々に噂にはならないだろうけど、カインと出入りを繰り返していれば、そのうち怪しむ者が出て来てもおかしくないから気を付けるようにな?」

「はい!あと、カインさん。改めて護衛よろしくお願いします!」

「あぁ。こちらこそ。」

カインさんと顔を見合わせて笑い合うと、目の前に壁が…

「お父様?」

「そんなに、カインと見つめ合っちゃダメ!!俺とだった良いけど!」


お父様…仕事中のカッコイイ姿が見れるかと楽しみにしてたのに、終始残念でした。





その後は、皆さんにまた来ますと挨拶して、カインさんと帰りました。お父様が一緒に帰ると言っていたような気がしますが?…きっと、気のせいですね。
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