異世界転生〜色いろあって世界最強！？〜

のんびりは出来ないようです？

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挨拶してもいいのかな…どうしよう。

「少しずつ、お互いに慣れないとサリーナ嬢が社会に馴染めないと思いますよ。」

「まぁ、そうだが。どうせお前のことだから、そういうのも含めて今日来たんだろ？流石にまだ、訓練の日には連れて来れないからな。」

「はい。その通りです。街を歩くにしても、サリーナ嬢の格好からすぐに噂がたつでしょうからね。」

んっ？カインさん、色々考えて今日ここに連れて来てくれたの？うちの護衛、優秀過ぎです！！

お父様も観念したようで「サリーナ。」と名前を呼ばれ、手招きされたので側に行くと

「私の娘だ。3人目の子で、黙っていたが実は既に3歳になる。」

と紹介されました。えっと、流れ的に私も挨拶した方がいいのかなぁ。

「えっと。サリーナ・クロードです。よろしくお願いします。」

「ライアン部長の娘…マジで？3歳って。なんで教えてくれなかったんですかぁ！？」

さっきの若いお兄さん。内緒にされていたのがショックだったのか、涙目です。お父様もカインさんも苦笑いだけど。

「しょうがないだろ？理由は見た方が早い。サリーナ、フードと眼鏡取って。」

「はい！」

フード取って眼鏡取って…皆さんに顔を向けると…

全員、アゴが外れたような顔でこちらを見てました。

「…お前ら、顔戻せ。」

ちょっ、お父様…言い方。
私もビックリましたけど。皆さん、驚き過ぎですよ。

「えっ？ライアン部長、誘拐は犯罪ですよ？」

「お前…誰が誘拐犯だぁ！？サリーナは正真正銘、俺の娘だ！！」

お父様、言葉使いも変わっちゃってます。冷静になりましょう？

「「「「神だ。」」」」

「「「「「天使だ。」」」」」

「「「「いや、神！」」」」

「「「「「天使だって！」」」」」

あのー、他の方々も神だの天使だの…って、もしかしてこのやり取り、毎回あります？
初めましての度に、やらないといけないのですかね？何度も言いますが、私は人間ですよ？
 
「まっ、神とか天使とか言いたい事はわかるがな。とりあえず、これで分かっただろ？お前達に内緒にしてた訳。」

「これは公表したらダメですよ！？むしろ、まだ早いんじゃあ？私たちに言って良かったんですか？」

お父様と同じぐらいの年齢の女性が心配そうに話されてますが、これ以上の外出禁止は私がツライです。お外に出掛けたいです。

「私としてはもう少し後とも考えたが、サリーナが家で軟禁生活じゃ、可哀想だとおもってな。少しずつ、慣れさせる事にしたんだ。もちろん、周りにもサリーナに慣れてもらうという意味合いもある。」