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のんびりは出来ないようです?
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しおりを挟む「そうだよなぁ。最初見た時、俺もそう思った。天使がいる!って。」
いやいや、お父様?
あなた、今だに言ってるよ?俺の天使って。
そういえば、総官さんと一緒にいるイケおじさん一言も喋らないし、微動だにしないんだけど?
「世界中の稀色の者を見てきたが、神の色を持つ者は初めてだ。なぁ、バルト?」
「…聞いてない。」
「「「んっ?」」」
んっ?聞いてないって言った?
「セインから孫に会ったとは聞いた。だが、稀色だと神の色だったなどアイツは一言も…!!」
セインお爺様?知り合い?
「あー。申し訳ない。父さん達には、色の事は誰にも言わないようにと口止めしていたので。」
「むー。」
あっ、拗ねてる。可愛い。イケメンはどんな仕草も許されるよねー!
「お父様。セインお爺様とお知り合いの人?」
「あぁ。総官の補佐をされていて、バルトさんは父さんの親友。学生時代からの仲で、俺もよくお世話になってた方だよ。あと、ちなみに総官はリリーナのご両親と幼馴染だよ。」
わー。本当に知り合い。しかも、がっつり知り合い。
「セインの奴。口止め云々抜きにして、こうなる事を分かった上で黙っていたんだ!どうせ、うちの孫可愛かっただろって自慢する為に!!」
「まぁ、父さんの事だから、バルトさんが報告の場に立ち会う事を見越して黙ってた可能性はあるかなぁ。」
セインお爺様…大人気ないです。
でも、きちんとお会い出来て良かったです!
バルトさんも総官さんも良い人そうで、安心しました。
「それにしても、見事な色だな。本来なら、報告義務違反で注意する所だが、報告しなかったのではなく、出来なかったと言う方が合っているので特に咎めることはしない。」
「ありがとうございます。」
「して、もっと近くで見ても良いか?」
何故かワクワクされています。目もキラキラ輝かせているように見えますし。そんなに近くで見たいものですかね?
「良いか?サリーナ?」
お父様が確認を取ります。安易に、嫌なら近付かせないよと言っているようですが…
「はい!大丈夫です!」
危険な人ではないと思うので、嫌じゃないです!にっこり笑うと、お父様がプルプルしてます。どうしたのでしょうか?
「あー、やばい!!うちの子優しい!可愛い!愛おしい!ダメ。やっぱ近づくの禁止!サリーが良くても、俺が許さない!」
あれ~?
………うん。
お父様が壊れた。
「おい!ライアン!今、娘は大丈夫と言ったよな!?何故、お前が許さないんだ!!」
「ダメなものはダメです!こんなに可愛い子が穢れちゃいます!!」
「近付いただけで穢れるかぁ!!」
「穢れますよ!?何せ、天使ですから!」
「んな訳ないだろう!お前の嫁が産んだのに!」
「それでも、可愛いものは可愛いんです!近付かないで下さい!」
大丈夫だよ?
まったく、お父様は過保護すぎ。
てか、この言い合い、いつまで続くの?
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