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のんびりは出来ないようです?

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やって来ました!国所です!!
初めて見た感想は…デカイです!
うん、広くて大きくて人いっぱい…

「迷子にならないように、しっかり手繋いで。」

はーい!
右手にお父様。左手にカインさん。
うん、何だか宇宙人に捕まった人の図のようです。(例え古いかな…)

あと、そうそう!私の只今の格好ですが、髪を後ろに結んで帽子をかぶり、その上から深めのフードを羽織ってます。それから、瞳を隠す為に色ガラスの眼鏡、サングラスの様なものも装着しています。
はっきり言って、側から見たらかなり怪しいですが、仕方がありません。今、この場でバレるわけにはいかないのです。
何故なら、ここに来るまでに、お父様とカインさんから耳にタコが出来そうなほど注意を受けたからです。もしかしたら、本当にタコが出来るかも…ってぐらい、バレない様に、気付かれたらどんなに大変な事になるかを聞かされ、気持ち的にもうヘトヘトです。

「よし!じゃあ、まずは受付に行って総官の予定確認をして、報告内容を伝えるか。忙しい人だし、もしかしたら今日会う事が出来ないかもしれないしな。」

ふむふむ。要するにアポ取りするんだね。両手に花?で総合受付に向かいます。折角来たんだし、今日中に会いたいね。

「すいません。これ、お願いします。」

各部署宛てに書類あるんだって。お父様が出したのは面会願書。簡単に言うと、総官に直に報告しないと行けない事があるから、時間下さい的な内容書く書類らしい。

「はい。少々お待ち下さい。」

受付のお姉さんが、書類を受け取ると、書類持ったまま奥の部屋に入っていった。受理されるかなぁ~。って、もう戻って来た!早っ!

「記入者、ライアン・クロード様でお間違えありませんね?総合管轄官室まで、どうぞ。」

「ありがとう。行こ?サリー。」

「はい。お父様。」

受付のお姉さんに軽く会釈して、お父様とカインさんと手を繋いだまま、移動する。

「ねぇ、お父様?書類出して、すぐ会いに行けるのってたまたま?」

気になったので、聞いてみた。だって、忙しい人で会えないかも的な事言ってたのに。

「あぁ。本来は、受付に時間がかかるんだ。書類出した人の身分確認とか、家族構成、交友関係とかも調べてからじゃないと総官には会えない。」

ほぇー!そうだったの!?

「でも俺は…一応は、役所職員だし総官とも面識あるから。すぐO K出たんだと思う。」

成る程。お父様の身分等は調べなくても、既に把握済みだから、スムーズに通されたって事だね。

「ほら。着いたよ。」

お喋りしながら歩いていたら、あっという間に到着しました。
さて、いよいよ総官さんと初対面です!!
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