異世界転生〜色いろあって世界最強！？〜

のんびりは出来ないようです？

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その後も、しきりに、大丈夫？本当にどこも悪くない？等々と心配されてました。
至って普通ですけど？何ともないよ。私からしたら、この世界の人達に、目悪いの？と言いたくなるけど。

納得しかねるお姉様を宥めながら、今後のご予定についてお父様と話し合います。

「まずは、いつ国所に行くかだな。」

……んっ？？？

「お父様、こくしょって何ですか？」

「あぁ。正確には、国家総合機関取扱管轄所の事だ。略して、国所。国において、重要な事柄に対応している大本の役所の事だよ。」

へぇー。国所ね。あれっ？でも…

「お父様、何で国所に行くのですか？」

「サリーの色が特別だからだよ。本来は生まれた時に報告が必要だったんだ。でも、サリーがきちんとお喋りできるようになるまで内緒にしていたから、今回、国所に出向いて報告するんだよ。」

「私、お父様と一緒に行くの？」

「そうだよ。それと、カインも一緒だよ。こうゆう時の為の護衛だからね。」

そっか。お外(敷地外)に行く時の護衛って言ってたけど、国所に報告に行く事は決定事項だったってことだね！！

ちなみに、報告するのは国所の受付にじゃなくて、一番えらい人、総合管轄官(略して総官)に直接報告なんだって！大統領とか総理大臣と同じ様な人に直接って凄いね。他の国でも、国王に直接報告するぐらい色って大事なんだって。

へぇー、そうなんだぁー(棒読み)

私達の国は、普通に選挙みたいなので総官決めてるけど、国によっては、その国一美しい色の人が国の代表になる事は少なくないらしい。
各国の代表が集まる会議が年一回あって、みんな自分の国が一番だって、自慢する場みたいになっているとかいないとか…。

ちょっと不安はあるけど、

「まっ、今の総官は俺もカインも顔見知りだし、性格はリリーのお義父さんみたいな人だから、サリーもお話しやすいと思う。あまり、緊張しなくても大丈夫！」

とのお父様の話だし。

「あぁ、ルアンが生まれた時に報告してるからな。うちの総官は、今年で10年か？ずっと上にいる人だから、稀色の者には慣れている。心配しなくてもいいさ。」

とカインさんも言ってたし。
大丈夫、大丈夫。お爺様やお婆様と会う時だって、緊張したけど結果的に仲良くなれたもの！！

…と気合いを入れた私の耳に

「しかし、流石の総官でもサリーナ嬢の色はビックリするだろうなぁー。」

と呟いたカインさんの言葉は、届かなかった。