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転生したようです?

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何とか、呼び方をルーお兄様で了承を得たサリーナです!ルーお兄様はと言うと、今も不服顔をされていらっしゃいますが、そんな姿も素敵です!!

「んー、まさかの展開だな。サリーは優しいから、受け入れるとは思ってたけど…」

何やら、お父様がブツブツ言ってます。
そんなに不思議な事なのでしょうか?世の中には、私と同じとまでは言わなくても、色に偏見がない方はいらっしゃると思うのですが。

「まぁ、会うとしても屋敷内だろうし、大丈夫だろう。」

そして、カインさんはフォローらしき事をルーお兄様に喋っていますがその内容、聞き捨てなりません!

「おうちでしか会えないのは、いやです!いっしょにお外でもあそんでください!」

「いや、無理じゃね?」

間髪入れず否定されました。
何故!?どうしてですか!!
納得行かないです。
思わず、顔をしかめるとルーお兄様からため息が聞こえてきました。

「はぁー。俺の色はサリーナと違って侮蔑の稀色なんだ。一緒にいれる訳がない。」

「どうして?」

「だーかーら「だって、私が望んで一緒にいるんですよ?」はっ?」

喋っている最中に口を挟んでごめんなさい。でも、大事な事ですし、私はちゃんと自分の事を理解してます。

「ようするに、ルーお兄さまがわたしといっしょにいてくれない理由は、自分の色が良くないから。ですよね?わたしがきらいだからではないなら、いいのです!わたしが、かってにいっしょにいるので。」

「…勝手に一緒にいるのでって、駄目だろ?」

「どうしてですか?お父さまは言ってましたよ?わたしはこのせかいで一番だと。一番えらいんだと。だったら、わたしがルーお兄さまのそばにいる事に、だれも口出しはできないでしょ?かってにしている事なので。ねっ?お判り頂けましたか?」

「「「…………はい。」」」

笑顔で圧を掛けてみたら、引きつった顔で頷いて下さいました。何故かルーお兄様だけでなく、ついでにお父様とカインさんも首振り人形のように頷かれてました。


***

後に、この有無を言わせぬ笑顔を見た3人は、その時のことを思い出しては震えながら、サリーナを怒らせてはならないと身内に言い聞かせるのだった。


(((マジで怖かった~)))


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