異世界転生〜色いろあって世界最強！？〜

転生したようです？

12

夕方になり、お父様が帰ってきた。

「ただいま！」

「おかえりなた…おかえりなしゃ、さ、い！」

うー、うまく発音出来ない。
日々の進歩を見せたくて、お父様の前では頑張ってるんだけど…中々うまくいかない。

「おー！ただいま、サリー！お出迎えありがとう。」

ぎゅー
スリスリ

抱っこからの、抱き締めて頬ずりは毎日のルーティンとなっております。

「今日は何かあったか？変わった事とか、危険な事、悲しかった事は無かった？」

心配症なお父様です。いつも、楽しかった事や嬉しかった事の前に、怖かった事や心配な事は無かったかの確認をしてきます。

「無かったよ！あっ、でも…。」

「んっ？なんだ？どうした？何でも言ってごらん？」

「おにぃたまとおねぇたまが、ふたごじゃなくびっくりだったの！」

「……くっ、くくっ、は、はははっ。そう、そうか！二人を双子だと思っていたのかぁ！」

ヒィヒィ言いながら大笑いのお父様。
笑いすぎです！

「おとぅさま！わらいすぎです！」

「おぉ、ごめん。しかし、はぁー、笑った！よく間違えはされるが、まさかサリーまで勘違いしていたとはな。」


その後、庭のお花が綺麗でお父様の髪とお母様の瞳の色のお花が咲いていた事を報告。
またもや、ぎゅーとされました。
あと、学校に行くのが楽しみだと伝えたら、何と飛び級制度があるらしく、優秀な子だと4歳から学校に通えて、早ければ12歳で卒業すると事が出来るんだって！！

お父様曰く、私だったら4歳から通っても大丈夫だろうって。んー、お父様は娘(私)に甘々だからなぁ、本当かどうか…。

「サリーは将来、何かやりたい事はあるか？なりたいものとか。」

将来…。
ここで、お母様みたいな専業主婦とは言わない方が良い気がするなぁ。
あっ！そうだ！

「おとぅさまのおしごと、てつだいたいでつ！」

あっ、噛んだ。失敗。

「おっ！サリーは俺の仕事に興味あるのか？」

「はい！いろいろ、いそがち…いそがしいとおかぁさまにきいたので！おてつだい、したい、です！」

「そうかぁ。サリーは優しいなぁ。」

なでなで

いやん。甘い笑顔と頭なでなで…お父様、イケメン！