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選択肢は一つなので
選択肢は一つなので②
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ステラにあてがわれた宮殿内の一室。
そのテラスに三角座りをして、紅に染まりゆく雲を眺める。
もうすぐ夜が明ける。
七時になれば、元恋人は母国へ旅立ち、たぶん二度と復縁を望めなくなるだろう。
一昨日ジョシュアに別れを告げられたステラは、レイチェル達を見送る以外はずっと虚無の時間を過ごし、宮殿の中庭をフラフラ彷徨う等怪しい行動をとってしまった。
部屋に引き篭っておくべきだったと後悔してももう遅い。
きっと変な噂を立てられてしまっている。
朝焼けを見続けた所為で目が痛くなり、手の甲で擦っていると、ノックも無しにドアが開いた。
ビクリとして振り返ってみれば、戸口にナターリアが立っていた。
「な……何の用ですか?」
「部屋に明かりが付いているのが見えたから来てみた」
威嚇のつもりで目を尖らせてみても効果がないようで、彼女は部屋を横切ってテラスに出てきた。
まさかステラと話したいのだろうか。
「あの……夜更かしくらい誰でもします。心配してもらう必要なんかないです」
「勘違いするな。ただこの部屋に来たかっただけだ」
「そうですか」
変な言い訳に呆れてしまったものの、少しばかり孤独を感じていたため、話を続けたいような気もする。
「一つ質問していいですか?」
「どうぞ」
「二つ欲しい物があったとして、自分の行動の結果、片方を失うかもしれない時、貴女ならどうします?」
「取るべき行動が自分の理想や希望に合う方を選択する」
「ふむ……」
「行動の結果、手元に残った物、戻って来た物を大事にしたらいい」
「やりたい事をやった結果、得られる物だけで満足するという意味ですか?」
「広い意味で言ったらそうなるか。ただ、悩む程に同レベルで大事ならば、どちらを選択したとしても、もう片方を失った事を後悔する。それなら取るべき行動で比べてみればいいというだけの話」
彼女の話を完璧に理解出来たか否かについては微妙だが、自分の状況に当てはめやすくもあった。
黙って考え始めたステラに、ナターリアは更に言葉を紡ぐ。
「お前はここに来るまでに何を成し遂げて来た? 誰かに協力してもらった事は? 迷う事があったら、その一つ一つを思い出せばいい。血の繋がりだけに捉われるな」
こちらを見下ろすハシバミ色の瞳は、揺るがずにステラを見下ろす。
もしかすると、彼女はずっとステラにコレを言いたかったんじゃないだろうか。
だとしたら彼女からの食事の誘いをひたすらに避け続けていたのが馬鹿馬鹿しく思えてくる。
「貴女とちゃんと話せて良かったです」
「そうか。あまり身体に負担をかけるな。わたくしは朝まで少し寝る」
「はい。お休みなさいです」
「お休み。ステラ」
部屋を出て行くナターリアの背中を身送ってから、ステラはテラスから室内へ戻る。
ヒンヤリした外気の所為ですっかり身体が冷えてしまって、暖炉の前で暫し暖まる。そうしながらナターリアに言われた言葉を反芻し、今まで関わってきた人達を思い浮かべた。
シスターアグネス、ポピー、マーガレット、アジ・ダハーカ、ウィロー、レイチェルとその師匠、そしてジョシュア。
その全てに感謝しているが、それでもやはり今後について決められない。
どうしたものかと、唸りながら、室内を見回していると、デスクの上に乗っているバッグが目に入った。
そして思いつく。
(アレを使ったら、望む物が分かるかもしれない)
デスクまで歩いて行き、バッグの中を漁る。取り出したのはきっちりと蓋を閉めた小瓶だ。
一番の望みを口にする効果があるエッセンシャルオイル。ステラはその威力を怖れていたのだが、今なら役立つかもしれない。
「私の今一番の願いはなんだろ。教えて金木犀」
コルクを外すと、フワンと素晴らしい芳香が漂い、ステラの口は自然と動いた。
「ジョシュアと一緒に生きていきたい」
出てしまった願望に頬が熱くなった。
結局彼に対して恋愛感情を持っているかどうかについては不明なままだ。
だけどちゃんと、この想いを伝えなければならないと思った。そうでなければ、きっと後悔する。
◇
帝都市街地は朝靄が下り、見通しが悪い。
その中を一生懸命に足を動かして、ジョシュアが泊まるホテルを目指す。
こんな早朝にホテルには入れないかもしれないと思うものの、気が急いでジッとしていられなかった。
感覚頼りなため、道を間違っていないだろうかと不安になり始めた頃、前方にスラリとした人影が現れる。
散歩中の帝都民かもしれない。
そう思いながら、なんとはなしに観察すると、霧の中から出てきたのはジョシュアだった。
「あ……ジョシュア……」
「ステラ……」
彼はステラに目を留めるやいなや、動揺したように二、三歩後退した。
「こんな早くに出歩いたら危険だよ。宮殿に送っていってあげる」
「ジョシュアに会いに来たんですよ!」
「……」
「貴方の事、好きかどうか分かりませんでした」
「ああそう!」
苛ついたように背を向く彼に、ステラは後方から体当たりした。
ギュウと抱きついて、背中に頬をくっつける。
「でも! 恋愛経験ゼロの私に、キスをして証明しろなんて酷いです! あんな高度なわざをイキナリ使えって__」
「ステラをルフロス王国に連れ去りたい。それでまた恋人に……あっ!?」
ステラの決死の言葉を遮り、告げられたのは、意外すぎる願望だ。
唖然として彼の後頭部を見上げる。
「言わないで出発しようと思ってたのに、何で勝手に!? 今のは違うから!」
ピンときた。おそらく金木犀の香りが彼に作用してしまったのだ。
先程のエッセンシャルオイルの香りがステラに移ったのだろう。
気の毒に思いはするものの、ステラにとっては好都合な展開である。
「連れて行って下さい。ジョシュアと一緒に居たいです。王国でフレグランスを作り続けたいですし。ええと……その。ジョシュアは物足りないかもしれませんが」
黙ったまま耳を傾けてくれたジョシュアは、身体に回したステラの腕を引き離した。
拒絶されてしまったと気落ちしたが……。
「……君がそれでいいなら、一緒に王国に帰ろう。ただし__」
ジョシュアはクルリと振り返り、ステラの前に跪く。
「キスの仕方くらいは、ちゃんと覚えてもらうからね」
「あ、うう……。お手柔らかにお願いします」
「うん」
引っ張られた所為で、ステラの身体は彼の胸に激突してしまう。
ただ、しっかり腕で支えてくれたので、すっぽりと身体全体が包まれてとても居心地が良い。
今までは自分が愛される事ばかりを望み、ジョシュアを傷つけてしまった。
しかしこれからは幸せにしていきたい。
一方通行な関係はどうしたって上手くいかないだろう。
そのテラスに三角座りをして、紅に染まりゆく雲を眺める。
もうすぐ夜が明ける。
七時になれば、元恋人は母国へ旅立ち、たぶん二度と復縁を望めなくなるだろう。
一昨日ジョシュアに別れを告げられたステラは、レイチェル達を見送る以外はずっと虚無の時間を過ごし、宮殿の中庭をフラフラ彷徨う等怪しい行動をとってしまった。
部屋に引き篭っておくべきだったと後悔してももう遅い。
きっと変な噂を立てられてしまっている。
朝焼けを見続けた所為で目が痛くなり、手の甲で擦っていると、ノックも無しにドアが開いた。
ビクリとして振り返ってみれば、戸口にナターリアが立っていた。
「な……何の用ですか?」
「部屋に明かりが付いているのが見えたから来てみた」
威嚇のつもりで目を尖らせてみても効果がないようで、彼女は部屋を横切ってテラスに出てきた。
まさかステラと話したいのだろうか。
「あの……夜更かしくらい誰でもします。心配してもらう必要なんかないです」
「勘違いするな。ただこの部屋に来たかっただけだ」
「そうですか」
変な言い訳に呆れてしまったものの、少しばかり孤独を感じていたため、話を続けたいような気もする。
「一つ質問していいですか?」
「どうぞ」
「二つ欲しい物があったとして、自分の行動の結果、片方を失うかもしれない時、貴女ならどうします?」
「取るべき行動が自分の理想や希望に合う方を選択する」
「ふむ……」
「行動の結果、手元に残った物、戻って来た物を大事にしたらいい」
「やりたい事をやった結果、得られる物だけで満足するという意味ですか?」
「広い意味で言ったらそうなるか。ただ、悩む程に同レベルで大事ならば、どちらを選択したとしても、もう片方を失った事を後悔する。それなら取るべき行動で比べてみればいいというだけの話」
彼女の話を完璧に理解出来たか否かについては微妙だが、自分の状況に当てはめやすくもあった。
黙って考え始めたステラに、ナターリアは更に言葉を紡ぐ。
「お前はここに来るまでに何を成し遂げて来た? 誰かに協力してもらった事は? 迷う事があったら、その一つ一つを思い出せばいい。血の繋がりだけに捉われるな」
こちらを見下ろすハシバミ色の瞳は、揺るがずにステラを見下ろす。
もしかすると、彼女はずっとステラにコレを言いたかったんじゃないだろうか。
だとしたら彼女からの食事の誘いをひたすらに避け続けていたのが馬鹿馬鹿しく思えてくる。
「貴女とちゃんと話せて良かったです」
「そうか。あまり身体に負担をかけるな。わたくしは朝まで少し寝る」
「はい。お休みなさいです」
「お休み。ステラ」
部屋を出て行くナターリアの背中を身送ってから、ステラはテラスから室内へ戻る。
ヒンヤリした外気の所為ですっかり身体が冷えてしまって、暖炉の前で暫し暖まる。そうしながらナターリアに言われた言葉を反芻し、今まで関わってきた人達を思い浮かべた。
シスターアグネス、ポピー、マーガレット、アジ・ダハーカ、ウィロー、レイチェルとその師匠、そしてジョシュア。
その全てに感謝しているが、それでもやはり今後について決められない。
どうしたものかと、唸りながら、室内を見回していると、デスクの上に乗っているバッグが目に入った。
そして思いつく。
(アレを使ったら、望む物が分かるかもしれない)
デスクまで歩いて行き、バッグの中を漁る。取り出したのはきっちりと蓋を閉めた小瓶だ。
一番の望みを口にする効果があるエッセンシャルオイル。ステラはその威力を怖れていたのだが、今なら役立つかもしれない。
「私の今一番の願いはなんだろ。教えて金木犀」
コルクを外すと、フワンと素晴らしい芳香が漂い、ステラの口は自然と動いた。
「ジョシュアと一緒に生きていきたい」
出てしまった願望に頬が熱くなった。
結局彼に対して恋愛感情を持っているかどうかについては不明なままだ。
だけどちゃんと、この想いを伝えなければならないと思った。そうでなければ、きっと後悔する。
◇
帝都市街地は朝靄が下り、見通しが悪い。
その中を一生懸命に足を動かして、ジョシュアが泊まるホテルを目指す。
こんな早朝にホテルには入れないかもしれないと思うものの、気が急いでジッとしていられなかった。
感覚頼りなため、道を間違っていないだろうかと不安になり始めた頃、前方にスラリとした人影が現れる。
散歩中の帝都民かもしれない。
そう思いながら、なんとはなしに観察すると、霧の中から出てきたのはジョシュアだった。
「あ……ジョシュア……」
「ステラ……」
彼はステラに目を留めるやいなや、動揺したように二、三歩後退した。
「こんな早くに出歩いたら危険だよ。宮殿に送っていってあげる」
「ジョシュアに会いに来たんですよ!」
「……」
「貴方の事、好きかどうか分かりませんでした」
「ああそう!」
苛ついたように背を向く彼に、ステラは後方から体当たりした。
ギュウと抱きついて、背中に頬をくっつける。
「でも! 恋愛経験ゼロの私に、キスをして証明しろなんて酷いです! あんな高度なわざをイキナリ使えって__」
「ステラをルフロス王国に連れ去りたい。それでまた恋人に……あっ!?」
ステラの決死の言葉を遮り、告げられたのは、意外すぎる願望だ。
唖然として彼の後頭部を見上げる。
「言わないで出発しようと思ってたのに、何で勝手に!? 今のは違うから!」
ピンときた。おそらく金木犀の香りが彼に作用してしまったのだ。
先程のエッセンシャルオイルの香りがステラに移ったのだろう。
気の毒に思いはするものの、ステラにとっては好都合な展開である。
「連れて行って下さい。ジョシュアと一緒に居たいです。王国でフレグランスを作り続けたいですし。ええと……その。ジョシュアは物足りないかもしれませんが」
黙ったまま耳を傾けてくれたジョシュアは、身体に回したステラの腕を引き離した。
拒絶されてしまったと気落ちしたが……。
「……君がそれでいいなら、一緒に王国に帰ろう。ただし__」
ジョシュアはクルリと振り返り、ステラの前に跪く。
「キスの仕方くらいは、ちゃんと覚えてもらうからね」
「あ、うう……。お手柔らかにお願いします」
「うん」
引っ張られた所為で、ステラの身体は彼の胸に激突してしまう。
ただ、しっかり腕で支えてくれたので、すっぽりと身体全体が包まれてとても居心地が良い。
今までは自分が愛される事ばかりを望み、ジョシュアを傷つけてしまった。
しかしこれからは幸せにしていきたい。
一方通行な関係はどうしたって上手くいかないだろう。
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