86 / 89
それぞれの思惑
それぞれの思惑⑦
しおりを挟む
ステラの話を聞き終えてから、ブレンダンは一つ頷いた。
「なる程、三ヶ月程度悪魔とやり取りし、その果てに濃厚接触に至ったと」
「の……濃厚……。えぇと、そうなるかもしれないです」
「身体に悪魔の印が付いていないのは確かなんだね?」
「それは間違いありません! 宮殿の侍女さんに身体を点検してもらいましたが、それらしきものは付いてなかったようなので」
内臓に印が付けられる事もあるのではと、想像したが、肉眼では確認しようがないため、黙っておく。
ブレンダンは少々考える素振りを見せてから、ポンと膝を打ち、立ち上がる。
「知り合いの賢者を紹介しよう。悪魔からの接吻や贈り物は、ごく稀に対象者のエーテルに働きかけると聞く。一度専門家に頼るべきだろう」
「そうなのですね! ご迷惑でないなら是非!」
「向こうに連絡をとるから、予定が合う日にでも仲介しよう」
「私は今、いつでも暇なので、賢者さんの都合の良い日を指定してください」
不思議な流れになりはしたものの、精密な検査をしてもらえるのは有り難い。
問題は会える時までに、シトリーにされた何かで死なないかどうかではあるけれど、今は考えても仕方がないだろう。
その日は陽が傾くまで二人の話を聞いた。帝国がブレンダンにした事、そしてレイチェルの活躍についてなどだ。
元々ミクトラン帝国の宮廷には専属の召喚士が雇われていた。
しかしながら、悪魔バルバトスとシトリー下ろしを強要された結果、罪の意識から心を病み、雲隠れしたのだそうだ。
その代わりとして拉致されたのが、ブレンダンだ。
シトリーの後にも何かを呼び出そうと目論んでいたとのことで、悪事に加担させられる前に、逃げたらしい。ちょうどよく、助けに来たレイチェルの手を借りて、最近まで潜伏していた。
アジ・ダハーカに状況を聞き、ブレンダンに脅威はなくなったと判断してからは、帝都観光を楽しんでいるとかなんとか。
どんな時にでも全力で楽しんでやろうという、意地のようなものを感じずにいられなかった。
◇◇◇
レイチェルとその師匠に会ってから二日後、帝都から馬の足で二時間程離れた一軒の民家まで来ている。
今日会う相手は賢者アデリーナ。
身分の高さとは裏腹に、住む家はこじんまりとし、情緒漂うたたずまいだ。
ステラとブレンダンは彼女の弟子に、屋外にある石造りのテーブルセットまで導かれた。
側にある大木のお陰で、木の葉の影が落ち、天板に美しい模様を描いている。
清光と、濃い影のコントラストの美しさは見惚れてしまうばかり。
影の縁を目でなぞりながら、ステラは口を開く。
「幼い頃、私が住んでいた修道院に一人の賢者が訪れました」
「ああ、レイチェルに聞いた。聖女輩出で有名な聖ヴェロニカ修道院で育てられたらしいね。賢者には何か言われたかい?」
「私のスキルの所為で、死体の山が出来ると予言されていました。ですけど、今は違う結果が出そうな気がしています」
幼き日の予言の所為でステラは修道院に半ば監禁されていた。
ずっと理不尽だと思っていたわけだが、今なら何故あの様な内容だったのか分かるような気がする。
賢者はおそらく、ステラが皇帝の手に堕ち、大量破壊兵器の開発に携わる未来をみたのだろう。
しかし今、皇帝は改心したので、そのような未来は訪れないのではないか。そうであってほしい。
ステラ自身、誰をも不幸にしたくないのだ。
「スキルについてもみてほしいと、君からアデリーナに頼むといい」
「そうしてみます」
緊張で、大きく鳴る鼓動を鎮めるため、目の前に置かれたカモミールティを口に含む。
ややリンゴに似た香りにホッとしていると、一人の老女が水晶玉を持ち、こちらに向かって歩いて来た。
おそらく彼女がアデリーナだ。
ステラとブレンダンは石の椅子から立ち上がり、頭を下げた。
「賢者アデリーナ、お久し振りです」
「おやおや、久し振りだねブレンダン。そちらの少女は、十五年前にナターリア皇女が産み落とした子か」
名乗る前に素性を言い当てられ、動揺する。
ブレンダンが彼女に予定を聞く際、こちらの情報を伝えたのだろうか。
「何故ご存知なのでしょうか?」
「実際に貴女に会ったからさ。生まれたばかりの貴女とね。あの日の事をよく覚えているよ。十二月末の、しんしんと雪が降る夜に、秘密裏に宮殿と招かれてね。産まれたばかりの子の未来と、スキルについて相談を受けた」
「十二月……、そうなのですね」
聖ヴェロニカ修道院で拾われたのは一月だったため、その月に生まれたのだろうと思っていたのだが、本当の誕生月は十二月らしい。
(とすると、あと二、三カ月で十六歳になるんだなぁ)
ナターリアに、誕生日だけでも聞いておこうかと考える。
修道院では誰かの誕生日を祝ったりはしないものだったが、貴族の家ではパーティーを開く程めでたい日なのだそうだ。そのような風習はとても素敵だと思っていたので、次の誕生日には自分の為に何かプレゼントを買ってもいいかもしれない。
捨てられた日ではなく、生まれた日なのが重要だ。
アデリーナが「ヨイショ」と声を上げながら椅子に座ったので、ステラはハッとする。
この機会に色々と聞いておきたい。
「生まれて間もなくの時点で、どのような将来が見えたのでしょうか?」
「貴女が帝国の君主になる姿さ。周辺諸国の民を無慈悲に虐殺し、我が国の領土を広げるが、同時に多くの恨みを買う。二十代で暗殺される未来だった」
「そんな……」
聖ヴェロニカ修道院で聞いた内容と違っているものの、これはこれで酷い。
「ナターリア皇女は数日悩み、皇帝陛下の手が届かぬ程遠方に貴女を捨てる事にしたようだね」
「なる程、三ヶ月程度悪魔とやり取りし、その果てに濃厚接触に至ったと」
「の……濃厚……。えぇと、そうなるかもしれないです」
「身体に悪魔の印が付いていないのは確かなんだね?」
「それは間違いありません! 宮殿の侍女さんに身体を点検してもらいましたが、それらしきものは付いてなかったようなので」
内臓に印が付けられる事もあるのではと、想像したが、肉眼では確認しようがないため、黙っておく。
ブレンダンは少々考える素振りを見せてから、ポンと膝を打ち、立ち上がる。
「知り合いの賢者を紹介しよう。悪魔からの接吻や贈り物は、ごく稀に対象者のエーテルに働きかけると聞く。一度専門家に頼るべきだろう」
「そうなのですね! ご迷惑でないなら是非!」
「向こうに連絡をとるから、予定が合う日にでも仲介しよう」
「私は今、いつでも暇なので、賢者さんの都合の良い日を指定してください」
不思議な流れになりはしたものの、精密な検査をしてもらえるのは有り難い。
問題は会える時までに、シトリーにされた何かで死なないかどうかではあるけれど、今は考えても仕方がないだろう。
その日は陽が傾くまで二人の話を聞いた。帝国がブレンダンにした事、そしてレイチェルの活躍についてなどだ。
元々ミクトラン帝国の宮廷には専属の召喚士が雇われていた。
しかしながら、悪魔バルバトスとシトリー下ろしを強要された結果、罪の意識から心を病み、雲隠れしたのだそうだ。
その代わりとして拉致されたのが、ブレンダンだ。
シトリーの後にも何かを呼び出そうと目論んでいたとのことで、悪事に加担させられる前に、逃げたらしい。ちょうどよく、助けに来たレイチェルの手を借りて、最近まで潜伏していた。
アジ・ダハーカに状況を聞き、ブレンダンに脅威はなくなったと判断してからは、帝都観光を楽しんでいるとかなんとか。
どんな時にでも全力で楽しんでやろうという、意地のようなものを感じずにいられなかった。
◇◇◇
レイチェルとその師匠に会ってから二日後、帝都から馬の足で二時間程離れた一軒の民家まで来ている。
今日会う相手は賢者アデリーナ。
身分の高さとは裏腹に、住む家はこじんまりとし、情緒漂うたたずまいだ。
ステラとブレンダンは彼女の弟子に、屋外にある石造りのテーブルセットまで導かれた。
側にある大木のお陰で、木の葉の影が落ち、天板に美しい模様を描いている。
清光と、濃い影のコントラストの美しさは見惚れてしまうばかり。
影の縁を目でなぞりながら、ステラは口を開く。
「幼い頃、私が住んでいた修道院に一人の賢者が訪れました」
「ああ、レイチェルに聞いた。聖女輩出で有名な聖ヴェロニカ修道院で育てられたらしいね。賢者には何か言われたかい?」
「私のスキルの所為で、死体の山が出来ると予言されていました。ですけど、今は違う結果が出そうな気がしています」
幼き日の予言の所為でステラは修道院に半ば監禁されていた。
ずっと理不尽だと思っていたわけだが、今なら何故あの様な内容だったのか分かるような気がする。
賢者はおそらく、ステラが皇帝の手に堕ち、大量破壊兵器の開発に携わる未来をみたのだろう。
しかし今、皇帝は改心したので、そのような未来は訪れないのではないか。そうであってほしい。
ステラ自身、誰をも不幸にしたくないのだ。
「スキルについてもみてほしいと、君からアデリーナに頼むといい」
「そうしてみます」
緊張で、大きく鳴る鼓動を鎮めるため、目の前に置かれたカモミールティを口に含む。
ややリンゴに似た香りにホッとしていると、一人の老女が水晶玉を持ち、こちらに向かって歩いて来た。
おそらく彼女がアデリーナだ。
ステラとブレンダンは石の椅子から立ち上がり、頭を下げた。
「賢者アデリーナ、お久し振りです」
「おやおや、久し振りだねブレンダン。そちらの少女は、十五年前にナターリア皇女が産み落とした子か」
名乗る前に素性を言い当てられ、動揺する。
ブレンダンが彼女に予定を聞く際、こちらの情報を伝えたのだろうか。
「何故ご存知なのでしょうか?」
「実際に貴女に会ったからさ。生まれたばかりの貴女とね。あの日の事をよく覚えているよ。十二月末の、しんしんと雪が降る夜に、秘密裏に宮殿と招かれてね。産まれたばかりの子の未来と、スキルについて相談を受けた」
「十二月……、そうなのですね」
聖ヴェロニカ修道院で拾われたのは一月だったため、その月に生まれたのだろうと思っていたのだが、本当の誕生月は十二月らしい。
(とすると、あと二、三カ月で十六歳になるんだなぁ)
ナターリアに、誕生日だけでも聞いておこうかと考える。
修道院では誰かの誕生日を祝ったりはしないものだったが、貴族の家ではパーティーを開く程めでたい日なのだそうだ。そのような風習はとても素敵だと思っていたので、次の誕生日には自分の為に何かプレゼントを買ってもいいかもしれない。
捨てられた日ではなく、生まれた日なのが重要だ。
アデリーナが「ヨイショ」と声を上げながら椅子に座ったので、ステラはハッとする。
この機会に色々と聞いておきたい。
「生まれて間もなくの時点で、どのような将来が見えたのでしょうか?」
「貴女が帝国の君主になる姿さ。周辺諸国の民を無慈悲に虐殺し、我が国の領土を広げるが、同時に多くの恨みを買う。二十代で暗殺される未来だった」
「そんな……」
聖ヴェロニカ修道院で聞いた内容と違っているものの、これはこれで酷い。
「ナターリア皇女は数日悩み、皇帝陛下の手が届かぬ程遠方に貴女を捨てる事にしたようだね」
0
お気に入りに追加
720
あなたにおすすめの小説
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
【完結】目覚めたら男爵家令息の騎士に食べられていた件
三谷朱花
恋愛
レイーアが目覚めたら横にクーン男爵家の令息でもある騎士のマットが寝ていた。曰く、クーン男爵家では「初めて契った相手と結婚しなくてはいけない」らしい。
※アルファポリスのみの公開です。
キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
[完]本好き元地味令嬢〜婚約破棄に浮かれていたら王太子妃になりました〜
桐生桜月姫
恋愛
シャーロット侯爵令嬢は地味で大人しいが、勉強・魔法がパーフェクトでいつも1番、それが婚約破棄されるまでの彼女の周りからの評価だった。
だが、婚約破棄されて現れた本来の彼女は輝かんばかりの銀髪にアメジストの瞳を持つ超絶美人な行動過激派だった⁉︎
本が大好きな彼女は婚約破棄後に国立図書館の司書になるがそこで待っていたのは幼馴染である王太子からの溺愛⁉︎
〜これはシャーロットの婚約破棄から始まる波瀾万丈の人生を綴った物語である〜
夕方6時に毎日予約更新です。
1話あたり超短いです。
毎日ちょこちょこ読みたい人向けです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる