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道中は危険に溢れている!
道中は危険に溢れている!①
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ただ一つの明かりすらない暗い夜道をひた走る。
奇跡的に誰にも見つからずにフラーゼ家の邸宅を抜け出せたものの、別種の危険が待ち受けていた。深夜という事もあり、街は不穏な気配に満ちているのだ。
かつてない程の距離を走ったステラは、一度足を止め、息を整える。
「ハァ……ハフゥ……ぐるじぃ……」
ここはフラーゼ家と王城のちょうど中間辺り。
だいぶ進めたとはいえ、自分の店まではまだまだ距離がある。
「今何時位なんだろ?」
懐中時計を取り出すと、時計の針は十一時半を指し示す。
「お化けとか出ないよね?」
胸に下げた十字架をギュッと握りしめる。
取り敢えず店まで行き、そこで夜を明かすのがいいだろう。
疲れた足に鞭打ち、二十分程歩き続けると、香水店があるストリートに出た。
店まではあと少しだ。緊張感が緩みかけたのだが、直ぐに聞こえて来た怪しげな唸り声で心臓が凍りつく。
何かにつけられている。
人ではない。もっと荒々しく、獰猛な息遣い。
グルリと身体ごと回し、周囲を見てみると、暗闇の中に八つほど赤い光が浮かんでいた__いや、闇に紛れて黒い動物が居る。赤いのは目だ。
個体数は四体。
「うわ……」
自分が狙われているのだと分かり、ステラは全速力で駆け出す。
それが合図になったのか、赤い目の生き物達も追いかけて来た。
速い!!
(夜ってこんなヤバイのが彷徨いているの!? やだやだやだ! まだ死にたくないよ!)
しかし悲しいかな、圧倒的な脚力差でグングン距離が縮まってしまう。
空にピカリと稲妻が走ると、その生き物の姿が露わになった。
大型の犬の様な姿だ。
たしかそれはヘルハウンドという名のモンスターだったはず。何故こんな所に居るのか考えるのは後だ。
どうしたらこの絶体絶命の状況を抜け出せるのか。
直ぐ真後ろから「グガァ!!」と吠えられる。
ハッとして振り返ると、四匹のうち一匹が飛びかかってきた。
ステラはそれに手を向け、スキルを使用する。
まがまがしい犬は苦しげな声を上げながら、地面に落下した。
その身体からブシューと音が鳴るのは、体内の水分が大量に気化しているから。
ステラは『物質運動スキル』をヘルハウンドに対して使用したのだ。
みるみる干からびていく黒い犬の姿から、目を逸らす。
手の上に集まった水分を巨大なボール状にし、残りの個体に投げつけた。
「お……同じ目にあいたくないなら、犬小屋に帰りやがれです! ゴー! ホーム!」
理解しているのか、いないのか。
ヘルハウンド達はステラの周りをウロウロ歩き回る。
三体同時に襲ってきたら、流石に対応が難しいかもしれない。普段からトロいため、スキルの使用速度もお察しなのである。
どうしたものかと冷や汗が流れる。
と、その時、空気を切り裂く様な鋭い音が鳴った。
犬達の胴が太い鞭の様な物に巻かれ、後方に飛んでいく。
「ふぇ……? 何が起こったの?」
困惑しながらそちらを注視すると、巨木が道のど真ん中に生え、口の様な部分にヘルハウンドを詰め込んでいた。
見間違いでないなら捕食している。
先程まではなかったはずなのに、一体どうした事だろうか。
犬達の悲痛な鳴き声が怖くて、状況をうまく整理出来ない。
「こんな夜中にチビッコが一人で出歩いたら駄目じゃん」
巨木の影から人が一人出てきた。
綺麗に巻いた髪に、とんがり帽子、短いスカートを履いた人物なんて、この王都で一人しかいない。
「レイチェルさん! 助けてくれたんですか?」
「アンタが犬コロ達につけられているのを見ちゃったからね」
「有難うございます。怖かったー」
「とか言って、一匹仕留めてたじゃない。ヘルハウンドの素材を取ろうとしてんのかなーっと、思って、助けるの躊躇っちゃった」
「いえ、違います! 単に襲われていただけですよ!」
「アンタって……、まぁいいや。それより、どうしたの? もう0時近いのに、家出とかー?」
「ええと……、まぁそうなります。話せば長いのです……」
「取り敢えず私の家に来ない? ホットココア飲みながら話そ」
ジョシュアに追いつかれないように、急いで王都を抜けるべきだと思う。
しかし、ステラは無策でフラーゼ家を抜けて来たため、帝都への行き方すら知らないのだ。
彼女に色々と教えてもらった方がいいのかもしれない。
「お言葉に甘えちゃいます」
ステラは彼女にペコリと頭を下げた。
◇
ひとまずお店に寄らせてもらい、トランクの中に香水や香料等をせっせと詰め込む。
そうしていると、店の奥からカサリと聞こえてきた。
ギクリとしてそちらを見ると、闇の中に小さな毛玉が佇んでいた。
「物盗りかと思ったが、ステラだったか」
「アジさん!」
彼がこの店の二階に住んでいたのを思い出す。
危うく、大事なモノを忘れてしまうところだった。
ステラは彼の首根っこを掴み、バッグに詰める。
「何をするんだ!?」
「アジさん、帝国までお供してください! 一人旅行はやっぱり嫌です!」
「ちゃんと説明しろ! お主、儂の扱いが酷いぞ!」
「レイチェルさんと一緒に聞いて下さい! きっと楽しめますよ!」
「疑わしいものだな……、はぁ……」
頼もしい仲間を拉致出来て、これから待ち受ける長旅が少しだけ楽しみに思えてきた。
奇跡的に誰にも見つからずにフラーゼ家の邸宅を抜け出せたものの、別種の危険が待ち受けていた。深夜という事もあり、街は不穏な気配に満ちているのだ。
かつてない程の距離を走ったステラは、一度足を止め、息を整える。
「ハァ……ハフゥ……ぐるじぃ……」
ここはフラーゼ家と王城のちょうど中間辺り。
だいぶ進めたとはいえ、自分の店まではまだまだ距離がある。
「今何時位なんだろ?」
懐中時計を取り出すと、時計の針は十一時半を指し示す。
「お化けとか出ないよね?」
胸に下げた十字架をギュッと握りしめる。
取り敢えず店まで行き、そこで夜を明かすのがいいだろう。
疲れた足に鞭打ち、二十分程歩き続けると、香水店があるストリートに出た。
店まではあと少しだ。緊張感が緩みかけたのだが、直ぐに聞こえて来た怪しげな唸り声で心臓が凍りつく。
何かにつけられている。
人ではない。もっと荒々しく、獰猛な息遣い。
グルリと身体ごと回し、周囲を見てみると、暗闇の中に八つほど赤い光が浮かんでいた__いや、闇に紛れて黒い動物が居る。赤いのは目だ。
個体数は四体。
「うわ……」
自分が狙われているのだと分かり、ステラは全速力で駆け出す。
それが合図になったのか、赤い目の生き物達も追いかけて来た。
速い!!
(夜ってこんなヤバイのが彷徨いているの!? やだやだやだ! まだ死にたくないよ!)
しかし悲しいかな、圧倒的な脚力差でグングン距離が縮まってしまう。
空にピカリと稲妻が走ると、その生き物の姿が露わになった。
大型の犬の様な姿だ。
たしかそれはヘルハウンドという名のモンスターだったはず。何故こんな所に居るのか考えるのは後だ。
どうしたらこの絶体絶命の状況を抜け出せるのか。
直ぐ真後ろから「グガァ!!」と吠えられる。
ハッとして振り返ると、四匹のうち一匹が飛びかかってきた。
ステラはそれに手を向け、スキルを使用する。
まがまがしい犬は苦しげな声を上げながら、地面に落下した。
その身体からブシューと音が鳴るのは、体内の水分が大量に気化しているから。
ステラは『物質運動スキル』をヘルハウンドに対して使用したのだ。
みるみる干からびていく黒い犬の姿から、目を逸らす。
手の上に集まった水分を巨大なボール状にし、残りの個体に投げつけた。
「お……同じ目にあいたくないなら、犬小屋に帰りやがれです! ゴー! ホーム!」
理解しているのか、いないのか。
ヘルハウンド達はステラの周りをウロウロ歩き回る。
三体同時に襲ってきたら、流石に対応が難しいかもしれない。普段からトロいため、スキルの使用速度もお察しなのである。
どうしたものかと冷や汗が流れる。
と、その時、空気を切り裂く様な鋭い音が鳴った。
犬達の胴が太い鞭の様な物に巻かれ、後方に飛んでいく。
「ふぇ……? 何が起こったの?」
困惑しながらそちらを注視すると、巨木が道のど真ん中に生え、口の様な部分にヘルハウンドを詰め込んでいた。
見間違いでないなら捕食している。
先程まではなかったはずなのに、一体どうした事だろうか。
犬達の悲痛な鳴き声が怖くて、状況をうまく整理出来ない。
「こんな夜中にチビッコが一人で出歩いたら駄目じゃん」
巨木の影から人が一人出てきた。
綺麗に巻いた髪に、とんがり帽子、短いスカートを履いた人物なんて、この王都で一人しかいない。
「レイチェルさん! 助けてくれたんですか?」
「アンタが犬コロ達につけられているのを見ちゃったからね」
「有難うございます。怖かったー」
「とか言って、一匹仕留めてたじゃない。ヘルハウンドの素材を取ろうとしてんのかなーっと、思って、助けるの躊躇っちゃった」
「いえ、違います! 単に襲われていただけですよ!」
「アンタって……、まぁいいや。それより、どうしたの? もう0時近いのに、家出とかー?」
「ええと……、まぁそうなります。話せば長いのです……」
「取り敢えず私の家に来ない? ホットココア飲みながら話そ」
ジョシュアに追いつかれないように、急いで王都を抜けるべきだと思う。
しかし、ステラは無策でフラーゼ家を抜けて来たため、帝都への行き方すら知らないのだ。
彼女に色々と教えてもらった方がいいのかもしれない。
「お言葉に甘えちゃいます」
ステラは彼女にペコリと頭を下げた。
◇
ひとまずお店に寄らせてもらい、トランクの中に香水や香料等をせっせと詰め込む。
そうしていると、店の奥からカサリと聞こえてきた。
ギクリとしてそちらを見ると、闇の中に小さな毛玉が佇んでいた。
「物盗りかと思ったが、ステラだったか」
「アジさん!」
彼がこの店の二階に住んでいたのを思い出す。
危うく、大事なモノを忘れてしまうところだった。
ステラは彼の首根っこを掴み、バッグに詰める。
「何をするんだ!?」
「アジさん、帝国までお供してください! 一人旅行はやっぱり嫌です!」
「ちゃんと説明しろ! お主、儂の扱いが酷いぞ!」
「レイチェルさんと一緒に聞いて下さい! きっと楽しめますよ!」
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