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事件の真相
事件の真相⑤
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ステラ達は明日聖ヴェロニカ修道院へ向かうが、カントス伯爵家の二人は一度王都へ帰る事にしたようだ。
体調が優れない夫人は、それでも一刻も早くこの地を離れたいのか、昼食すら取らずに出発すると決めてしまった。
侯爵家の使用人達の手で馬車の用意がされる間、ステラとウィローは少しの間会話する。
「__結局、私の香水はウィローさんのお役には立てませんでしたね」
当初の目的はフレディの悪事の調査だ。
しかし、事態は思わぬ方向に転がり、判明したエグい内容はウィローの心を傷つけたかもしれない。
彼女から愚痴の一つや二つ言われても仕方がないだろう。
「そんな事ないよ。ステラの香水があったから、私は思い切った行動をとれたんだ。アレが無かったら、兄の裏の顔も、フレディ卿の事も知らずじまいだった」
侯爵家でお湯を借りて香水の成分を落とした彼女は、元通りの意思が強そうな少女の姿に戻っている。
ウィローは空になった香水の瓶を手で弄ぶ。
言葉を探しているようで、何かを言いかけてはやめて……を繰り返している。
「……私にはもうこの香水は必要ないよ。姿を偽らなくても、堂々と他人に立ち向かっていきたいから。それに気がついただけでも、収穫があった」
「うん」
「だから、新しいフレグランスが欲しい。幻覚効果がないやつを。この前くれた石鹸と同じ香りがいいな」
「石鹸用に調香したフレグランスが残っているので、王都に戻ったらお渡しします!」
「有難う。フレディの件で、貴女に迷惑がかからない様にするから、絶対に王都に戻って来てよ。そして、ただの友達になってくれないかな」
彼女の嬉しい言葉に、ステラの頬がだらしなく緩む。
「同年代の友達がいたらなーって、ずっと思ってたんです! 王都でウィローさんと思う存分遊ぶ為に、頑張って修道院の人達を説得しますね!」
彼女に抱きついて、自分の頬をその肩口にピトリと当てる……が、背後から何者かに首根っこを掴まれ、無理矢理引き剥がされた。
「うにゃ!?」
ウィローの吊り上がった目は更に鋭く尖り、ステラの後ろに立つ人物を睨み付ける。
「……フラーゼ侯爵……」
首の後ろに感じる革の感触は、ジョシュアの手袋によるらしい。
「カントス伯爵家の馬車の用意はもう出来たし、夫人は中に入ってるよ。こんな所でダラダラしてないで、君もさっさと乗ってあげなよ」
「女同士の友情に嫉妬するなんて、小さい男だな」
「女同士? 美少女とオトコオンナの間違いだろう」
何故別れを告げるだけなのに、これ程雰囲気が悪くなるのか。
二人が直接話しているところを初めて見たが、因縁がありそうな感じがする。
「ウィロー! 早く帰るわよ!」
「あーはいはい」
馬車の窓から顔を出したカントス夫人が声を張り上げる。
ウィローはそれにめんどくさそうに返事をしてから、ステラの頭を撫で、立ち去って行った。
城門に向かって遠ざかる馬車を見送り、邸宅の中に戻ろうとしたステラだったが、ジョシュアに手を引かれて別の方へ歩かされた。
方向的に街に連れて行きたいのだろうか。
「ベタベタすんなです!」
道行く人々に注目されるのに辟易とし、その元凶である少年の手をぶん回して離させる。
「君って大人しそうな外見なのに、時々暴れるから気が抜けないなぁ」
「そうさせているのは侯爵なんですけどっ!」
クスクス笑う彼をギロリと睨む。
先程の話し合いの後、自分なりにアレコレ考えてみたステラは、隣を歩く彼への不信感を募らせた。
どこまで把握していたのかは知らないが、彼がもっと早く動いたなら、ウィローがフレディをはめる事はなかっただろう。
そう思ってしまうと、問いかけずにいられなくなった。
「ダドリーさんが元恋人さんに殺されたと知っていたんですか?」
ジョシュアは、ステラをチラリと見た後、おもむろに近くのカフェのテラス席に座った。いつの間にやら、街の入り口に差し掛かっていたらしい。
「ここのガレット美味しいんだ。食べながら話そう」
「……ちょっと食いしん坊すぎなんですけどっ」
「君程じゃないけどね」
彼の自由な行動はどうかと思うが、ガレットという食べ物と彼の話に興味があるので、ステラは渋々向かいの席に腰を下ろした。
店員が運んで来たメニューを見せられても何を選んでいいのか分からず、注文はジョシュアに任せる。
「キノコのガレットと、ほうれん草のガレット、それとスープを適当に」
上機嫌で店員に告げる彼は、ステラの話を先送りにしている事をなんとも思ってないのだろうか。
半眼で彼を見つめながら、ミント風味の水をチビチビ飲む。
(うーん……マイペース)
答えの強要も出来ないので、辛抱強く待つしかない。
「さっきの質問ね。否定させてもらおうかな」
店員が立ち去った後、ジョシュアは漸く答えをくれた。
ステラはグラスをテーブルの上に戻し、コクリと頷く。
「ダドリーが誰かに殺されたのは察していた。でも犯人が誰なのかまでは分からなかったんだよ。アイツって、さっき話した様な人間性だから、色んな奴に恨まれていたからね」
「じゃあ、元恋人さんが殺したと知ったのはさっきだったんですね」
「だね。正直なところ、ダドリーの死体が見つかった場所的に、彼女の線は薄いかなって思ってた」
「協力者が居たと言っていました」
「王都に戻ったら探偵にでも探させるよ」
なるほど。ジョシュアはちゃんと不審人物の捜索をするつもりだったらしい。
毒性が強い物をばら撒かせる危険性をちゃんと把握しているのだろう。
「彼女を侯爵家に招待したのは、お金回りの話をさせる為だったんですか。というか、なんで侯爵はその辺りを把握していたんですか?」
「貴族は噂好きな連中ばかりなんだよ。『秘密にしておけ』と前置きしたら何を話しても良いと思ってる」
「悪い事は出来ませんね。侯爵」
「バレないようにやらないとね」
彼の言葉に呆れ、嘆息した。
ステラを攫った事を有耶無耶にしてしまおうと考えているのが透けて見える。
たぶん、彼にはつける薬がないんだろう。
「そうそう。庭師をクビにしたよ」
「え!?」
「君に危険な雑草を渡したんだから当然だよ」
「雑草というか、鈴蘭です」
「名前なんかどうでもいいよ」
湯気を立てるガレットが運ばれて来てしまったので、話が途切れた。
卵がドーンと乗っかった四角い食べ物は美味しそうなのに、なんだかモヤモヤが晴れない。
鈴蘭をくれたのは確かに庭師だった……と思う。
だけど、それがフラーゼ家に雇われていた人だったかどうかについては、疑問があるのだ。
もっと別の、人間ですらないナニカだったんじゃないだろうか?
頬杖をついて「ウーン」と唸っていると、口元に何かを差し出されたので、深く考えずに口を開いてパクリと食べる。
「ムグムグ……、はっ!」
直ぐにコックリとした卵の味が口の中に広がり、口を抑えた。
「な、何するんですか!? まだ神様に食前のお祈りが済んでいません!」
「味はどう?」
「……美味しいですけど……。グヌヌ」
してやられた感じがして腹が立つ。
ステラは自分の皿とフォークを掴んで、隣の席に避難した。
体調が優れない夫人は、それでも一刻も早くこの地を離れたいのか、昼食すら取らずに出発すると決めてしまった。
侯爵家の使用人達の手で馬車の用意がされる間、ステラとウィローは少しの間会話する。
「__結局、私の香水はウィローさんのお役には立てませんでしたね」
当初の目的はフレディの悪事の調査だ。
しかし、事態は思わぬ方向に転がり、判明したエグい内容はウィローの心を傷つけたかもしれない。
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侯爵家でお湯を借りて香水の成分を落とした彼女は、元通りの意思が強そうな少女の姿に戻っている。
ウィローは空になった香水の瓶を手で弄ぶ。
言葉を探しているようで、何かを言いかけてはやめて……を繰り返している。
「……私にはもうこの香水は必要ないよ。姿を偽らなくても、堂々と他人に立ち向かっていきたいから。それに気がついただけでも、収穫があった」
「うん」
「だから、新しいフレグランスが欲しい。幻覚効果がないやつを。この前くれた石鹸と同じ香りがいいな」
「石鹸用に調香したフレグランスが残っているので、王都に戻ったらお渡しします!」
「有難う。フレディの件で、貴女に迷惑がかからない様にするから、絶対に王都に戻って来てよ。そして、ただの友達になってくれないかな」
彼女の嬉しい言葉に、ステラの頬がだらしなく緩む。
「同年代の友達がいたらなーって、ずっと思ってたんです! 王都でウィローさんと思う存分遊ぶ為に、頑張って修道院の人達を説得しますね!」
彼女に抱きついて、自分の頬をその肩口にピトリと当てる……が、背後から何者かに首根っこを掴まれ、無理矢理引き剥がされた。
「うにゃ!?」
ウィローの吊り上がった目は更に鋭く尖り、ステラの後ろに立つ人物を睨み付ける。
「……フラーゼ侯爵……」
首の後ろに感じる革の感触は、ジョシュアの手袋によるらしい。
「カントス伯爵家の馬車の用意はもう出来たし、夫人は中に入ってるよ。こんな所でダラダラしてないで、君もさっさと乗ってあげなよ」
「女同士の友情に嫉妬するなんて、小さい男だな」
「女同士? 美少女とオトコオンナの間違いだろう」
何故別れを告げるだけなのに、これ程雰囲気が悪くなるのか。
二人が直接話しているところを初めて見たが、因縁がありそうな感じがする。
「ウィロー! 早く帰るわよ!」
「あーはいはい」
馬車の窓から顔を出したカントス夫人が声を張り上げる。
ウィローはそれにめんどくさそうに返事をしてから、ステラの頭を撫で、立ち去って行った。
城門に向かって遠ざかる馬車を見送り、邸宅の中に戻ろうとしたステラだったが、ジョシュアに手を引かれて別の方へ歩かされた。
方向的に街に連れて行きたいのだろうか。
「ベタベタすんなです!」
道行く人々に注目されるのに辟易とし、その元凶である少年の手をぶん回して離させる。
「君って大人しそうな外見なのに、時々暴れるから気が抜けないなぁ」
「そうさせているのは侯爵なんですけどっ!」
クスクス笑う彼をギロリと睨む。
先程の話し合いの後、自分なりにアレコレ考えてみたステラは、隣を歩く彼への不信感を募らせた。
どこまで把握していたのかは知らないが、彼がもっと早く動いたなら、ウィローがフレディをはめる事はなかっただろう。
そう思ってしまうと、問いかけずにいられなくなった。
「ダドリーさんが元恋人さんに殺されたと知っていたんですか?」
ジョシュアは、ステラをチラリと見た後、おもむろに近くのカフェのテラス席に座った。いつの間にやら、街の入り口に差し掛かっていたらしい。
「ここのガレット美味しいんだ。食べながら話そう」
「……ちょっと食いしん坊すぎなんですけどっ」
「君程じゃないけどね」
彼の自由な行動はどうかと思うが、ガレットという食べ物と彼の話に興味があるので、ステラは渋々向かいの席に腰を下ろした。
店員が運んで来たメニューを見せられても何を選んでいいのか分からず、注文はジョシュアに任せる。
「キノコのガレットと、ほうれん草のガレット、それとスープを適当に」
上機嫌で店員に告げる彼は、ステラの話を先送りにしている事をなんとも思ってないのだろうか。
半眼で彼を見つめながら、ミント風味の水をチビチビ飲む。
(うーん……マイペース)
答えの強要も出来ないので、辛抱強く待つしかない。
「さっきの質問ね。否定させてもらおうかな」
店員が立ち去った後、ジョシュアは漸く答えをくれた。
ステラはグラスをテーブルの上に戻し、コクリと頷く。
「ダドリーが誰かに殺されたのは察していた。でも犯人が誰なのかまでは分からなかったんだよ。アイツって、さっき話した様な人間性だから、色んな奴に恨まれていたからね」
「じゃあ、元恋人さんが殺したと知ったのはさっきだったんですね」
「だね。正直なところ、ダドリーの死体が見つかった場所的に、彼女の線は薄いかなって思ってた」
「協力者が居たと言っていました」
「王都に戻ったら探偵にでも探させるよ」
なるほど。ジョシュアはちゃんと不審人物の捜索をするつもりだったらしい。
毒性が強い物をばら撒かせる危険性をちゃんと把握しているのだろう。
「彼女を侯爵家に招待したのは、お金回りの話をさせる為だったんですか。というか、なんで侯爵はその辺りを把握していたんですか?」
「貴族は噂好きな連中ばかりなんだよ。『秘密にしておけ』と前置きしたら何を話しても良いと思ってる」
「悪い事は出来ませんね。侯爵」
「バレないようにやらないとね」
彼の言葉に呆れ、嘆息した。
ステラを攫った事を有耶無耶にしてしまおうと考えているのが透けて見える。
たぶん、彼にはつける薬がないんだろう。
「そうそう。庭師をクビにしたよ」
「え!?」
「君に危険な雑草を渡したんだから当然だよ」
「雑草というか、鈴蘭です」
「名前なんかどうでもいいよ」
湯気を立てるガレットが運ばれて来てしまったので、話が途切れた。
卵がドーンと乗っかった四角い食べ物は美味しそうなのに、なんだかモヤモヤが晴れない。
鈴蘭をくれたのは確かに庭師だった……と思う。
だけど、それがフラーゼ家に雇われていた人だったかどうかについては、疑問があるのだ。
もっと別の、人間ですらないナニカだったんじゃないだろうか?
頬杖をついて「ウーン」と唸っていると、口元に何かを差し出されたので、深く考えずに口を開いてパクリと食べる。
「ムグムグ……、はっ!」
直ぐにコックリとした卵の味が口の中に広がり、口を抑えた。
「な、何するんですか!? まだ神様に食前のお祈りが済んでいません!」
「味はどう?」
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