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番外編②
雷雨でも特別な一日②
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暖炉前に置かれたラグに腰を下ろし、そこに置かれたショールをかぶる。
濡れたシャツは肌に張り付いて気持ちが悪いが、ここに居ればすぐに乾くだろう。
ユラユラと燃える炎を眺めていると暇になり、いつのまにかボンヤリとジルと自分の関係について考えていた。
折角、結婚を前提として付き合っているのに、全く進展しない。
彼女は一度結婚した事があるくせに、とんでもない照れ屋で、それっぽい空気になると距離を取りたがる。ちょうどさっきみたいに……。
街中で見かけるカップル並みの付き合いぐらいは普通に許してほしいものだが、自分が間違っているのだろうか?
時々少し物足りない。だけど、前みたいに焦らなくなったのは。彼女が指輪を受け取ってくれたからだ。
いつか一緒に暮らせる様になると、目で確認できる事は意外と心に余裕をもたらしている。
取り留めの無い事を考えていると、次第に睡魔が押し寄せる。
(うーん……、婚約者の家のサロンで寝入るとか、ダサ……)
◇◇◇
暗い室内、一瞬だけカーテンが眩しく光、続いてゴロゴロと雷鳴の音が鳴り響く。
徐々に光と音の感覚が短くなっているので、雷雲がこの皇宮に近付いて来ているのだろう。
(煩いな……。何時止むんだよ)
ハイネはベッドの上で一つため息をつき、窓に背を向けた。
誕生日の今日十三歳になり、もう雷を怖がる年齢ではない。
それなのに、落ち着かない気分になっていた。
母も、乳母も、こんな風に雷が鳴り響く夜に死んでいったからかもしれない。
だから不快な気分になる。また自分から誰かを奪い去るんじゃないかと思うから――――。
一向に眠気が訪れない事に辟易とし、ベッドを這い出て靴を履く。
部屋の扉からするりと抜け出ると、近衛が緊張した面持ちでついて来ようとするが、適当な理由を付けて、私室の前に留めおく。
一人になりたいのだ。今は。
無駄に思える程に長い通路は等間隔に大きな窓が並び、時折光る雷により、昼間の様に明るく照らされる。そしてすぐに訪れる、深い、深い闇――――飲み込まれそうだ。
衛兵達に呼び止められたりしながら辿り着いたのは、絵画の間。巨大な扉を開け室内に入る。
壁を埋め吐くすのは、この宮殿が誇る芸術品の数々。それらは雷の光を受け、不気味に浮かび上がった。
肖像画に描かれた無数の目が、まるでハイネを嘲笑っているかのように感じられ、秋だというのに、背中にジットリと汗が滲む。
だけど、ここまで来た以上、目的を達成する前に私室に戻るなんてありえない。
部屋の奥に見たい絵があるのだ。
ハイネは足早にその場所まで進み、雷の光を待つ。
(あーあ。ランプを持ってくればよかった)
後悔しても、今更だ。戻って取りに行くのはかったるいから、このままでいいだろう。
一分も待たずして、再び眩い光が窓から差し込み、目の前の絵を照らした。
美しい女性だ。あんな一瞬の間じゃ、色合いなんて確認する事も出来ないのに、記憶が蘇る事で今見えた物の細部を補う。
太陽の光を紡いだ様な赤みを帯びた金髪。嵐の後の空を思わす瞳。くすみの無い白い肌。
やや吊り上がった眦は、挑発的な印象がある。父はきっとこの目に落とされたに違いない。
死んだ母の姿が巧みに描写されたその絵。
別にマザコンというわけではない。それに、絵に魂が宿っていると思っているわけでもない。
でも、今日また一つ歳をかさねた自分の姿を、彼女に見せに来ようと思った。単なる気まぐれだ。
弟のコルトを生んだことにより命を落とした母。
大きなお腹を抱えながらも、元気に歌を歌ったりしていたのに、数時間後、冷たい姿と対面させられた。
人はこれほど呆気なく命を落とすのかと、衝撃を受けた。
別れの言葉すらかけられなかったのだ……。
遺された弟は父に嫌われ、徹底的に無視されていた。
赤子の時はまだ良かった。だけど最近物心がついてきて、周囲の様子を理解してきた彼は一人でよく泣いている。
まだ四歳にしかなっていない弟を放っておくことも出来ず、しょうがなく本を読んでやったり、添い寝してやったりしているものの、時々虚しくなる。
弟の前で、いつでも余裕のある態度を取り続けているのは正直疲れる。勿論父の様に、弟が母を殺したとは思ってない。だけど、公務の場で臣下に隙の無い態度を見せ、弟を寝せるため、就寝ギリギリの瞬間まで弱い姿を晒せれないのは中々辛いのだ。
兄弟だとしても将来どの様な障害になるか分からない。この国の歴史を振り返ると、兄弟間での権力闘争は良く起こっていて、自分達にも無いとはいえない。だからそれなりに親しく接しつつも、心のどこかで壁を作る。
こんな立場でもなければ、こんな微妙な感情にはならなかった。兄弟に対する普通の情のみ抱けたら楽なのにと、何度思ったか分からない。
ポッカリと穴が開いた心を埋めるためには、どうすればいいのだろうか?
(雷がしつこく鳴るから感傷的な気持ちになるんだ! さっさと鳴りやめよ!)
十五分程膝を抱えて座っていたからか、尻が冷えている。
自分の行動が馬鹿馬鹿しく思えてきて立ち上がった。
(部屋に戻るか……)
ハイネが一歩踏み出すと、絵画の間の扉がギィ……と音をたてた。
(げ……誰だ……?)
暗がりの中に、長身の男の影が揺らめいた。その姿は、真っ直ぐ自分に向かって来る。
(暗殺者じゃ……?)
心臓が嫌な音を立てる。ジリジリと窓側に逃げて行くが、男は足音を立ててこちらに近付いて来る。
雷の光に照らし出されたその姿は――――。
◇◇◇
「――――ハイネ様。ハイネ様。起きれますか?」
軽く肩を揺らされる感覚に、ハッとする。
ガバリと身を起こすと、傍らにジルが居た。彼女にクスクスと笑われ、頬が熱を持つ。
「急に眠くなって、つい……」
「気持ち良さそうに寝ていらっしゃったから、そのままにしておこうかと思ったんですけど……」
「いや、折角アンタの家に来てるのに、寝てるだけなんて勿体ないし。起こしてくれて良かった」
「まぁ!」
ついウッカリ、素直に言い過ぎた事を後悔しつつも、先程の夢について考える。
あれは実際に会った事だ。
夢の続きを思い出す。
絵画の間に入って来たのは父である皇帝だった。近衛が深夜にブラブラとふらつくハイネを心配し、知らせに行ったらしい。
きつく叱られ腹が立ち、日頃の鬱憤を晴らす為に殴りかかったが、腕力差がありすぎて、倍返しにされた。
今よりも母親に似ていたハイネをよくボコボコに出来たものだと、今更ながらに思う。
だけどあの一件の後、父はそれなりにコルトと関わるようになった。彼なりに、自分の態度を反省したらしい。
(でもな、コルトを適当に人質に出したりもしたわけだし、あんま信用できないんだけど……)
微妙な家族関係に、そろそろウンザリしてくる。それだけに、ジルの家で過ごすと取り分け心地よく感じられるのだ。
「ちょうどポトフが煮えましたのよ。出来立てを一緒に食べましょう?」
「ポトフ……」
彼女が言う通り、部屋の中にはいい匂いが漂い、空腹を意識する。
「暖炉の熱を利用して作ってみたのですわ」
ジルは暖炉の上に乗せていた鍋を下ろし、鍋敷の上に乗せた。
暖房器具の上に鍋が乗っている光景を始めて目にし、軽く驚く。でもそれは嫌な感覚ではない。
それどころか妙に楽しい。
「ちゃんと煮えているのかよ?」
「ジャガイモにフォークがちゃんと置くまで突き刺せたので大丈夫ですわ! それに見てください。玉ねぎが少し半透明でしょう? これは良く煮えているという事なのです」
その説明が興味深くて、鍋の中を覗き込む。
黄金色のスープの中には、ジャガイモやニンジン、玉ねぎ、ポルチーニ茸、腸詰等が大きなままに、ゴロゴロと入っている。これは本当に料理なのだろうか? かなりワイルドだ。
でも、スープの表面には油が浮き、絶対不味いわけがないと、妙に確信を持てる。
ジルは深皿を手にし、ポトフを盛り付け、ハイネに手渡してくれた。
「悪いな」
「熱いから、気を付けてくださいね」
猫舌なのがバレている。何度か一緒に食事し、観察されたからだろう。少々気まずい。
暖炉前に置かれた木製のトレーの上には、食器と共に山盛りになった白パンや、栗のタルトが乗せられていた。
濡れたシャツは肌に張り付いて気持ちが悪いが、ここに居ればすぐに乾くだろう。
ユラユラと燃える炎を眺めていると暇になり、いつのまにかボンヤリとジルと自分の関係について考えていた。
折角、結婚を前提として付き合っているのに、全く進展しない。
彼女は一度結婚した事があるくせに、とんでもない照れ屋で、それっぽい空気になると距離を取りたがる。ちょうどさっきみたいに……。
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時々少し物足りない。だけど、前みたいに焦らなくなったのは。彼女が指輪を受け取ってくれたからだ。
いつか一緒に暮らせる様になると、目で確認できる事は意外と心に余裕をもたらしている。
取り留めの無い事を考えていると、次第に睡魔が押し寄せる。
(うーん……、婚約者の家のサロンで寝入るとか、ダサ……)
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暗い室内、一瞬だけカーテンが眩しく光、続いてゴロゴロと雷鳴の音が鳴り響く。
徐々に光と音の感覚が短くなっているので、雷雲がこの皇宮に近付いて来ているのだろう。
(煩いな……。何時止むんだよ)
ハイネはベッドの上で一つため息をつき、窓に背を向けた。
誕生日の今日十三歳になり、もう雷を怖がる年齢ではない。
それなのに、落ち着かない気分になっていた。
母も、乳母も、こんな風に雷が鳴り響く夜に死んでいったからかもしれない。
だから不快な気分になる。また自分から誰かを奪い去るんじゃないかと思うから――――。
一向に眠気が訪れない事に辟易とし、ベッドを這い出て靴を履く。
部屋の扉からするりと抜け出ると、近衛が緊張した面持ちでついて来ようとするが、適当な理由を付けて、私室の前に留めおく。
一人になりたいのだ。今は。
無駄に思える程に長い通路は等間隔に大きな窓が並び、時折光る雷により、昼間の様に明るく照らされる。そしてすぐに訪れる、深い、深い闇――――飲み込まれそうだ。
衛兵達に呼び止められたりしながら辿り着いたのは、絵画の間。巨大な扉を開け室内に入る。
壁を埋め吐くすのは、この宮殿が誇る芸術品の数々。それらは雷の光を受け、不気味に浮かび上がった。
肖像画に描かれた無数の目が、まるでハイネを嘲笑っているかのように感じられ、秋だというのに、背中にジットリと汗が滲む。
だけど、ここまで来た以上、目的を達成する前に私室に戻るなんてありえない。
部屋の奥に見たい絵があるのだ。
ハイネは足早にその場所まで進み、雷の光を待つ。
(あーあ。ランプを持ってくればよかった)
後悔しても、今更だ。戻って取りに行くのはかったるいから、このままでいいだろう。
一分も待たずして、再び眩い光が窓から差し込み、目の前の絵を照らした。
美しい女性だ。あんな一瞬の間じゃ、色合いなんて確認する事も出来ないのに、記憶が蘇る事で今見えた物の細部を補う。
太陽の光を紡いだ様な赤みを帯びた金髪。嵐の後の空を思わす瞳。くすみの無い白い肌。
やや吊り上がった眦は、挑発的な印象がある。父はきっとこの目に落とされたに違いない。
死んだ母の姿が巧みに描写されたその絵。
別にマザコンというわけではない。それに、絵に魂が宿っていると思っているわけでもない。
でも、今日また一つ歳をかさねた自分の姿を、彼女に見せに来ようと思った。単なる気まぐれだ。
弟のコルトを生んだことにより命を落とした母。
大きなお腹を抱えながらも、元気に歌を歌ったりしていたのに、数時間後、冷たい姿と対面させられた。
人はこれほど呆気なく命を落とすのかと、衝撃を受けた。
別れの言葉すらかけられなかったのだ……。
遺された弟は父に嫌われ、徹底的に無視されていた。
赤子の時はまだ良かった。だけど最近物心がついてきて、周囲の様子を理解してきた彼は一人でよく泣いている。
まだ四歳にしかなっていない弟を放っておくことも出来ず、しょうがなく本を読んでやったり、添い寝してやったりしているものの、時々虚しくなる。
弟の前で、いつでも余裕のある態度を取り続けているのは正直疲れる。勿論父の様に、弟が母を殺したとは思ってない。だけど、公務の場で臣下に隙の無い態度を見せ、弟を寝せるため、就寝ギリギリの瞬間まで弱い姿を晒せれないのは中々辛いのだ。
兄弟だとしても将来どの様な障害になるか分からない。この国の歴史を振り返ると、兄弟間での権力闘争は良く起こっていて、自分達にも無いとはいえない。だからそれなりに親しく接しつつも、心のどこかで壁を作る。
こんな立場でもなければ、こんな微妙な感情にはならなかった。兄弟に対する普通の情のみ抱けたら楽なのにと、何度思ったか分からない。
ポッカリと穴が開いた心を埋めるためには、どうすればいいのだろうか?
(雷がしつこく鳴るから感傷的な気持ちになるんだ! さっさと鳴りやめよ!)
十五分程膝を抱えて座っていたからか、尻が冷えている。
自分の行動が馬鹿馬鹿しく思えてきて立ち上がった。
(部屋に戻るか……)
ハイネが一歩踏み出すと、絵画の間の扉がギィ……と音をたてた。
(げ……誰だ……?)
暗がりの中に、長身の男の影が揺らめいた。その姿は、真っ直ぐ自分に向かって来る。
(暗殺者じゃ……?)
心臓が嫌な音を立てる。ジリジリと窓側に逃げて行くが、男は足音を立ててこちらに近付いて来る。
雷の光に照らし出されたその姿は――――。
◇◇◇
「――――ハイネ様。ハイネ様。起きれますか?」
軽く肩を揺らされる感覚に、ハッとする。
ガバリと身を起こすと、傍らにジルが居た。彼女にクスクスと笑われ、頬が熱を持つ。
「急に眠くなって、つい……」
「気持ち良さそうに寝ていらっしゃったから、そのままにしておこうかと思ったんですけど……」
「いや、折角アンタの家に来てるのに、寝てるだけなんて勿体ないし。起こしてくれて良かった」
「まぁ!」
ついウッカリ、素直に言い過ぎた事を後悔しつつも、先程の夢について考える。
あれは実際に会った事だ。
夢の続きを思い出す。
絵画の間に入って来たのは父である皇帝だった。近衛が深夜にブラブラとふらつくハイネを心配し、知らせに行ったらしい。
きつく叱られ腹が立ち、日頃の鬱憤を晴らす為に殴りかかったが、腕力差がありすぎて、倍返しにされた。
今よりも母親に似ていたハイネをよくボコボコに出来たものだと、今更ながらに思う。
だけどあの一件の後、父はそれなりにコルトと関わるようになった。彼なりに、自分の態度を反省したらしい。
(でもな、コルトを適当に人質に出したりもしたわけだし、あんま信用できないんだけど……)
微妙な家族関係に、そろそろウンザリしてくる。それだけに、ジルの家で過ごすと取り分け心地よく感じられるのだ。
「ちょうどポトフが煮えましたのよ。出来立てを一緒に食べましょう?」
「ポトフ……」
彼女が言う通り、部屋の中にはいい匂いが漂い、空腹を意識する。
「暖炉の熱を利用して作ってみたのですわ」
ジルは暖炉の上に乗せていた鍋を下ろし、鍋敷の上に乗せた。
暖房器具の上に鍋が乗っている光景を始めて目にし、軽く驚く。でもそれは嫌な感覚ではない。
それどころか妙に楽しい。
「ちゃんと煮えているのかよ?」
「ジャガイモにフォークがちゃんと置くまで突き刺せたので大丈夫ですわ! それに見てください。玉ねぎが少し半透明でしょう? これは良く煮えているという事なのです」
その説明が興味深くて、鍋の中を覗き込む。
黄金色のスープの中には、ジャガイモやニンジン、玉ねぎ、ポルチーニ茸、腸詰等が大きなままに、ゴロゴロと入っている。これは本当に料理なのだろうか? かなりワイルドだ。
でも、スープの表面には油が浮き、絶対不味いわけがないと、妙に確信を持てる。
ジルは深皿を手にし、ポトフを盛り付け、ハイネに手渡してくれた。
「悪いな」
「熱いから、気を付けてくださいね」
猫舌なのがバレている。何度か一緒に食事し、観察されたからだろう。少々気まずい。
暖炉前に置かれた木製のトレーの上には、食器と共に山盛りになった白パンや、栗のタルトが乗せられていた。
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