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誘い 6
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6
後藤家の家に入ると、フラットが待っていた。即行何か言いたげであったが、こらえているようである。
時乃は、フラットの、ごく普通に。
「ただいまもどった」
と挨拶した。フラットは少し日焼けした顔に笑みを浮かべて。
「澄香おめでとう!悪をしたようだな」
「うるさい!」
「なんだ、怒るところではないだろ」
時乃は、フラットの鞄を強く渡す。
「俺は、総理事だからな。連絡は来ている。上手く言っておいたから、安心して悪をなせ」
「わたしは、正いいことをしたんだ!」
「澄香、少し変わったか」
「気のせいだろ」
「そうか」とフラット。
「そうだ!」と時乃。
その日のうちに電話があり、明日から普通に登校してもよいこととなった。
時乃の心の中では、煮え切らないものを感じていた。
次の日、ごく普通に登校する。クラスメイトの反応が気になる。時乃自身は、そのようなことを今まで気にしたことはないのだが、最近は、どうも違っていた。
教室のドアを開け中に入る。クラスの生徒の視線が時乃に向く。自分の席に着くと。石原が声をかけてきた。
「澄香、昨日はありがとう」
「いや」
錦野も時乃のそばに来た。
「澄香、昨日は、その、先生達に説明遅れて、ごめん」
「いや」
数名の男子生徒が来た。
「時乃、昨日、中野を倒したんだってな」
「最高だぜ、時乃」
「俺は、散々あいつ等から、ボコられて、むかつきの頂点だったぜ」
時乃は、頬を赤らめて、頬に右手を当てながら。
「いや。わたしは、ごく普通のことをしただけだ」
「普通ではないが、最高にいけてる」
「だな」男子生徒は、相槌を打った。
この世界には、確かにむかつくこともある。でも、気持ちの安らぐ者や楽しませてくれる者もいる。
時乃は、健二の虐めにあった記憶を誇張解釈していた。でも、今は、決して日本人を憎んではいなかったと感じる。フィンが言っていたことが正しいと思っていた。時乃は、授業中も思いを巡らしていた。
体育の授業で、研修の先生が紹介された。
「体育授業の研修にきました小田学、二十二歳、短い期間ですが、よろしくお願いします」
体格の良い、短髪の清々しい青年である。
「授業に入る前に、体育祭の出場種目について説明する」
体育教師が説明を始める。競技種目が、黒板に書き出される。
時乃は、外を眺めていた。流れる雲が真鍮色の髪に影を作る。茶色の瞳が遥か彼方を見つめているように遠い目をしている。
体育教師は、説明が終わり、生徒に運動場に出るように促す。
石原が時乃の肩を揺らす。
「澄香、運動場に行くよ」
「そうなのか?」
「そうですよ」
時乃は、席を立ち、石原に付き添う錦野の後に憑いていく。
靴を履き替え、運動場へ。まだ、日差しが強く、時乃の白い肌を痛めつける。
百メートル走の計測が始まる。時乃は、ただの授業と思っていた。適当に力をぬいて走る。結果、クラス一である。
石原は、手を叩きながら。
「澄香!すごいね」
「いや」
「おめでとう。百メートル走と男女混合リレー」
「何それ?」
時乃は、頭を傾ける。
「聞いていなかったの。体育祭の選手決めるって」
「そうなのか?」時乃は、錦野に聞く。
「そうですよ」
時乃は、先ほどの説明を聞いていなかった。聞いていた生徒の中には、わざとタイムを遅らした者もいただろう。
時乃に、そんな真似ができたとは思えないが、このところ自分の間抜けざまに、苦笑した。
六時間目の授業も終わり、帰り支度をしていると、時乃は、ふと石原に話しかけた。
「石原、体育祭とは、何をするんだ」
「そうね。競争して、勝つことです」
「なるほど、勝つことなのか」
石原は、大きな瞳を時乃に向け。
「澄香、今日私の家にこない?」
「行ってもいいのか?」
「もちろんですよ。錦野さんも来ますし」
「いってみる」時乃は、立ち上がった。
「うんうん」
錦野は、石原の車椅子を手慣れた手つきで押していく。時乃は、後から憑いていていく。
真鍮色の髪をゆらりと揺らしながら、何時になく楽しそうである。
ほどなく、外装を煉瓦諷にした。石原の家に着く。車椅子用のスロープがあり、玄関の前から横に伸びている。リビングに面したテラスハウスが車椅子用の玄関になっていた。
石原は家に入ると「ただいま」と大きな声で言い。屋内用の車椅子に乗り換える。
リビングから、男の声で「おかえり」と聞こえた。
「お兄ちゃん帰っていたんだ」
身長百七十センチ位の細身の青年が、テラスハウスに来た。
錦野も「こんにちは」と挨拶する。
時乃も遅れて「こんにちは」と棒読みに挨拶をする。
「君、初めて見るね」少年は、時乃に声をかけた。
時乃は、どう話せばいいのかわからず、少しうつむいた。真鋳色の髪に光があたり、綺麗に輝いた。
石原瑠奈は、気を利かせて。
「澄香、お兄ちゃんの真咲です。学校は違うけど県立高校の三年生」
つづけて石原は、時乃を紹介した。真咲は、時乃に見とれてしまい。ときめきを覚えていた。
リビングに入り。二人は、ソファーに座った。石原は、電動車椅子でアイスコーヒーを用意する。真咲は、時乃を見たいけれど、嫌われるといけないと思い、台所にいた。
石原は、なんとなく兄の態度に気づき。
「お兄ちゃんもこっちに来て、コーヒー飲みませんか?」
真咲は、平常心を装いながら。
「いいのかい?邪魔にならないかな」
「大丈夫ですよ」石原瑠奈は、優しく手招きをする。
真咲は、時乃の向かいのソファーに座った。内心「ラッキー」と思った。
他愛無い話や、体育祭や学校のことなどを話していた。時乃も解らないことを聞いたのだが、その質問が面白く、皆、笑いに包まれた。
帰りの時間になり「また、明日ね」と石原が挨拶をし。錦野も「ばいばいね」と挨拶をした。時乃は、さすがに(ばいばい)は言えないと思った。やむを得ず「さよなら」と言いながら、手を振ってみた。真咲は、その仕草に心を奪われた。石原瑠奈は、兄の何時もと違う態度を見てとって、二人が門を出たのを見てから。
「お兄ちゃん。時乃さんのことを好きになちゃったの」
「いや。その。なんだ。友達になれるかな」
「正直に言いなさい」
「いや。その。忘れていた宿題しないと」
真咲は、顔を真っ赤にして、自分の部屋に駆け込んだ。
「お兄ちゃん。みえみえだぞ」
数日後、時乃は、何時ものように学校へ向かった。途中なにげに、土偶のことを考えていた。異世界人は、幾度となく地球に来ている。土偶の存在も証拠の一つであると、考えていた。
学校に到着し、靴箱を開けた。なにやら封筒が入っている。鞄をおろし、封筒手に取る。
「時乃澄香さんへ。ふむ」
時乃は、この手紙が『果たし状』だとかとい発想はすることなく鞄の中に入れた。
時乃は、後藤家に帰ってから、手紙を思い出し、二階の七畳半の部屋で開封する。フィンが、横で端末と自分を繋いで作業をしている。
『お久しぶりです。僕は、石原真咲です。何時も妹がお世話になっています。僕は、最初に、あなたにお会いした時、心臓が破裂しそうでした。一目ぼれと言うのかな、自分でも恥ずかしいのですが、単刀直入に書きます。僕は、時乃澄香あなたが、好きです。よろしければ、お付き合い下さい』
あと。スマートフォンの番号とメールアドレスが書いてある。
この手紙は、石原瑠奈が、靴箱に入れたのである。兄の後押しがしたくて、しかたがないのである。
時乃は、ふむと考え込み。
「フィン。お付き合いくださいとは、友達になってくれということなのか」
フィンは、体を動かすことなく。
「んー。それは、恋人になってくださいと言うことかな。もしくは、その前の段階かな」
「何それ?」
「んー。」
「フィン!これ、読んで」
時乃は、真咲からの手紙を渡す。
「んー。澄香のことを愛しているということかな」
「そなのか。って。真奈とカールのようなものか?」
「んー。間違いなくそうでしょう」
時乃は、さすがに動揺した。弟、真奈が、澄香を裏切ったのは、アンテオカス帝の子、カールを愛したからである。
時乃は、フラットにこの手紙が見つかることを恐れた。きっと大爆笑するからである。
「フィン、手紙返して」
「いえいえ。どうするの?返事」
「そんなに早く返事が必要なのか?」
「んー。ゆっくりで、何時でもいいと思いますよ」
「少し休むから有明に行く、あとたのむ」
「ごゆっくり」
時乃は、有明の中に入っていった。真奈の空間転移魔法で、大きな金槌が、頭に落ちてきた気分であった。
後藤家の家に入ると、フラットが待っていた。即行何か言いたげであったが、こらえているようである。
時乃は、フラットの、ごく普通に。
「ただいまもどった」
と挨拶した。フラットは少し日焼けした顔に笑みを浮かべて。
「澄香おめでとう!悪をしたようだな」
「うるさい!」
「なんだ、怒るところではないだろ」
時乃は、フラットの鞄を強く渡す。
「俺は、総理事だからな。連絡は来ている。上手く言っておいたから、安心して悪をなせ」
「わたしは、正いいことをしたんだ!」
「澄香、少し変わったか」
「気のせいだろ」
「そうか」とフラット。
「そうだ!」と時乃。
その日のうちに電話があり、明日から普通に登校してもよいこととなった。
時乃の心の中では、煮え切らないものを感じていた。
次の日、ごく普通に登校する。クラスメイトの反応が気になる。時乃自身は、そのようなことを今まで気にしたことはないのだが、最近は、どうも違っていた。
教室のドアを開け中に入る。クラスの生徒の視線が時乃に向く。自分の席に着くと。石原が声をかけてきた。
「澄香、昨日はありがとう」
「いや」
錦野も時乃のそばに来た。
「澄香、昨日は、その、先生達に説明遅れて、ごめん」
「いや」
数名の男子生徒が来た。
「時乃、昨日、中野を倒したんだってな」
「最高だぜ、時乃」
「俺は、散々あいつ等から、ボコられて、むかつきの頂点だったぜ」
時乃は、頬を赤らめて、頬に右手を当てながら。
「いや。わたしは、ごく普通のことをしただけだ」
「普通ではないが、最高にいけてる」
「だな」男子生徒は、相槌を打った。
この世界には、確かにむかつくこともある。でも、気持ちの安らぐ者や楽しませてくれる者もいる。
時乃は、健二の虐めにあった記憶を誇張解釈していた。でも、今は、決して日本人を憎んではいなかったと感じる。フィンが言っていたことが正しいと思っていた。時乃は、授業中も思いを巡らしていた。
体育の授業で、研修の先生が紹介された。
「体育授業の研修にきました小田学、二十二歳、短い期間ですが、よろしくお願いします」
体格の良い、短髪の清々しい青年である。
「授業に入る前に、体育祭の出場種目について説明する」
体育教師が説明を始める。競技種目が、黒板に書き出される。
時乃は、外を眺めていた。流れる雲が真鍮色の髪に影を作る。茶色の瞳が遥か彼方を見つめているように遠い目をしている。
体育教師は、説明が終わり、生徒に運動場に出るように促す。
石原が時乃の肩を揺らす。
「澄香、運動場に行くよ」
「そうなのか?」
「そうですよ」
時乃は、席を立ち、石原に付き添う錦野の後に憑いていく。
靴を履き替え、運動場へ。まだ、日差しが強く、時乃の白い肌を痛めつける。
百メートル走の計測が始まる。時乃は、ただの授業と思っていた。適当に力をぬいて走る。結果、クラス一である。
石原は、手を叩きながら。
「澄香!すごいね」
「いや」
「おめでとう。百メートル走と男女混合リレー」
「何それ?」
時乃は、頭を傾ける。
「聞いていなかったの。体育祭の選手決めるって」
「そうなのか?」時乃は、錦野に聞く。
「そうですよ」
時乃は、先ほどの説明を聞いていなかった。聞いていた生徒の中には、わざとタイムを遅らした者もいただろう。
時乃に、そんな真似ができたとは思えないが、このところ自分の間抜けざまに、苦笑した。
六時間目の授業も終わり、帰り支度をしていると、時乃は、ふと石原に話しかけた。
「石原、体育祭とは、何をするんだ」
「そうね。競争して、勝つことです」
「なるほど、勝つことなのか」
石原は、大きな瞳を時乃に向け。
「澄香、今日私の家にこない?」
「行ってもいいのか?」
「もちろんですよ。錦野さんも来ますし」
「いってみる」時乃は、立ち上がった。
「うんうん」
錦野は、石原の車椅子を手慣れた手つきで押していく。時乃は、後から憑いていていく。
真鍮色の髪をゆらりと揺らしながら、何時になく楽しそうである。
ほどなく、外装を煉瓦諷にした。石原の家に着く。車椅子用のスロープがあり、玄関の前から横に伸びている。リビングに面したテラスハウスが車椅子用の玄関になっていた。
石原は家に入ると「ただいま」と大きな声で言い。屋内用の車椅子に乗り換える。
リビングから、男の声で「おかえり」と聞こえた。
「お兄ちゃん帰っていたんだ」
身長百七十センチ位の細身の青年が、テラスハウスに来た。
錦野も「こんにちは」と挨拶する。
時乃も遅れて「こんにちは」と棒読みに挨拶をする。
「君、初めて見るね」少年は、時乃に声をかけた。
時乃は、どう話せばいいのかわからず、少しうつむいた。真鋳色の髪に光があたり、綺麗に輝いた。
石原瑠奈は、気を利かせて。
「澄香、お兄ちゃんの真咲です。学校は違うけど県立高校の三年生」
つづけて石原は、時乃を紹介した。真咲は、時乃に見とれてしまい。ときめきを覚えていた。
リビングに入り。二人は、ソファーに座った。石原は、電動車椅子でアイスコーヒーを用意する。真咲は、時乃を見たいけれど、嫌われるといけないと思い、台所にいた。
石原は、なんとなく兄の態度に気づき。
「お兄ちゃんもこっちに来て、コーヒー飲みませんか?」
真咲は、平常心を装いながら。
「いいのかい?邪魔にならないかな」
「大丈夫ですよ」石原瑠奈は、優しく手招きをする。
真咲は、時乃の向かいのソファーに座った。内心「ラッキー」と思った。
他愛無い話や、体育祭や学校のことなどを話していた。時乃も解らないことを聞いたのだが、その質問が面白く、皆、笑いに包まれた。
帰りの時間になり「また、明日ね」と石原が挨拶をし。錦野も「ばいばいね」と挨拶をした。時乃は、さすがに(ばいばい)は言えないと思った。やむを得ず「さよなら」と言いながら、手を振ってみた。真咲は、その仕草に心を奪われた。石原瑠奈は、兄の何時もと違う態度を見てとって、二人が門を出たのを見てから。
「お兄ちゃん。時乃さんのことを好きになちゃったの」
「いや。その。なんだ。友達になれるかな」
「正直に言いなさい」
「いや。その。忘れていた宿題しないと」
真咲は、顔を真っ赤にして、自分の部屋に駆け込んだ。
「お兄ちゃん。みえみえだぞ」
数日後、時乃は、何時ものように学校へ向かった。途中なにげに、土偶のことを考えていた。異世界人は、幾度となく地球に来ている。土偶の存在も証拠の一つであると、考えていた。
学校に到着し、靴箱を開けた。なにやら封筒が入っている。鞄をおろし、封筒手に取る。
「時乃澄香さんへ。ふむ」
時乃は、この手紙が『果たし状』だとかとい発想はすることなく鞄の中に入れた。
時乃は、後藤家に帰ってから、手紙を思い出し、二階の七畳半の部屋で開封する。フィンが、横で端末と自分を繋いで作業をしている。
『お久しぶりです。僕は、石原真咲です。何時も妹がお世話になっています。僕は、最初に、あなたにお会いした時、心臓が破裂しそうでした。一目ぼれと言うのかな、自分でも恥ずかしいのですが、単刀直入に書きます。僕は、時乃澄香あなたが、好きです。よろしければ、お付き合い下さい』
あと。スマートフォンの番号とメールアドレスが書いてある。
この手紙は、石原瑠奈が、靴箱に入れたのである。兄の後押しがしたくて、しかたがないのである。
時乃は、ふむと考え込み。
「フィン。お付き合いくださいとは、友達になってくれということなのか」
フィンは、体を動かすことなく。
「んー。それは、恋人になってくださいと言うことかな。もしくは、その前の段階かな」
「何それ?」
「んー。」
「フィン!これ、読んで」
時乃は、真咲からの手紙を渡す。
「んー。澄香のことを愛しているということかな」
「そなのか。って。真奈とカールのようなものか?」
「んー。間違いなくそうでしょう」
時乃は、さすがに動揺した。弟、真奈が、澄香を裏切ったのは、アンテオカス帝の子、カールを愛したからである。
時乃は、フラットにこの手紙が見つかることを恐れた。きっと大爆笑するからである。
「フィン、手紙返して」
「いえいえ。どうするの?返事」
「そんなに早く返事が必要なのか?」
「んー。ゆっくりで、何時でもいいと思いますよ」
「少し休むから有明に行く、あとたのむ」
「ごゆっくり」
時乃は、有明の中に入っていった。真奈の空間転移魔法で、大きな金槌が、頭に落ちてきた気分であった。
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❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
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