10 / 35
弱者を助ける 2
しおりを挟む
障害者、ひきこもり、健二もそうであったが、オタクの方々など、工場の人材確保は順調であった。テレビCMも順調。各拠点への商品配送も完了。生産ラインを海外版に変更して、全世界的に売り出す準備に入っていた。
時乃は、工場の中を真鍮色の髪を揺らしながら歩いていた。ときおり太陽の光がり美しく輝いていた。一見して日本人には見えないが、フィンがハッキングして、戸籍を作り、書類上は、誰がなんと言おうが日本人である。
時乃は、開発室のドアを開け、自分のブースに座った。なんとなくPCの電源を入れる。現代のPCではありえない速度で、立ち上がる。そして、オンラインゲームにログインする。
『チャットに、ティが入室されました』
「このゲームも開発遅いな。スクエアーで開発すれば神ゲーになりそうなのにな」
キャラクター選択の画面が出る。
「そういえば健二は、女キャラ使っていたから、ネカマの疑いを賭けられていたな。ここは一つOFF会もかねて営業に回るか!」
時乃は、顔に笑みを浮かべて。
(本当は、わたしも女でもないけどな)と心の中で思った。
時乃は、受話器をとり内線を押す。
「フィン!ゲームプログラムとCG関連いつでも受けること可能だよな。個人的に、丸川書店やウィニーに営業に行きたいと思うのだが、どうだろう」
「んーアポとりますよ。まだ、こちらは無名の会社ですけど、デモのDVD見てもらえば、良い方向でいけると思いますから」
「予定が決まったら、連絡たのむ」
「了解。澄香」
フィンは、社長秘書と言う肩書で、アポを取った。書類上は、時乃が社長である。
時乃のブースの電話がなる。
「澄香!アポ取れましたよ。八月十日東京本社ですね。んー。よりによって、OS発売三日後ですね。少し忙しいけど、よろしい?」
時乃は、左手で真鍮色の髪を触りながら。
「ぜんぜんOK」
「んー。変な日本語」
「そうなのか」
「そうですよ」
時乃はオンラインゲームのチャットに。
(RANさん、今度、仕事で東京に行きます。もしよろしければお会いしませんか?)
(いいよ。あたしも暇だし、腐女子だからね)
(後で、家の電話番号とPCのメールアドレスをヤプーのブリーフケース入れておくね。当日は、新幹線出入り口で、紙にRANさんと書いておきます)と可愛く時乃は、打ってみた。
(わかったよ!)
(では、落ちますね)と時乃
(またね~ノシ)
「東京に行ったら。とりあえず秋葉原に行かないとな。あとメイド喫茶に興味がある。人にではなくコスチュームの出来具合とかに、興味深々」
OS風林火山の日本での発売が開始された。大手電気店では、一週間前から並ぶ者もいて、その人気は凄いものであった。間違いなく日本のOSは九十九%風林火山になるだろう。
時乃もテレビの記者会見などマスコミ関連で表舞台に出てきた。
目立つのはあまり好きではなかったが、後藤家に、楽な生活をさせてあげられることが、とても嬉しかった。
「澄香も表舞台に出たからこれからは、迂闊な行動はできないな」
フラットが、工場の食堂で、ドリンクを飲みながら呟いた。
「でも、確か御使いは、写真に写っても、記憶に残りにくいと聞いたことがあるな」
フラットは、ドリンクのカップをゴミ箱に捨てると廊下に出た。
現在工場は、従業員とヘルパーで賑わっている。ほとんどオートメーションなので、事務的な作業が多く、障害者の方々も無理なく働くことが出来ている。
フラットは、搬出プラットホームへと向かった。トラックへの積み込みなど力仕事をすることにしている。
第二工場も、すでに完成していて、機械をいれるのみとなっている。その隣には、倉庫を十二用意してある。その中の一つに、異世界の兵器、ハルバ・エボリューション・1が、解体された部品の状態で置かれていた。
「メイティ!シリアル五十六のパーツお願い」
「はい」
フィンとメイティは、仕事の合間にハルバを組み立てている。このような兵器を使う日がこないほうがよいのだが。アフガニスタンで、バトルPと交戦しているため、配備することになった。
友軍バトルPでは無かったと言うことは、アンテオカス帝のプレアディス正規軍の可能性が高い。時乃の世界では、長く戦争が続いていたが、真奈の裏切りにより、世界のバランスは崩れ、プレアディスが、ほぼ統一していた。それなのに何故、こちらの世界、地球に出現したのか不思議であった。
このことに関して、メルティは、嫌な予感がしていた。メルティの能力は未来予測。何時も力を出せるわけではないが、時折ビジョンが飛び込んでくる。
『日本人が危ない』
「わたしにビジョンがくるなんて、澄香様の時以来ですわ」
メルティは、祈る姿勢をとり、聖方陣を形成して瞑想に入った。
時乃は、工場の中を真鍮色の髪を揺らしながら歩いていた。ときおり太陽の光がり美しく輝いていた。一見して日本人には見えないが、フィンがハッキングして、戸籍を作り、書類上は、誰がなんと言おうが日本人である。
時乃は、開発室のドアを開け、自分のブースに座った。なんとなくPCの電源を入れる。現代のPCではありえない速度で、立ち上がる。そして、オンラインゲームにログインする。
『チャットに、ティが入室されました』
「このゲームも開発遅いな。スクエアーで開発すれば神ゲーになりそうなのにな」
キャラクター選択の画面が出る。
「そういえば健二は、女キャラ使っていたから、ネカマの疑いを賭けられていたな。ここは一つOFF会もかねて営業に回るか!」
時乃は、顔に笑みを浮かべて。
(本当は、わたしも女でもないけどな)と心の中で思った。
時乃は、受話器をとり内線を押す。
「フィン!ゲームプログラムとCG関連いつでも受けること可能だよな。個人的に、丸川書店やウィニーに営業に行きたいと思うのだが、どうだろう」
「んーアポとりますよ。まだ、こちらは無名の会社ですけど、デモのDVD見てもらえば、良い方向でいけると思いますから」
「予定が決まったら、連絡たのむ」
「了解。澄香」
フィンは、社長秘書と言う肩書で、アポを取った。書類上は、時乃が社長である。
時乃のブースの電話がなる。
「澄香!アポ取れましたよ。八月十日東京本社ですね。んー。よりによって、OS発売三日後ですね。少し忙しいけど、よろしい?」
時乃は、左手で真鍮色の髪を触りながら。
「ぜんぜんOK」
「んー。変な日本語」
「そうなのか」
「そうですよ」
時乃はオンラインゲームのチャットに。
(RANさん、今度、仕事で東京に行きます。もしよろしければお会いしませんか?)
(いいよ。あたしも暇だし、腐女子だからね)
(後で、家の電話番号とPCのメールアドレスをヤプーのブリーフケース入れておくね。当日は、新幹線出入り口で、紙にRANさんと書いておきます)と可愛く時乃は、打ってみた。
(わかったよ!)
(では、落ちますね)と時乃
(またね~ノシ)
「東京に行ったら。とりあえず秋葉原に行かないとな。あとメイド喫茶に興味がある。人にではなくコスチュームの出来具合とかに、興味深々」
OS風林火山の日本での発売が開始された。大手電気店では、一週間前から並ぶ者もいて、その人気は凄いものであった。間違いなく日本のOSは九十九%風林火山になるだろう。
時乃もテレビの記者会見などマスコミ関連で表舞台に出てきた。
目立つのはあまり好きではなかったが、後藤家に、楽な生活をさせてあげられることが、とても嬉しかった。
「澄香も表舞台に出たからこれからは、迂闊な行動はできないな」
フラットが、工場の食堂で、ドリンクを飲みながら呟いた。
「でも、確か御使いは、写真に写っても、記憶に残りにくいと聞いたことがあるな」
フラットは、ドリンクのカップをゴミ箱に捨てると廊下に出た。
現在工場は、従業員とヘルパーで賑わっている。ほとんどオートメーションなので、事務的な作業が多く、障害者の方々も無理なく働くことが出来ている。
フラットは、搬出プラットホームへと向かった。トラックへの積み込みなど力仕事をすることにしている。
第二工場も、すでに完成していて、機械をいれるのみとなっている。その隣には、倉庫を十二用意してある。その中の一つに、異世界の兵器、ハルバ・エボリューション・1が、解体された部品の状態で置かれていた。
「メイティ!シリアル五十六のパーツお願い」
「はい」
フィンとメイティは、仕事の合間にハルバを組み立てている。このような兵器を使う日がこないほうがよいのだが。アフガニスタンで、バトルPと交戦しているため、配備することになった。
友軍バトルPでは無かったと言うことは、アンテオカス帝のプレアディス正規軍の可能性が高い。時乃の世界では、長く戦争が続いていたが、真奈の裏切りにより、世界のバランスは崩れ、プレアディスが、ほぼ統一していた。それなのに何故、こちらの世界、地球に出現したのか不思議であった。
このことに関して、メルティは、嫌な予感がしていた。メルティの能力は未来予測。何時も力を出せるわけではないが、時折ビジョンが飛び込んでくる。
『日本人が危ない』
「わたしにビジョンがくるなんて、澄香様の時以来ですわ」
メルティは、祈る姿勢をとり、聖方陣を形成して瞑想に入った。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
薄幸召喚士令嬢もふもふの霊獣の未来予知で破滅フラグをへし折ります
盛平
ファンタジー
レティシアは薄幸な少女だった。亡くなった母の再婚相手に辛く当たられ、使用人のように働かされていた。そんなレティシアにも幸せになれるかもしれないチャンスがおとずれた。亡くなった母の遺言で、十八歳になったら召喚の儀式をするようにといわれていたのだ。レティシアが召喚の儀式をすると、可愛いシマリスの霊獣があらわれた。これから幸せがおとずれると思っていた矢先、レティシアはハンサムな王子からプロポーズされた。だがこれは、レティシアの契約霊獣の力を手に入れるための結婚だった。レティシアは冷血王子の策略により、無惨に殺される運命にあった。レティシアは霊獣の力で、未来の夢を視ていたのだ。最悪の未来を変えるため、レティシアは剣を取り戦う道を選んだ。
ゴボウでモンスターを倒したら、トップ配信者になりました。
あけちともあき
ファンタジー
冴えない高校生女子、きら星はづき(配信ネーム)。
彼女は陰キャな自分を変えるため、今巷で話題のダンジョン配信をしようと思い立つ。
初配信の同接はわずか3人。
しかしその配信でゴボウを使ってゴブリンを撃退した切り抜き動画が作られ、はづきはSNSのトレンドに。
はづきのチャンネルの登録者数は増え、有名冒険配信会社の所属配信者と偶然コラボしたことで、さらにはづきの名前は知れ渡る。
ついには超有名配信者に言及されるほどにまで名前が広がるが、そこから逆恨みした超有名配信者のガチ恋勢により、あわやダンジョン内でアカウントBANに。
だが、そこから華麗に復活した姿が、今までで最高のバズりを引き起こす。
増え続ける登録者数と、留まる事を知らない同接の増加。
ついには、親しくなった有名会社の配信者の本格デビュー配信に呼ばれ、正式にコラボ。
トップ配信者への道をひた走ることになってしまったはづき。
そこへ、おバカな迷惑系アワチューバーが引き起こしたモンスタースタンピード、『ダンジョンハザード』がおそいかかり……。
これまで培ったコネと、大量の同接の力ではづきはこれを鎮圧することになる。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
転生先は盲目幼女でした ~前世の記憶と魔法を頼りに生き延びます~
丹辺るん
ファンタジー
前世の記憶を持つ私、フィリス。思い出したのは五歳の誕生日の前日。
一応貴族……伯爵家の三女らしい……私は、なんと生まれつき目が見えなかった。
それでも、優しいお姉さんとメイドのおかげで、寂しくはなかった。
ところが、まともに話したこともなく、私を気に掛けることもない父親と兄からは、なぜか厄介者扱い。
ある日、不幸な事故に見せかけて、私は魔物の跋扈する場所で見捨てられてしまう。
もうダメだと思ったとき、私の前に現れたのは……
これは捨てられた盲目の私が、魔法と前世の記憶を頼りに生きる物語。
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。
転生幼女の攻略法〜最強チートの異世界日記〜
みおな
ファンタジー
私の名前は、瀬尾あかり。
37歳、日本人。性別、女。職業は一般事務員。容姿は10人並み。趣味は、物語を書くこと。
そう!私は、今流行りのラノベをスマホで書くことを趣味にしている、ごくごく普通のOLである。
今日も、いつも通りに仕事を終え、いつも通りに帰りにスーパーで惣菜を買って、いつも通りに1人で食事をする予定だった。
それなのに、どうして私は道路に倒れているんだろう?後ろからぶつかってきた男に刺されたと気付いたのは、もう意識がなくなる寸前だった。
そして、目覚めた時ー
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャららA12・山もり
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる