愛してると言いなさい・番外編

安芸

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8、クリスマス特別編聖なる夜 前編・Merry Christmas!

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「よし、完璧」

 紅緒は我ながらよくできた、とひとり悦にいった。
 クリスマス・ツリーはもみの木によく似た常緑樹で、高さ三メートルくらい。
 オーナメントは先端に星飾り、天使、リンゴの形をしたクリスマス・ボール、キャンディケイン、金・銀・赤・緑のリボンとたくさんのベルを飾り紐で結わえる。それから、アイシングで絵を描いた色々な形の手作りクッキー。
 電気が使えないので電飾がないのは少々寂しいが、これでも十分だ。

 一昨日、ほぼ一日がかりで室内にクリスマス装飾を施した。
 あちこちにリボンを結び、天使や星をちりばめた。窓辺にはヤドリギを吊るす。この下に立った人たちはキスすることができる、クリスマスならではの伝統だ。

 今日は朝から厨房で奮闘し、ジーチェと宮廷料理長にも手伝ってもらい、ごちそうと特大ケーキが完成。
 ジーチェ以下、応援に駆り出された侍女たちは厨房からせっせと料理をワゴンに乗せて運び出していく。
 十時間かけてじっくり焼いた七面鳥もこんがりとおいしそうに焼き上がった。オーブンから慎重に取り出して、大皿に盛り付けてから、リゼを呼ぶ。

「これはテーブルの中央に運んでね。ひっくり返さないように気をつけてください」
「わかった。あ、そこのシャンパンも全部僕が持っていく。ベニオは先に支度していいよ」
「そう? じゃあ、お言葉に甘えようかな。ジーチェ! そろそろ着替えに行こ」

 紅緒が声をかけると、ジーチェは控えめに会釈して言う。

「いえ、せっかくですが、私は使用人ですし、やはり辞退致します。場違いだと――」
「そんなことないです。ジーチェにはいつもなにかとお世話になっているし、内輪のパーティなんだから、あまり気を遣わないで。今日は親しいひとたち皆で楽しく過ごしたいの。ね?」
「……では、せめてお飲みものの給仕を務めさせていただくということでしたら……」
 
 これ以上の押し問答は時間の無駄だなあ、と紅緒はひとまずジーチェの提案を呑むことにした。
 二人で急ぎ居室に戻り、続きの間にこもる。
 今日のパーティのドレス・コードは男女とも、白い衣装を指定した。
 紅緒は純白のサラエン、ジーチェは光沢のある素材の白のラミザイ。二人とも髪を高く結い上げて、毛先をやや遊ばせる。前髪を整えるのに時間をかけて、更に、ふわふわ羽飾りをアクセントにした細いレース飾りをくるりと髪に巻きつける。

「わ、ジーチェかわいい」
「ありがとうございます。あの、でもこんなに高価そうなレースを私がお借りしてもいいのでしょうか」
「いいの。これね、私が編んだの。よかったらもらってください。ちなみに、女の子全員分編みました。王妃陛下や王太后陛下もつけてくださるかな?」
「まあ。それはぜひ、つけていただかないと」

 紅緒とジーチェの眼が悪戯っぽく輝く。
 二人でふふっと笑う。
 紅緒も自分の髪の仕上げにかかった。羽の部分が耳の上にかかるように結び、鏡の前で横を向いたり、斜めから見たりして、角度を調整。

「ん、いいかな。じゃあ次はお化粧ね」

 いつもより丁寧に化粧をして、最後に薄桃色の口紅を塗る。
 鏡に映る姿はうぬぼれるほどではないけれど、それなりに上出来で。
 ジーチェと褒め合いながら続きの間を出ると、リゼは既に純白のスィーラを着用、短い白の上着の袖に腕を通しているところだった。
 そしてこちらを一目見るなり、眼を剥いて頭を抱え、絶叫。

「ぎゃーっ。なんでなんでなんで、そんなに気合入れてきれいになってるの!? ひどい! やめてくれ! 他の男になんて見せたくありません!! もったいない! はっ。ま、まさか、僕の眼の前で浮気するつもりじゃあないだろうね!? ぐはあっ」

 紅緒は待機していたチビクロに無言の攻撃指令を下して、鬱陶しいばかりのリゼを黙らせた。

「ひ、ひどい……」
「ひどくありません」
 
 紅緒はぐるりと見回した。
 あれだけ広い居室が今日は狭く見える。
 部屋の中央にクリスマス・ツリー。白いレースのクロスを敷いた円形テーブルには立食形式に仕立てたごちそうがずらりと並んでいる。銀食器とキャンドルは配置済み。いつもの倍の大燭台を運び込み、マントルピースには赤々と炎が燃えて部屋は十分に暖かい。
 肘掛椅子やソファ、小卓は十分な数を揃えた。
 紅緒は外に眼を遣る。夜になり冷えてきても、雪が降る気配はない。

「雪、降らないのかな」
「雪? 降ってほしいの?」
「ホワイト・クリスマスになるもの」
「ふうん」

 思案気にちら、と窓向こうの夜空を眺めるリゼは、白い衣装をさらりと着こなしている。普段は実験などで汚れるので、白はあまり着る機会が少ない。だからだろうか。新鮮で、ちょっとだけ恰好いい。
 紅緒がそう言うと、リゼは飛び上がった。

「えっ! ほ、本当!? 僕、恰好いい!?」
「恰好いいよ。でもね、男のひとは見ためが一番じゃないよ?」
「一番はなんですかっ」
「優しさかな。あ、でも、リゼはいつも優しいよね?」
「僕は優しい男です!」
「うん。だから、皆を気持ちよくおもてなしできるよね? 喧嘩しないで。ね?」
「出来ます!!」
「よかった。じゃ、お出迎え手伝ってください」
「はいっ!!」

 最初の訪問者はジークウィーンとカトレーだ。

「いらっしゃいませ」
 
 扉を開いて声をかけても、ジークウィーンはしばらく反応がなかった。
 こちらを唖然と凝視したまま、固まっている。

「王子?」

 ようやくはっとした様子で、ついで、かあっと真っ赤になった。
 視線を捩じ伏せ、手で顔を擦るしぐさ。

「っ。だ、誰かと思えば、そなたか……」
「変ですか?」
「……いや……似合っていないこともなくはない」
「どっちです、それ」

 するとカトレーの茶々が入る。

「素直に君にみとれていたと言えばいいのに」
「ば、ば、ば、ばかが! そ、そ、そ、そんなわけがなかろう!!」
「そうですよ、私より、王子の方がすてきです」
「なっ!?」

 ジークウィーンは純白のスィーラに身を包み、銀の飾り紐を結んでいた。特別に贅を凝らしたふうでもないのに、品格があり、佇む姿はとても様になっている。
 きれいなひとは得だな、と思う。

「女の私より美人だなんて、ずるいです」
「美人じゃない! 私の顔などどうでもいい! 絶対にそなたの方が――」
「私の方が?」
 
 間。
 ジークウィーンは紅潮した顔のまま、口を金魚のようにパクパクさせている。
 カトレーが「やれやれ、まだまだだね」と、ふうっと溜め息をついて、あとを引き取る。

「今日はお招きありがとう。これは君に。それから贈り物交換用の品をということだったから、用意したよ。いま預ければいいのかな?」
「はい、ありがとうございます。確かにお預かりしました。どうぞ、中へ」

 紅緒の手に蜂蜜草の花束を握らせ、如才なく挨拶のキスを落としてから、カトレーはジークウィーンの背を押すように中に入った。

「……へぇ。これはすごい。もみの木を飾るとは……なかなか凝っているなあ。ジーク、いつまでも葛藤していないで見たまえ。華やかだよ」
 
 それからも次々に来客が訪れた。
 アワード王とカルバロッサ王妃。
 アビオン王太后。
 ラヴェルにエスコートされたアルディ。

「役得でした」

 と、片眼鏡の奥でほくそ笑みながらラヴェルが言う。

「いっぺん誰かあの男の軽薄な口を縫い合わせてくださいですの……っ」

 と、アルディはいかにも迷惑千万だとばかりに、耳を塞いで肩で息をしている。
 紅緒は扉を閉めた。
 これで招待客全員が揃った。

 紅緒の合図でジーチェがキャンドルに火を灯す。
 リゼが銀のリボンを持ち手に結んだ白い籠を抱え、各人に三角クラッカーをひとつずつ配って歩く。
 紅緒はアルディ、カルバロッサ、アビオンの髪にそれぞれ白い羽飾りのついたレース帯を結わえた。

「お似合いです」
「アタシもかい?」と、アビオン。
「はい!」
「そ、そうかい?」
「はいっ!!」

 紅緒は全員の手にクラッカーがいきわたったのを見て、クリスマス・ツリーのまわりに集まるように呼ぶ。

「今日はお忙しいところお集まりいただきましてありがとうございます。皆様、白い衣装がキャンドルの光に映えてとってもすてきです」
 
 リゼが最後のクラッカーを紅緒に運ぶ。小さく礼を言って受け取った。

「私の世界では、今日はクリスマスです。ある聖人の誕生を祝う日で、家族や友人、恋人、大切なひとと一緒に過ごす日なんです。ですから少々無理を言ってしまいました。でも今宵こうして皆様と一緒にいられることをとても幸福に思います」
「お誘い嬉しいですのー!」とアルディ。
「ありがとうございます。では、お腹も空きましたし、さっそくパーティをはじめます。私が『メリー・クリスマス』と言ったら、皆様も復唱をお願いします。そしてこのクリスマス・ツリーに向けて、お手持ちのクラッカーの紐を、力いっぱいひいてください」
「『メリー・クリスマス』とはどういう意味だね?」と、アワード。
「『クリスマスおめでとう』という意味です」
「そのもみの木にはどんな意味があるのです?」と、カルバロッサ。
「ええと、奇跡と、永遠の愛・永遠の命を象徴しています」
「これはなにかな?」
「クラッカーといいます。あ、ひとに向けてはダメですよ? ツリーに向けてお願いします」
 
 紅緒とリゼ以外ははじめて手にする代物を物珍しそうにいじっていたが、合図すると、怪訝そうな面持ちのまま先端を持ち上げた。

「メリー・クリスマス!」
「メリー・クリスマス!!」

 大きな唱和のあと、一斉にクラッカーの紐を引く。
 パーン、パパパーン、と鼓膜を衝く鋭い音が飛び散った。飛び出したのは色鮮やかな紙細工と、きらきら輝く星の滴――。
 星の形をした光の粒が小さな弧を描いてツリーに降りかかると、そのままくっついて煌々と瞬いた。これには皆がびっくりした。

「こりゃたまげた! こんなの見たことがないよ。いや、面白い! 実に面白い! アタシゃ気にいったよ!」

 すっかり興奮してアビオンはぶん、と手を振り上げ、隣にいたアワードの背を力任せにぶっ叩いた。アワードは「ぎょえっ」と呻いてそのまま壁に激突。眼をまわし、ずるずると滑り落ちる。カルバロッサがあわてて駆け寄っていく。
 無論、紅緒も驚いていた。

 ……こんなことができるのは……。

 傍に立つリゼを無言のまま見上げる。
 リゼは紅緒の視線に、しどろもどろの態で応じる。

「あの……だって君、『ツリーが点灯したらきれいなのに』って言ってたから、ちょっと細工してみたんだ。ごめん、嫌だった?」

 かぶりを振る。笑顔になる。

「……すごくきれい。ありがとう、リゼ」
「よかった、喜んでもらえて」
 
 くしゃっと笑うリゼは子供のように無邪気で、紅緒は胸が熱くなった。
 思わず、背伸びして頭をなでなでする。

「さ、じゃあグラスを配ってシャンパンを注ごうかな。リゼ、手伝ってください」
「うん!」
「にー」

 クラッカーの音が嫌いなので、ちょっと避難していたのだろう。しばらく姿の見えなかったチビクロが、いつのまにか、足元にちょこんと座っている。
 ジーチェが柄の長い細いシャンパングラスを載せた銀の盆を手に控えている。
 紅緒は微笑みながら頷いて、大好きなゴスペル曲、『Oh Happy Day』を口ずさみながら、グラスを配りはじめた。
 低く、やわらかく、ゆっくりとした旋律が紅緒の唇から流れると、クリスマス・ツリーに群がってわいわいとざわついていた面々が口を噤んだ。

「……へぇ」と、カトレー。
「いい声だな……」と、ジーク。
「よーし、景気づけに皆で歌おうじゃないか。ほれ、元気よく声を出しな。ベニオに続くんだよ! アワード、いつまでのびているんだいっ。カルバロッサ、そんなへなちょこは放っておいてもいい。あんたはこっちへおいで、アタシと肩を組んで歌おうじゃないか!」と、アビオン。
 
 ちょっと音程の狂った『Oh Happy Day』が斉唱され――。
 笑顔また笑顔で、かくも賑やかに、乾杯!

 Merry Christmas!





 *新作 本魂ほんたま呼びの古書店主(代理) 連載開始です。

 こちらもお付き合いいただけると嬉しいです。
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