【1章完結済】【R18】池に落ちたら、大統領補佐官に就任しました。

mimimi456/都古

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第二章:大統領補佐官

補佐官のお散歩'1

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この国に来て初めて政府敷地内を出る。
隊列も馬車も前後を囲む護衛も無し。

今日、俺が連れて歩くのはたった一人。

「トキ。」

緊張している事を指摘されて笑って返す。
鏡越しに見たエルは今日もきっちりとスーツを着込んでいる。
指先が御守りをなぞる。

「何かあればこれがお前を守る。魔法も刃も通さない。」

「ん。」

「グルーエントは優秀だ。」

「ん。」

トンッ、と背中を押し当てると広い胸が受け止めてくれる。
少し怖がり過ぎた、かな。

「行こう。」

エルの手の甲を撫でて、少しだけ指を引いて部屋を出る。
遅れて着いてきたエルが背中を抱いてくれるけど、家の中でエスコートは要らないだろ。

恥ずかしいのは俺だけで、周りはそれを微笑ましそうに見てる。
ここが自室でもなく寝室の外で玄関の前だとしても。
チラッと見上げた先で、エルが俺の目を見て微笑む。

その目、やめろ。

「トキ。」

「ん?」

「帽子を忘れている。」

「ぁ、ごめ…ンっ、」

ポスっと帽子を被せてくれる瞬間に、悪戯みたいに唇が合わさった。
確かにこれなら誰にも見られてないけど。

「ふ…っ。」

濡れた音を立てて離れた唇が…まだ足りない。
もっと。
もう一度。

「エル。」

吐息だけで呼ぶと、今朝はもう5回目のキスなのに今度は腰をグゥッと抱き寄せられて血液が沸騰しそうに熱くなる。


「はー…っ♡」

玄関先で舌を絡める様な真似、俺は絶対しないと思ってた。
思ってたのに、最近は満たされる程のキスが無いと足りないと思うようになった。

足りないとどうなるか。
常に、頭の中がいっぱいになる。

"エルとキスがしたい。"
"エルとキスしないと。"
"エルとキスしておきたい。"

何をしてても、何をしようとしてもそんな事ばっか思い付く。
どう考えたってそんな思考はおかしい。
それに身体も。おかしい事だらけだ。

キスが足りれば…なんとか衝動は抑えられる。
もし、キスが足りないなんて事態に陥れば。

もうその日は抱いて欲しくて堪らなくなる。

常に、毎分毎時間、その事だけで頭がいっぱいになる。 
思春期じゃあるまいし。

こんな事は初めてだ。
今まで感じた事がない程に思考に制御が効かない。
これじゃ全く仕事にならない。

あんまり行かない医務室にも自分で行った。
結果、妊娠適齢期に起こるごく普通の反応という事だった。

「最近、お身体の調子が良い様ですから。そろそろだろうと、予想はしておりましたが…ほほっ、これは良い兆候ですトキ様。クイレの薬はお役に立てましたかな。」

「あ…ははっ。」

そのクイレの薬は、多分直ぐそこに居ると思うけど。

「呼ぶ?」

「ふむ。呼んで来ますかの。」

それもそうか、と笑う。

抱いて欲しくて堪らなくなるのは普通。

ベルモントさんはそう言うけど。
全然普通じゃ無いんだよ。
なんだよ普通って。

今更、抱かれるのが嫌だとかそんな事は言わない。

ただ、なんて言うのか。
少し不安なんだろうなと思う。

胎の中にエルが欲しい

もうずっとそんな事ばかり考えて。
そうなるのは良いとしても、そのあとはどうする。
仕事は子育ては。

俺は、このルノクの大統領補佐官だ。
だから欲しかった筈のキスも自分で切り上げる。

「んー…ぅっ。」

なのにまだそこに居て、息が混ざり合うのを感じると。
理性がどろーっと流されていく。

ま だ 足 り な い 。

もっと、身体中をエルのデカい手で撫でて欲しい。
喉を鳴らして飲み込んだ唾液が甘くて、エルの味がする

触 り た い、

何時も、この仕立ての良いスーツが俺の邪魔をする。
ジャケットに手を差し込んで、指先で得る体温が心地良い。
このワイシャツの向こうに、肌着が有って素肌がある。

ボタンがいつも通り留まってる事に安堵しながら、もし、うっかり誰かの手が…こうやって俺みたいに、エルの体温を知って撫で回したら俺は耐えられないだろうな。


そんな事するのは俺だけで良い。

俺と国民の為に良いスーツを着て、良い大統領で…
玄関に、立って…は。?


俺は、今、なにしてるんだ…っ、

手を突っ込んでる、な。
エルのジャケットの中に。

「ごっ、ゴメンッ、!?」

慌てて手を引っ込めてバンザイした
自白する。
さ、わりました…俺が犯人です裁判長。

それを既に玄関で俺を迎えに来たグルーエントが。
息の混ざり合う距離ではエルが喉を鳴らして楽しそうに笑う。

「くっくっ、ベットに戻るかトキ?」

「ンンッ、ゴホッ。あ~ー遠慮しようかなっ。」

俺はわざとらし過ぎる咳払いの後、恥ずかしさで引き攣る顔を曝け出してエルの乱れたジャケットを正した。
お詫びも込めて、きっちりネクタイを締めて、うっかり指の背がエルの胸板に触れて…また気が逸れそうになった。

ハッ、として目線を上げれば、金色の瞳が面白そうに揺れていた。


「気を付けて行って来なさい。」

「ん。行ってきます。」

今度こそ、お互いに頬に軽いキスをして離れた。
ポンポン、と背を促してグゥルの隣に並び立つ。

「頼んだぞグルーエント。」

「お任せください大統領。」


 ーーーーー

ソワソワしてるのを、悟らせない程綺麗に背を伸ばして歩く。
だから僕がソワソワしてるって分かるのは、それだけ僕がトキを見て来たからだ。

誰が見たってトキは何時も通りの、
何が有っても動じない優しい大統領補佐官をやってる。

「他の皆は?」

「居るよ。知りたい?」

「良い。俺にバレると意味無いだろ。」

「じゃあ分からないんだ?」

「んー…見られてるのは、分かる。」


それが普通じゃないって事を僕達は言えずに居る。
父さんは面白いからそのままにしていなさい、と言うし。
大統領もその方が補佐官向きだと言う。

でも、僕は気になる。
どうしたらそんな事になるのか。
僕達クイレは、大統領補佐官の息子だからよく狙われた。

視線にも音にも敏感なお陰で、母さんや他の兄弟達を守って来られた。

でもトキはそうじゃない筈、と言える程僕達はトキの事を知らない。
今のトキの事は知ってる。
大統領が番に浮かれてる間、その番を見張る様に言ったのは父さんだった。

ベッドで終始具合悪そうに熱にうなされて、飛び起きるトキを僕は見て来た。
ほんの少しだけ具合が良い日は、よく窓の外を眺めてた。

トキはひとりの時間に、窓を開けたりしなかった。
普通は、外の空気が吸いたいと思っても良い筈なんだけど。
トキはただ外を眺めるだけで、時々木に止まる鳥を見てた。

その中には僕も居た。
僕は木々の葉の更に奥に隠れてトキを見てた。
分かりっこない。
分かる筈が無い。
魔力感知すら出来ない人間が、徹底的に魔力を封じ込めた僕に気付く事なんてあり得ない。

それは、僕達を狙って来たゴロツキや腕の立つ輩にも通じた。
だから、ただの人間に僕が感知されるなんて思いもしなかった。

ーー目が合ったんだ。

枝の間、風で揺れる葉の隙間からトキの瞳が僕を見てた。
ふっ、と笑ってくれて。
今思えば、あれは僕に向けて笑い掛けたんじゃ無いって分かるけど。あの時の僕には、あの一瞬が全てだった。

その後、慌てて数歩後退って視線を緩めた事をトキは知らない。
本当に、あの時はびっくりしたんだよトキ。

「トキ。」

「うん?」

「手を、繋いでも良い、」


今日、トキは初めて政府敷地内から外へ出る。
その前に、まさかトキの求愛行動が見れるとは思わなかった。

可愛い。
あんな風にトキはあの人の肌をなぞるんだ。
僕との夜はそれどころじゃ無かった。
ずっと手を繋いでたから分からなかった。

僕にも、ああやって指を這わせてくれるのか知りたい。

あれから殆ど毎日思い出している。
トキがどうやって僕を受け入れて、どんな声で僕を呼んだのか。

ーーグゥ…っ。

またあの声が聞きたい。
トキが眠れなくて寝室に呼ばれる度に、僕は邪な気持ちになる。
駆け付けた僕のそんな欲望を見抜いたのか、トキは何時もご褒美をくれるみたいに、良いよって囁いてほんの少しのキスをしてくれる。

それが嬉しくて堪らない。

「良いよ。」

だからその言葉を聞くだけで、実は舞い上がってる。
やっぱり手、小さいねトキ。

「もう少し躊躇うかと思ったな。」

「躊躇う気持ちは有るけど、それはグゥルのせいじゃない。それに俺も楽しみたい。」

繋がれた手が一端解かれ、ドキッと焦る僕にトキが指を絡め直した。きゅっ、と繋がる手がさっきより強くなった。


ーー嗚呼、心臓が痛い

「少しくらい浮かれた事がしたいっ。」

「ふふっ、そうだねっ。」

「だから、しっかり護衛を頼むグゥル。俺、今日あんま警戒心働いてないかもだからっ。」


トキが何時になく楽しそうに言う。
トキの言う"頼む"って言葉には、これ以上ないくらいの信頼と命が乗っている。

これは只のデートなんかじゃない。
だけど僕も只の愛人なんかじゃない。

「勿論だよ。任せてトキ。僕は君の護衛兼愛人だからね。先ずは門まで行こう。」


ーーーーー


「トキアキ・K・エリタです。」

「グルーエント・クイレ。」

警察官に顔と名前を確認されて大きい門の端の扉から出る。
この門は、式典の時によく通る。

エリタの苗字を名乗るのも流石に慣れて来たけど、これだけは未だに慣れない。
ピシッと綺麗に揃う敬礼。背筋の伸びた背中、肘の角度。

彼らは皆、言ってしまえば俺の配下にあたる。
自分が敬礼される身分になった事に関してはまだ慣れない。

今からお忍びデートなのに、余計、そんなビシッとした敬礼を貰ったら浮かれてた気持ちが途端にどっかに行く。
俺はこの人達が向ける敬意に応えないとな。

「ありがとう。」

お妃教育上彼らに礼を言うのは間違っている、と先生に指摘されたけど。エルが普段なら良いと言うので、俺は言う。

大統領が良いって言った。
だから、俺を補佐官たらしめてくれる彼らにお礼が言える。
お陰で背筋が伸びる。

あ。そうだ。

「グゥル。」

「なに?」

「あれから、この門突破してみた?」

「やってみたよ。」

まさかホイホイと異国の王子様が、ウチの国の敷地を歩いてたって報告を受けて見過ごす訳にもいかなかったよな。

この広過ぎる政府敷地内の、ありとあらゆる場所を探して、見つけた抜け道を全て潰した。

この施設の仕組み上、婚約者か家族でない限りは敷地への立ち入りが許可されない。
恋人に会いに行くのに一々検問を潜るのは嫌よなぁ。
昔、花街に通い詰めた大臣だかの家が側に有ったりもしたらしい。

色々な事情は兎も角、国に関わる人間がこれでは問題が有り過ぎる。デルモントさんが凄く怒って、もう折角だから魔法壁でも張ってしまえ、という話になり。

早速、ラン家との交渉の末に輸入した最高品質の魔石で敷地全体を覆う様に結界を施した。

もしこれを抜けられるとしたら。
そういう仕事が専門のひと達だけだ。

「色々試してみたけど。魔力を限界まで封じ込めるのが唯一の手だったかな。それ以外は警報が鳴って大変だったよ。」

「それってどのくらい?」

「虫くらいかな。」

「へぇ。」

この国にはエルやグゥルの様な獣人が居る。
彼らは一部を除いて獣化できるし、この国で生まれた人たちには皆、大なり小なり魔力が備わってる。
人間でも獣人でもそれは変わらない。

例えば、グゥルが俺の肩に乗れるくらい小さい鷹の姿になったとしても、本来持っている魔力量が小さくなる事はない。

ひとだけじゃ無い。
それこそ虫も子猫もその辺の雑草にも魔力は有る。

だけど、只のネズミが通って警報が鳴るのはマズイ。
この結界は、サーモグラフが一番近いかもしれない。
姿・魔力量を瞬時に測定、判定し異常であれば警報が鳴る。

「それって苦しい?息止める?」

普通のひとなら普通に通ってくれる筈だ。
邪な何かをお持ちでない限りは。
なので、他のそういう物騒な職業の方々をどうするかが問題になった。

俺達に着いてる護衛や、マルロイ長官やグゥル、それ以外の魔法に長けたひとや、害をなす物騒な方々は、魔力やその痕跡を消すのに長けている。

悪い人に悪い事をさせない為の結界だ。
機能してくれなきゃ、困る。

「苦しくないよ。コップの水を溢さない様に運ぶ様な感じ。息を止めても魔力は止まらないよ。」

「そっかー。」

息止めてもダメなんだな。

「虫くらいまで魔力を抑え込める人って、居る?」

俺はケーキ屋さんまでの道を知らないから、グゥルが歩くのに付いて行くだけで良い。
楽しみなんだ。
なんたってうちの料理長オススメのケーキ屋さんだ。

「調べた中には居なかったかな。」

「元々、魔力が虫くらいしか無い人はどう?」

「ひとり居るかな。」

「そう。じゃあ取り敢えず身元調べてエルに報告した方が良いか…」

早くケーキ食べたい、そう思うのにどうにも口から出るのは仕事の話ばっかりだ。
好きなんだろうな俺。この仕事。

「心配ないよトキ。」

「いや。万が一が有ると困る。可能性は徹底的に…つぶして…ん?」

ちょっと待てよ。
人でこの国で虫くらいの魔力しか無い奴なんて
ーーそれって生きていけるのか。

電気みたいに魔法を使う国だぞ。
夜、暗くなった部屋に灯りを灯すのにも使う。
お茶を飲む為のお湯を沸かすのにも使う。

俺が使ってる会議室の<魔力が要らないコンロ>ってのは、言わばキャンプみたいな事のために使われる道具達だ。
不便の中の楽しみ、いざという時、自力で生き残れる様にっていう教材的な奴だ。

いくら魔力の少ない子でも、虫一生分の魔力しかないなんて。

「その子、大丈夫なのか…。」

「ん?大丈夫なんじゃない?今、僕の隣で一生懸命喋ってくれてるから。とても元気そうだよトキ。」


え、誰だ。
ガバッとグゥルの左右を見ても人は居ない。
魔法で可視化出来ないようにしてる、割には足跡が無い。
視線も近くからは感じない。

どこだ。

グゥルの顔をマジマジと覗き込んで、ニコニコ笑ってるからその顔がベルモントさんそっくりで何か変だなと思った所で、やっと理解したっ。

その虫みたいな魔力しか無い奴って、俺だっ。!

「父さんに自覚させるよう言われてるからね僕。」

「ぅぐうううっ。」

俺の身体はここ最近で目覚まし転機を迎えた。
その…っ、発情期の様なもののお陰で、身体が虫程度の魔力を蓄積出来るようになった。

自分で魔力を持ってる様になった訳じゃない。
あくまで蓄積するだけ。
時間が経てば排出されるらしい。

俺には魔力の流れや痕跡なんかは分からない。

それで、その少ない魔力で何をするのかと言うと種の保存だ。
つまり妊娠。お腹の中の子種を安全に守る為らしい。

ベルモントさんとグゥルが血眼になって、かつて異界から来た人間の書物を捲り探ってくれたらしい。
色々有った。彼らの個人的な日記や、医療記録、その他諸々。

俺はまだそれを読む勇気が持てずに居る。



「着いたよトキ。ご希望のケーキ屋さんは此処だね。」



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