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番外編
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あの日は給料日だった。
定時後10分で退社して、スーパーに行く筈だった。
ステーキ焼いて冷凍野菜をソテーするつもりで。
その前にATMへ行く途中、男の子の財布を拾った。
「すみません、そこの、財布落としましたよ!」
スニーカー、ウインドブレーカー、バックパックの男の子が隣の子に小突かれて、振り向くと慌てて走って来た。
「すみませんっ、!ありがとうございます!」
今時の子は背ぇ高いな。
しかもイケメン。モテそう。
「桃李ーっ!」
「今行くーっ、!じゃっ、ありがとうございますお兄さんっ!」
お礼にって、リュックから炭酸桃味の飴を取り出してくれた。
しっかり手も握られて眩し過ぎる笑顔で去って行った。
「若い。大学生か」
俺はしがないおっさんになったなぁ。
良いなぁ。モテモテだろうなぁ。
俺、大学はバイトばっかしてたからなぁ。
弁当屋の。
パートのおばちゃんどうしてるかなー。
そんな事を考えてたらATMに辿り着いた。
まぁ、想像通り混んでるけど。
さっきくれた飴、美味しいな。
「鱗太郎、」
「あん?」
「セツがまりとっ、まりとっそ...?と、紺様が苺大福食べたいそうだ。」
「あいつらデブらないのか。」
「まあ...紺様はともかくセツは粥ばかりだからな。」
「あぁー。」
珍しい物を聞いた。
今時固有名詞に様を付けるなんて。
「俺も。」
「うん?」
「明日の朝飯、お粥にする。」
「... ... 松様の分も買って良いか。」
「ウチのお供物って自由だよな。」
あぁ、御神体の話だったのか。
この辺にそんな神社有ったか?
「あ、なぁお兄さん。向こう空いたよ?俺ら次で良いからさ。」
「良いの?」
「良いよ。」
ーー今日はなんだかよく話しかけられる日だ。
「ありがとう。」
ペコッと頭を下げて譲らせて貰う。
随分不思議な雰囲気だな。
神職系の人って皆、ああなのか。
ATMを操作して、引き上げる時にまた頭を下げておいた。
というか仕事以外で人と喋ったの久しぶりだな。
「良いなぁ。」
俺も連れが欲しい。
恋人かあんな風に笑い合える友人でも良い。
えーっと、スーパーはあっちだから。
まぁ良いか。
偶には別の道でも通ろう。
「良悟ー、陸也居た?」
「居た。」
「わざわざ待ち合わせしてデートなんて、楽しみだね良悟。」
「買い出しはデートじゃ無いだろ。」
「そんな事ないよ?」
ーーーーー
「友康、」
「何だよ。」
「俺、何年かぶりに財布落とした」
「ふーん。何か縁が有るんだろ。旅先で財布無くすとか最悪な旅になる所だったなー?」
友康は普通の人には見えない物を見ていた。
薄桃色の風が吹き、ふわりと財布を落とさせ、"彼"は桃李の手ずから飴を受け取った。
封じていても仙桃妃だ。
無意識に整えて回るのを僕は止められない。
大学生の旅行先にしては特に何も無い場所だけど。
此処には稲置神社が有る。
結界の様子を見に来たという事を桃李は知らない。
まだ知らなくて良い。
それにしても彼、何か有るな。
桃李の加護が役に立つと良いんだけど。
「あの飴、最後の一個だったんだよなぁ。」
※天塚桃李~四人の龍王様の嫁になりました~
ーーーーー
「あのお兄さん、どうなる?」
「さぁ。俺には分からん。それより、天塚さんに出す茶菓子は何が良いだろうな。」
「探せば本人が近くに居そうだけどな。」
「紺様並みの神気だったな。」
「ヤバ過ぎだろ...マジで桃の匂いするんだな。」
最初は、あのお兄さんが食ってた飴かなんかだと思った。
けど、アレはそんな次元の話じゃ無い。
「変な不意打ち止めろよな。緊張してATMの順番譲るとか変な事した。」
「だが、表向きは只の観光だ。気を付けろよ鱗太郎。」
「あくまで大学生の神社観光だろ。セツが張り切ってた。」
とりあえず。
この辺を観光してる天塚神社から来て居るであろう二人の為に、茶菓子買わないと。
「さっきの、」
「あ?」
「明日の朝飯が粥で良いのは、本当か鱗太郎。」
「ホントに決まってるだろっ、」
「期待してる。」
※ 沼に頭から落ちたら恋人が出来ました。
ーーーーー
「良悟バス好きだよねー。」
「高校の時、バス通学に憧れた。」
「俺達歩きだったもんねー。」
少し遠くのスーパーの駐車場で陸也が待ってる。
バス停はちょっと遠くて、俺と和己は歩いて辿り着くしかない。
でも、帰りは陸也の車で三人で帰る。
偶に出かけるんだ。
陸也が会社を出る時間に合わせて、和己と二人でバス停まで散歩してスーパーの最寄で降りて、陸也に米を背負わせて三人で家に帰る。
その為に陸也の車はデカくてゴツイ。
「バスは楽しかったか良悟?」
「ん。お疲れ陸也。」
「お前もな。それで?米だろ。他にも有るか?」
「んーー。アイス。」
「それは和己に聞いてみろ。」
「分かった。」
※ 二人の主人と三人の家族
ーーーーー
人間の価値は諭吉の数ではないと言うが。
こんな時ばかりは、自分も社会の歯車に乗って、付加価値のある人間なのだと錯覚できる。
無意味で無色で冷たい自分の腹の中を誰かに溢した事は無い。
良い歳した男がそんな事をぼやけば、さぞ頼り甲斐のない男だと揶揄されてしまうだろう。
嫁に逃げられても文句は言えないのかもな。
「ま、そんな相手もいねえんだが。」
ハハッと苦笑する俺の横を、誰かがドンと押した。
声も出なかった。
気付いたら体は傾き、重心を直すことも無いまま池へと落ちた。
ドボンという音を聞いた気がする。
ーーーーー
それぞれがすれ違い、
それぞれがトキの為に
無意識でも、意識化でもほんの少しだけ願った。
「あのお兄さんに何か良い事があると良いな。」
定時後10分で退社して、スーパーに行く筈だった。
ステーキ焼いて冷凍野菜をソテーするつもりで。
その前にATMへ行く途中、男の子の財布を拾った。
「すみません、そこの、財布落としましたよ!」
スニーカー、ウインドブレーカー、バックパックの男の子が隣の子に小突かれて、振り向くと慌てて走って来た。
「すみませんっ、!ありがとうございます!」
今時の子は背ぇ高いな。
しかもイケメン。モテそう。
「桃李ーっ!」
「今行くーっ、!じゃっ、ありがとうございますお兄さんっ!」
お礼にって、リュックから炭酸桃味の飴を取り出してくれた。
しっかり手も握られて眩し過ぎる笑顔で去って行った。
「若い。大学生か」
俺はしがないおっさんになったなぁ。
良いなぁ。モテモテだろうなぁ。
俺、大学はバイトばっかしてたからなぁ。
弁当屋の。
パートのおばちゃんどうしてるかなー。
そんな事を考えてたらATMに辿り着いた。
まぁ、想像通り混んでるけど。
さっきくれた飴、美味しいな。
「鱗太郎、」
「あん?」
「セツがまりとっ、まりとっそ...?と、紺様が苺大福食べたいそうだ。」
「あいつらデブらないのか。」
「まあ...紺様はともかくセツは粥ばかりだからな。」
「あぁー。」
珍しい物を聞いた。
今時固有名詞に様を付けるなんて。
「俺も。」
「うん?」
「明日の朝飯、お粥にする。」
「... ... 松様の分も買って良いか。」
「ウチのお供物って自由だよな。」
あぁ、御神体の話だったのか。
この辺にそんな神社有ったか?
「あ、なぁお兄さん。向こう空いたよ?俺ら次で良いからさ。」
「良いの?」
「良いよ。」
ーー今日はなんだかよく話しかけられる日だ。
「ありがとう。」
ペコッと頭を下げて譲らせて貰う。
随分不思議な雰囲気だな。
神職系の人って皆、ああなのか。
ATMを操作して、引き上げる時にまた頭を下げておいた。
というか仕事以外で人と喋ったの久しぶりだな。
「良いなぁ。」
俺も連れが欲しい。
恋人かあんな風に笑い合える友人でも良い。
えーっと、スーパーはあっちだから。
まぁ良いか。
偶には別の道でも通ろう。
「良悟ー、陸也居た?」
「居た。」
「わざわざ待ち合わせしてデートなんて、楽しみだね良悟。」
「買い出しはデートじゃ無いだろ。」
「そんな事ないよ?」
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「友康、」
「何だよ。」
「俺、何年かぶりに財布落とした」
「ふーん。何か縁が有るんだろ。旅先で財布無くすとか最悪な旅になる所だったなー?」
友康は普通の人には見えない物を見ていた。
薄桃色の風が吹き、ふわりと財布を落とさせ、"彼"は桃李の手ずから飴を受け取った。
封じていても仙桃妃だ。
無意識に整えて回るのを僕は止められない。
大学生の旅行先にしては特に何も無い場所だけど。
此処には稲置神社が有る。
結界の様子を見に来たという事を桃李は知らない。
まだ知らなくて良い。
それにしても彼、何か有るな。
桃李の加護が役に立つと良いんだけど。
「あの飴、最後の一個だったんだよなぁ。」
※天塚桃李~四人の龍王様の嫁になりました~
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「あのお兄さん、どうなる?」
「さぁ。俺には分からん。それより、天塚さんに出す茶菓子は何が良いだろうな。」
「探せば本人が近くに居そうだけどな。」
「紺様並みの神気だったな。」
「ヤバ過ぎだろ...マジで桃の匂いするんだな。」
最初は、あのお兄さんが食ってた飴かなんかだと思った。
けど、アレはそんな次元の話じゃ無い。
「変な不意打ち止めろよな。緊張してATMの順番譲るとか変な事した。」
「だが、表向きは只の観光だ。気を付けろよ鱗太郎。」
「あくまで大学生の神社観光だろ。セツが張り切ってた。」
とりあえず。
この辺を観光してる天塚神社から来て居るであろう二人の為に、茶菓子買わないと。
「さっきの、」
「あ?」
「明日の朝飯が粥で良いのは、本当か鱗太郎。」
「ホントに決まってるだろっ、」
「期待してる。」
※ 沼に頭から落ちたら恋人が出来ました。
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「良悟バス好きだよねー。」
「高校の時、バス通学に憧れた。」
「俺達歩きだったもんねー。」
少し遠くのスーパーの駐車場で陸也が待ってる。
バス停はちょっと遠くて、俺と和己は歩いて辿り着くしかない。
でも、帰りは陸也の車で三人で帰る。
偶に出かけるんだ。
陸也が会社を出る時間に合わせて、和己と二人でバス停まで散歩してスーパーの最寄で降りて、陸也に米を背負わせて三人で家に帰る。
その為に陸也の車はデカくてゴツイ。
「バスは楽しかったか良悟?」
「ん。お疲れ陸也。」
「お前もな。それで?米だろ。他にも有るか?」
「んーー。アイス。」
「それは和己に聞いてみろ。」
「分かった。」
※ 二人の主人と三人の家族
ーーーーー
人間の価値は諭吉の数ではないと言うが。
こんな時ばかりは、自分も社会の歯車に乗って、付加価値のある人間なのだと錯覚できる。
無意味で無色で冷たい自分の腹の中を誰かに溢した事は無い。
良い歳した男がそんな事をぼやけば、さぞ頼り甲斐のない男だと揶揄されてしまうだろう。
嫁に逃げられても文句は言えないのかもな。
「ま、そんな相手もいねえんだが。」
ハハッと苦笑する俺の横を、誰かがドンと押した。
声も出なかった。
気付いたら体は傾き、重心を直すことも無いまま池へと落ちた。
ドボンという音を聞いた気がする。
ーーーーー
それぞれがすれ違い、
それぞれがトキの為に
無意識でも、意識化でもほんの少しだけ願った。
「あのお兄さんに何か良い事があると良いな。」
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