【1章完結済】【R18】池に落ちたら、大統領補佐官に就任しました。

mimimi456/都古

文字の大きさ
上 下
19 / 77
番外編

番外編 秋の始まりに2*

しおりを挟む
床に転がされて犯される、そんな風にされるなんて思いもしなかった。

ふかふかの絨毯でネクタイと靴下を散らかして、袖を通しただけのシャツを着て、ズボンはさっきエルに剥ぎ取られた。

足首を握られたと思ったらエルの肩に踵を乗せられて、そのままズルッと引き抜かれた。
部屋の中は眩しいくらいの照明が点いてるのに。
パンツまで脱がされた。

そして、ジジッと音がした。

「ぁゔ、」

孔にエルの熱が押しつけられた。
入って来ようとしてる。

「ぇる、えるまって、いたぃ?」

「痛くない。お前がこれからここを濡らして私を誘うんだ。」

「んぇ、ぁ、あっぅそ、ぅ。」

俺の身体は俺以上にエルを知ってるらしい。
ヒク付いて、俺の身体がエルを飲み込もうとしてる。
嘘、だ。
まだなんの愛撫もされてないのに。

「これも愛撫だトキアキ。さぁ、前を触って見せろ。私はこの孔にうっかり突き立てない様に我慢している。」

「嗚呼、そんなっ。」

「ほら、お前がナカを濡らさないならこのまま犯すぞ。痛いのは嫌だろうトキアキ。」

「ぁ、あ。あ、やるっやるからぁ、」

本気で、ぐぅと入り込んで来ようとするエルにちょっとだけ興奮する。ほんとはこのまま突き立てられてもいいと思ってる。
痛いのは嫌だけど、ひどいのは興味ある。

だから、もっとエルを興奮させてひどくしてもらおう。

俺は、指によだれをぐちゅぐちゅ塗る。
エルのを舐めるみたいにベロを動かすと、ピクッと熱が反応した。

嬉しい。
その指を先端に絡める。
全体も握って、エルのを慰めるみたいに。

「私のもやろう。」

「ぁりがとっ。」

それを見ていたエルが上から俺のによだれを垂らした。
ぺとりと垂れるそれがエロくて興奮する。
ぬりぬりして、気づいたら腰を振ってた。
孔に押し当てられてるエルを、俺はちょっとずつ自分で飲み込んでた。

「まだ、?」

「まだだ、」

カリが入ったなら、あとはこのまま突き立てられないのか。
欲しい。欲しいのに。なんでくれない。

「痛むぞ。お前の奥はまだ潤んで無い。」

「いやだぁっ、」

「では濡らせ。ほら、これで感じてみせろ。」

「ぅ、ふっぅうぁ、あ。」

ひどい、ひどい。
カリが入ったり、出たりするのは、ひどいっ。
気持ちいいのに、やらしい。
ぬぽぬぽするの、やめてほしいっ、のに。
ナカから蜜が溢れるのが分かる。

先走りも溢れてる。

「いいぞ、濡れて来た。もう少しで当たりそうだろ?」

「うん、あとちょっと待って」

あとちょっと、気持ち良くなって濡らしたらエルの熱いのが前立腺に当たりそうなんだ。
もう、時々掠めてる。
ゆさゆさと腰を振って、招き入れる。

気持ちいい所まであと少しだったのにっ、!

「痛ったぁ、いっ、!」

最悪、クソっ、嘘ついた。
あとちょっとだったのに急に前立腺押し潰した!

気持ちいいのにジンジンして痛い!

「痛いだけか?嘘は良くない。」

「痛く無いって言ったじゃんか!」

「痛くても欲しがったのはお前だ。」

「意地悪だ。」

「そうだ。犯すと言っただろう。私はお前の意思に反したい。」

そうだった。
エルは、俺を床に転がして犯したいんだった。
俺も。俺も。エルの思う様にされてみたい。

「犯すの?」

「そうだ。」

「俺は優しく抱いて欲しいと思っても?」

「そうだ。今日はお前を感じさせて嫌だと言う程に犯したい。」

「無理矢理?」

「いいや、お前が望むように犯すのだから無理矢理ではない。」

「そうなの?」

「そうだ。お前はさっき、痛くても入れて欲しいと思った。私は応えたぞトキアキ。お前に快感も与えただろう?」

「うん、」

「お前が望む様に犯してやろう。お前が思うより深く。」

「わかった、ぁ、あっああっ。」

まだ半分しか入ってないエルの熱が、また暴れ出した。
前立腺を小刻みに突いてくる。
今度は痛く無い。気持ち良くてたっぷり蜜が溢れたから。
エルが俺を"犯す"と紡ぐ度に期待してしまう。

今度は前立腺でまた意地悪をされる。

「ひぃ、きたぁ、あ」

グリッと押し上げる、のはいやだ、
腰が勝手にカクカクするっ、
それに、出るっ、

「い、いくっ、出るっ、出るっ」

このまま、出したら恥ずかしい事になる。
エルに見られる。
エルに掛かるかも。
エルが興奮するかも。
じゃあお願いしなきゃ。

「み、てっ、見てエル。俺がしゃせするとこ見てほしいっ」

「そうなのか?」

「ぅううっ、見てほしいっ、」

「それは知らなかった。恥ずかしく無いのかトキ?射精を私に見られるのは。」

「ぁ、あっでちゃう、から、早くっ見てよ、恥ずかしいのあんたに見て欲しいんだっ」

グリグリ突かれて俺はエルが見てる前で派手にイッた。

「キスを。」

「く、ふぅっ、」

身を屈めて口付けに来る夫を受け止めてたら、ナカの熱が角度を付けて抉って来た。
それに愛おしむ様に囁かれて頬の熱が上がる。

「可愛い射精だった。」

「んあぁ。なんで抜くの?」

「いやらしいものを見せてくれた礼をしたい。少し待てるか。」

「わかった。」

スタスタと歩いて書斎の引き出しから何かを取り出した。

「それは?」

「潤滑剤。栄養剤入りでこのまま吸収しても構わない。」

「媚薬とか、入ってる?」

「いいや。そんなものは不要だ。ただ、お前のナカを傷付けずひどく愛したいだけだ。」

どうだ、と問うてくる。
そこに駆け引きは無い。圧力もない。
ただ、お互いの為に確認を取っている。

「安全に抱いてくれるって事だよな。」

「そうだ。傷付けず、お前を満たしたい。」

「良いよ。」

もう一度、口付けて今度は舌を絡め合う。
さぁ、もう一度愛し合おう。

「良いか?」

「良いよ。俺を犯して大統領。」

「ふっ、後ろを向け"私の右腕"。」



_____

「あぁ...っ、これいやだ...」

最悪。
エルにこんな趣味が有ったなんて。
さすが年の功、エロおやじめ。

もふもふの絨毯にうつ伏せになって、姿勢まで指示された。
両足の間に両腕を仕舞った。
肩を付けて尻を上げてエルに孔を見せ付けたら、そこに潤滑剤が流し込まれた。

じゅぶじゅぶ、注ぎ込まれたジェルに呻いた所でエルの熱が、杭が遠慮無しに侵入して来た。

「んぁあ"あ"ーーー」

「んふ、ふっ、ふぐっ、ぁ、あぐぅ」

ひどい、ひどい、
やばい、きもちいいっ、
いやらしいのに、きもちいい、!

腰をガッチリ掴まれてるせいで、俺は逃げられもしない。
それなのに、俺の孔からはやらしい音がして、流し込まれた潤滑剤が激しい挿入で垂れてるのが分かる。

「やだぁ、やだぁ、これやだぁ」

恥ずかしいのに感じてる。
恥ずかしいのに、エルがいつも以上に興奮してるのが分かる。
俺もいつもよりぶっ飛んで、ぎゅうぎゅう締め付けてるのが分かる。

もう3回はイッた。
ナカがバカになった。
ずっとイキっぱなしだ。

「はぁ、はぁっはぁ、嗚呼。」

身体が転がされた。
ぬぽっ、と杭が抜かれるのにも感じてしまう。

「ふふっ、可愛いなトキ。乳首も勃ちきって、ここもトロトロと蜜を溢し続けるだけだ。足も閉じられないか?」

「ん、むり。」

「どうだ、思う様犯され床に転がされた感想は?」

エルの手が頭を撫で、頬を擦り、首と肩をやんわり揉む。

「激しくて、気持ち良くて、初めてだった、あんな。」

「あんな?」

「服従、みたいな感情を覚えたのは。」

「私も少し張り切り過ぎた。」

「でも、1つ問題がある。」

「どこか痛めたか、?」

「慰めて。エルムディン。俺は床に転がされてひどく犯されたんだ。今度は優しくして欲しい。」

頼むよ、とままならない身体で首を傾げて言う。
エルは勿論だ、と俺を汚れた身体のまま抱き上げた。

「ベッドでもう一度。愛させてくれ。」

「俺も愛して欲しい。」

____

「おかえり、エル。」

「ただいまトキ。身体は大丈夫か?」

「まぁ、明日にはなんとかなるよ。」

ならなくても、マーキングだからしょうがない。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします

み馬
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。 わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!? これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。 おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。 ※ 設定ゆるめ、造語、出産描写あり。幕開け(前置き)長め。第21話に登場人物紹介を載せましたので、ご参考ください。 ★お試し読みは、第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★ ★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました

タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。 クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。 死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。 「ここは天国ではなく魔界です」 天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。 「至上様、私に接吻を」 「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」 何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

鈍感モブは俺様主人公に溺愛される?

桃栗
BL
地味なモブがカーストトップに溺愛される、ただそれだけの話。 前作がなかなか進まないので、とりあえずリハビリ的に書きました。 ほんの少しの間お付き合い下さい。

精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる

風見鶏ーKazamidoriー
BL
 秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。  ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。 ※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。

小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~

朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」 普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。 史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。 その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。 外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。 いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。 領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。 彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。 やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。 無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。 (この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)

ヒロイン不在の異世界ハーレム

藤雪たすく
BL
男にからまれていた女の子を助けに入っただけなのに……手違いで異世界へ飛ばされてしまった。 神様からの謝罪のスキルは別の勇者へ授けた後の残り物。 飛ばされたのは神がいなくなった混沌の世界。 ハーレムもチート無双も期待薄な世界で俺は幸せを掴めるのか?

処理中です...