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第一章:キハラ トキアキ
第八話
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「おかしいだろ」
「そんなことはない。」
「いいや、おかしいだろ!何処の世界に秘書を任命する奴がいるんだ!」
バチーンと大統領執務室の机を叩いて、憤慨しているのは、勿論俺だ。
エルは大概俺の言うことを聞いてくれるし、何なら言わなくても先を読んで叶えてくれたりもする。
だけど、今回は気に食わない。
「どうして俺が大統領補佐官なんだ!」
「わたしが良いと判断した。」
さっきからこの繰り返しで、たまたま居合わせたユディールまでもが、呆れた顔をして佇んでいる。
「あんたが良くても皆が良く無い!良く考えろよ!俺は只の秘書で、そのうちの一人だ。」
「何が問題なのか私には分からんな。」
大統領は黒革のよく沈みそうな椅子に深くかけ直して俺に問う。
「いいですか、‘’大統領‘’。私は只の秘書です。この国の政治には詳しくありません。出世にも興味がないんです。平々凡々に暮らしていけたらそれで良いんです。それに、俺はあなたの妻だから…」
「だから何だ。」
「あんたが、熱を上げて国を潰す気だなんて言われたら…俺は、嫌だ!」
ぎゅっと、きつく拳を握りしめる。
俺の居た国では良くある話だろ?
美人秘書を側に置いたせいで企業スパイに遭ったり。裏帳簿でたんまり金品を注ぎ込んだり。はたまた、執務室でのお色気シーンなんかが俺の脳内を駆け巡る。
それが会社なら未だマシだが、エルは大統領だ。
もしそんな事が国中に知れたら、俺たちの居場所は何処にも無くなってしまう。
「心配性だな。」
「当たり前だろっ!」
「では、1週間。考える時間をやろう。」
「いや、俺にそんな気は…っ、」
「1週間だ。返事はその時に聞く。」
下がりなさい、そう言ったエルの声に俺は従うしか無かった。
俺は、久しぶりにおじいちゃんの所へ行った。
俺の具合を診てくれたあのおじいちゃん先生だ。
彼もここで働いている。
と言っても、俺とエルも此処に住んでいる。
敷地は同じだが、居住区画にここの主要スタッフは住んでいる。
ちゃんと独身寮も完備してあった。
「これはこれは、大統領補佐官殿。」
「違うってば!」
どうやら噂はもう広がっているらしい。
「そんなに広まっちゃってるの?」
「わしも鼻が高いのぅ。」
ふぉっふぉ、とおじいちゃんは笑うけど。
正直俺はそんな気分じゃ無い。
俺には荷が重すぎる。重すぎて引く前に沼に沈んでしまう。そうに決まってる。
「まあまあ。茶でも如何ですかな?」
「うん、いただくよ。」
おじいちゃんが入れてくれたのは、香ばしいけれどとても。とても懐かしい匂いのするお茶だった。
「これっ、!?」
「わしの妻が見つけましての。」
先日、この国に隣国からの訪問者が来ていた。
彼女たちは【精霊の加護】を受けているとされており、もし移住が叶えば此方の国にとっても貴重な存在である。
「井戸端会議が好きなもので。」
偶然、中庭で出会ったのだそう。
女性の世間話には付いていけないが、これは流石に俺でも食いつくわ。
「もしやこれを、トキ殿がご存知でないかと思って出して見たのじゃが。当たりですかな?」
「うん…っ、これはそうだな。」
俺は、目頭がじわっと熱くなるのを感じた。
思いがけ無い出会いが、あるもんだ。
ここは、元の世界に良く似ている。
似ているからこそ、違いを感じたときにより一層悲しくなってしまう。
俺はいままで、そんな事に何回かぶち当たって。
その度に、エルを心配させ無いよう。
こっそり泣いた。
なのに。たかが、たかが麦茶だぞ。
そう。俺が今おじいちゃんに淹れて貰ったのは、麦茶だった。
この世界に、紅茶もコーヒーも存在するのに。
麦茶は無かった。
だからどうだと思うかもしれないけど、俺も麦茶で泣ける日が来るとは思いもしなかったと思う。
何処にでもある様な、只の麦茶の味がした。
因みに俺は、少し薄めが好き。
「何で...こんなっ、泣けるんだろうな、」
「何故でしょうな。故郷の味というのはそれだけで、価値があるものですからのぅ。」
ふふっと、笑いが込み上げてくる。
泣いたら少しだけ冷静になれるものだ。
今度は麦茶でなく自分に腹が捩れる程笑ってしまった。
「はぁー腹が痛い。久しぶりに笑ったぁ。」
何が面白いのか分からないが、もう腹が痛い。明日、筋肉痛になったらまた笑っちまう。
「何でこんなのが面白いんだろなぁー?」
「それだけ頑張って来られたという事では無いですかな?」
「そうかな?」
「笑う暇が無いのじゃろ?」
「確かに?」
俺は真面目すぎるところがあるからなぁ。
でも遊びながら仕事なんて出来なくて。
本当は、漫画も映画も音楽も漫才も好きな癖に。聴きながら、見ながらとか言うのが苦手だった。
つい、テレビを見たり、聴き入ったり。
終いには歌い出したりするものだから、専ら俺のBGMは誰かも分からん洋楽かジャズだった。
クラシックはダメだったな。
途中の盛り上がる部分で、俺も盛り上がるか。
デカいシンバルの音で心臓が飛び出るほどビビったことがある。
それも、集中してきた所によく現れた。
本当に、あれだけはダメだった。心臓に悪い。
「昔は何でも面白かったのになぁ。」
「仕事が面白くなると特にですな。」
「俺も。仕事楽しいなって思うからさ…ミスしたくないって思ってる。」
今が一番楽しい時期なのかもしれない。
仕事も覚えて、人より要領が良くなって。
改善点とかも見えてきて。
意見を出すと通りやすくもなった。
今が1番楽なのだ。
このまま現状維持できれば、俺はその内秘書官のトップになれる。
だから、ミスしたくない。
俺の人生設計は平々凡々に、適度に優良を保ちたい。今から、大統領補佐官なんて大役受け入れている暇は無い。
しかも今度はエルと対峙するかもしれないポジションだ。大統領の補佐できる仕事をこなしながら、反対意見があれば容赦無く突き回すべき役回りだ。
俺にそんな器量が有ると思うのか。
「トキ殿。一度、補佐官の仕事を見て来ては如何ですかな?」
「え!?」
「いや、行ったら迷惑じゃないか、な!?」
見た感じ、結構なおじいちゃんだった。
新婚で頭沸いた若造が見学なんてしに来たら、叩き出しそうな雰囲気のおじいちゃんだった。
「補佐官殿とは顔馴染みでしてな。」
「うそ。」
「ワシの兄なんじゃよ。」
「マジか、!」
おじいちゃん家、皆国家公務員じゃん。
俺泣けてきた。
でも。良い考えかもしれない。
見に行って良いなら、行ってみたい。
それで1週間後に言いつけてやる。
ーーー俺には出来ませんってなぁ!
「そんなことはない。」
「いいや、おかしいだろ!何処の世界に秘書を任命する奴がいるんだ!」
バチーンと大統領執務室の机を叩いて、憤慨しているのは、勿論俺だ。
エルは大概俺の言うことを聞いてくれるし、何なら言わなくても先を読んで叶えてくれたりもする。
だけど、今回は気に食わない。
「どうして俺が大統領補佐官なんだ!」
「わたしが良いと判断した。」
さっきからこの繰り返しで、たまたま居合わせたユディールまでもが、呆れた顔をして佇んでいる。
「あんたが良くても皆が良く無い!良く考えろよ!俺は只の秘書で、そのうちの一人だ。」
「何が問題なのか私には分からんな。」
大統領は黒革のよく沈みそうな椅子に深くかけ直して俺に問う。
「いいですか、‘’大統領‘’。私は只の秘書です。この国の政治には詳しくありません。出世にも興味がないんです。平々凡々に暮らしていけたらそれで良いんです。それに、俺はあなたの妻だから…」
「だから何だ。」
「あんたが、熱を上げて国を潰す気だなんて言われたら…俺は、嫌だ!」
ぎゅっと、きつく拳を握りしめる。
俺の居た国では良くある話だろ?
美人秘書を側に置いたせいで企業スパイに遭ったり。裏帳簿でたんまり金品を注ぎ込んだり。はたまた、執務室でのお色気シーンなんかが俺の脳内を駆け巡る。
それが会社なら未だマシだが、エルは大統領だ。
もしそんな事が国中に知れたら、俺たちの居場所は何処にも無くなってしまう。
「心配性だな。」
「当たり前だろっ!」
「では、1週間。考える時間をやろう。」
「いや、俺にそんな気は…っ、」
「1週間だ。返事はその時に聞く。」
下がりなさい、そう言ったエルの声に俺は従うしか無かった。
俺は、久しぶりにおじいちゃんの所へ行った。
俺の具合を診てくれたあのおじいちゃん先生だ。
彼もここで働いている。
と言っても、俺とエルも此処に住んでいる。
敷地は同じだが、居住区画にここの主要スタッフは住んでいる。
ちゃんと独身寮も完備してあった。
「これはこれは、大統領補佐官殿。」
「違うってば!」
どうやら噂はもう広がっているらしい。
「そんなに広まっちゃってるの?」
「わしも鼻が高いのぅ。」
ふぉっふぉ、とおじいちゃんは笑うけど。
正直俺はそんな気分じゃ無い。
俺には荷が重すぎる。重すぎて引く前に沼に沈んでしまう。そうに決まってる。
「まあまあ。茶でも如何ですかな?」
「うん、いただくよ。」
おじいちゃんが入れてくれたのは、香ばしいけれどとても。とても懐かしい匂いのするお茶だった。
「これっ、!?」
「わしの妻が見つけましての。」
先日、この国に隣国からの訪問者が来ていた。
彼女たちは【精霊の加護】を受けているとされており、もし移住が叶えば此方の国にとっても貴重な存在である。
「井戸端会議が好きなもので。」
偶然、中庭で出会ったのだそう。
女性の世間話には付いていけないが、これは流石に俺でも食いつくわ。
「もしやこれを、トキ殿がご存知でないかと思って出して見たのじゃが。当たりですかな?」
「うん…っ、これはそうだな。」
俺は、目頭がじわっと熱くなるのを感じた。
思いがけ無い出会いが、あるもんだ。
ここは、元の世界に良く似ている。
似ているからこそ、違いを感じたときにより一層悲しくなってしまう。
俺はいままで、そんな事に何回かぶち当たって。
その度に、エルを心配させ無いよう。
こっそり泣いた。
なのに。たかが、たかが麦茶だぞ。
そう。俺が今おじいちゃんに淹れて貰ったのは、麦茶だった。
この世界に、紅茶もコーヒーも存在するのに。
麦茶は無かった。
だからどうだと思うかもしれないけど、俺も麦茶で泣ける日が来るとは思いもしなかったと思う。
何処にでもある様な、只の麦茶の味がした。
因みに俺は、少し薄めが好き。
「何で...こんなっ、泣けるんだろうな、」
「何故でしょうな。故郷の味というのはそれだけで、価値があるものですからのぅ。」
ふふっと、笑いが込み上げてくる。
泣いたら少しだけ冷静になれるものだ。
今度は麦茶でなく自分に腹が捩れる程笑ってしまった。
「はぁー腹が痛い。久しぶりに笑ったぁ。」
何が面白いのか分からないが、もう腹が痛い。明日、筋肉痛になったらまた笑っちまう。
「何でこんなのが面白いんだろなぁー?」
「それだけ頑張って来られたという事では無いですかな?」
「そうかな?」
「笑う暇が無いのじゃろ?」
「確かに?」
俺は真面目すぎるところがあるからなぁ。
でも遊びながら仕事なんて出来なくて。
本当は、漫画も映画も音楽も漫才も好きな癖に。聴きながら、見ながらとか言うのが苦手だった。
つい、テレビを見たり、聴き入ったり。
終いには歌い出したりするものだから、専ら俺のBGMは誰かも分からん洋楽かジャズだった。
クラシックはダメだったな。
途中の盛り上がる部分で、俺も盛り上がるか。
デカいシンバルの音で心臓が飛び出るほどビビったことがある。
それも、集中してきた所によく現れた。
本当に、あれだけはダメだった。心臓に悪い。
「昔は何でも面白かったのになぁ。」
「仕事が面白くなると特にですな。」
「俺も。仕事楽しいなって思うからさ…ミスしたくないって思ってる。」
今が一番楽しい時期なのかもしれない。
仕事も覚えて、人より要領が良くなって。
改善点とかも見えてきて。
意見を出すと通りやすくもなった。
今が1番楽なのだ。
このまま現状維持できれば、俺はその内秘書官のトップになれる。
だから、ミスしたくない。
俺の人生設計は平々凡々に、適度に優良を保ちたい。今から、大統領補佐官なんて大役受け入れている暇は無い。
しかも今度はエルと対峙するかもしれないポジションだ。大統領の補佐できる仕事をこなしながら、反対意見があれば容赦無く突き回すべき役回りだ。
俺にそんな器量が有ると思うのか。
「トキ殿。一度、補佐官の仕事を見て来ては如何ですかな?」
「え!?」
「いや、行ったら迷惑じゃないか、な!?」
見た感じ、結構なおじいちゃんだった。
新婚で頭沸いた若造が見学なんてしに来たら、叩き出しそうな雰囲気のおじいちゃんだった。
「補佐官殿とは顔馴染みでしてな。」
「うそ。」
「ワシの兄なんじゃよ。」
「マジか、!」
おじいちゃん家、皆国家公務員じゃん。
俺泣けてきた。
でも。良い考えかもしれない。
見に行って良いなら、行ってみたい。
それで1週間後に言いつけてやる。
ーーー俺には出来ませんってなぁ!
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