甘々にすっ転べ全集

mimimi456/都古

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22 逆さま

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#逆さま

「第一回許せない逆さま選手権ー」

「いえー。」

「洗濯物。」

「おい、挨拶無しにジャブ喰らわすな。」

「旦那氏、洗濯物は裏返してくだされ。」

「ふっ、めんどくさいでごわす。では嫁子殿。ケチャップは蓋を下にしてドアポケットに立てて仕舞って下さいませ。」

「却下。どうせ傾く。あとで振りたまえ。では夫君。食洗機の箸は先端を下にしておくれ。しかし、スプーンやフォークは今のまま先端が上向で宜しい。」

「鋭意努力致します。では妻よ...今、着てるパジャマ裏表じゃね?」

「うそっ、!?」

「嘘じゃねえって、首無いもんほら、見てみ?」

「ぐっ、ふ、タグ前に付いてるわ、ありがとっ」

「いや、ずっと気になってたんよ。最初の"選手権いイェーイ"からずっと。はぁあーすっきりした。」

「良かったやん、んで洗濯物は?」

「ううっ、忘れて無かったか。」

「裏表逆さまにすると早く乾くし、汚れが落ちるんですーっ。」

「わ、かったから。全部?」

「全部、じゃなくて良いけど厚手のものとか。汗かいたなとかはひっくり返しておいた方がいいんじゃ無い?」

「了解。」

「他には?」

「無い?」

「無いねぇ、」

「短い選手やったなぁー。」

「優勝は?」

「パジャマやろ。」

「パジャマっ、今日なんか首、チクチクするなって思ってたんだよね。全然気が付かなかった。」

「俺はすぐ分かった。首が何時にも増して無かったから。」

「おだまりっ!」

「おだまりwww」
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