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聖龍軒本店店員 天ヶ瀬ヒカリ
可愛いは正義
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まぁ、そんなわけで海水浴当日を迎えている。
聖龍軒ダルゴニア支店が開店して、従業員および関係者が一堂に会するのは、初めてのことだった。
「あのっ、これ小さくないですか。えと、恥ずかしいんですけど」
「マリア、胸すげえーんだな。ちょっとはみ出してるし、そりゃ小さいと感じるだろうな」
白いビキニのマリアちゃんと黒ビキニのイリスちゃんが更衣室から出てきた。二人には色違いの紐パンセクシービキニを購入したのだが、実に似合っている。
マリアちゃんは、全体的に清楚な印象にはなっていて、たわわなお胸が一段と強調されているような感じだ。
一方のイリスちゃんは、筋肉質だけど女性的な感じと言えば良いだろうか。流石冒険者っていうオーラとセクシーさを感じる。
「なぜ、私までこんな格好をしなくてはならないのよ」
「良いじゃないの。減るものではないし。なかなか似合ってるわよ」
次に更衣室から出てきたのは、ギルド副長兼ギルドダルゴニア支所長のセシルさんと、聖龍軒ダルゴニア支店長のニャティリさんだ。
セシルさんとニャティリさんにも色違いのパレオ付セクシービキニを購入した。セシルさんはグリーンにした。大人の女性って感じで美しく纏まっている。
ニャティリさんは、ネイビーブルーのものを選んだ。こちらも大人の女性って感じでセクシーさが際立っている。
「わたくし、このような服は着たことがなくて、心許ないのですけれど」
「我も初めて着るが、動きやすくて良いではないか」
ファリアさんとダニアさんが出てきた。ファリアさんは、ファルスカ王国王女で聖龍軒ダルゴニア支店の店員もしてくれている。そしてダニアさんは、聖龍でダンジョンマスターであり、聖龍軒ダルゴニア支店のオーナーでもある偉い御方だ。
そんな二人には色違いで、背中が露出しているようなワンピース水着を選んだ。
我ながら良い選択だと思う。
ファリアさんは、赤でセレブリティな感じに仕上げた。
ダニアさんはエメラルドグリーンで、聖なるドラゴンって感じに纏まったと思う。
「あのっ、殿下。我々は鎧の方が……」
「バルモア団長。これ、案外動きやすいですよ」
最後に出てきたのは、ファリアさんの護衛で、王宮近衛兵のバルモアさんとミシェルダさんだ。彼女らたっての希望で、露出が少なめで、短剣を忍ばすことができる服装にしてほしいと言われた。
そこでわたしが用意したのは、水陸両用ウェアと呼ばれる類の水着だ。露出度を抑える代わりにフリフリが若干多いものを選び、可愛らしくもなるようにした。
ファリアさんと合わせて色はヴァイオレットにした。スカートタイプになっているので、しっかり武器も忍ばせることができている。
余談ではあるが、短剣はちょっと困るということで、事前に警棒を買って渡したが、これは凄いと非常に喜んでいた。伸びるというのが画期的だという話をしていた。護衛という話なら、短剣よりも使い勝手が良いとも言っていた。
後はわたしだが、わたしは無難にオールインワン水着で、体型が目立たないものを選んだ。色は濃い目のベージュ。まぁ、皆には劣るがそれなりだとは思う。
マリアちゃんから「ヒカリ、可愛いー」と聞こえてきたので、まぁわたしもそこそこ良い感じにはなったのだと思う。ええと、そう思いたい。
皆違って皆良い!エロい可愛い美しいの3点が揃っている。もはや壮観である。
他には、わたしの父と、ギルド長のダギリさんが参加している。ファルスカの国王様も参加従っていたみたいなのだけど、大事な政務があるということで来れなかったみたいだ。
男性陣二人には、昼食の準備をしてもらっている。まぁ、昼食自体はすぐに作れるので、簡易的なテーブルセッティングとかそういうのをやってもらっていた。
「早速海に入ってよろしいのかしら」
ファリアさんからそのように質問される。わたしは、すぐに答えた。
「ダメです」
そう。まだダメだ。
「海を舐めてはいけません。準備運動をしましょう」
いくら運動ができる人が揃っているとはいえ水中は危険なのだ。準備運動をしないで泳いだりすれば、水中で攣ってしまい、そのまま溺れてしまうなんてこともよくある話だ。
「ヒカリ、準備運動とはどうすれば良いのですか」
いい質問だ。そう、わたしは用意してきていた。奥底にしまってあったカセットラジオだ。
「声に合わせて、身体を動かしてください!」
そうして、わたしは異世界ダンジョン、ダルゴニア地下第5階層の浜辺で、ラジオ体操第一を流すのであった。
聖龍軒ダルゴニア支店が開店して、従業員および関係者が一堂に会するのは、初めてのことだった。
「あのっ、これ小さくないですか。えと、恥ずかしいんですけど」
「マリア、胸すげえーんだな。ちょっとはみ出してるし、そりゃ小さいと感じるだろうな」
白いビキニのマリアちゃんと黒ビキニのイリスちゃんが更衣室から出てきた。二人には色違いの紐パンセクシービキニを購入したのだが、実に似合っている。
マリアちゃんは、全体的に清楚な印象にはなっていて、たわわなお胸が一段と強調されているような感じだ。
一方のイリスちゃんは、筋肉質だけど女性的な感じと言えば良いだろうか。流石冒険者っていうオーラとセクシーさを感じる。
「なぜ、私までこんな格好をしなくてはならないのよ」
「良いじゃないの。減るものではないし。なかなか似合ってるわよ」
次に更衣室から出てきたのは、ギルド副長兼ギルドダルゴニア支所長のセシルさんと、聖龍軒ダルゴニア支店長のニャティリさんだ。
セシルさんとニャティリさんにも色違いのパレオ付セクシービキニを購入した。セシルさんはグリーンにした。大人の女性って感じで美しく纏まっている。
ニャティリさんは、ネイビーブルーのものを選んだ。こちらも大人の女性って感じでセクシーさが際立っている。
「わたくし、このような服は着たことがなくて、心許ないのですけれど」
「我も初めて着るが、動きやすくて良いではないか」
ファリアさんとダニアさんが出てきた。ファリアさんは、ファルスカ王国王女で聖龍軒ダルゴニア支店の店員もしてくれている。そしてダニアさんは、聖龍でダンジョンマスターであり、聖龍軒ダルゴニア支店のオーナーでもある偉い御方だ。
そんな二人には色違いで、背中が露出しているようなワンピース水着を選んだ。
我ながら良い選択だと思う。
ファリアさんは、赤でセレブリティな感じに仕上げた。
ダニアさんはエメラルドグリーンで、聖なるドラゴンって感じに纏まったと思う。
「あのっ、殿下。我々は鎧の方が……」
「バルモア団長。これ、案外動きやすいですよ」
最後に出てきたのは、ファリアさんの護衛で、王宮近衛兵のバルモアさんとミシェルダさんだ。彼女らたっての希望で、露出が少なめで、短剣を忍ばすことができる服装にしてほしいと言われた。
そこでわたしが用意したのは、水陸両用ウェアと呼ばれる類の水着だ。露出度を抑える代わりにフリフリが若干多いものを選び、可愛らしくもなるようにした。
ファリアさんと合わせて色はヴァイオレットにした。スカートタイプになっているので、しっかり武器も忍ばせることができている。
余談ではあるが、短剣はちょっと困るということで、事前に警棒を買って渡したが、これは凄いと非常に喜んでいた。伸びるというのが画期的だという話をしていた。護衛という話なら、短剣よりも使い勝手が良いとも言っていた。
後はわたしだが、わたしは無難にオールインワン水着で、体型が目立たないものを選んだ。色は濃い目のベージュ。まぁ、皆には劣るがそれなりだとは思う。
マリアちゃんから「ヒカリ、可愛いー」と聞こえてきたので、まぁわたしもそこそこ良い感じにはなったのだと思う。ええと、そう思いたい。
皆違って皆良い!エロい可愛い美しいの3点が揃っている。もはや壮観である。
他には、わたしの父と、ギルド長のダギリさんが参加している。ファルスカの国王様も参加従っていたみたいなのだけど、大事な政務があるということで来れなかったみたいだ。
男性陣二人には、昼食の準備をしてもらっている。まぁ、昼食自体はすぐに作れるので、簡易的なテーブルセッティングとかそういうのをやってもらっていた。
「早速海に入ってよろしいのかしら」
ファリアさんからそのように質問される。わたしは、すぐに答えた。
「ダメです」
そう。まだダメだ。
「海を舐めてはいけません。準備運動をしましょう」
いくら運動ができる人が揃っているとはいえ水中は危険なのだ。準備運動をしないで泳いだりすれば、水中で攣ってしまい、そのまま溺れてしまうなんてこともよくある話だ。
「ヒカリ、準備運動とはどうすれば良いのですか」
いい質問だ。そう、わたしは用意してきていた。奥底にしまってあったカセットラジオだ。
「声に合わせて、身体を動かしてください!」
そうして、わたしは異世界ダンジョン、ダルゴニア地下第5階層の浜辺で、ラジオ体操第一を流すのであった。
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