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ファルスカ王国王女 ファリア
学ぶために
しおりを挟む「さてファリアよ。料理は、味だけが全てではない。提供される料理の量。彩り。匂い。皿の形。接客。付帯して提供される飲み物。総てがあって料理が成り立つ。お前はそれを学ぶ必要がある」
父上は、一連の騒動について、わたくしの無知さを咎めているのではなかった。
父上はわたくしにもっと広い視野で物事を見てほしいと言いたかったのだとやっと分かった。
「はい」
わたくしは、料理を評価する際に、味と見た目だけで判断していた。そして、ファルスカ王国にとって外交上の武器となり得るか否かで価値の有る無しを決めていた。
わたくしの行いは、料理の表層だけを見続けていただけに過ぎないのだと思い知った。
「学ぶべきは料理だけではない。ファルスカ王国を治めるのであれば、誰よりもファルスカ王国のことを理解していなければならない。ただ知識として知っているだけでは、民のための政治はできない。その目で見て、実際に肌で感じたことを、知識とも擦り合わせて、政治へと落とし込んでいくことが重要なのだ」
父上の言葉は、ファルスカ王国を想う気持ちが伝わってくる。
それは料理屋に来てからの父上の振る舞いが雄弁に物語っている。
ただ、わたくしは料理が美味しいかどうかだけでその料理の価値を判断していた。王宮に城下街の料理人を招いた際も、料理を作らせ、わたくしが試食をするだけで、料理人と会話をすることもなかった。今回も料理の味だけを確かめ、他の要素は無視して、店主の無礼な態度に腹を立てて部下に店主の処刑を命じた。それが国のための行為なのか否か。答えは否だ。父上から諭された今だから、わたくしの考えが早計だったことを理解できる。わたくしの視野は狭すぎた。表層だけを見過ぎていたのだ。
「父上。わたくしに政治について教えていただけますか」
わたくしは父上に教えを乞う。
「ファリアよ、お前が教えを乞うべきは私ではない。お前に王を継ぐ意志があるのであれば、王宮から離れ世界を知るべきだ」
父上は笑みを浮かべながら店主の方を向いた。
「さて店主ニャティリよ。私の頼みを聞いてくれないか」
父上は確かにニャティリと口にした。
「内容にもよりますね。いくらファルスカ国王の頼みと言えど、できることとできないことがありますから」
あまりの展開の早さにわたくしの脳は処理が追いついていない。
「私の娘、ファリアをこの店で働かせてくれないか」
父上は続けて発言した。
「私の娘は、世間知らずではあるが、食に対する知識と熱意は料理人にも負けてはいない。店の力にはなるはずだ。役に立たないようであればいつでも解雇して送り返してくれて構わない。近衛兵たちもこの店で働いている間は側につかせないことを約束する」
少し思案し、店主が発言した。
「それであればわたしは構いませんが、本人の意志が重要ではないですかね」
皆の視線がわたくしに注がれた。
まだ、理解が追いついていない。整理しなくてはならない。
まず、父上は店主のことをニャティリと呼んだ。ニャティリなどという名前は、一人を除き聞いたことがない。わたくしも、肌身離さず持ち歩き、擦り切れるほどに読み尽くした『ニャティリの自叙伝』の著者、英雄ニャティリその人である。
店主があの伝説の英雄ニャティリなのであれば、手記の記述から考えても曽祖父の頃から、いやそれ以前からずっと生き続けていることになる。最近になって自叙伝が売り出されて、一躍時の人になった。自叙伝で描かれるファルスカ王国の登場人物は、全てが今は亡き歴史上の人物なのだ。ニャティリがエルフだということは知っていたが、もはや偶像だと思っていて、まさか存命だとは思ってもいなかった。
いや、そう思わされていただけなのかもしれない。
目の前の人物が英雄ニャティリなのであれば、ニャティリの言うダンジョンの至宝というのは、このラーメンのことを指しているのではないだろうか。
「さぁ、ファリアよ。お前はどうする」
父上は、わたくしに問いかける。
わたくしは少し悩んで、口を開いた。
「こちらで働くか否かを答える前に、わたくしには言うべきことがあります」
この場にいる全ての者がわたくしの一挙手一投足に注目している。わたくしにはすべきことあった。父上や、母上に幼き頃から教えられてきたことだ。その教えを実行しなければならない。
「まずは店主に対して、わたくしが行なった全ての無礼に謝罪を申し上げます。またこの場にいる全ての冒険者の方々にも謝罪させていただきます」
わたくしは深く頭を下げた。そして言葉を続ける。
「わたくしが間違っていたと認めます。その上で、わたくしをこちらの店員として雇うかは決めてください」
間違いを犯した場合は、素直に認めて、謝ること。幼いわたくしが、父上と母上から何より大切なこととして、教え込まれてきたことだった。
「へぇ。あなたの娘、なかなかやるじゃない。見直したわ」
店主ニャティリはそう、父上に向かって言った。父上も微笑んでいた。
「店員になるのであれば、王女様でも特別扱いはしないわよ。それでも良いかしら?」
店主ニャティリから問われる。今までわたくしが店主から感じていた圧力のようなものも和らいでいるように感じた。
「はい。わたくしはそれで構いませんわ。父上、宜しいのでしょうか」
父上は「うむ」と一言呟きながら、言葉を続けた。
「ファリアが良いのであれば良いのではないかな。むしろ断られては私が困るのだよ。なにせ、ダニア氏と既に話は付けているのでね」
父上の言葉を受けて店主ニャティリが発言する。
「ダニアともう話しているのね。分かりましたよ。ファルスカ国王のお願いを受けましょう。それで国王様、この場にいるお客様にはどのような補償があるのでしょうか?何もなければ、皆さん今日あったことを言いふらしかねないと思いますけれど」
店主ニャティリの言葉に、冒険者たちがざわめき出した。
「あぁ、その通りだな。この場にいる全ての者たちに、味噌ラーメンをご馳走しよう。その代わり、この場で見たことは他言無用だ。もし口外すれば最高刑に処すことになるだろうよ」
父上が宣言すると、冒険者たちは歓声を上げ、店内は大賑わいになった。
「ファリアにも早速手伝ってもらうわよ。これに着替えてきなさい」
店主ニャティリはそう言うと、わたくしに店員が着ている揃いの服を手渡してくれた。
「はい」
わたくしは渡された店員の服に着替え、厨房に入る。
「なかなか似合っているじゃない。さぁ、イリスとマリアもファリアをサポートしてあげなさいね」
店主ニャティリはそう言うと、自身は手早くラーメンを作り始めた。
父上は席を立ち、冒険者たちが次から次へと入ってくる。外には長い列が形成されている。ギルドの方までぎっしりと人がいるように思われる。父上の方を見ていると、近衛兵達にも列に並ぶように促していた。
父上は、一連の騒動について、わたくしの無知さを咎めているのではなかった。
父上はわたくしにもっと広い視野で物事を見てほしいと言いたかったのだとやっと分かった。
「はい」
わたくしは、料理を評価する際に、味と見た目だけで判断していた。そして、ファルスカ王国にとって外交上の武器となり得るか否かで価値の有る無しを決めていた。
わたくしの行いは、料理の表層だけを見続けていただけに過ぎないのだと思い知った。
「学ぶべきは料理だけではない。ファルスカ王国を治めるのであれば、誰よりもファルスカ王国のことを理解していなければならない。ただ知識として知っているだけでは、民のための政治はできない。その目で見て、実際に肌で感じたことを、知識とも擦り合わせて、政治へと落とし込んでいくことが重要なのだ」
父上の言葉は、ファルスカ王国を想う気持ちが伝わってくる。
それは料理屋に来てからの父上の振る舞いが雄弁に物語っている。
ただ、わたくしは料理が美味しいかどうかだけでその料理の価値を判断していた。王宮に城下街の料理人を招いた際も、料理を作らせ、わたくしが試食をするだけで、料理人と会話をすることもなかった。今回も料理の味だけを確かめ、他の要素は無視して、店主の無礼な態度に腹を立てて部下に店主の処刑を命じた。それが国のための行為なのか否か。答えは否だ。父上から諭された今だから、わたくしの考えが早計だったことを理解できる。わたくしの視野は狭すぎた。表層だけを見過ぎていたのだ。
「父上。わたくしに政治について教えていただけますか」
わたくしは父上に教えを乞う。
「ファリアよ、お前が教えを乞うべきは私ではない。お前に王を継ぐ意志があるのであれば、王宮から離れ世界を知るべきだ」
父上は笑みを浮かべながら店主の方を向いた。
「さて店主ニャティリよ。私の頼みを聞いてくれないか」
父上は確かにニャティリと口にした。
「内容にもよりますね。いくらファルスカ国王の頼みと言えど、できることとできないことがありますから」
あまりの展開の早さにわたくしの脳は処理が追いついていない。
「私の娘、ファリアをこの店で働かせてくれないか」
父上は続けて発言した。
「私の娘は、世間知らずではあるが、食に対する知識と熱意は料理人にも負けてはいない。店の力にはなるはずだ。役に立たないようであればいつでも解雇して送り返してくれて構わない。近衛兵たちもこの店で働いている間は側につかせないことを約束する」
少し思案し、店主が発言した。
「それであればわたしは構いませんが、本人の意志が重要ではないですかね」
皆の視線がわたくしに注がれた。
まだ、理解が追いついていない。整理しなくてはならない。
まず、父上は店主のことをニャティリと呼んだ。ニャティリなどという名前は、一人を除き聞いたことがない。わたくしも、肌身離さず持ち歩き、擦り切れるほどに読み尽くした『ニャティリの自叙伝』の著者、英雄ニャティリその人である。
店主があの伝説の英雄ニャティリなのであれば、手記の記述から考えても曽祖父の頃から、いやそれ以前からずっと生き続けていることになる。最近になって自叙伝が売り出されて、一躍時の人になった。自叙伝で描かれるファルスカ王国の登場人物は、全てが今は亡き歴史上の人物なのだ。ニャティリがエルフだということは知っていたが、もはや偶像だと思っていて、まさか存命だとは思ってもいなかった。
いや、そう思わされていただけなのかもしれない。
目の前の人物が英雄ニャティリなのであれば、ニャティリの言うダンジョンの至宝というのは、このラーメンのことを指しているのではないだろうか。
「さぁ、ファリアよ。お前はどうする」
父上は、わたくしに問いかける。
わたくしは少し悩んで、口を開いた。
「こちらで働くか否かを答える前に、わたくしには言うべきことがあります」
この場にいる全ての者がわたくしの一挙手一投足に注目している。わたくしにはすべきことあった。父上や、母上に幼き頃から教えられてきたことだ。その教えを実行しなければならない。
「まずは店主に対して、わたくしが行なった全ての無礼に謝罪を申し上げます。またこの場にいる全ての冒険者の方々にも謝罪させていただきます」
わたくしは深く頭を下げた。そして言葉を続ける。
「わたくしが間違っていたと認めます。その上で、わたくしをこちらの店員として雇うかは決めてください」
間違いを犯した場合は、素直に認めて、謝ること。幼いわたくしが、父上と母上から何より大切なこととして、教え込まれてきたことだった。
「へぇ。あなたの娘、なかなかやるじゃない。見直したわ」
店主ニャティリはそう、父上に向かって言った。父上も微笑んでいた。
「店員になるのであれば、王女様でも特別扱いはしないわよ。それでも良いかしら?」
店主ニャティリから問われる。今までわたくしが店主から感じていた圧力のようなものも和らいでいるように感じた。
「はい。わたくしはそれで構いませんわ。父上、宜しいのでしょうか」
父上は「うむ」と一言呟きながら、言葉を続けた。
「ファリアが良いのであれば良いのではないかな。むしろ断られては私が困るのだよ。なにせ、ダニア氏と既に話は付けているのでね」
父上の言葉を受けて店主ニャティリが発言する。
「ダニアともう話しているのね。分かりましたよ。ファルスカ国王のお願いを受けましょう。それで国王様、この場にいるお客様にはどのような補償があるのでしょうか?何もなければ、皆さん今日あったことを言いふらしかねないと思いますけれど」
店主ニャティリの言葉に、冒険者たちがざわめき出した。
「あぁ、その通りだな。この場にいる全ての者たちに、味噌ラーメンをご馳走しよう。その代わり、この場で見たことは他言無用だ。もし口外すれば最高刑に処すことになるだろうよ」
父上が宣言すると、冒険者たちは歓声を上げ、店内は大賑わいになった。
「ファリアにも早速手伝ってもらうわよ。これに着替えてきなさい」
店主ニャティリはそう言うと、わたくしに店員が着ている揃いの服を手渡してくれた。
「はい」
わたくしは渡された店員の服に着替え、厨房に入る。
「なかなか似合っているじゃない。さぁ、イリスとマリアもファリアをサポートしてあげなさいね」
店主ニャティリはそう言うと、自身は手早くラーメンを作り始めた。
父上は席を立ち、冒険者たちが次から次へと入ってくる。外には長い列が形成されている。ギルドの方までぎっしりと人がいるように思われる。父上の方を見ていると、近衛兵達にも列に並ぶように促していた。
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