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ダンジョンマスター 聖龍
我の名は
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少し話が脱線したが、仕事の話にすぐに戻り、聖龍軒ダルゴニア支店の営業方針が次々に決められていった。
豚骨ラーメンは結果的に採用されることになった。それに伴い、日替り・月替りのラーメンをなくして、醤油・豚骨が固定メニューとなり、塩と味噌が週替りで入れ替わることとなった。そして新メニューについては、期間限定のラーメンとして売り出すことが決定した。グダグダのように見えて、なんだかんだでちゃんと話し合いは行われているというのは、この店の良いところであろう。
其の様な訳で、豚骨ラーメンの試食会も無事閉会の運びとなった。しかしながら、客のいない定休日に女子が集まればそれはもう話が盛り上がる訳であり、突発的な女子会が始まっていた。
「あの、聖龍さんって名前はないんですか」
マリアが唐突に質問してきた。何度か説明はしているが、聖龍というのは種族名であり、我々聖龍族は全員にパスが繋がっていることもあるため、個体ごとに名前をつけるということはしないのだ。
「名前はない。そもそも、我ら聖龍は滅多に人に会わないが故、名前を必要としないのだ」
聖龍が人族と会うことも少ない。ダンジョンマスターであるが故に、任されたダンジョンの上で形成された都市の代表者などとは意識共有で話をしたりもするが、直接会って話すなどということは皆無なのである。
「今は会ってますよね。わたしたちと」
ただ、もちろん例外は発生する。各ダンジョンで守護されている異世界の扉を開いた人間たちには協力しても良いという掟も存在するため、その者たちに協力する過程で人間たちと直接接触することも多々ある訳である。とはいえ、異世界の門を開いた人間は全ダンジョンを通じて数えても片手の指で数えられる程度である。そして、異世界の門を開く人間というのはつまり冒険者であり、冒険者というのは協力を求めない者が多い。我が、今の時点で既に史上最も人間と関わった聖龍と言っても良いだろう。
「名前あった方がいいですよ。そうだよね、イリスちゃん?」
「ああ、まぁそうかもな」
イリスは我の名前なんてどうでもいいといった様子だ。我も始めは、興味の薄い話題であったが、マリアの言う通りで、最近は人間と接することも多い。さらに言えば、割と人間の姿になることもあるので、個体名があっても良いのかもしれないと思い始めていた。
「イリスちゃんは何がいいと思う?」
二人は勝手に我の名前を考え始めた。折角であれば、我もカッコいい名前が良い。性別で言えば、一応は雌龍であるからして、可愛らしい名前でも良いかもしれない。とりあえずは、彼女らのセンスに任せてみよう。
「うーん、そうだなぁ。意外と名前考えるのってムズいよなぁ」
「そうだよねぇ。すごく、分かるよ」
先程までどうでもいいって感じのイリスであったが、我の名前を考えるとなると意外とやる気になっていた。これは、期待できるかもしれない。
しばらく、二人は黙って考えていたが、静寂を破ったのはイリスだった。
「あぁ、良いの思いついた!」
握った右手を上から下へ振り下ろして、小指から左手の手のひらにポンと当てると我の方を向いて話した。
「トンコツってどうですかね?」
我は即座に回答した。
「却下だ。我は醤油派だ」
今食べている豚骨ラーメンもとんでもなく美味しいが、我はやはりあの醤油ラーメンを食べた時の衝撃が忘れられないのだ。
というのは冗談である。確かに、アダ名に好きなモノの名前を使っている人間はいると聞くが、名前につけては駄目だろう。ましてや、トンコツとは豚の骨のことである。我は龍だ。龍がトンコツを名乗るのはあまりに滑稽である。
「あっ聖龍さん、わたしも思いつきました」
怪訝な表情で「良いと思うのになぁ」と呟いているイリスを尻目に今度はマリアが声をあげた。
「では、ラーメニサウルスっていかがでしょうか」
「ツッコミどころが多すぎる。却下」
不満げな顔を浮かべるマリア。どうやら、マリアも自信があったらしい。
何でもラーメンをつければいいという訳でない。そもそも、龍である我に対してサウルスとつけるのは極めて遺憾である。マリアは日本で、どこぞの恐竜のテーマパークが題材の映画にハマったと聞いてはいたが、我を恐竜扱いするのは最早侮辱である。マリア本人は露とも侮辱的発言だとは思っていないだろうとは思う。
「じゃあ、ショーユでいいんじゃないですかね?」
イリスの発言である。我は即座に答える。
「客が醤油ラーメンを注文する度に反応してしまうではないか。却下だ」
ちょっとだけ悪くはない。しかしながら、流石に我もショーユと名乗りたくはない。醤油は好きだが、我がショーユとなるのは別の話だ。
そもそも、先程も言ったが、醤油ラーメンが好きだから「ショーユ」と名乗るというのは安直すぎやしないだろうか。
「チャーシュードンはいかがでしょう?」
「お主はふざけているのか?そもそもそんなキャラだったか?」
マリアはテヘッと笑って可愛らしくコツンと頭を叩いていた。良かった、どうやら今度はちゃんと冗談であったようだ。
とまぁ、マリアが提案しておいてこの体たらくである。我も少し期待はしたが、これならば普通に聖龍と名乗った方がマシである。そうして諦めかけたその時、意外な人物が発言した。
「ダルゴニアから捩ってダニアというのはどうかしら?」
今の今までずっと黙っていたニャティリの発言だった。一瞬にして、空気が凍る。
「「ニャティリさん」」
「あんた天才ですか?」
「凄く良いです!」
二人の声が重なった。二人が言うとおり、実に響きが良い。なかなかニャティリも、人間族では比較的長寿なエルフ族なだけあって、センスがある。
「ダニア……か。良いではないか」
発音してみて、我自身もしっくり来ていた。
「決まりね。今日からあなたは聖龍ダニアと名乗りなさい」
ニャティリが我に向かってウインクをしながら高らかに言い放った。
「うむ。我の名は今この時から聖龍ダニアとする」
こうして我は史上初めて名前がついた聖龍となったのであった。
我の名はダニア。巨大地下ダンジョンダルゴニアを統べるダンジョンマスターの聖龍である。
豚骨ラーメンは結果的に採用されることになった。それに伴い、日替り・月替りのラーメンをなくして、醤油・豚骨が固定メニューとなり、塩と味噌が週替りで入れ替わることとなった。そして新メニューについては、期間限定のラーメンとして売り出すことが決定した。グダグダのように見えて、なんだかんだでちゃんと話し合いは行われているというのは、この店の良いところであろう。
其の様な訳で、豚骨ラーメンの試食会も無事閉会の運びとなった。しかしながら、客のいない定休日に女子が集まればそれはもう話が盛り上がる訳であり、突発的な女子会が始まっていた。
「あの、聖龍さんって名前はないんですか」
マリアが唐突に質問してきた。何度か説明はしているが、聖龍というのは種族名であり、我々聖龍族は全員にパスが繋がっていることもあるため、個体ごとに名前をつけるということはしないのだ。
「名前はない。そもそも、我ら聖龍は滅多に人に会わないが故、名前を必要としないのだ」
聖龍が人族と会うことも少ない。ダンジョンマスターであるが故に、任されたダンジョンの上で形成された都市の代表者などとは意識共有で話をしたりもするが、直接会って話すなどということは皆無なのである。
「今は会ってますよね。わたしたちと」
ただ、もちろん例外は発生する。各ダンジョンで守護されている異世界の扉を開いた人間たちには協力しても良いという掟も存在するため、その者たちに協力する過程で人間たちと直接接触することも多々ある訳である。とはいえ、異世界の門を開いた人間は全ダンジョンを通じて数えても片手の指で数えられる程度である。そして、異世界の門を開く人間というのはつまり冒険者であり、冒険者というのは協力を求めない者が多い。我が、今の時点で既に史上最も人間と関わった聖龍と言っても良いだろう。
「名前あった方がいいですよ。そうだよね、イリスちゃん?」
「ああ、まぁそうかもな」
イリスは我の名前なんてどうでもいいといった様子だ。我も始めは、興味の薄い話題であったが、マリアの言う通りで、最近は人間と接することも多い。さらに言えば、割と人間の姿になることもあるので、個体名があっても良いのかもしれないと思い始めていた。
「イリスちゃんは何がいいと思う?」
二人は勝手に我の名前を考え始めた。折角であれば、我もカッコいい名前が良い。性別で言えば、一応は雌龍であるからして、可愛らしい名前でも良いかもしれない。とりあえずは、彼女らのセンスに任せてみよう。
「うーん、そうだなぁ。意外と名前考えるのってムズいよなぁ」
「そうだよねぇ。すごく、分かるよ」
先程までどうでもいいって感じのイリスであったが、我の名前を考えるとなると意外とやる気になっていた。これは、期待できるかもしれない。
しばらく、二人は黙って考えていたが、静寂を破ったのはイリスだった。
「あぁ、良いの思いついた!」
握った右手を上から下へ振り下ろして、小指から左手の手のひらにポンと当てると我の方を向いて話した。
「トンコツってどうですかね?」
我は即座に回答した。
「却下だ。我は醤油派だ」
今食べている豚骨ラーメンもとんでもなく美味しいが、我はやはりあの醤油ラーメンを食べた時の衝撃が忘れられないのだ。
というのは冗談である。確かに、アダ名に好きなモノの名前を使っている人間はいると聞くが、名前につけては駄目だろう。ましてや、トンコツとは豚の骨のことである。我は龍だ。龍がトンコツを名乗るのはあまりに滑稽である。
「あっ聖龍さん、わたしも思いつきました」
怪訝な表情で「良いと思うのになぁ」と呟いているイリスを尻目に今度はマリアが声をあげた。
「では、ラーメニサウルスっていかがでしょうか」
「ツッコミどころが多すぎる。却下」
不満げな顔を浮かべるマリア。どうやら、マリアも自信があったらしい。
何でもラーメンをつければいいという訳でない。そもそも、龍である我に対してサウルスとつけるのは極めて遺憾である。マリアは日本で、どこぞの恐竜のテーマパークが題材の映画にハマったと聞いてはいたが、我を恐竜扱いするのは最早侮辱である。マリア本人は露とも侮辱的発言だとは思っていないだろうとは思う。
「じゃあ、ショーユでいいんじゃないですかね?」
イリスの発言である。我は即座に答える。
「客が醤油ラーメンを注文する度に反応してしまうではないか。却下だ」
ちょっとだけ悪くはない。しかしながら、流石に我もショーユと名乗りたくはない。醤油は好きだが、我がショーユとなるのは別の話だ。
そもそも、先程も言ったが、醤油ラーメンが好きだから「ショーユ」と名乗るというのは安直すぎやしないだろうか。
「チャーシュードンはいかがでしょう?」
「お主はふざけているのか?そもそもそんなキャラだったか?」
マリアはテヘッと笑って可愛らしくコツンと頭を叩いていた。良かった、どうやら今度はちゃんと冗談であったようだ。
とまぁ、マリアが提案しておいてこの体たらくである。我も少し期待はしたが、これならば普通に聖龍と名乗った方がマシである。そうして諦めかけたその時、意外な人物が発言した。
「ダルゴニアから捩ってダニアというのはどうかしら?」
今の今までずっと黙っていたニャティリの発言だった。一瞬にして、空気が凍る。
「「ニャティリさん」」
「あんた天才ですか?」
「凄く良いです!」
二人の声が重なった。二人が言うとおり、実に響きが良い。なかなかニャティリも、人間族では比較的長寿なエルフ族なだけあって、センスがある。
「ダニア……か。良いではないか」
発音してみて、我自身もしっくり来ていた。
「決まりね。今日からあなたは聖龍ダニアと名乗りなさい」
ニャティリが我に向かってウインクをしながら高らかに言い放った。
「うむ。我の名は今この時から聖龍ダニアとする」
こうして我は史上初めて名前がついた聖龍となったのであった。
我の名はダニア。巨大地下ダンジョンダルゴニアを統べるダンジョンマスターの聖龍である。
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