1 / 3
血塗られた少女メアリー
都市伝説
しおりを挟む
雰囲気はいいか場所のせいなのか客がほとんどいないバーが都内に存在する。
そこの常連である2人の大学生。彼ら2人は研究生で帰宅するのが9時を過ぎることが多々あった。
2人は帰りが遅くなるとそのバーで1杯やるのが恒例行事となっていた。
いつも通りそのバーに入るとそこには一人の白い服を着た女性が座っていた。いつも誰もいないのに珍しいなと思いつつ彼女の顔が見えるカウンター席に座った。その顔はとても美しく、一瞬でAは一目ぼれをしてしまった。彼女を意識しながら酒を飲んでいるとBが突然「ゲームをしよう」と言い出した。どんなゲームかと尋ねるA。
「じゃんけんをして負けたほうが彼女に話かけるってのはどうだ?」「OK!乗った」「俺はグーしか出さないから、わかっているよな」と言うB。「じゃんけん、、、」見事パーで勝利するA。罰ゲームのはずなのだが、顔は嬉しそうに笑っている。「世話の焼けるやつだな、きっかけを作らないと話しかけることもできないのか」とつぶやくB。
彼女の顔ばかり見ていたAは彼女が飲んでいるカクテルのことなんて気にしてもいなかったが近づくにつれてそれが目に入る。それは真っ赤なカクテルだった。彼女のとなりに座るA。「君、名前は?何飲んでるの?」彼女はボソッと「ブラッディー・メアリー」と答えた。「一緒に飲まない?」そう言おうとしたとき、彼女は急に立ち上がりトイレに行った。『迷惑だったかな?』と思いつつ、彼女が帰ってくるまでマスターと話すことにした。
「彼女って何歳?未成年に見えるのって俺だけ?」「彼女が飲んでいるカクテルは、ヴァージンです。つまり、お酒は入っていません。」「そうなんだ。ところでこのお酒おいしいの?なんか赤いし、名前も不気味だよね。」「そうですね、好き嫌いは分かれるかもしれませんね。ところでAさんブラッディー・メアリーの都市伝説はご存じですか?」「知らない。」と答えるとマスターはその都市伝説を語り始めた。
その内容は部屋を暗くして、ブラッディー・メアリーと3回鏡の前で唱えると鏡の中に血まみれの少女が現れるという物でした。一種の降霊術とのことだった。マスターが話し終わる直前彼女はトイレから戻ってくるとカウンターにお金をおいて立ち去ってしまった。
『仲良くなりたかったな~あんなかわいい子もう2度と会うことはないだろうな』そう思いながらBのもとに戻るA。飲みかけのお酒を飲み干した2人だったがまだ飲み足りない。しかし、学生ゆえお金に余裕があるわけでもない2人はAの家で飲みなおそうということになりバーを後にした。
そこの常連である2人の大学生。彼ら2人は研究生で帰宅するのが9時を過ぎることが多々あった。
2人は帰りが遅くなるとそのバーで1杯やるのが恒例行事となっていた。
いつも通りそのバーに入るとそこには一人の白い服を着た女性が座っていた。いつも誰もいないのに珍しいなと思いつつ彼女の顔が見えるカウンター席に座った。その顔はとても美しく、一瞬でAは一目ぼれをしてしまった。彼女を意識しながら酒を飲んでいるとBが突然「ゲームをしよう」と言い出した。どんなゲームかと尋ねるA。
「じゃんけんをして負けたほうが彼女に話かけるってのはどうだ?」「OK!乗った」「俺はグーしか出さないから、わかっているよな」と言うB。「じゃんけん、、、」見事パーで勝利するA。罰ゲームのはずなのだが、顔は嬉しそうに笑っている。「世話の焼けるやつだな、きっかけを作らないと話しかけることもできないのか」とつぶやくB。
彼女の顔ばかり見ていたAは彼女が飲んでいるカクテルのことなんて気にしてもいなかったが近づくにつれてそれが目に入る。それは真っ赤なカクテルだった。彼女のとなりに座るA。「君、名前は?何飲んでるの?」彼女はボソッと「ブラッディー・メアリー」と答えた。「一緒に飲まない?」そう言おうとしたとき、彼女は急に立ち上がりトイレに行った。『迷惑だったかな?』と思いつつ、彼女が帰ってくるまでマスターと話すことにした。
「彼女って何歳?未成年に見えるのって俺だけ?」「彼女が飲んでいるカクテルは、ヴァージンです。つまり、お酒は入っていません。」「そうなんだ。ところでこのお酒おいしいの?なんか赤いし、名前も不気味だよね。」「そうですね、好き嫌いは分かれるかもしれませんね。ところでAさんブラッディー・メアリーの都市伝説はご存じですか?」「知らない。」と答えるとマスターはその都市伝説を語り始めた。
その内容は部屋を暗くして、ブラッディー・メアリーと3回鏡の前で唱えると鏡の中に血まみれの少女が現れるという物でした。一種の降霊術とのことだった。マスターが話し終わる直前彼女はトイレから戻ってくるとカウンターにお金をおいて立ち去ってしまった。
『仲良くなりたかったな~あんなかわいい子もう2度と会うことはないだろうな』そう思いながらBのもとに戻るA。飲みかけのお酒を飲み干した2人だったがまだ飲み足りない。しかし、学生ゆえお金に余裕があるわけでもない2人はAの家で飲みなおそうということになりバーを後にした。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
【短編】怖い話のけいじばん【体験談】
松本うみ(意味怖ちゃん)
ホラー
1分で読める、様々な怖い体験談が書き込まれていく掲示板です。全て1話で完結するように書き込むので、どこから読み始めても大丈夫。
スキマ時間にも読める、シンプルなプチホラーとしてどうぞ。
視える棺―この世とあの世の狭間で起こる12の奇譚
中岡 始
ホラー
この短編集に登場するのは、「気づいてしまった者たち」 である。
誰もいないはずの部屋に届く手紙。
鏡の中で先に笑う「もうひとりの自分」。
数え間違えたはずの足音。
夜のバスで揺れる「灰色の手」。
撮ったはずのない「3枚目の写真」。
どの話にも共通するのは、「この世に残るべきでない存在」 の気配。
それは時に、死者の残した痕跡であり、時に、境界を越えてしまった者の行き場のない魂でもある。
だが、"それ"に気づいた者は、もう後戻りができない。
見てはいけないものを見た者は、見られる側に回るのだから。
そして、最終話「最期のページ」。
読み進めることで、読者は気づくことになる。
なぜ、この短編集のタイトルが『視える棺』なのか。
なぜ、彼らは"見えてしまった"のか。
そして、最後のページに書かれていたのは——
「そして、彼が振り返った瞬間——」
その瞬間、あなたは気づくだろう。
この物語の本当の意味に。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる