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泉之館の乱 5
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四、
同日、泉之館前。
平泉市中は騒然としていた。
泉之館へ馬を駆る武者達の足元を、家財を抱え逃げ惑う者の姿が見える。
まさかあの虫も殺さぬお優しい忠衡様が謀反など。と半信半疑ながら不安を隠せない様子の民達が騎馬の群れを見送る。
大治五年の基衡公相続騒動以来、五十年振りの大規模な内紛だった。
市中近郊に建つ泉之館を囲むように、泰衡率いる平泉騎馬隊が八十余りの轡を揃えていた。館の内部からは弓を構える忠衡兵の姿が見える。
布陣の先頭に立つは泰衡と、つい先刻衣川の忠衡勢を下し馳せ参じた兄国衡。そこへ各護りを叱咤していた高衡が駆け付ける。
「各柵に攻め入った敵方は全て捕縛致しましてござる。双方、手傷を負った者多数。しかし幸いなことに死人は出ておりませぬ」
敵方、という言葉に忸怩たる思いを滲ませながら高衡は報告した。無理もない。つい昨日まで共に田畑の仕事に汗を流し、収穫の喜びを共に分かち合った同郷の同胞が敵味方として刃を交えることになったのだから。
「……衣川の関、そして柵の守りでも死人は出なんだか」
呟くように泰衡は言った。
「ならば我が首のみで済めば、皆に禍根は残らぬな」
安堵に笑い、兄弟たちを振り返る。
「兄上、先ほど慌ただしく御所を出た故、妻に別れを告げて来なんだ」
「御館様、何を申される?」
怪訝な顔をする国衡に、泰衡は暫し思案の後、小口を取り出し兄に手渡した。
はっとして弟の顔を見つめる。
「次郎、おまえは――」
にっ、と童のように笑う泰衡の様子に、国衡は全てを悟った。
「兄上、四郎。後は頼んだ」
そう言い残し、泰衡は単騎敵陣へ駆けて行った。
「死ぬ気か、兄上っ!」
駆け寄ろうとする高衡を国衡が止めた。
泰衡が途中思い出したように一度立ち止まる。
「もう一つ忘れておった。皆鶴に、最後まで見届けてやれず済まぬと伝えてくれ」
泰衡は、もう振り返らなかった。
(沙羅より報告を受けた時はまさかと疑った。……しかし、もしそれが真として、三郎達が我らに刃を向けた時、俺は果たしてどう動くべきか、ずっと考えておった)
どよめく友軍の群れを背に、真正面の忠衡陣に向かい兜を脱いで泰衡は叫んだ。
「――忠衡、通衡。聞こえておるか!」
こだまが両陣中に響き渡る。相手からの返答はない。
「忠衡、通衡。……この度の決起、真に、天晴であった。其許らの奥州の行く末を思う直向な思い、この泰衡、真から感じ入ったぞ!」
(……九郎殿を追い詰めた頼朝のように、反徒として実の弟達を討つべきか、或いは――と、とうとうこの時まで結論は出せなかった)
ぎり、と矢を番える音が正面からいくつも聞こえてくる。それでも臆せず泰衡は続ける。
「確かに俺は其許らの考える通り臆病者じゃ。目の前に迫る頼朝の脅威に何も動こうとはせず、父上の御遺言すら、全うできているとは言い難い。其許らの申す通り、俺は臆病者じゃ。藤原一門の棟梁の器ではないかもしれぬ」
この声が弟たちに届いていると信じて泰衡は叫んだ。
(……だが、只今この泉之館にて三郎達と対峙し、漸く己の心が決まった)
「許せ、忠衡、通衡よ。俺はおぬし達が事を起こすまで、おぬし達の声に耳を傾けずに過ごしてしまった。……済まぬ。断腸の思いであったろう。忠衡よ、通衡よ。その郎党たちよ。これは全てこの兄の咎じゃ。俺は藤原の棟梁のみならず、おぬしらの兄としても不届きじゃった。忠衡、おぬしには安心して奥州を任せられる。民のことを誰よりも大事に思うおぬしの優しさはこの泰衡がよく知っておる。――さあ、この兄を討て!」
敵陣が一斉に動揺した。
(俺は、頼朝のようにはなれぬ。否、――俺は、頼朝のようにはならぬ!)
涼やかに笑って見せながら、泰衡は言い放った。
「奥州平泉千歳の泰安をおぬしに託す。後のことは国衡に任せておる。俺を討て、忠衡よ!」
知らぬうちに、泰衡の頬には涙が流れていた。
「血を分けた弟らを討つことなど、俺にはできぬ。……せめてこの俺の首が、平泉の民の平和に僅かなりとも為になるならば、命など惜しいものか」
味方陣からは啜り泣きの声が聞こえる。
泰衡は目を瞑る。ただ一念に祈った。
(俺を許してくれ、三郎、五郎よ。父上の御遺言、必ず果たせよ!)
やがて、泉之館の門が開き、忠衡の主だった側近数名が転び出るように飛び出し、泰衡の前に無言で跪いた。皆涙を流していた。
「許せ。責められるべきは俺じゃ。顔を上げよ」
泰衡は彼らの肩を抱き、共に泣いた。
ふと、泰衡は胸騒ぎを覚えた。侍従の一人に問う。
「忠衡達はどうしたのじゃ?」
「主様は……」
後の言葉は嗚咽に埋もれた。
……最悪の予感が泰衡の胸を過った。
「――三郎っ!」
蒼白になって館の門へ飛び込んだ。
「三郎は、五郎はどこじゃ!」
兵たちを押しのけ館の中へ駆け入り、母屋へ踏み込む。
そして、奥の間で目にしたものは悪夢のような光景だった。
「……何と、早まったことを」
泰衡が見たものは、己の首を掻き切り、血の海に沈む弟たちの姿だった。
「五郎……五郎よ、ああああ――!」
通衡は既にこと切れていた。まだ仄かに暖かく、瞳に光すら残って見える通衡を抱きかかえ、泰衡は号泣した。
「……兄上か?」
のそり、と血塗れの忠衡が身動ぎする。
「三郎、三郎よ!」
「兄上……兄上、どこに居るのじゃ? 何も見えぬ……」
泰衡は飛びついた。もう目の焦点も合わない。手の施しようがなかった。
「許せ三郎よ。そなたらをここまで追い詰めたのは俺じゃ。俺がそなたらを手に掛けたようなものじゃ。許してくれっ――」
「……そうじゃ、兄上が悪い。……だから、某は、兄上を決して、許さぬ」
「三郎、三郎っ……」
咽び泣く泰衡に、息も絶えんばかりの忠衡が薄笑いを浮かべる。
「だから、兄上は、我らの分まで、生きて、この奥州を、守らねばならぬ。我らの棟梁は、兄上しか、おらぬ」
苦しそうに、呻くように言葉を吐きながら忠衡は兄に問うた。
「兄上が、祖母様を、殺したのか?」
「俺ではない。誰の仕業かは知らぬ」
「……ああ、やっぱり。あの、嘘つきめ」
ふ、と安堵したように忠衡は穏やかな表情を浮かべ、すぐに苦悶に顔を歪める。
「痛い。痛くて堪らぬ。兄上、刀で死ぬというのは、痛いものだな」
「三郎、しっかりせい! すぐに手当てをしてやるから、な?」
「こんな、痛い思いを、我が平泉の民達や、兵達にさせては、ならぬ。戦は、ならぬ、決して」
「三郎、三郎っ!」
血の泡を吐きながらもがき苦しむ弟の腕をしっかりと握りしめる。
「痛い、痛いよ、兄上。早く、楽にさせてくれ。止めを、頼む」
「俺には、……俺にはできぬ!」
「兄上、後生だ。頼む、もう、息が、できぬ。苦しいよ」
手を合わせる忠衡の手から脇差を受け取ると、泰衡は震える手で弟の喉元に当てた。
「……許せ、三郎よ!」
不意に、忠衡の苦悶の表情が安らかなものになる。
兄が介錯を加える前に、忠衡は兄の腕の中で永い眠りについた。
暫くして、泉之館の門から現れた泰衡の姿を見た泰衡軍、投降した忠衡軍の将兵らは皆絶句した。
戦装束を血に染め、虚ろな目で足取りも覚束ない幽鬼の如き平泉館主の姿には、普段柳之御所の御座にて威厳を込めた眼差しで皆を見据える面影は見る影もなかった。
「忠衡を、殺して参った」
ゆらゆらと一同の前に立ち、ぼそりと、泰衡は皆に告げた。
「通衡も、俺が殺した。二人とも、俺がこの手で」
「……偽りを申すな。次郎よ。そなたの作り事など、この場の誰も信じぬぞ」
国衡が、厳しい面持ちで言った。その頬は涙に濡れていた。
「お前は修羅にはなれぬ男じゃ。だからこそ、忠衡も通衡も、お前に一命を託したのじゃ」
嗚咽を堪えながら高衡も頷いた。
「身共も同じ思いじゃ、兄上よ。でなければ、ここにいる我らは今頃、同胞同士血で血を拭う殺し合いをしておった」
「俺が殺したようなものじゃ……っ!」
血を吐くような泰衡の慟哭に、敵味方を問わず、涙を流さぬものはなかったという。
文治五年。
藤原泰衡。弟の忠衡、通衡を殺害す。
正史にはそう記されている。
同日、泉之館前。
平泉市中は騒然としていた。
泉之館へ馬を駆る武者達の足元を、家財を抱え逃げ惑う者の姿が見える。
まさかあの虫も殺さぬお優しい忠衡様が謀反など。と半信半疑ながら不安を隠せない様子の民達が騎馬の群れを見送る。
大治五年の基衡公相続騒動以来、五十年振りの大規模な内紛だった。
市中近郊に建つ泉之館を囲むように、泰衡率いる平泉騎馬隊が八十余りの轡を揃えていた。館の内部からは弓を構える忠衡兵の姿が見える。
布陣の先頭に立つは泰衡と、つい先刻衣川の忠衡勢を下し馳せ参じた兄国衡。そこへ各護りを叱咤していた高衡が駆け付ける。
「各柵に攻め入った敵方は全て捕縛致しましてござる。双方、手傷を負った者多数。しかし幸いなことに死人は出ておりませぬ」
敵方、という言葉に忸怩たる思いを滲ませながら高衡は報告した。無理もない。つい昨日まで共に田畑の仕事に汗を流し、収穫の喜びを共に分かち合った同郷の同胞が敵味方として刃を交えることになったのだから。
「……衣川の関、そして柵の守りでも死人は出なんだか」
呟くように泰衡は言った。
「ならば我が首のみで済めば、皆に禍根は残らぬな」
安堵に笑い、兄弟たちを振り返る。
「兄上、先ほど慌ただしく御所を出た故、妻に別れを告げて来なんだ」
「御館様、何を申される?」
怪訝な顔をする国衡に、泰衡は暫し思案の後、小口を取り出し兄に手渡した。
はっとして弟の顔を見つめる。
「次郎、おまえは――」
にっ、と童のように笑う泰衡の様子に、国衡は全てを悟った。
「兄上、四郎。後は頼んだ」
そう言い残し、泰衡は単騎敵陣へ駆けて行った。
「死ぬ気か、兄上っ!」
駆け寄ろうとする高衡を国衡が止めた。
泰衡が途中思い出したように一度立ち止まる。
「もう一つ忘れておった。皆鶴に、最後まで見届けてやれず済まぬと伝えてくれ」
泰衡は、もう振り返らなかった。
(沙羅より報告を受けた時はまさかと疑った。……しかし、もしそれが真として、三郎達が我らに刃を向けた時、俺は果たしてどう動くべきか、ずっと考えておった)
どよめく友軍の群れを背に、真正面の忠衡陣に向かい兜を脱いで泰衡は叫んだ。
「――忠衡、通衡。聞こえておるか!」
こだまが両陣中に響き渡る。相手からの返答はない。
「忠衡、通衡。……この度の決起、真に、天晴であった。其許らの奥州の行く末を思う直向な思い、この泰衡、真から感じ入ったぞ!」
(……九郎殿を追い詰めた頼朝のように、反徒として実の弟達を討つべきか、或いは――と、とうとうこの時まで結論は出せなかった)
ぎり、と矢を番える音が正面からいくつも聞こえてくる。それでも臆せず泰衡は続ける。
「確かに俺は其許らの考える通り臆病者じゃ。目の前に迫る頼朝の脅威に何も動こうとはせず、父上の御遺言すら、全うできているとは言い難い。其許らの申す通り、俺は臆病者じゃ。藤原一門の棟梁の器ではないかもしれぬ」
この声が弟たちに届いていると信じて泰衡は叫んだ。
(……だが、只今この泉之館にて三郎達と対峙し、漸く己の心が決まった)
「許せ、忠衡、通衡よ。俺はおぬし達が事を起こすまで、おぬし達の声に耳を傾けずに過ごしてしまった。……済まぬ。断腸の思いであったろう。忠衡よ、通衡よ。その郎党たちよ。これは全てこの兄の咎じゃ。俺は藤原の棟梁のみならず、おぬしらの兄としても不届きじゃった。忠衡、おぬしには安心して奥州を任せられる。民のことを誰よりも大事に思うおぬしの優しさはこの泰衡がよく知っておる。――さあ、この兄を討て!」
敵陣が一斉に動揺した。
(俺は、頼朝のようにはなれぬ。否、――俺は、頼朝のようにはならぬ!)
涼やかに笑って見せながら、泰衡は言い放った。
「奥州平泉千歳の泰安をおぬしに託す。後のことは国衡に任せておる。俺を討て、忠衡よ!」
知らぬうちに、泰衡の頬には涙が流れていた。
「血を分けた弟らを討つことなど、俺にはできぬ。……せめてこの俺の首が、平泉の民の平和に僅かなりとも為になるならば、命など惜しいものか」
味方陣からは啜り泣きの声が聞こえる。
泰衡は目を瞑る。ただ一念に祈った。
(俺を許してくれ、三郎、五郎よ。父上の御遺言、必ず果たせよ!)
やがて、泉之館の門が開き、忠衡の主だった側近数名が転び出るように飛び出し、泰衡の前に無言で跪いた。皆涙を流していた。
「許せ。責められるべきは俺じゃ。顔を上げよ」
泰衡は彼らの肩を抱き、共に泣いた。
ふと、泰衡は胸騒ぎを覚えた。侍従の一人に問う。
「忠衡達はどうしたのじゃ?」
「主様は……」
後の言葉は嗚咽に埋もれた。
……最悪の予感が泰衡の胸を過った。
「――三郎っ!」
蒼白になって館の門へ飛び込んだ。
「三郎は、五郎はどこじゃ!」
兵たちを押しのけ館の中へ駆け入り、母屋へ踏み込む。
そして、奥の間で目にしたものは悪夢のような光景だった。
「……何と、早まったことを」
泰衡が見たものは、己の首を掻き切り、血の海に沈む弟たちの姿だった。
「五郎……五郎よ、ああああ――!」
通衡は既にこと切れていた。まだ仄かに暖かく、瞳に光すら残って見える通衡を抱きかかえ、泰衡は号泣した。
「……兄上か?」
のそり、と血塗れの忠衡が身動ぎする。
「三郎、三郎よ!」
「兄上……兄上、どこに居るのじゃ? 何も見えぬ……」
泰衡は飛びついた。もう目の焦点も合わない。手の施しようがなかった。
「許せ三郎よ。そなたらをここまで追い詰めたのは俺じゃ。俺がそなたらを手に掛けたようなものじゃ。許してくれっ――」
「……そうじゃ、兄上が悪い。……だから、某は、兄上を決して、許さぬ」
「三郎、三郎っ……」
咽び泣く泰衡に、息も絶えんばかりの忠衡が薄笑いを浮かべる。
「だから、兄上は、我らの分まで、生きて、この奥州を、守らねばならぬ。我らの棟梁は、兄上しか、おらぬ」
苦しそうに、呻くように言葉を吐きながら忠衡は兄に問うた。
「兄上が、祖母様を、殺したのか?」
「俺ではない。誰の仕業かは知らぬ」
「……ああ、やっぱり。あの、嘘つきめ」
ふ、と安堵したように忠衡は穏やかな表情を浮かべ、すぐに苦悶に顔を歪める。
「痛い。痛くて堪らぬ。兄上、刀で死ぬというのは、痛いものだな」
「三郎、しっかりせい! すぐに手当てをしてやるから、な?」
「こんな、痛い思いを、我が平泉の民達や、兵達にさせては、ならぬ。戦は、ならぬ、決して」
「三郎、三郎っ!」
血の泡を吐きながらもがき苦しむ弟の腕をしっかりと握りしめる。
「痛い、痛いよ、兄上。早く、楽にさせてくれ。止めを、頼む」
「俺には、……俺にはできぬ!」
「兄上、後生だ。頼む、もう、息が、できぬ。苦しいよ」
手を合わせる忠衡の手から脇差を受け取ると、泰衡は震える手で弟の喉元に当てた。
「……許せ、三郎よ!」
不意に、忠衡の苦悶の表情が安らかなものになる。
兄が介錯を加える前に、忠衡は兄の腕の中で永い眠りについた。
暫くして、泉之館の門から現れた泰衡の姿を見た泰衡軍、投降した忠衡軍の将兵らは皆絶句した。
戦装束を血に染め、虚ろな目で足取りも覚束ない幽鬼の如き平泉館主の姿には、普段柳之御所の御座にて威厳を込めた眼差しで皆を見据える面影は見る影もなかった。
「忠衡を、殺して参った」
ゆらゆらと一同の前に立ち、ぼそりと、泰衡は皆に告げた。
「通衡も、俺が殺した。二人とも、俺がこの手で」
「……偽りを申すな。次郎よ。そなたの作り事など、この場の誰も信じぬぞ」
国衡が、厳しい面持ちで言った。その頬は涙に濡れていた。
「お前は修羅にはなれぬ男じゃ。だからこそ、忠衡も通衡も、お前に一命を託したのじゃ」
嗚咽を堪えながら高衡も頷いた。
「身共も同じ思いじゃ、兄上よ。でなければ、ここにいる我らは今頃、同胞同士血で血を拭う殺し合いをしておった」
「俺が殺したようなものじゃ……っ!」
血を吐くような泰衡の慟哭に、敵味方を問わず、涙を流さぬものはなかったという。
文治五年。
藤原泰衡。弟の忠衡、通衡を殺害す。
正史にはそう記されている。
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