チラウラ その2

青空びすた

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忘れ物

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 天気が良かったから、朝からジョギング。一緒に行くかなって連絡したらイエスの返事だったから、ジャージで美忠の家までダッシュ。
 二人でのんびり走って、途中で飲み物買おうかって自販機に向かった。

 そこで、財布がないことに気がついた。

「あー……」
「いーよ。何飲む?」
「んー、一口ちょうだい」

 美忠からペットボトルを受け取って、ごくりと一口。

「関節ちゅうだ」
「ばーか」

 がこんって音がして、自販機からペットボトルがもう一本出てくる。

「ほら」
「ありがと。後で返す」

 受け取ってお礼を言ったら美忠がきょろきょろした。じっと見てるとにって笑って、チュってされた。

「お礼はこれでいーよ」
「え、は、んぇぇ?」

 外ではあんまりやってくれないから、びっくりしすぎて思わず口を押さえた。まじか、うわー、わー!

「これ以上好きになったらどーすんのさぁ……」
「それは、嬉しいな」

 なんで今日そんな素直なの。かっこよすぎて思わず両手で顔を隠した。
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